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産経新聞から「訂正文掲載の申し入れ」(爆)! »

外務省の抗議と産経新聞の誤報

ダハハハ、またやってしまいました。
外務省から「抗議」が飛び込んで来たのです。
週刊誌の編集長を3年もやってると、クレームも慣れっこです。
最近、この種の話題がなくて寂しく思っていたところ、飛んで火にいる夏の虫とはこのことです。

抗議というか、まあハッキリ言って「いいがかり」なのですが、外務省が言って来たのは、先週発売した週刊朝日10月31日号に掲載した、ジャーナリストの上杉隆氏が書いた「麻生『外交』敗れたり」の記事でした。

要は、同盟国日本がいくら懇願しても、アメリカは北朝鮮のテロ支援国家指定を解除してきた。
しかも、韓国には1日前に知らせがあったのに、日本には30分前。
これでいつまで対米盲従外交を続けるのか、ってな話です。
まあ外務省にとっては、確かに面白くない話です。

しかし、外務省がクレームを付けてきたのは、そうした記事の本質的な部分ではありませんでした。
記事に出てくる、外務省局長と記者クラブ記者との「オフレコ懇談」の描写が「事実と異なる」と言って来たのです。

詳細はまた次の機会に譲りますが、この抗議に対する上杉氏の反論が来週発売の週刊朝日に掲載されます。
いつもの政治報道とはまた違った味わいの、愉快で痛快な記事に仕上がっています。
ご興味のある方はぜひ、お読みください。
外務省のくだらなさがよくわかります。

ところで、外務省は本誌に抗議したことを記者会見で発表しました。
(週刊朝日も偉くなったものですね)
外務省の発表を受けて、抗議内容を報道したのは、朝日新聞と産経新聞の2紙でした。

笑ってしまうのが、産経です。
朝日がベタ扱いなのに対して、なんと3段ものスペースを割いて、「週刊朝日に外務省抗議」「『記事は事実と異なる』」
といった丁寧な見出しを付けて、大々的に宣伝してくれたのです。ありがとう。

しかし、この産経の記事には明確な誤りがありました。
誤報です。
記事中に「外務省が週刊誌報道に抗議するのはまれだ」
と誇らしげに書いたくだりがあるのですが、これがまったくのデタラメ。何を根拠に書いたのやら。

自慢じゃありませんが、私が編集長になってからだけでも、外務省から最低4回は抗議を受けています(爆)。
他誌に抗議した例も知っています。
産経の記者が私に電話1本くれれば、簡単に教えてあげた事実です。

産経の記者は、そうした取材の基本動作を怠り、単に権力側からの発表だけで記事を書いたようなのです。
新聞としての存在意義が問われるでしょう。

なんて、目くじら立てるような話でもないのですが、ひさびさのイベントに彩りを添えてくれました。
この産経の誤報に対する珍妙な言い訳も、来週発売の週刊朝日をご覧ください。
あ、違った、買ってくださいだった(爆)

やられたらやり返す。週刊朝日のモットーです(爆)
(来週はまた、抗議来るかなぁ。楽しみ、楽しみ)

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コメント (1)

これからも外務省の有能さを報道してください。その後の、抗議を含めて、それを見れば見るほど、外務省の有能さがわかりますから。そして、その中で国益も考えてくれる一部の有能な外務省の人が本当に活躍できる事を願って…。その様な人はまだまだ現在の外務省にいる筈で、省益なんて意味の無いという意識を早く外務省に取り戻してもらいたい。これからの日本、工業力・経済力も徐々に落ちていくのですから、交渉力はなくてはならない物だからです。

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Profile

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社勤務を経て、89年朝日新聞社入社。高校時代から愛読していた『朝日ジャーナル』編集部に配属され、あこがれの「ファディッシュ考現学」(田中康夫)を担当するも3年で休刊の憂き目に。『週刊朝日』へ異動し、事件&事件の日々を送る。その後、何を血迷ったのか広島の公教育問題で日教組を徹底批判し、「朝日なのに産経と論調が同じ」と物議をかもす。9.11テロ直後のニューヨーク、パキスタンを取材。米軍によるアフガニスタン市民への誤爆を伝えまくる。デスク時代に北朝鮮拉致被害者関連の記事で下手を打ち、『週刊文春』に叩かれ、副編集長を解任、更迭される(停職10日の処分付き)。その後、広報部へ配属されるが約半年でお払い箱。百科編集部で子ども向け週刊科学誌『かがくる』の創刊などに携わり、05年5月から再び副編集長、同年11月から、『週刊朝日』第41代編集長に。85年にわたる『週刊朝日』の歴史で中途採用者が編集長になるのは、これが初めて。

-----<出演>-----

『スーパーモーニング』
(テレビ朝日系、8:00~)

『愛川欽也 パックインジャーナル』
(朝日ニュースター、毎月第1土曜)

『大竹まこと ゴールデンラジオ』
(文化放送、毎週火曜・5月8日から)

『週刊朝日編集長登場』
(asahi.ポッドキャスト)

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