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« 米国知日派、政権交代でも日米関係は楽観的見方
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鳩山民主党の自主外交とは »

米国の不安は、民主党政権ではなく出口の見えない日本政治の漂流

 国民は、自民党に「不満」を持ち、民主党に「不安」を感じている。総選挙を間近に控え、民主党にとって政権交代のチャンスがあるとすれば、この「不安」を出来る限り除去するしかない。各党のマニフェストが出揃ったが、民主党への「不安」は、特に国際社会の主要国として、継続性が必要な外交・安全保障政策であり、なかんずく「日米関係」であろう。

 マニフェストを見る限り、自民党の外交・安全保障政策は、当然のことながら基本的にこれまでの政策の延長である。新たな点を敢えて挙げるとするならば、自衛隊の迅速な派遣を可能とする国際協力に関する一般法(国際協力基本法)の制定である。課題となっている集団的自衛権の解釈や、核持ち込みの密約があったとされる非核三原則等の問題については、全く踏み込んでいない。

 一方、民主党の政策の特徴としては、「自立した外交」であり、日米関係でいえば「緊密で対等な日米同盟関係をつくる」という新たな日米関係への挑戦である。日米地位協定の見直しや在日米軍のあり方に関しては、これまでの主張を和らげる表現に変更するなど、現実的な対応姿勢が見られるが、「対等な日米同盟」とは何を意味するのか、必ずしも明確ではない。まず民主党の考える日本の主体的な外交・安保ビジョンを明確にすることが先決であり、それが欠落する中で、「対等な日米同盟関係」が明確になるはずがない。またアジア外交を重視する姿勢を見せているが、中国、韓国等のアジア諸国はその姿勢を歓迎、期待するものの、やはりアジア重視が何を意味するのか必ずしも明確ではない。期待だけもたせて、本質的に変わらない言動がかつての自民党のように見え隠れすれば、むしろ落胆させた時の反動は大きいと覚悟すべきだ。

 民主党の考える「対等な日米関係」は、一見、最も重要な同盟国であるアメリカと距離を置くような印象があるが、全くそうではないし、そうであってはいけない。むしろ信頼関係に基づく密接な関係が必要である。また民主党の考え方は、変化する国際情勢の中で動き出したオバマ政権の外交の方向性にも合致し、またアメリカ自身もお互いに自立した新たな関係の構築を日本に求めているのである。

 かつての冷戦時代のように、米ソが対立する時代であれば、日本も対米依存型の外交で済んだ。しかし今は、グローバル化の進展、中国やインド等の新興国の台頭、テロ脅威の拡散など、世界は益々多極化し、脅威が複雑に拡散する時代に入った。先進各国は目標を共有化しつつも、日々の課題に対して、各国が独自に与えられた役割と責任を果たさなければならない。また米国にとって重要な国はもはや同盟国だけとは限らない。敵対関係にあった国にも時間を割いて対応しなくてはならない。その中で日本がこれまでのように主体性を持たず、過度な米国追従・依存政策を取れば、それは一転してアメリカの重荷になってくるのである。小泉政権時代のように、日本が隣国である中国や韓国との関係を悪化させたままで、様々な問題解決の拠り所を日米関係に求めてくれば、それは米国にとって望ましくないことは言うまでもない。民主党の「自立した外交」は、米国にとって日本が真の自立した同盟国として責任の果たせるパートナーになることを期待するものであり、「アジアを重視する政策」は、中国との関係を重要視するアメリカにとっても、日本がアメリカと距離を置かない限り悪くない話なのである。

 アメリカは、日本が民主党政権になっても、一時的な混乱は別として、そのこと自体が日米関係を長期的に悪化させるとは思っていない。衆議院で圧倒的な議席数を誇る自民党政権下でも、例えば「普天間基地移転問題」は一向に進展せず、何も決められず短期政権を繰り返す今の自民党には愛想を尽かし、限界も感じている。あえて自民党政権のいい点を上げるなら、アメリカに従順であり、その結果として「政策(日本の行動)がわかりやすい」だけである。

 しかしアメリカが一番心配するのは、民主党政権ではなく、次回総選挙で新たな政権が生れても、新政権が安定せず、出口の見えない政治の漂流状態が続くことである。その結果として、日米関係は安定せず、日米の間の協力がしばらく進まなくなるということである。気がつけば、日本は世界から置いてきぼりにされ、米国と中国との関係は一層進展し、米中のみならず、世界から益々相手にされなくなることである。これは日本にとって由々しき問題である。

 しかし政権は、定期的に代わることが前提であり、それが今の政治システムに組み込まれた要素なのである。一時的な混乱、政治の漂流は、産みの苦しみであり、通過しなくてはならないステップである。今のままの政治体制が継続したとしても、それは問題の先送りにすぎない。政権交代によって、例えば日米関係が一時的に混乱しても、それによって戦後外交の課題が浮き彫りになり、国民は痛みを持って問題の本質を感じられるようになるのである。今のまま手術をせず、数年後に病状が急速に悪化して突然死を起こすのがいいのか、それより、治癒に望みをかけて、逸早く手術をするのがいいのか、国民の選択である。手術で失血死するまでのような民主党に対する不安感はすでに除去されている。日本に残された時間はあまりない。日本の未来がかかった判断の夏である。

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 ご立派なご意見に感服致します。では、なぜ今日までご発言の発信を控えておられたのでしょう。社会的にも信頼される位置におられ、その気になれば、そのための人脈もルートも容易に得られた筈、真に国を憂い行く末を案じるなら、絶えずご意見の発信はされるべきだと思います。正に転換点を迎えようかという今の時点でのご意見の発信は何故なのでしょう?しかも、瞬時に免許取りたてのドライバーに向かって、こと細かく100%のドライビングテクニックを当り前のように要求するお気持ちが理解出来ません。これは民意であります。民は免許取りたてのドライバーに、完璧なドライビングテクを求めている訳ではないと思います。前でコツン、後ろでガタン。それでも多くの民は微笑みながら、技術の向上を期待して見守るでしょう。民主主義を押し付けた米とではなく、現在の米と、現在のアジアと、現在の世界にわが新生日本は、従属的でない、自主外交の正道を歩み出そうとしているのだと思います。一国民として、心より民主を中心とした新しい政権を誕生させ、歴史的な第一歩の歩み出しを期待するところです。

以前から核の問題より気になっていた人質問題が解決した。今回、Bubbaが訪朝する前に、表では、オバマやヒラリーも、何でこんなこと言うのだろうかと言う事ばかりだったので、どうなるかと楽しく待っていましたが、オバマが外交面で強かかどうかは今回判りませんが、交渉相手がそれなりにやれば話になると感じた次第です。日米間ではどこまでできるかは微妙なところですが、うまく相手を研究してやる価値は高そうですね。
 それにしても、米中を見ていても判るように、弱みを持ったアメリカをこれほど早く見れるとは思いませんでしたが…。でも、ブッシュの尻拭い、日本では小泉時代の修正とあの時代が何だったのかと言う冷静な分析が欲しいですね。

村野 案山子さんへ
村野さんのご意見に同感です。真夏の太陽を浴び、自ら帆を揚げ、大海原への出帆です。民意とかけ離れ、何一つまともな意思決定ができない腐敗しきった自民党政治からの脱却を民は願っています。米国も日本のまともな独り立ちを期待しています。多極化が進む世界の中で、日本の貢献は米国のポチでもなく、対米従属ではありません。対等な日米同盟関係をどのように築いていくかです。

村野様の記事に大賛成です。

民主党政権では不安あり。そんな事この時期での発言イササカふにおちません。「対等な日米同盟」
中味が良くがわからない…そんな事詳細にマニフェストに書ける訳がないじゃないですか、相手のある事だから……。マニフェストはあくまで「指針」ではないのですか???

とにかく現政権では内政、外交
何にも望めない。今度こそは民主党政権に託したい 一市民として

ご意見の全てが麻生政権に欠けていた政治家の視点です。全て納得の通りで、小沢氏だけがその動きに対応できる政治家だと思っていました。既に中国にも交流を以前から続けその大切さを理解しているのでしょう。又第七艦隊の問題を、自民党は怒り心頭になっていました、これはアメリカに尽くしてきた妾根性で、もっと素敵な彼女が出来ると怒り出す。ふるいですね。小沢氏のこの意見は、若林さんの言われる、日本も自立の姿勢をアメリカにも示さないといけないという意見に繋がります。政治とはこう云う発信が必要なはずです。池に1石を投じてその波紋の中から今日本に求められる政策を構築し行く大切さです。オバマ大統領は中国のこれからの関係の重要性、核軍縮等世界に発信しています。その発信で中国もアメリカとの関係を深めようとしています。自民党はアメリカ重要と考えていてもその依存性が全てで、オバマ大統領の発信に全く反応しません。この様な政党が日本を治めていたら、日本はまた江戸時代に戻ってしまうのか。更に国内の繁栄の為の政策課題の実現を即時に遣らなければ、世界は日本に目を向けないでしょう。そう云う意味では政権交代し、新しい民主党政権に世界は目を向けるでしょう。民主党こそそう云う点では重大な政局を担う立場にあるはずです。国民は自民党のマニフェストではなく、世界の急速な変化の中で日本が世界とどう関係を築いて行けるのか?新しい世界を構築する為に民主党に期待を込めるべきだと思います

 村野さんのご意見の後半部分、特に「現在の米と、現在のアジアと、現在の世界にわが新生日本は、従属的でない、自主外交の正道を歩み出そうとしている」に賛意を覚えます。
 戦後60年以上経って世代も交代している今、あらためて国のあり方やアジアを含む世界とのかかわり方にようやく国民が声を上げようとしている時です。
 ややブレながらでも、日本はやっと民意による一人歩きを始めることが出来るかというところですから、堂々と誠実な国づくりに励むのが、不安を煽るよりずっと大事だと思います。そのためには、情報開示が欠かせぬ必須条件でありましょう。くれぐれもそのことを新政権に期待しています。

選挙日が近づくにつれ、夕べも又政権交代が成され祝杯をあげている夢を見た。もう何度同じ夢を見たことか。それほど待ちわびてはいるものの、ずーっと心の中に燻っているものがある。それは「核」問題。
思いやり予算の一件で、アメリカは日本が核の傘下に居ながら、金を出すのは嫌だという言い分は通らないとはっきり言っている。客観的に考えればこれは当たり前のこと。このジレンマを日本は今後どう対処してゆくのか、最終的には避けて通れない問題。私個人的には議論する事すら拒否したい核問題だけれど、でもこれを突破し、新しいビジョンを日本が上手に発信しなければ、この足枷はいつまでたっても日本を変えてくれないだろうと思っている。

「戦争放棄」の基本精神がただの綺麗事ではなく、国益に繋がる、ひいてはそれこそ経済に繋がるいい方法はないものか、それをいつも考える。小沢さんの第七艦隊発言は、日本のプログレスとしては、H.Miyauchiさんも言われているとおり、アメリカに対してもアジアに対しても本当に勇気ある一石だと私もそう思う。

この選挙で、民主がどれだけの議席を確保できるか興味深いですね。
単独で2/3議席を取れるのか連立で取れるのかで、今後の方向も微妙に変わっていくと思われます。社民だけではなく、一度日本共産党(出来れば不破さんも交え?)ともじっくり腰を据えて、一致するところは確実に実行に移す議論を交わしてもらいたいものです。日本はきっとこれからが長い道のりで、国民に痛みも伴う覚悟も要求されることと思うけれど、情報を開示し透明性の高い政治を日本人として初めて見ることが出来ることになるこの歴史的選挙が、いつの日が自分も参加したことを誇りに思える日が来ることを願ってやみません。

日本は外交問題の意思決定が自分で出来なくなっている。対米隷属と非難されてもいたし方ない。まことに情けない限りである。一方、米国はどうか。国家の意思決定は米国民の意思が代表されてなされているのだろうか。これも実態はかけ離れていると断じざるをえない。

何故このようなことになっているかは米国の歴史を紐解くと問題の本質がみえてくる。世界の歴史の革命、戦争をはじめ、米国歴代大統領の経済政策の顛末に集約されており、特に連邦準備銀行(FRB)問題に象徴されているように思う。それは「新世界秩序形成」をめざす国家の意思に重大影響を及ぼす数千兆円をはるか超える資本を有する無視できない国際金融財閥の存在である。名高きロックフェラー財閥しかり、ロスチャイルド財閥、その他の関連国際金融資本の存在である。全世界中の組織、個人に張り巡らせた情報ネットワークを駆使して、ショートレンジでなくロングレンジで目的達成に向けて着々と動いている。そのため、「外交問題評議会」、「三極委員会」、「ビルダーバーグ会議」等々を開催し、進むべき道を探り、同意を押し付けている。米国大統領さえも、この場で所信表明させられる位の隠然たる存在となってしまっている。表は紳士ずらであるが、裏の実態は戦争、殺人、武器販売、金融恐慌等、利権獲得、利潤を上げるために裏では何でもありである。最近ではご老体に鞭打ち、我が国の状況を自らご覧になるため外国から来られた有名な関係者もおられました。今回の世界的金融恐慌を契機に日本の金融業も国際金融財閥系にうまく飲み込まれはじめている(飲み込むつもりが飲み込まれるのである)。米国公文書からも明らかになっているように、歴史的に戦後から続いていることからして、日本の政・官・業、広告界、マスコミ界にも息のかかった人が多いことは紛れも無い事実なのである。

いずれにしても、世界を動かす大きな政策であればあるほど、グローバリゼーションの名のもとで、国家の意思決定に国際金融資本家が口を出し、国家の民の意思が通じなくなっていることが由々しき問題なのである。まるで虚実の二つの国家が存在しているようだ。国家の存在とは何かが問われる。

だから、我々に何ができるのだろうか。まずは独立国家として、国家の民の意思のもとでの政策提言と実行できる政治家を選び、多く育てること(これはと思う人に個人献金)、また食料自給率向上、エネルギー自給率の向上は基本であろう。そのほか、思いつきで恐縮だが、日銀法には今見ると実にいかがわしい箇所が多く、誰が考えても、この見直しは必須であろう。その他、地域通貨制度等の導入の第三者検討委員会設置等が考えられる。そして健全なジャーナリストの育成のための制度の創設と、基金制度創設はどうだろうか。すでにあれば結構ですが。

>「対等な日米同盟」とは何を意味するのか、必ずしも明確でない。<

>民主党の考える「対等な日米関係」は、一見、最も重要な同盟国であるアメリカとの距離を置くような印象があるが、全くそうではないし、そうであってはいけない。<

貴殿は、シンクタンク研究員のようだが、何が言いたいのか?
アメリカのため?
日本のため?
にこのような投稿記事をかいているのか、小生にはサッパリ理解できない。

2009年8月2日付中日新聞・朝刊に以下のような、小さな記事が掲載されていた。


イラン油田で日本縮小
権益回復は絶望的
対米配慮が裏目に
{テヘラン=共同}
イラン南西部にあるアザデガン油田の権益の70%を中国国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)が獲得する見通しとなり、日本の権益回復は絶望的となった。

イランが2006年2月、一時停止していたウラン濃縮活動を再開したことなどを受け、投資再考を求める米国の意向に配慮して同油田の権益を大幅縮小した日本だが、裏目にでた形だ。

関係者によると、国営イラン石油公社はその後、権益拡大を繰り返し持ち掛けてきたが、日本は対イラン経済制裁を実施するブッシュ前米政権への配慮などから応じることができなかった。

今年1月に発足したオバマ政権も3月に経済制裁を延長した。

***記事はここまで***

しかも、今年の8月にはワシントンで、米中の2ヶ国が今後の世界をリードするごときセレモニーが行われた。

以上のことが、今の日本の外交が、隷従米国そのものでしかないことを端的に物語っている。
アメリカのポチと化したコイズミ・タケナカ以降は眼に余るものがある。
日本の国益とは何ぞや?
自民党・公明党議員が
日本の国益~国益~と蝉のように鳴いているが、このテイタラクだ。

このままだと、この国は間違いなく没落する。
政権交代後の民主党+野党に期待するしかないのか???

立ち位置のはっきりしない、シンクタンク研究員である貴殿は、この事をどのように考えるのか?

顔の見えない日本と言われて久しいですが、それもこれも責任を取らない官僚が匿名で政治を行っている行き過ぎが原因ではないでしょうか。日本政府にも日本の政治家にも信用がありません。近隣国からもアメリカからも緒外国からも体よくスルーされています。日本の外交能力、何とかして貰いたいです。

ただ色々な記事を目にするに付け、戦後日本の政策は、アメリカのための政策であり、アメリカの意に反する外交交渉は潰され断念、またその政治家も潰される。日本の独自外交は阻まれてきました。そしてそんな中にあって官僚はアメリカと日本の間で中途半端な仲立ち役(密約、年次改革要望書…)となって日本国民に不利益をもたらし、独自外交の道を断っている様に見えます。これからもアメリカは日本が属国であり続けることを望むのでしょうか。それとも日本がアメリカの属国であり続けることを望むのでしょうか。

ここ数年、経済的貧困層は拡大し、内戦でも起きているかの如き自殺者の数。人間の尊厳、日本人の尊厳が著しく傷つけられています。それでも経済大国日本と豪語しています。8月30日衆議院選挙は、自公与党政権の総括のみならず戦後日本政治の総括と位置づけます。次期新政権では人間の尊厳を守り、日本国民として矜持を保てる国家作り、社会の仕組み作りが成される事を強く希望します。

<小沢外務大臣を望む>
小沢さんは、一般的には、政局の人と見られがちです。
しかし、確かな歴史観に基づいた国家観こそ、小沢さんの独壇場だと私は考えています。
本来、総理として外交をして欲しかったが、叶わぬ事なので、外務大臣になってほしい。外務省のバカ官僚に教育できるのは、小沢さんの他に誰がいるのだろう。
防衛に関しても含蓄が深い。来日したクリントン国務長官は小沢氏との会談で「お疲れでしょう」と切り上げようとしたが「いいや、あなたの考えがもっと知りたい」と述べ、大いに盛り上がったとの事。小沢さんの国連中心主義は、まさにオバマの考えと合致している。英語力なんていらない。国益を賭けて丁々発止、誇りと覚悟のある迫力で交渉ができるか否かが問われている。

対等な立場で、日米間の緊密な同盟関係を維持するということは、まず第一に、日米安保条約の見直しをするということなしには考えられないことです。

米国民は、ワシントンDC及びニューヨークの近辺(横田、厚木、横須賀に該当する位置)並びにハワイ(沖縄に該当)に日本軍の基地や軍港があり、日本軍の家族住宅や娯楽福祉施設があり、上空を日本軍の戦闘機が飛びまわり、核を積んだ日本の軍艦が寄港し、街中を日本軍人が闊歩している状況を想像できるでしょうか。

首都近辺に他国の基地があるということは、その国が占領しようと思えばすぐにでも出来ることを意味しています。米軍上陸の歴史を持つ沖縄に米軍基地があるということは、パールハーバーを日本軍に攻撃された歴史を持つハワイに日本軍基地を置くようなものです。
いくら同盟関係にあるとはいえ、国家レベルのリスク管理や国民感情を考えると、米国民は発狂するがごとく大反対するのではないでしょうか。

日本は、敗戦の際に米国に占領され、その後、独立したはずなのにもかかわらず、米軍のために国土を差し出しています。それも、首都近辺や沖縄を含んでいるのです。まるで、緩やかな占領が継続しているかのようです。(特に、沖縄の人は、そういう錯覚に陥っているのではないでしょうか。)

この事実は、とても重いということを日本の政治家は認識し、「もっと金を出せ、もっと人を出せ。」と要求してくるアメリカに「国土を差し出す以上の、どんな貢献があるというのか。」と、訴えるべきだと思います。
中曽根元首相が「不沈空母」と言ったとおり、日本が直接、他国を攻撃せずとも、米国が他国を攻撃した際には、日本は米軍の空母とみなされ、攻撃対象にされ得るリスクを負っているのです。(しかも、首都近辺が攻撃対象なのです。)

さらに、場所の提供のみならず、地代も整備費も、日本が出しているのですから、金だって出しているわけです。
増してや、日本では憲法9条の条項があるのにもかかわらず、人を出せと要求するのは、憲法を変えろと迫っているのに等しく、傲慢な行為です。

地位協定などもっての外で、対等の地位にある2国間で交わす条約とは到底思えないものになっている最大の要素です。米国が、地位協定の見直しに同意しないのであれば、日本を完全に属国扱いしていると考えてよいでしょう。

自民党は、属国の代表として米国と外交をしてきました。民主党は、独立国の代表として米国と外交するのだという強い意思を持っていただきたいと思います。

毎日新聞の学生に行った世論調査で
「首相にふさわしい人では小泉元首相が14%でトップ。   以下、東国原英夫宮崎県知事が13%、橋下徹大阪府知事10%、麻生首相7%、小沢代表6%--の順」だったそうです。
こんな政治音痴の学生が多いと思うとこれからの日本は民主であれ、自民であれ不安がいっぱいですね。大統領の様に直接国民が総理を選ぶ事になれば、どんな人間が選ばれるか心配ですネ。昔、横山ノックが大阪府知事に選ばれた様に、、、。森田健作しかり、そのまんま東しかり、、、。

 em5467-2こと恵美様へ
 実は私も以前の外交問題の件で外務官僚(職業外交官)から政治主導でという主旨でコメント祖たことがあります。
 小沢外務大臣は適任ですが世界中を飛び回る激職です。このため心臓に持病を持たれている小沢さんには常時の配置は無理と考えました。重要な交渉事案の最終交渉で政治主導の妥結を図る局面での小沢氏の出番です。
 政権交代後の手始めは北朝鮮電撃訪問で日朝間の交渉を本格化させることから始めていただければと思います。小沢氏は自民党幹事長時代、金丸田辺訪朝団の尻拭いで訪朝され北朝鮮と交渉された経験もあります。
 主要国の大使は政治任用でこれまでの外務官僚の天上がりは認めるべきではありません。
 対露外交交渉は鈴木さんと佐藤優さんの活用を、対中交渉は田中真紀子さんの出番です。そしてすでにご活躍されています緒方貞子さんや新たに寺島実朗さん等を外交での活用を図るべきではと思っています。少しばかり具体論すぎましたが日本外交の変化を世界に見せ付ける必要があります。
 このような点については民主党にすでに意見を出しています。
 外交の継続性は担保される必要があるでしょうが政権交代によるしかるべき変化があるのは当然です。相手も変化に応じるべきです。ブッシュからオバマに見られる大きな変化があったように。
 存在感のある日本の為に

<妹尾様>
レスありがとうございます。
>小沢外務大臣は適任ですが世界中を飛び回る激職です。このため心臓に持病を持たれている小沢さんには常時の配置は無理と考えました。<
ご指摘の通りです。西松事件を抱えた小沢さんは、恐らく大臣どころか、官邸に入る事もかなわないでしょう。
・・・分かっているんですけどね。いつまでも、マスコミからキングメーカーとか黒幕とか扱われる小沢さんを、何とか陽の当るポジションに・・・。適わぬ夢とは分かっちゃいるのですが・・・。まだ、小沢総理が諦めきれない私の我儘です。

em5467-こと恵美さま
そうでしょうか?
小沢氏が大臣どころか官邸に入ることもかなわない、とは、思いません。
西松事件を抱えた、といわれますが、わが国の非民主主義体制の象徴であったこの問題に政権交代後も引きずられるようでは、政権交代があったとしても、到底、小沢氏のそして鳩山氏が語る「革命的な」改革とは、いえないでしょう。
それができるかどうかは、ひとえに国民がどれだけ強く民主党を支持し、圧勝させるかにかかっていると思います。
私としては、どの大臣とは、明確にされていませんが、鳩山首相のもとに創設されるという、国家戦略局を統括するポストの大臣は小沢氏以外はいないと思っています。
戦略をもち、この日本をここまで動かしてきたのは、小沢氏です。
その小沢氏が、政権交代しても表舞台に立てぬなどということが、あるはずがないではありませんか。
逆から言うと、小沢氏が表舞台に立たなくては、この国は、もう前に進んで行けないのではないでしょうか。
em5467-こと恵美さま
お気持ちは、おなじです。
そんな胸の潰れるようなことをおっしゃらずに、希望を持ちましょう。
主権者の力を示し、キチンと政権交代をさせましょう。

ねこのしっぽことsumiko 様
 ご意見に全く同感です。我が国において戦後最高の政治家である小沢氏の他、誰が危機的状況にある日本を国民主権の民主国家に作り直すことが出来るでしょうか?
 しかしながら、8月6日22:58の梅光様の投稿が事実でしたら、世も末で、かっての岡田党首の言葉ではありませんが私も「日本をあきらめる」ことになってしまいそうです。
 決してそんなことにならないように、8月30日の総選挙で政権交代を実現し、日本社会の大掃除をしようではありませんか。

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Profile

若林秀樹(わかばやし・ひでき)

-----<経歴>-----

1954年東京生れ。
1976年早稲田大学商学部卒業。
1979年ミシガン州立大学院農学部修士課程終了。
現在、08年3月からワシントンにある政策シンクタンク、CSIS(戦略国際問題研究所)の客員研究員。
80年からヤマハ(株)勤務、労組役員を経て93年からワシントンの日本大使館1等書記官として政府開発援助(ODA)と日米協力を担当し米国際開発庁(USAID)から表彰を受ける。帰国後は電機総研副所長を務め、01年に民主党比例区で参議院議員に初当選。在職中は「次の内閣」経済産業大臣・財務副大臣、国際局副局長を歴任。さらにイラク、シリア、イラン等を訪問し安全保障、復興支援、核問題等幅広く国際問題に取り組む。08年はCSIS(戦略国際問題研究所)客員研究員として活動し、09年1月より非常勤客員研究員。現在、(財)日本国際フォーラム常勤参与・主任研究員。

BookMarks

-----<著書>-----


『希望立国、ニッポン15の突破口』
2006年9月、日本評論社



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