中国上海で活躍する日本人若手経営者、その成功の秘訣とは
BS日テレの番組『財部ビジネス研究所』で中国特集を放送した。上海で成功しつつある30代の日本人若手経営者を紹介したのだが、これがじつに印象的だった。
■現地化は中国語を話すことから
いずれも外食ビジネス。イタリアン、スイーツ、スープカレーとジャンルは違うが、見事な現地化を実現していた。何が見事だったのかといえば、上海で働く彼らがみな中国語を話すことだった。市場での材料の仕入れも、中国人従業員とのコミュニケーションも、そして最も大切な接客も、すべて中国語でこなしていた。正直、驚嘆した。
中国ビジネスの難しさは誰よりも分かっているつもりだ。惨憺たる日本企業のありさまをどれだけ目にしてきたか分からない。一見うまくいっているかのように見えても、じつは赤字から抜け出せない大企業も山ほどみてきた。
その一方で、数は少ないが、中国で大成功をおさめた日本企業の取材にも力をいれてきた。いったいその差はどこにあるのか。
「現地化」の一言に尽きる。
中国で失敗の理由をあげつらえば無限に出てくるだろう。だが成功している企業には絶対的な共通項があり、その最たるものが「中国語を話せる」ことだ。逆に中国ビジネスに悪戦苦闘を続ける大企業の多くは、言葉の壁を優秀な通訳によって乗り越えようしている。コミュニケーションの深さは通訳の能力で決まると思っているのだ。
>>日経BPnetにも原稿アップしました。続きは こちらからご覧下さい!
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110126/258306/?P=2
コメント (2)
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部
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2011年2月 4日 10:36
私は1995年、満60歳を迎えるときに上海で起業した。
当時は江沢民体制の中で、反日感情も高く、進出する企業よりも撤退する企業の数が多かった。
私は中国語など「謝々」と「再見」以外は全く分からず上海へ渡ったが、起業は成功したと思っている。
問題は「言葉」ではなく、自分が現地化する「心」だと思っている。言葉なんて後から付いて来るもんです。
兎に角、日本人は中国という土地、そして中国人を上から目線で見ることから抜け出せていない。
上海で成功したければ、先ずは上海を好きになること、中国人を好きになること、これが「現地化」の第一歩でしょう。
当初は通訳に頼ることが多かったが、中国人通訳が自分の分身であるという心の通じ合いを作ることこそが大切です。
私の意思を汲んで一緒に事業を成功させようという通訳を育てれば、問題ない筈です。
「言葉」は大切ですが、拘ることはありません。もう一度云います。「私は60歳で起業しました。」
「言葉」など心配ありません。「心」と「意欲」です。
投稿者: kazu | 2011年2月 4日 13:58