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2007年2月26日

財界の重鎮、また吠える!

週刊朝日2月9日号で、「御手洗経団連は『おねだり』やめなさい!」と喝破した経済同友会の重鎮、品川正治さん(同会終身幹事)が、またまた、いい味を出しています。

「どうやら品川さんは石原都知事の3選出馬に批判的らしい」という話を聞き込んできた弊誌記者がご本人を直撃すると、のっけから以下のようなコメントが---

「東京という日本のシンボルの都会で、石原慎太郎知事の『独裁』は許されません。

これに先頭をきって対抗できるのが、共産党の推薦で出馬を表明した吉田万三・元足立区長だと考え、応援することにしました」

なななな、ナント。

資本主義の権化である経済団体の重鎮が、共産党の候補を推薦すると、堂々宣言されたのです。

その後も品川さんの「石原批判」はとどまるところを知らず、

〈アジアに対しても、汚い言葉で軽蔑を隠しません〉
〈第2次世界大戦前夜のドイツの政治状況と同じではないかと不安です〉

さらにオリンピックについても、

〈オリンピック招致も完全なムダ使いと感じます〉
〈変な連想ですが、ナチス政権が招致したベルリン五輪を思い出します〉

などと、おっしゃる。さらに、

〈私は共産党員だったことも社会主義者だったこともありませんが、吉田さんが掲げた暮らしや福祉に配慮する公約は、まさにそのとおりだと考えます〉

と、吉田候補を応援する根拠を挙げ、民主党についても、

〈まずは民主党がオール与党の一員として石原知事の「独裁」を支えた責任を語らなければいけません〉

とバッサリ。82歳の重鎮の正論は、読んでいて小気味よかったです。

2007年2月16日

機密情報漏らした「親しい女性」

けさのニュースでいちばん興味を引いたのが、「読売記者に機密漏洩/防衛省、1等空佐を聴取」でした。

読売新聞が2005年5月に報じた、中国海軍の潜水艦が南シナ海で事故のために航行不能になったという記事に関して、自衛隊内の警察組織「警務隊」が、読売のネタ元と見られる防衛省情報本部の1等空佐を自衛隊法違反(機密漏洩)の容疑で事情聴取し、自宅のガサ入れをしていたという話です。

さてこのニュース、週刊誌的にはどう扱うか、いろいろ思案しながら会社に向いました。

単純に思いついたのが、「言論の自由の危機」という観点でした。

なぜなら、新聞記者が公務員から情報を聞き出そうというのは、ごくごく当然の行為で、それがいちいち取り締まられたら、たまったものではありません。

そもそも中国の潜水艦が事故を起こしたという情報の、いったいどこが機密なのか?

そんなもの、いずれ近くの船舶に発見され、秘密でも何でもなくなるというのが、専門家の見解です。

今回は、記者側は捜査対象になっていないようですが、こんなことが日常になったら「ネタ元側」が萎縮するのは目に見えています。

こうやって「知る権利」がどんどん侵されていくんだろうなぁ~。

なんて思いながら、各紙に目を通していると、さすが産経新聞。他紙には出ていない、こんな詳しい情報が。

〈警務隊では今年1月に1佐から事情を聴くとともに携帯電話などの提出を受けた。供述などにより、親しい女性を介して知り合い、読売新聞記者に情報を漏洩していたことが分かった。〉

むむむ、出たよ。「親しい女性」。

新聞が「親しい女性」と書くときは、愛人関係、つまり、セックス関係にある男女を指しています。

ついでに指摘しておくと、

「精液」→は→「体液」と、
「強姦」→は→「乱暴」と、

意味のない言い換えがよく行われます。

それはさておき、つまりこれは何かい?

読売の記者がオンナを使って、寝て(寝かせてか?)ネタを取ったんかい。

スワ美人局かハニートラップ、いまどきそんな強者記者が残っていたのか!!!

事態はたちまち週刊誌マターになり、さっそく取材班を編成して取材に当たらせました。

締め切りまで約36時間、十分だ。

取材開始当初、情報が錯綜するのはよくあることです。

「実は、記者というのは女性のようです……」
「ああ、そいつなら知ってる。俺が○○支局のとき読売にいた記者だ」
「そうすると、産経の記事は間違いなのか?」
「いや、やっぱり男の記者だ。間違いない」

記者が走り回っている間、ぼくは電車の中吊り広告に入れる見出しを考えます。

〈読売記者に機密情報漏らした「親しい女性」〉

う~ん、これはなかなか読みたくなるな。320円払っても。

「とにかくオンナの正体を徹底的に洗え!!」

ぼくは記者の尻を叩きました。

しかし、取材が進むにつれ、だんだん「?」マーク点灯し始めます。

デスク「編集長、ちょっとこれ、スジが違うようですぜ」
編集長「ええ、何言ってんだよ。もう見出しつけちゃったよ。これで行こうよ」
デ「ダメですよ、それ。恥かきますよぉ」
編「だって、だって、産経に書いてあるじゃん」
デ「だ・か・ら、それ、違うんですよ……」

まあ、これもよくある話。最初の目論みが外れるのは、編集部の日常です。

デ「その1等空佐とオンナがデキてるってのは事実みたいですが」
編「だろ、だろ」
デ「それと記事は関係ないんですよ」
編「なんでだよ。オンナと自衛官はデキてるんだろ」
デ「でも、記者は通常の取材でネタをつかんだだけで、オンナとは関係ないんです」
編「そ、そんなぁ。じゃあ、なんでこんなにデッカイ記事になってんだよ」
デ「そこですよ、そこ。ホントに面白いのは」
編「なに、なに。なに、もったいつけてんだよぉ」
デ「実はね、背景にあるのは、『庁』から『省』に昇格した防衛省と外務省の暗闘なんですよ」
編「えええええ、何それ。面白そうジャン」

てなわけで、いまそのデスクがつかんできた情報を元に、裏取り取材をしているところです。

取材の成果は、来週発売の週刊朝日をご覧ください。
(また、目論みがハズレるかもしれませんが……)

お楽しみに!

2007年2月15日

バレンタインデー

関係ない人にはまったく関係ないと思いますが、昨日はバレンタインデーでした。

ぼくももはやこの年ですから、「義理」以外あり得ない世界です。

今週号の週刊朝日では、本邦初、「もらったチョコの銘柄でわかる義理度・本気度」を特集しています。

これは銀座の名物ママ、ますい志保さんのアドバイスで、本命チョコベスト10、義理チョコベスト10をそれぞれ選んでもらったもの。

ちなみに、本命度ナンバー1は、「ジャン=ポール・エヴァン」。

ボンボンチョコ8個の詰め合わせが3150円だそうです。

詳しくは週刊朝日をご覧ください。

2007年2月 5日

創刊85周年記念

古ければいいという話ではありませんが、週刊朝日は今年、

創刊85周年を迎えます。

正確に言うと、週刊朝日の前身の「旬刊朝日」(10日に1冊発行する)が創刊されたのが、1922(大正11)年2月25日のことでした。

その後、同年4月2日発売の第5号から、「週刊朝日」と改題し、週刊誌としてのスタートを切ったしだいです。

現存する週刊誌としては、サンデー毎日と並び、日本最古のものだと思います。

ちなみに私は、その第41代の編集長です。

そんなわけで今週から4週は、「創刊85周年月間」と銘打って、記念企画を満載しています。

どうぞご覧ください。

まず、表紙です。

大正時代の週刊朝日から、昭和初期→現在と、過去の表紙を時代の順を追ってならべてみました。

自分でいうのも何ですが、これがなんとも味わい深い。

実にいろんな人が表紙に登場しています。

吉田茂さん、長嶋茂雄さん、三島由紀夫さん、JFケネディ、手塚治虫、宮沢りえ、バカボン、山口百恵、オバケのQ太郎、池田大作、ジョンレノン、麻原彰晃、松田聖子、キムタク、ディカプリオ、ハンカチ王子、荒川静香……。

見てるだけでも、楽しめます。

加えて、グラビアの表紙写真館では、篠山紀信さんのベストショット85枚。

はっきり言って、これだけでも340円の価値があるかと(言い過ぎですか?)。

おバカな「記念企画」もやってます。

その筆頭が、「週刊朝日の悪口書いて世界一周」企画です。

そうです、数年前にユニクロがやっていた、「ユニクロの悪口言って100万円」のパクリですが、われわれは、懸賞賞品が「世界一周航空券」(スターアライアンスのビジネスクラス)と、ちょっとだけおもしろくしてみました。

詳しい応募の規定は、本誌または、

http://opendoors.asahi.com/original/zasshi/syukan/present2007.shtml

をご覧ください。

さらにもうひとつ、おバカな企画が。

「あなたのニュースを車内吊り広告に」

要するに、結婚、出産、出世、引っ越し、進学、その他なんでも、あなたの個人的なニュースを中吊り広告にしてプレゼントしましょうという企画。

バカですねぇ。

でも、85周年のお祭りだから、ってことでお許しを。

その他、ノスタルジックな記念企画が満載です。

ぜひ、お読みください。

Profile

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社勤務を経て、89年朝日新聞社入社。高校時代から愛読していた『朝日ジャーナル』編集部に配属され、あこがれの「ファディッシュ考現学」(田中康夫)を担当するも3年で休刊の憂き目に。『週刊朝日』へ異動し、事件&事件の日々を送る。その後、何を血迷ったのか広島の公教育問題で日教組を徹底批判し、「朝日なのに産経と論調が同じ」と物議をかもす。9.11テロ直後のニューヨーク、パキスタンを取材。米軍によるアフガニスタン市民への誤爆を伝えまくる。デスク時代に北朝鮮拉致被害者関連の記事で下手を打ち、『週刊文春』に叩かれ、副編集長を解任、更迭される(停職10日の処分付き)。その後、広報部へ配属されるが約半年でお払い箱。百科編集部で子ども向け週刊科学誌『かがくる』の創刊などに携わり、05年5月から再び副編集長、同年11月から、『週刊朝日』第41代編集長に。85年にわたる『週刊朝日』の歴史で中途採用者が編集長になるのは、これが初めて。

-----<出演>-----

『スーパーモーニング』
(テレビ朝日系、8:00~)

『愛川欽也 パックインジャーナル』
(朝日ニュースター、毎月第1土曜)

『大竹まこと ゴールデンラジオ』
(文化放送、毎週火曜・5月8日から)

『週刊朝日編集長登場』
(asahi.ポッドキャスト)

BookMarks

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