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豊後の小兵衛:総選挙に向けて
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豊後の小兵衛:総選挙に向けて

 昨夕(29日)、突然の来訪者があった。昭和53年生まれの31歳、北陸のI県で政治家を目指して頑張っているY君で、彼は小沢一郎政治塾の二期生でもあり、法学部卒の硬骨漢である。

 ちょうど夕食時でもあったことから、御多分に洩れず「まず飯を食え、話はそれから」と会話は始まったのだが、普段なら我が家の冷蔵庫をカラにするのに「今日は飲めません」という。

 こちらは当然のこととして「泊まり」を予定したのだが、この足で福岡に出て、明日一番の飛行機で帰るという。「ならば主な要件は?」と聞くと、年内に行われる地方議会選挙に無所属での立候補が決まり、その報告だという。「バカだなぁ、電話で済むことじゃないか」、「おおかたそういわれると思いましたから、アポも採らずこうして出向きました」とのたまう文字どおりの「馬鹿者」である。

 で始まった会話は「九州の選挙情勢は如何ですか?」と、やはり政治家の「ゆでたまご」だけに、並の31歳とは話題が違う。「よりも、地元の北陸はどうだ」と問うと「それがですね、私が関わる選挙事務所にかぎってのことですが、小兵衛さんならおそらく激怒するでしょうね」。

 「もう勝ったつもりのようですよ、自分も役目がら朝8時には事務所に入るのですが、責任者が来るのは早くて10時、時には昼過ぎに来て、さしたる指示も出さずに、事務所にある数紙の朝刊を読みふけっています。夕方になると勤め帰りの支援者の方がパラパラ出入りするのですが、それだけで、候補者一人があちこち走り回っているだけです」。選挙前のポスターは、しっかり貼り替えも終わり、ビラのポスティングも、全戸を対象に配布を終えたともいう。事前準備が長かっただけに「支援者カード」も相当数回収したそうな。

 経験則に従うと、支援者カードほど頼りにならないものはない。ある選挙で事前準備が整わず、重複やロスをみても最低20.000は必要な支援者カードが3.000ちょっとしかない。「よし、今からカードを回収しいていたら選挙が終わるから、それは止めて○○○○」と路線転換をして勝ち取った得票は、15.900で400ちょっとの差で負けだった。別の機会には有権者総数の二倍の支援者カードがあるという。これははっきり眉唾であり、「頼りにするな」との戦術で臨んでぶっちぎりの圧勝だった。

 この二回の選挙で実務を担当したのがY君で、以後、私のところに出入りするようになった。「これをやれ」と私が指示を出すと「公職選挙法第○条○項に引っかかりますからダメです」と、さすが法学部卒だけに隙がない。「ならばお前が右代表でしばらく泊まってこい」と、むちゃくちゃな選挙でもあった。
選挙とは法を犯してはならないが、候補者をどうアッピールするか、ギリギリの勝負が求められる。駅頭立ちもあり、ビラもポスターもありだろう。しかしそれらはどの候補者もやっていることであり、その違いから抜け出すことは至難である。

 「で、どう思う」、「やりかたによっては圧勝すると思うのですが、もう緩みが出ているのではないですかね」である。至極当たり前のことだが、選挙はこれが一番怖い。

 実は解散直後の土曜日(25日)に、某自民党候補者の政策担当秘書の来訪を受けた。「解散と同時に会館事務所を閉じ全員選挙区に張り付きました。わたしも安宿住まいでしばらく過ごします」。

 情況を問うと「従来の支援者は固め終わりました。地方議員の方々の目の色もこれまでとはまったく違い、あれこれお願いしなくても独自に動いていただき、選対本部は浮動票対策に集中できて、大変助かっています」とのこと。

 福岡の某自民党陣営では「悔しいけど今度は民主党で決まりです。だから、お宅の家族票だけはうちにくれませんか。負けても次に繋げるにはそれなりの票が欲しいのです」と今から泣きを入れているが、これは田舎の年寄りにはぞんがい有効であり、これをお盆を挟んでやられたらどうなるだろうか。

 以上、隔靴掻痒にひとしい選挙情勢報告ではあるが、解散直後に駆け足で北部九州を見て回ったことと大きな違いはなく、自民党の危機感に対する民主党の緩みとはいわないが、もう一つの物足りなさを感じている。ある大物事務所の担当は「小兵衛さんは政権交代派ですが、まぁ見ていてくださいよ」とうそぶいたが、はてどうなることやら・・・・・。

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確かに選挙は済むまでは分かりません。民主党の若手の皆さん特にお気をつけ下さい。

今日、静岡7区に住む従兄夫婦(元市会議員)が来ましたので、7区の情勢を聞きました。やはり城内さんが強いみたいですね。夫婦が投票するのは「比例は国民新党、小選挙区は城内だ」との事だった。今回は民主党でなければ駄目だと説明しても、静岡新聞などには「民主党は駄目だ」と分かりやすく書いてあると言う。それは偏向報道だと説明し、特に論説委員の「原田」が悪いと言うと、「彼が一番分かりやすい説明をしている」と言われた。恐いですね。偏向報道は、、、。 説得するには骨が折れそうです。 

民主包囲網
自公・マスコミ・財界・米軍・知事会等々、民主包囲網完成ですね。この包囲網をどう打ち破るのか見ものです。鳩山代表が橋下知事に迎合してマニフェスト追加するなんて言ってますが、こんなブレを見せたら最後、嵩にかかって攻められますよ。
 鳩山代表に岡田幹事長か、西松事件というのは政権交代阻止に十分役立っているようです。

豊後の小兵衛さま
民主党議員というのは、私が見る限り、ギラギラした物が、あまりないように思います。そこがいいところでもあるのですが、あまりに線が細いのではないでしょうか。政治は本来利害調整の仕事ですから、献金や団体圧力で少しでも自分たちに有利な政策をと思う集団や輩が寄り集まってくるわけだし、選挙は、あくまで権力闘争ですから、最終的には、ギラギラした人が勝ってゆくという宿命も有るように思えます。また、清濁併せ持つような度量もないと、権力大好きの官僚を引っ張れません。修行させるには時間の足りないところが悩ましいですね。
しかし、マスコミや一部の文化人の誘導が有ったにしても、60年も自民党にやらせて、この有様になっても、支持するならもう、国民がアホとしか言いようが有りません。最終的には、皆様の民度という所でしょうか?
梅光さまの言う事が事実なら、自分のレベルで解りやすい事だけ信じるのは、かなり危険な事なだと思います。そうやって、過去に日本人は戦争をおっ始めてしまったことは、あまり教訓になっていないようです。すこし、難しい事でも、意にそぐわない事でも、考えてみるという癖がないと、政治は皆が納得する方向に動いていかないのでしょうけれど、やはり、解らない人が多いという事ですか。ま、私自身は、民主党が勝つ事だけを信じてはいます。そうでなければ、政治が動きませんから。議会は数で、法案が動くが故に、選挙区の個人の言っている事に、共感したとか、解りやすいという事で決めては、野党共闘とはいえ国会が空転する可能性があり得るという事を、論理として話した方が解るかもしれません。やはり、本当の意味で、大多数の人は、国会の仕組みが良くわかっていないのでしょうね。

「たるみ」があるんじゃないか?という御指摘にうなずきました。

時事ドットコムに岡田幹事長が「麻生首相は遊説、頑張って」と言ったいう記事が出ていました。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009072901037

解散の時の週刊誌で「長い選挙戦、何があるかわからない。気をひきしめていかねば」と言う岡田さんの言葉を「頼もしい!」と思って読んだのに、ここのとこの地方選連勝で、もう「勝った気」になっているのか。。。と思わせるような発言は慎んで欲しい。
幹事長という要職にある人がこんな発言をするようじゃ、下にいる人間もお気楽な気持ちになってしまうかもしれないけど、実際に政権交代するまでは、本当に気持ちを引き締めて頑張って欲しい。

選挙はまだ終わってない!

自民党支持のコア層は18%ぐらい存在すると見ています。そしてマスコミ・ジャーナリストでは、今現在でも7割は現体制維持派なのではないでしょうか。逆に目覚めた国民は7割強、ってとこでしょう。
前者の方からの熾烈な切りくずしは当たり前のことで、逃げていては始まりません。亀井氏のいうように「ドス」を突きつける気持ちで、戦わないと、どんどん切り崩しが進むでしょうね。少なくとも現在の「差」は選挙にかけて縮んで
「接戦」に持ち込まれる気がします。

堀口雪文様

「自分のレベルで解りやすい事だけ信じるのは、かなり危険な事なだと思います」・・・・・・・・・本当にそうですね。説得していても時々虚しくなる時があります。
これまで郵政選挙以来、クラス会や会合で話してみますと会社の経営者とか元市会議員などは頭が硬い様に思います。まあ現在の生活に不便を感じていないのかも知れませんが、、、。

梅光様
こんばんは。
会社の経営者とか元市議という方達は、いわゆる地方の名士と言われる方でしょう?確かに現在の生活に不安を感じていないという事も有りますが、もう一つ、「公共(パブリック)」という概念があまりないのではないでしょうか。いわば、自分の一票や支持政党が、引いては社会に影響を与え、まかに間違えば、自分以外の何者かを不幸にしてしまうかも知れないという、公的な責任感。これは、どこの地域でもネックになっていると思います。日本人のパブリックの範囲が、身近な人に適用するだけで、狭すぎるのだと私は感じています。民主政治の成熟度は、個々の考える、パブリックの範囲の広さに比例するのではないでしょうか。門地や職業を超えて、公共の利益を考えて、政権を選ぶという力です。そこは、空しくなっても、気がついている人が、意識の狭さを、広げてあげるしかないかもしれませんね。

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