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2007年3月23日

タミフル疑惑3

タミフル疑惑の話がどんどん大きくなって、ついに「因果関係なし」の報告書をまとめた研究班の教授が今後の研究から除外されることになりました。

これでようやく利害関係のない人たちでの調査が始まることになるのだと思います。

取材の過程でいろいろ勉強すると、タミフルは確かに画期的な薬のようです。ただ、日本では安易に処方し過ぎというか、使い方に問題があるというのが率直な感想です。どんな薬にも副作用があり、その副作用のリスクがあっても服用するメリットがある場合に、その薬を使えばいいわけです。こんなことお医者さんにとっては釈迦に説法でしょうが、なぜかインフルエンザになるとなんでもかんでもタミフル、という風潮があったのは事実でしょう。

製薬会社にとっても、一時的に売り上げが伸びるでしょうが、今回のような事態になると薬そのものにケチがついてしまうような気がします。

ところで、週刊朝日がなんでタミフル研究班の教授に中外製薬からカネが渡ってる事実をつかんだのか。その裏話をしようと思います。

実は、たまたま偶然、見つけたのでした(爆)。

そもそもの問題意識は、「病気の基準は誰が決めるのか」という事でした。

健康診断で、尿酸値や血糖値やコレステロール値などさまざまな数値が指摘され、ぼくのようのおじさん編集者はすっかり落ち込んでしまうのですが、この数値の決め方に着目しました。

つまり、正常値をはみ出た人はすなわち「異常」となるわけで、異常な値が出てしまった人が「病気」とされるわけです。

病気になったら、どうなるか?

そうです、病院に行って薬をもらうことになるでしょう。

つまり、この「正常値」の範囲によって、製薬会社が儲かったり、損したりする可能性があるわけです。

この仕組みに気づいた弊誌の担当記者が、「製薬会社と(正常値を決める)研究者の間に、少なからぬ癒着関係がある」
と、業界関係者から聞き込んできたことが、そもそものきっかけでした。

当然、当初は雲をつかむような話で、どうやって取材すればいいかもわかりません。

試行錯誤を重ねながら、全国の国公立大学の医学部の教室に製薬会社から流れているカネの実態を調べようということになりました。

もちろん、そんなことは表から行ってもなかなか教えてもらえません。

そこで軒並み「情報公開請求」を出したのです。

ところが出てくる書類は、例によって「黒塗り」ばかり。

そこで「異議申し立て」を繰り返すという作業を続けました。

地味で愚直な作業ですが、約1年半かかってだいぶ実態がわかってきました。

今回、報じたタミフル疑惑は、その一部だったというわけです。

最近は、こうした愚直な調査報道が減っているようで気になります。

地味な作業を延々と続けてくれた、担当記者やデスクには頭がさがる思いです。

2007年3月14日

タミフル疑惑2

インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常言動の関係について調査していた研究者が、タミフルの輸入販売元から奨学寄付金を受け取っていたという問題で、研究班の班長をしていた教授が昨夜、厚労省で記者会見しました。

会見を報じた東京新聞によれば、教授は「寄付金は大学が管理している。どこの会社がいくら出しているという認識はなく、利益誘導の余地もなかった」と話したようです。一方、教授の所属する大学は、「(今回の事態で)誤解を生じたことが事実」として、今後、研究調査の過程で利害関係がある企業からは寄付金の提供を受けないことも検討するとしているそうです。(いずれも東京新聞の記事から)

週刊朝日の調査では、教授が受け取っていた奨学寄付金は約800万円でしたが、今回の会見で約1000万円だったことが新たにわかりました。

この問題では、医師や研究者に近い人に話を聞くと、教授の言い分も理解できるという意見が圧倒的です。確かに、カネをもらって研究結果が曲がっていたとしたら、それはまた次元の違うスキャンダルで、とんでもない話です。われわれ素人にそれを証明するのはかなりハードルの高い作業になります。

ただ、率直言って、利害関係企業から寄付を受けていた研究者に研究を委託するというのはどうかと思うのが、一般社会人の感覚ではないでしょうか?

昨日のブログにも書きましたが、英米では、ある薬剤について何らかの規制を検討する際は、メンバーが当該企業と資金等で関係ある場合は審議から外れてもらう決まりがもあります。これらは検討結果に対する信頼性を確保するためです。

もし、当該教授以外に調査を委託するにふさわしい人がいなかったとしたら、寄付の事実を開示するべきだと思います。

2007年3月13日

タミフル疑惑

は~。慌ただしくしており、ずいぶん日にちがあいてしまいました。

ごめんなさい。

週刊朝日の今週号(3月23日増大号)の「タミフル異常死と『疑惑のカネ』」が、関係者の間で反響を呼んでるようです。

簡単に説明すると、タミフルを服用した10代の少年少女が相次いで転落死を遂げているにもかかわらず、厚労省も安倍晋三首相も「薬の服用と異常言動の因果関係はない」との姿勢を貫いています。

その根拠となっているのが、厚労省の「報告書」で、実はその報告書をまとめた研究班の班長が、タミフルの輸入販売元である中外製薬から、800万円もの奨学寄付金を受け取っていたという話です。

製薬会社からカネを受け取っていた研究者は、「カネを受け取っていたのは事実だが、それが報告書の内容に影響を与えることはない」と言い訳していますが、李下に冠を正さず、という言葉もあります。

これが欧米なら「利益相反」として告発されるケースです。

奨学寄付金とは使途を限定されない寄付金、つまり「○○の研究のため」という名目のない、いわば小遣いのような寄付金です。

そんな小遣いを受け取っていた製薬会社に、不利な報告書を書くというのは、一般的にあり得ないと思いますが、どうでしょう?

いずれにしても、そういう「色眼鏡」で見られる恐れのある人の調査を、にわかに信じろ、というほうが無理というものです。

週刊朝日のこの指摘は、発売日の翌日、毎日新聞、読売新聞、さらには共同通信、時事通信が後追いして、各紙の紙面をかざりました。

ところが、弊社の朝日新聞はなぜか後追いせず。

朝日と他紙は判断が異なったようでした。

Profile

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社勤務を経て、89年朝日新聞社入社。高校時代から愛読していた『朝日ジャーナル』編集部に配属され、あこがれの「ファディッシュ考現学」(田中康夫)を担当するも3年で休刊の憂き目に。『週刊朝日』へ異動し、事件&事件の日々を送る。その後、何を血迷ったのか広島の公教育問題で日教組を徹底批判し、「朝日なのに産経と論調が同じ」と物議をかもす。9.11テロ直後のニューヨーク、パキスタンを取材。米軍によるアフガニスタン市民への誤爆を伝えまくる。デスク時代に北朝鮮拉致被害者関連の記事で下手を打ち、『週刊文春』に叩かれ、副編集長を解任、更迭される(停職10日の処分付き)。その後、広報部へ配属されるが約半年でお払い箱。百科編集部で子ども向け週刊科学誌『かがくる』の創刊などに携わり、05年5月から再び副編集長、同年11月から、『週刊朝日』第41代編集長に。85年にわたる『週刊朝日』の歴史で中途採用者が編集長になるのは、これが初めて。

-----<出演>-----

『スーパーモーニング』
(テレビ朝日系、8:00~)

『愛川欽也 パックインジャーナル』
(朝日ニュースター、毎月第1土曜)

『大竹まこと ゴールデンラジオ』
(文化放送、毎週火曜・5月8日から)

『週刊朝日編集長登場』
(asahi.ポッドキャスト)

BookMarks

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