タミフル疑惑2
インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常言動の関係について調査していた研究者が、タミフルの輸入販売元から奨学寄付金を受け取っていたという問題で、研究班の班長をしていた教授が昨夜、厚労省で記者会見しました。
会見を報じた東京新聞によれば、教授は「寄付金は大学が管理している。どこの会社がいくら出しているという認識はなく、利益誘導の余地もなかった」と話したようです。一方、教授の所属する大学は、「(今回の事態で)誤解を生じたことが事実」として、今後、研究調査の過程で利害関係がある企業からは寄付金の提供を受けないことも検討するとしているそうです。(いずれも東京新聞の記事から)
週刊朝日の調査では、教授が受け取っていた奨学寄付金は約800万円でしたが、今回の会見で約1000万円だったことが新たにわかりました。
この問題では、医師や研究者に近い人に話を聞くと、教授の言い分も理解できるという意見が圧倒的です。確かに、カネをもらって研究結果が曲がっていたとしたら、それはまた次元の違うスキャンダルで、とんでもない話です。われわれ素人にそれを証明するのはかなりハードルの高い作業になります。
ただ、率直言って、利害関係企業から寄付を受けていた研究者に研究を委託するというのはどうかと思うのが、一般社会人の感覚ではないでしょうか?
昨日のブログにも書きましたが、英米では、ある薬剤について何らかの規制を検討する際は、メンバーが当該企業と資金等で関係ある場合は審議から外れてもらう決まりがもあります。これらは検討結果に対する信頼性を確保するためです。
もし、当該教授以外に調査を委託するにふさわしい人がいなかったとしたら、寄付の事実を開示するべきだと思います。
コメント (1)
ここまで全体馬鹿がはびこると 日本の三権分立を日本国外から監査させたくもなりますな バッシング従軍慰安御婦人の件もそのあらわれのちょうこうですな
投稿者: A亭 | 2007年3月16日 21:33