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北朝鮮はオバマの対話路線を見誤ったか

 何故、北朝鮮はこのタイミングで核実験に踏み切ったのか。北朝鮮にしてみれば、米国を挑発してオバマ大統領の出方を探り、あわよくば二国間協議に持ち込みたい狙いがあるようだが、それはオバマ大統領の「対話路線」を見誤っているのではないか。昨年、出会ったワシントンの北朝鮮専門家は、「私が金正日であれば、非核化に向けて米国に協力する素振りを見せながら時間を稼ぎ、『対話路線』で柔軟な対応を示すオバマ政権から経済協力など、『実』を取れるだけ取るであろう。いたずらに強硬路線に出ても、むしろ議会などの反発を招くだけであり、そうなればオバマ政権も二国間協議には応じにくくなる」と述べたことを思い出した。私はこの意見に当時は全く同調したのだか、北朝鮮は今、全く逆の路線で動いている。

 猫(国際社会)も鼠(北朝鮮)に本気で噛まれれば、最後は襲いかかるしかない。ここにきて、鼠に睨みつけられたロシア猫が傍観姿勢を改めるかもしれず、それを見た中国猫も、やおら起き上がって襲いかかる姿勢を取った時に、鼠はどのような態度を取るのか。果たして鼠は本気で死を覚悟してでも最後の抵抗に出るのか、それとも戦意を喪失して白旗を揚げるのか。猫の集団は、その辺の見定めができていないし、まだ本気で噛まれた時に、鼠に襲いかかる覚悟もできていない。

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コメント (11)

「パールハーバーしか出来ない国だからこそ…」
 ほったらかしにしてはいけない筈だったのに、何故か、核廃絶宣言をして、間違ったメッセージを送ってしまう。その事によりこの事の動きが早まった筈。勿論、この事を予想して何かシフトを布いているんなら流石だと思うけれどそれは無さそう…。発言の実態は、米ロ両国が経済的に軍備削減をしないと財政的にもたないと言う事だと思うのですが、その事は、当然口が裂けても言わないから、結果として間違ったメッセージになってしまう。訳の判らないシナリオライターが作るとこの様な物語になってしまう。アメリカ映画を見ているとよくあるパターン。もう少し自己中心でなくて、色んなものを調べてから作れよとなるなる…?

今回の北朝鮮の強硬姿勢は、金融危機にかかりきりになっているオバマ政権に対する催促ではないかと思います。中露に不快感を持たせるというリスクを犯してまで核実験を行った背景には、金正日に時間的な制約があったのではないでしょうか。健康問題、後継者問題、農村部の飢饉など色々考えられます。ここは冷静に対処し北朝鮮の自然崩壊を待つのが良策では。

今朝方少しだけ朝生でのこの討論を聞いていましたが、自民党の敵地攻撃用兵器を持つ、核保有をひけらかして中国に圧力をかけるという見解や、アメリカを動かすために保有しているアメリカの国債をドルでなく、金や円ユーロで持つことでアメリカに影響を及ぼすこともできる(高野氏談)など様々な意見が出ていました。
民主党の浅尾、枝野両氏、とくに枝野さんは社民党の辻本清美さんが「核保有でも考えないと仕方がないような雰囲気に」とポロリと言ってくれれば、核廃絶に熱心な社民党が格保有に言及せざるえない事態にまで日本は切羽詰っているとのメッセージをアメリカや中国に送れると冗談交じりに言っていたのが笑えない冗談だと思いました。
言下に辻本さんは否定しましたが、難しい問題であることと六カ国協議への復帰は見返りなしでという自民党の意見には甘い!それでは北朝鮮は絶対受け入れないという気がしました。
かといって日本にできることはあまりない。
これも高野氏が喝破していたけれども、この問題の本質は日本はステージにいない国であるということで、米国、北朝鮮、そしてレフェリングが中国という三者にしか舞台が用意されていない。
ここが一番厄介な問題でもあるわけです。
実務協議レベルで言うと日本と北朝鮮の折衝は全く進展していない、お互いに感情的に対立しあっていて、アメリカはあまりの日本の外交レベルの拙さにあきれ果てて、もうこの問題は中国に任せるほうがいいと日本は期待されていない。
日本は日本で、靖国問題や内政のことをいちいち中国政府がつつくのと、拉致問題の世論と内向きの保守的空気世論が台頭している中では中国とまともに向き合うということもできない。
ということでなにも北朝鮮だけが見誤っているというわけではないということです。

若林さま
情報としては、オバマ政権が六カ国協議についてどう考えているのか、また、日本に何をさせたがっているのか、アメリカからの視点情報を読みたかったです。北朝鮮の思惑といっても、心中本人のみぞ知るで、外野が何を言っても結局解らないと思うのです。ただ、金総書記がいままで比較的おとなしく協議に応じたのに、突然、薬の中毒患者のよろしく、手持ちの爆弾を打ち上げ花火のごとく、発射しまくっているのが、なんとも奇妙です。しかも、さんざんハブにされていた国連でいきなり日本に制裁決議の草案を作らせるなど、摩訶不思議な事です。素人ですから勝手な事を言わせて頂けば、北朝鮮は経済崩壊が近いのではないですか?私は情緒的には韓国、北朝鮮がドイツのように統一できれば本当に良いと思いますが、実は、EUが東欧統合したとき、経済で塗炭の苦しみを味わった事を知っています。いま、大国が怖いのは核でもなんでもない、プロセスを踏まず自然崩壊する北朝鮮から再び金融問題が起こる事なのでは?ともすると軍事的に核の議論をしている事が日本は多いのですが、常識的に考えて、いくら金総書記がエキセントリックな人物であれ、制裁決議ごときで近隣諸国に、ミサイルを着弾させれば、国際社会がどう反応するかくらい解っていると思います。イスラエルのガザ攻撃がそうであったように、どんなに正当化しても、二度と北朝鮮が国際社会から信用される事はなくなるでしょう。そんなリスクを冒してまで事を運ぶでしょうか?私は、軍事的議論も予防的には必要だとは思いますが、日本は統一で起こりえる経済リスクの試算、また北朝鮮の経済破綻によるリスクも試算しておくのが急務だと思います。最も馬鹿な補正予算で、お金を出せるかどうか解りませんが。

米国の「金正日体制の安泰」というサインに北朝鮮が応じないのは、ポスト金正日とポストオバマの両方を考えたからだと思います。
金正日体制で甘い汁を吸っている連中は「ポスト金正日」でも吸い続けたい。
だから、外からの脅威を誇張して国内の支持を固めつつ、「先軍政治」の正当性をアピールする。
「オバマの次」がブッシュのようなアブナイ奴になっても大丈夫なように核保有国になっておきたい。
(「核保有国」というステータス?への虚栄心もあるのかも)
さらに、米国との脅迫カード積み上げ競争になっても、「最初に音を上げるのは韓国」という過去の記憶もあります。

問題は中国ですが、米国がどこまで中国を動かせるか。
中国は、米国が「ウチと北朝鮮のどちらを取るのか」と強く迫れば「米国」と答えるのでしょうが、一方、米国の方も中国とは良好な関係を維持しておきたい訳で。

難しいのは、中国が「圧力で金正日体制が崩壊するようなことになったら、元も子もない(武装難民の流入、大量の失業者による韓国経済の悪化が波及)」と考えているだろう点です。
(当然、北朝鮮は、そこまで読みに入れています)
鍵の掛かった部屋で腹にダイナマイトを巻いた奴と閉じ込められているようなものです。
しかし、どんな奴かも分からないポスト金正日の手に核が握られる近い将来を考えれば、「とりあえず先送りでお茶を濁す」という選択が最悪なのは分かっている筈です。

中国は落としどころを見付けられるか。
中国が動いたら、北朝鮮は何を要求してくるのか。
日本から提案できることはないのか。

今回の核実験が内政に向けたものという見方もあるようですが、どうなんでしょうか。

最近、駐日米大使に弁護士のジョン・ルースさんに決定したようですが、北に対しての対話路線を継続する意志の反映の側面があるのでしょうか。予想されていた安全保障専門家のジョセフ・ナイさんでなかったわけですが、私は個人的にナイさんでなかったことは歓迎です。
ジョン・ルースさんとは、どのような方なのでしょうか。とても気になります。

オバマさんは28日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、パレスチナとイスラエルとの共存の和平を目指すとし、イスラエルはパレスチナでの入植活動を停止すべきと述べたとようですね。イスラエルへの厳しい姿勢に驚きましたが、オバマさんは相当な気合が入っているようですね。このことは北はどのように思うのでしょうか。気になりますね。
やはり、オバマは対話路線を続けていくと私は思いますが、北もあまりにも頑なであると困ったことに成りますね。引くに引けないことなってしまうことを心配しますが、各国が冷静な対応で臨めば、なんとかうまくいくのではないでしょうか。ただ最も心配されるのは、強硬姿勢で臨もうとする与党のタカ派です。そんなことで、中国を動かし、何とかしてもらおうなんて、どうかしてます。外交知らずの日本、と世界に笑われます。それよりも、北から入らぬ恨みをかうことは大きな損となると思いますので、やめてほしいです。

阿保な自公政権を相手にしないとこは、金正日は日本のマスコミよりまともです。

飢えたる国民と貧者の国であることの自覚にたって、必至に自分に目を向けてもらおうと、手段をえらばずなんでもやる、暴走と冷徹の紙一重の駆け引きに追い込まれた北朝鮮を救う何かいい知恵はないものだろうか。

当てにならない日本政府を相手にする気にならないのも無理からぬ、と同情の念を禁じえないやり切れない自分がいる。

ここにきて、国連安保理の制裁決議の報道が鳴りを潜めています。福田さんが、今の自民党の北朝鮮政策を転換しろと言ったとか言わないとか。世論の動向ばかり気にして動く外交政策事体に問題があると気がつかないんでしょうか。自民党の保守はくだらないプライドと、未来に青写真のない憲法改正のための改正しか頭にないのが見え見えです。短絡的で頭が悪い証拠です。歴史も何も学んでいません。他国の事も考えていません。最悪です。根本的な考え方がお粗末だともはや外交をする段階ではないような気がします。今後、北朝鮮だけでなく、アジアとの関係において、外交の事を考えるなら、自民党議員一人一人の対アジアに関する考え方を、丁寧に精査する必要があります。

白雪さん(2009年05月30日19:04)

矢っ張り、白雪さんの書き物は、ピッと筋が通っていて、素晴らしい。

1.嘗てこのTheJournalでの白雪さんへのメッセージで、金正日という人物を推測した形容詞に漏れがありました。Prideが高いや嫉妬深いなどなどに加えて、「専制君主=裸の王様ですので、寂しがり屋」ではないかと・・・。
2.『世界で悪者にされている私(=金正日)ではあるけれど、国際社会の仲間に入れて欲しい。入れてくれないというなら、核を持っていることを誇示して、核を誰でも構わない、世界のTerroristに拡散させる!!!』ではないのでしょうか?
3.勿論、冷酷故に「国民の困窮を救いたい」などは無縁の発想でしょう。
CrazyDog

「ジョンルース」
ジョン・ルース駐日大使だけでなく、駐英・駐独大使も、ご存知のように、駐英大使には、シティグループの前副会長ルイス・サスマン、駐独大使にはゴールドマンサックスの元専務フィル・マーフィーにしてしまうのは、日本を含めこの三国に対してアメリカは外交をしないと言っている様に感じる。
 金平さんのブログでは、ジョンルースの事を冷徹と書いていたけれど、日本だけなら兎も角、日英独の三国が全て同じなのだから、冷徹と言うより、ジョゼフ(ケネディ)の時の匂いがする。勿論ジョゼフと三人との差は大きいですが。更にはジョゼフがどの様にして辞任に追いこめられたのかを見れば、素人の領域を出なかったという証明にもなる。
 若林さんは、アメリカの外交に対する姿勢はどの様にみられているのでしょうか?古今東西、大きな失敗をすると内にこもるというのは常ですが、今はそう簡単でないわけでから…。
 

CrazyDogさま
あまり、お褒めにならないでください。町ですれ違ばどこにでもいるような代物ですから。北朝鮮に関して、ほんとうに凪のように静まり返っておりますね。水面下で何かが話し合われているような気が致します。アメリカの元高官が日本と韓国の核武装の事を言ったとか言わないとか。結局、あの核実験は、どうでも良かった事なのでしょうか?それとも、在庫処理だったのでしょうか?今までの、メディアの報道と麻生総理の対応がうら寂しく見えます。大国もなかなかお互いのメンツを立てた落としどころがなくて苦慮しているようにも思えます。なんと言う事でしょうか、この間にも北朝鮮の一般人は飢えていますのに。
いっそ常任理事国しか核爆弾を保有できないのなら、保有する権利のある方達で一つか二つずつ、バザー形式で買ってあげたらどうでしょう。金総書記は、せっかく作った核をタダで壊すのがもったいないからダダを捏ねているのかもしれません。悪い冗談ですが。
おumaちゃん さま
このたびの配置は、オバマ大統領がお若いからなのでは。あまり買いかぶってもいけませんが、いわゆる素人を外交官に据えても許してくれるアメリカはアメリカらしいと思います。かえって困っているのは日本の外交筋かもしれません。知日派なら「これが日本ですよ」と接待漬けにしてごまかせたかもしれませんが、土素人は私のように、おかしい事はおかしいと言ってくるはずです。外務省プロ悪代官の腕の見せ所です。かえって面白くなるかもしれません。アメリカが外交をしないと言っても大使はいる訳です。日本側がきちんとした外交スタンスがあればなにも怖がる事も不安視する事もないと思いますが。

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Profile

若林秀樹(わかばやし・ひでき)

-----<経歴>-----

1954年東京生れ。
1976年早稲田大学商学部卒業。
1979年ミシガン州立大学院農学部修士課程終了。
現在、08年3月からワシントンにある政策シンクタンク、CSIS(戦略国際問題研究所)の客員研究員。
80年からヤマハ(株)勤務、労組役員を経て93年からワシントンの日本大使館1等書記官として政府開発援助(ODA)と日米協力を担当し米国際開発庁(USAID)から表彰を受ける。帰国後は電機総研副所長を務め、01年に民主党比例区で参議院議員に初当選。在職中は「次の内閣」経済産業大臣・財務副大臣、国際局副局長を歴任。さらにイラク、シリア、イラン等を訪問し安全保障、復興支援、核問題等幅広く国際問題に取り組む。08年はCSIS(戦略国際問題研究所)客員研究員として活動し、09年1月より非常勤客員研究員。現在、(財)日本国際フォーラム常勤参与・主任研究員。

BookMarks

-----<著書>-----


『希望立国、ニッポン15の突破口』
2006年9月、日本評論社



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