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鳩山更迭の真相と「かんぽの宿」問題(つづき) »

鳩山更迭の真相と「かんぽの宿」問題

 鳩山VS.西川問題は、まさかの鳩山邦夫総務相の辞任で決着した。表向きは鳩山氏が辞表を出した「辞任」の形をとっているが、事実上の罷免・更迭だった。なぜなら、官邸に鳩山氏が呼ばれた時点ですでに後任が佐藤勉(国家公安委員長)に決まっていたからだ。

 なぜ、そんなことが言えるのか。

 西川善文氏の社長続投、鳩山総務相の更迭の流れをあらかじめ知っていたのが日本経済新聞だった。きのう(12日)の朝刊1面で「首相、西川氏続投で調整」と打ち、〈麻生太郎首相は11日、日本郵政の西川善文社長を再任させる方向で調整する意向を固めた〉としたうえ、〈再任を認めないとしてきた鳩山邦夫総務相が受け入れない場合は更迭も辞さない構えで、今後は鳩山氏の対応が焦点になる〉とまで書いていた。この日経の記事を読んだときは、正直、半信半疑だった。

 ぼくが事態の急転を知ったのはジャーナリストの上杉隆さんからの電話だった。「いま永田町にいます。風雲急を告げているので、タイトル入れるのはちょっと待ってください」。金曜日は週刊朝日の中吊り広告の見出しをつける日だ。来週発売の号で上杉さんに政局がらみの記事の執筆をお願いしていた。「了解。で、どうなりそうなの?」「わかりません。いま鳩山大臣が官邸に呼ばれたところです……」。それから、上杉さんは刻々と情勢を報告してくれた。

 午前の会談を終えた鳩山氏は、午後2時に再び官邸へ出向くことになる。

「鳩山総務相辞任へ」の一報が速報で流れ始めたのは午後1時半を少し回ったころ。ギリギリ夕刊の締め切りに間に合うタイミングだ。当然、各社夕刊の1面は「鳩山辞任」で埋め尽くされる。ところが唯一、日経だけが「後任、佐藤勉氏で調整」と、後任人事をスッパ抜いていたのである。日経は、午後2時過ぎに鳩山氏が官邸から出てきて記者団に「辞任」を発表する前にすでに、後任人事を知っていたことになる。つまりそれは、麻生太郎首相があらかじめ鳩山氏を切るつもりで、後任を決めていたことに他ならない。

 日経は、それを知りうる立場の人間から情報を取っていたのだろう。その人物は、今回の「鳩山更迭劇」のシナリオライターでもあるはずだ。いずれにしても盟友の鳩山氏を切ったことで麻生政権の弱体化は免れないだろう。解散権も封じ込められ、「麻生おろし」が再燃する可能性も高い。なぜ、麻生氏はそんな危ない選択をしたのか。この辺の内幕については、この時間(真夜中)も上杉さんが鋭意取材中なので、ご興味のある方は来週発売の週刊朝日をぜひご覧いただきたい(できれば買ってね!)。

ぼくがここで指摘しておきたいのは、そうした政局向きの話ではなく、そもそも今回の騒動の発端は何だったのか、ということだ。

 世間ではいつの間にか、鳩山VS.西川問題が郵政民営化の賛否問う闘いにすり替わってしまったような気がしてならない。西川氏こそが郵政民営化のシンボルで、西川氏の続投を阻止する動きは民営化の流れに反するものだ、と。そうして、鳩山氏の背後には旧郵政官僚がいて、西川氏にはいわゆる「改革派」の面々が応援団についている、と。だが、話の始まりはそんなことではなかったはずだ……。
(すみません、ここまで書いたら急に眠くなってしまいました。このつづきはまたあした)

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» 【鳩山(弟)辞任】決断力と指導力が皆無なアホウ太郎が居座る事は国民にとっての悪夢だ!【西川勝利】 送信元 ステイメンの雑記帖 
 今年1月に明らかになった「かんぽの宿」売却問題に始まった鳩山総務相と日本郵政(株)の西川社長との対立だが、総選挙を目前にして アホウ太郎の優柔不断さ故に... [詳しくはこちら]

» 恐らく過去最低の首相かも(笑 送信元 雑感
西川氏を 取締役社長から辞任させ、代表執行役社長に就任をさせる 案を5日に鳩山氏が蹴ったのと昨日河村さんの「西川氏を謝させる話」も物別れ。結局、昨日から ... [詳しくはこちら]

コメント (13)

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事情があり、匿名での投稿をご容赦ください。
さて、この騒動ですが、どう考えても郵便局が宿を経営していたという出発点そのものを問題視するべきであり、その経営を維持しようという鳩山前総務大臣の考え方は、「問題のすり替え」にしか見えません。元郵政官僚の国会議員が「この国では正しいことが通らない」などと言っていたが、郵便局が宿を経営することが正しいのかどうか、自身の官僚時代の仕事も含めて「国民から預かった金を本来のあり方でないことに使ったことを謝罪」してから今回の騒動を批判して欲しいと思います。本来業務でないものは、早期に切り離すべきです。

qさんへ
かんぽの宿の目的等を知っての上でのお話でしょうか

鳩山さんは麻生氏にハシゴに登らされて、今になってシゴを外された様なものだ。尚簡保の宿は、国民の金を使って非営利を目的と言うけど、年間5~6億の赤字と言っていたけど、稼働率は決して悪くないし、宿泊料だって、それ程安くない。この赤字が本当なら、人件費(特に働かずに威張っている天下りを良く見ました)が高すぎるのではないでしょうか?まあ建物はリゾートとしてはそこそこで、維持管理費をキチットしているのか?宴会スタッフは営繕の下請け使っているのか?お土産やはテナントにしているのか?多くの努力をして民間は利益を上げています。特にバルクで一括売却では人件費は大きく影響しますが、1年間の条件付きとの事なら評価に値しないのでは。民業圧迫は国は当たり前に遣っていますよ。しかしノウハウが無いのと上述の企業努力と天下り人件費の排除なくして、民間には勝てませんよ。ちなみに私もホテル業で赤字は一度もありませんよ。

初めて本紙に投稿させていただきます莫郎(バーロー←馬鹿野郎)と申します。鳩山対小泉・竹中一派=米国資本のバトルという視点で今回の事件を見る向きが一般的です。この構図自体は恐らく正しいのでしょうが、鳩山邦夫辞任劇を考える場合の鍵は実際には別にあると感じています。これは邦夫氏の性癖です。鳩山邦夫という人物はすぐに正論を主張したがる、悪を切って捨てる大芝居を打ちたがるという馬鹿のひとつ覚えの性格がいつまで経っても直らないのです。単細胞なのです。思い起こせば文相時代は高校受験を控えた中学校3年生に対して全国の公立中学校が行っていた模擬テストを禁止しました。公教育に民間テスト業者が入って利益を得るのはおかしいというような理由だったかと思います。業者テストを禁止した結果、中学校は生徒たちの学力の数値化(偏差値化)ができなくなり、無責任にも受験指導・進路相談を放棄することになり、この事態にあきれ果てた保護者たちは一斉に学習塾に子供を入れて塾の進路相談に頼ることとなりました。それからは中学生の半数以上が塾に通い、学習塾が大儲けする時代が到来したのです。学習塾大繁盛のきっかけは鳩山邦夫の業者テスト禁止だったのです。鳩山邦夫は間違ったことは大嫌いですが、何が国民の利益になるかいうことには考えが及ばなかったようです。また、最近では人気芸能人が飲酒の上で深夜の公園で裸になって逮捕された事件について記者会見の席上、被疑者を許さない、と厳しく非難しました。やっぱり切って捨てたいのです。私は今回の西山社長を解任すべしという鳩山邦夫の判断は全く正しいと思いますから、難癖を付けるのは筋違いとは思います。それでも、鳩山邦夫の判断の出所が普通じゃないということをどうしても言っておきたくて投稿しました。

 補足いたします。正義の鳩山か悪の小泉・竹中一派かではなく、おっちょこちょいの鳩山か悪の小泉・竹中一派という争いだったと言いたかった訳です。
 
 ついでにペンネーム禁止の件で最近文句をいう人がいらっしゃいますが、身の安全など考えていてまともな意見が言えるはずはないのです。今は命を捨てる覚悟が必要な時代です。

鳩山邦夫総務相が事実上の罷免・更迭された。どう考えても、鳩山氏の方が国民の財産を守ってくれると思われたのに、、、。郵政会社は巨大企業とは言え、その社長より総務大臣の方が軽く見られるとは、、、。麻生さんは何か弱みを握られているのか、、、。また、一部の人は「巨額の資金を投入した簡保の宿」を追求しないで、今の西川社長を認めないのはおかしいと変な屁理屈を言う。
 今、問われているのは簡保の宿の売却・その他裏に隠れた不正が問題だ。鳩山氏が言うように「正義」は彼にあり、国民の多くが支持するようになるだろう。それにしても、西川氏を辞めさせる事は郵政民営化に逆行すると言う理論も屁理屈です。もっと疑念のない人を選べば、別に国民にとって困ることではない。困るのは、郵政民営化に伴う闇の中で何らかの利益を得た人間ではなかろうか?中川秀直氏のテレビの前での発言を見ていると、何か自分にとって不都合があるのではないかと疑ってしまう。テレビでの竹中氏も顔が引きつっている。後ろめたさが有るのでは、、?でなければ、国会に出てどうどうと答えれば良いのではないですか?われわれ素人にとって、鳩山氏が正で、西川氏を押す輩が悪に思えるのです。

山口一臣様

週間朝日にお願いがあります。

ここ3ヵ月以内に衆議院の総選挙があります。その際、各党のマニフェストを週間朝日別冊特集として発行していただけないでしょうか。

現行の法律(公職選挙法第142条2)では、「マニフェストは選挙事務所、個人演説会場、街頭演説の場所のみで、配布できる期間は選挙運動期間のみ」と規定されているようです。マニフェストを入手することがこんなに困難であるとは思いませんでした。書店で購入できれば政党にも資金が入るのにと考えましたが、いろいろ難しい壁があるのですね。

そこで、週刊朝日が各政党のマニフェストを一括して、解説付きで発行していただくことは出来ないのでしょうか。出来ないとすれば、法律のどの部分に抵触するのでしょうか。

今度の選挙こそは、マニフェストが大変重要になると思います。

山口様のご決断を期待しております。
発行の場合には、10冊購入し、友人・知人に週刊朝日を配りまくります。

山口様

田中良紹氏の著書「裏支配」の中で旧大蔵省の影響力から唯一逃れていたのが旧郵政省とありました。郵貯、簡保という独自のサイフを持っていたからという事でしたが今回民営化されたことで、そのほかの民間金融会社と同じく、現財務省の指導・監督下に入るという事になるわけですよね。一番大もとのシナリオを描いていたのは、財務省ではないかと考えてしまいます。まず、民営化して、外枠を外す作業をしなければ、次のステップに進めないですからね。大量に購入した国債の運命はどうなるのでしょうか。ニュースで取り沙汰されている事柄は、財務省の監督下に入れば、どうにでもなるとされることなのでしょうか。
今朝のウェークアッププラスでの竹中氏の話し方を改めて聞いていると、ユダヤ人の交渉術でもアメリカで学んできたのかなと感じるのですが、その辺のところご存知だったら教えてください。今後あらゆる場面での交渉事に役立つかもしれません。

「ああ言えば、竹中。」どこかで聞いた言葉です。屁理屈・議論のすり替え。説得力が完無です。こんな人間に国民が騙されたとは、、。もう今度の選挙では目を覚ましましょう!

それに引き換え、国民新党の亀井久興氏は話し方も穏やかで、説明もわかりやすく、国民の目線に立ってものを言っている感じです。人柄が伝わってきます。

山口編集長 夜明けまでお疲れ様です。
山口編集長が週刊朝日の編集長であられる限りは週間朝日を買い続けますよ!
さて、新聞・テレビが広告費削減の影響で経営が傾きかけてきてから保守的というか現政権を守ろうとするような発言をし、政権交代を阻みたいという性根が見えてくるマスコミの論調が多くなってきました。
まあ世論調査を捏造するところまで腐ってないのが救いです。
またジャーナリストやコメンティターも生活のためでしょうが、必死に民主党タタキをしている人が増えました。夜の人気報道番組の司会者も最近の言動は酷いと思います。
何も民主党を擁護する必要はありませんが、政権交代自体が持つ民主主義の機能を考えると少なくとも立憲民主主義の本質的な観点からコメントすべきだと思います。
権力分立・幸福追求権・社会権・自由権・チェックアンドバランス・法の支配といった近代法学の基礎の観点です。
今となっては山口編集長や上杉さんは数少ない信頼できるジャーナリストです。
日本人ほどマスコミやジャーナリストを信じている国民はいないようですので今までの日本人が人が良すぎたのかも知れません。
大変な忙しさのようですが健康に留意しながら頑張ってください。
期待しています。

西松問題の時の岩見氏の発言、今回に郵政問題の時の岩井日本大学教授の発言は誠におもしろい。御用評論家や御用学者にはなりたくないと若者が叫ぶでしょうね。

この件、複数の要因からなる問題が何もかもごちゃまぜに論じられています。
私も整理を試みましたが、あまりに長文になりそうなので断念しました。

山口編集長には(以前、西松の問題についてやって頂いたように、本件についても)論点を整理して頂けるとありがたいです。

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Profile

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社勤務を経て、89年朝日新聞社入社。高校時代から愛読していた『朝日ジャーナル』編集部に配属され、あこがれの「ファディッシュ考現学」(田中康夫)を担当するも3年で休刊の憂き目に。『週刊朝日』へ異動し、事件&事件の日々を送る。その後、何を血迷ったのか広島の公教育問題で日教組を徹底批判し、「朝日なのに産経と論調が同じ」と物議をかもす。9.11テロ直後のニューヨーク、パキスタンを取材。米軍によるアフガニスタン市民への誤爆を伝えまくる。デスク時代に北朝鮮拉致被害者関連の記事で下手を打ち、『週刊文春』に叩かれ、副編集長を解任、更迭される(停職10日の処分付き)。その後、広報部へ配属されるが約半年でお払い箱。百科編集部で子ども向け週刊科学誌『かがくる』の創刊などに携わり、05年5月から再び副編集長、同年11月から、『週刊朝日』第41代編集長に。85年にわたる『週刊朝日』の歴史で中途採用者が編集長になるのは、これが初めて。

-----<出演>-----

『スーパーモーニング』
(テレビ朝日系、8:00~)

『愛川欽也 パックインジャーナル』
(朝日ニュースター、毎月第1土曜)

『大竹まこと ゴールデンラジオ』
(文化放送、毎週火曜・5月8日から)

『週刊朝日編集長登場』
(asahi.ポッドキャスト)

BookMarks

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