編集長の仕事 ―― どうしても企画書が浮かばないときの切り札
どうしても企画が思いつかない。これは編集者にとって最大の恐怖です。明日のメシが食えないことを意味しますから。どうやって解決・克服するかと言うと、ぼくの場合は散歩と風呂と床屋です。これに尽きます。
とにかく歩き回って考える。編集部や会社の中でもいいのですが、近くに浜離宮があるので、重症のときは思い切って外に出ます。築地市場の場外や銀座の街を歩いたりもします。肝心なのは、考えを止めないこと。ずっと考え続けることが大切かも。そして、思い浮かんだことをすぐにメモすること。
あとは風呂です。新聞社には夜勤明けの人や印刷工場の人のための大浴場があって、ぼくもよく利用します。煮詰まったときは床屋へ行って髪をバッサリ切ることも。