6千人以上が犠牲になった阪神大震災から1月17日で丸15年を迎えた。あの時の教訓はどこに生かされているのであろう。その4日前の13日の早朝、中央アメリカの島国、ハイチ共和国は大地震に見舞われ、現時点で死者は5万人から10万人に達すると言われている。常に繰り返される自然災害は、非力な人間に対して容赦なく襲いかかる。被害が甚大になるのは、いつもインフラ等が脆弱な途上国であり、その中でもより貧困な層が一番の犠牲者になる。西半球で最も貧しいと言われているハイチは、その典型的な例であると言えよう。亡くなられた人々のご冥福と共に、被災者、ご家族等に対して、心からのお見舞を申し上げたい。
アメリカにとってハイチは裏庭であり、今日までの歴史的な関わりや、国内にハイチ出身の移民を抱えていることから、オバマ政権は物心共に迅速且つ大規模な支援活動を行っている。2005年、ハリケーン・カトリーナがルイジアナ州を中心に襲い、当時のブッシュ政権はその対応の悪さで世論の批判を浴びた。それが今回の迅速な対応につながったとも報じられている。すでに、米軍だけで1万人規模の兵士が救援活動を行っており、それ以外の政府機関、NGO、民間企業、有名人等を含め、相当な規模の支援になろう。またクリントン、ブッシュ元両大統領も支援の前線に立ち活動している。そこには与党も野党もない。あるのは、アメリカ国民全体が立ち上がり、応援している姿である。
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第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)が開催された。当初の懸念どおり、ポスト京都議定書の枠組みとなる、途上国を含めた新たな削減目標(法的合意)を決められず、あいまいな表現が多い政治合意を採択し、多くの課題は来年に持ち越された。
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先日会ったワシントンの専門家は「今日の日米は、全くのミラーイメージ(鏡像:鏡に映し出された相似形)である」と言っていたのが非常に印象的で妙に納得してしまった。つまり日米は、国としては共に世界トップの経済大国でありながら、お互いにかつてのような経済の力強さは失われつつある。未だに金融危機の影響を受けて完全には立ち直れず、財政赤字は単年度では過去最悪の状況(日:国債発行額が税収を上回る、米:1兆ドル超の赤字)、失業率は記録的な高さで先行きも不透明(10月の速報値、日:5.1%、米:10.2%)。同じ民主党(政党の理念は必ずしも一緒ではないが)の鳩山政権とオバマ政権は、国民の極めて高い期待の中で誕生し、共に社会保障政策の改革(日:年金、米:医療保険)や地球温暖化対策などの環境問題を政策の最大の目玉にしている。政権発足後の民主党政権に対する支持率は徐々に下がりつつあるが、野党(日:自民党、米:共和党)は弱体化したままで立ち直れず、脅かす存在にはなっていないので両政権は助かっている。また来年は国政選挙(日:参院選、米:中間選挙)を控え、それを意識した政権運営を行っている。その意味において両政権は、経済回復等の内政問題で試練に立たされており、それがアフガニスタンや普天間基地問題などの外交課題にも影響を与えているので要注意である等々。
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先日、開催された「日米対話」という知的交流会での感想です。時期的にオバマ大統領が就任100日を迎えることもあり、オバマ政権の外交政策に対する評価についての言及が相次ぎましたが、支持する政党やイデオロギーに関係なく、パネリストのオバマに対する評価が極めて高かったのが印象的でした。アメリカ人の元駐中国大使は、「ルーズベルト大統領がそうであったように、今日の金融・経済危機など取り組むべき課題が大きければ大きいほど、偉大な大統領が生まれる。オバマは『単なる大統領』ではなく、『偉大な大統領』を目指している」との、クールさの中にも熱く語るベテラン専門家の発言は、米国大統領の新たな歴史が今この瞬間にも作られている「ライブ感」を感じさせるものでした。
オバマ政権の外交政策100日に関して言えば、国際協調や対話を重視する姿勢は、とりあえず各国から好意的に受けとめられており、核廃絶、イラクからの撤退、アフガン・パキスタン包括戦略など新たな政策を矢継ぎ早に発表し、いいスタートを切ったのではないかと思われます。その上でオバマ政権の外交政策と日米関係の課題について、論点をいくつか挙げてみたいと思います。
まず第一に米国のアジア重視と言っても、伝統的な同盟国である日本、韓国との関係を別にすれば、重視の中心となる国は中国とインドであり、またオバマ政権の最重要外交政策課題は、隣接するアフガニスタンとパキスタンの政治的・経済的安定とテロ勢力の縮小・封じ込めです。このコンテクストにおいて、同盟国である日本が米国と普天間基地移転等の問題でギクシャクし、何も決められない政治的漂流状態が長く続くと、米国の同盟国、パートナーとしての日本の存在感は益々薄くなり、アジアの秩序づくりは米国と中国、インドとの間で進んでいく可能性が高くなるということです。既にアジアに関して中国抜きで日米が決められることは少なくなり、北朝鮮問題についても、益々中国の意向が反映されることになるでしょう。
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11日、米国務省は、北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除を行いました。この件については、すでに6月26日、米議会に対して通告しており、何故このタイミングなのかという驚きはありましたが、あくまで既定路線の範囲内だと言えます。もちろん日本側の不満は残りますし、核兵器廃棄に関する検証計画が満足な状態で実行される保証は全くありません。しかし駄々をこねる北朝鮮をなだめ、これ以上核兵器開発を進展させないという現実的な対応にならざると得ないのが今のアメリカの政治状況なのです。
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