みのもんたが反撃してきたぁ!
4月20日号(4月10日発売)で、
「やっぱりあった!みのもんた『おもいッきり』不適切放送」
を掲載したところ、その週、発売の「FRIDAY」で、みのさんが反撃していました。
曰く、
「それにしても『週刊朝日』の表紙はヒドイ!
『やっぱりあった!みのもんた「おもいッきり」不適切放送』って」
(略)
「昨日も日本テレビに対して、『週刊朝日』の記事に関しては僕の名誉に関わることなので、
きちんと対処してください、って言ってあります」
「(記事は)全部ウソですよ。僕はスタッフを信じているし、『朝ズバッ!』も
『おもいッきり』も絶対に(捏造は)ないと思っている」
みのさんから言われたからなのか(?)、
「FRIDAY」発売日に日本テレビから内容証明が届きました(爆)。
さっすが、みのさんのテレビ局に対する影響力は絶大だなぁ、と。
しかし日テレさん、いまは週刊誌にクレームつけてる場合じゃないでしょ、
と、ぼくなんかは思います。
いま、放送局が取り組むべきは、放送法改正の動きを止めることです。
いや、放送局に限らず、メディア全体の大問題です。
週刊朝日では、その同じ号(4月20日号)で、
与党・公明党の澤雄二議員の「放送法改正案は『言論弾圧、日本の恥』」
という記事を掲載しています。
実際、澤議員の話を聞いても、あの改正案はデタラメです。
まず、事実と異なる放送をしたら処分するという話なのです。
では、いったい誰が「事実と異なる」ことを認定するのかというと、
それが総務省だというのです。
開いた口がふさがらないとはこのことです。
総務省の役人は、過去10年間にわたって「あるある大事典」を放置してきた役所です。
「事実と異なる」ことを認定する能力などないのです。
そんな役所が、どうやって「事実と異なる」と言えるのでしょう?
これはいきおい、
「自分たちにとって不都合な放送」あるいは「気に入らない放送」
を「事実と異なる」と認定する危険があると、澤議員は主張します。
まったくごもっともな主張です。
法案はまた、「国民生活に悪影響を及ぼし、
又は及ぼすおそれがあるもの」を放送した場合は、
再発防止計画を要求できることになっています。
そこで澤議員は、この判断基準について国会で質問すると、
「多くの国民に影響を与えるおそれがある場合……」
などと答えたそうです。
「多くの」とは何人以上なのか?
ローカル放送はよくて、全国放送はダメなのか。
いずれにしても、ナンセンスでデタラメな法案なのです。
菅総務大臣は、あるある問題について、
「国民の信頼を裏切るもの」などと発言していますが、
思わず吹き出してしまいました。
たかが納豆ごときで、国民の信頼うんぬんて。
(火をつけた私が言うのもなんですが)
なんとか還元水のほうがよっぽどヒドイし、
あるあるを口実に国民の知る権利を侵害する
放送法改正に手をつけたことのほうが、
国民に対する重大な裏切りだと思いますが……。
コメント (2)
今でさえそうたとえば 皇室関係の批判のすそでもみえようならテレビ局がおびえて自主規制表現になるし、そのおびえを国民は微妙に感じ取って 日本は皇室をほめないと逮捕されるものと闇に思い込み 健全な批評表現が歪んで今まで来ている。この歪みが明るい日本をつくりにくくしているな
投稿者: ななな | 2007年4月19日 19:31
あるある納豆問題の真の狙いは「放送法改正」だったのでしょう。
納豆で国民を味方に付けて万事首尾よくシナリオ通りに進めていく、今回に限らずこの手の政治手法が最近はやたらと多い。
このことを指摘すべき人間が報道ワイドショー、バラエティーにビルトインされて、すっかり空っぽになっている。
この人格好いいなぁ、と思える言論人の発言を、随分長いこと私はテレビで視聴したことがない。(音楽家ではあるがバロウズを語っていた坂本龍一は良かった)
もろもろのものにスポイルされずに上手く発言する格好いい姿、期待していますよ。
投稿者: apollon dionysos | 2007年4月19日 20:01