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日本のバブル崩壊に学んだ米インフレ政策の危うさ »

事実上の国有化でさらに不安が増すGM再建

 米国政府が大株主になったことでGMは突然死を免れた。連邦破産法11条を申請し、破綻したGMはいまや国有企業として再起を帰す。オバマ大統領は「口は出さない」というが、再建に赤信号が点滅し始めたら、政治家や役人たちによる責任のなすりつけ合いが始まり、政府は間違いなくGMの人事に手を突っ込んでくるだろう。

 国有化されたから安心なのではない。むしろ逆だ。

■連邦破産法第11条は再起が前提だが

 連邦破産法第11条は日本の民事再生法とはかなり趣が違う。民事再生法の場合は申請こそしたものの、有力なスポンサーが出現せず、そのまま清算に追い込まれた企業は枚挙にいとまがない。それに対して米国の連邦破産法第11条は、再起を前提とした規定である。法律の考え方がまるで違う。だから昨年末にGMの経営危機が深刻化するやいなや「11条申請すべし」の声があがった。「申請すれば救われる」という認識が一般的だからだ。

 しかしワゴナー前会長は「11条申請」に強く反対していた。同会長と親しい日本の自動車メーカーの経営者によれば「11条は絶対に申請しない」と断言していたという。

 「11条申請をすれば債務も圧縮できるし、人員合理化もやりやすくなる。追い詰められた企業にとっては貴重な選択肢であることはまちがいありませんが、ワゴナー氏は絶対にノーだと言っていました。ノースウェストのようなエアラインなら11条申請しても、デトロイトから成田に行くにはノースに乗るしかない。だが自動車の場合は、お客さんに無数の選択肢がある。経営破たんしたメーカーのクルマを好きこのんで買う客はいない」

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財部さん 本当ですか?

1.財部さんが長く経済分野を専門として経歴を積んで来られて、その広い視野を持って、本当に「心底からの確信に満ちたCoolな」ご判断なのでしょうか?
1)ワゴナー前会長が直接的にその責任を負うべき張本人である失敗の数々、ご寄稿P3冒頭引用【これがまたひどい商売だった。・・GMの・・戦略は自殺行為にも等しいものだった】と実感されて尚、
2)また、ワゴナー前会長が指摘するP2引用【確かに米国ではノースウェスト航空やデルタ航空など、・・復活をしている】の説明に納得し、
3)P3冒頭【エアラインビジネスと、・・自動車メーカーとでは、破産申請という事実が消費者の心理に与える影響がまるで違うだろう。】を真に受けて、
4)オバマ大統領が、米国が誇った自動車産業の復活の中核にGMを据えて、米国の将来予想図を描いている事実を無視して、
5)財部さんが、同P1引用【国有化されたから安心なのではない。むしろ逆だ】と最終結論としておられるのは・・・?

2.私には、全く逆に、ワゴナー前会長の上記【エアラインビジネスと、・・自動車メーカーとでは、・・まるで違うだろう。】とした発言の背景には、
1)GMの名声と社内での絶対的権力に心を奪われて、大型車に強く偏り省エネを軽視した事業展開を主導したことの怠慢と傲慢、
2)上記【これがまたひどい商売】を造り出し放置した傲慢、
3)社内での絶対的権力に心を奪われて、社有のジェット機で公的資金の懇願に乗り出した傲慢、
4)終には、「自らの数々の傲慢が齎したChapter11申請」の予想を糊塗し責任を回避するための傲慢の上塗りなど、
「多種多様な傲慢」が有ったと思えますが・・。
ワゴナー前会長は、「隣の芝生は碧く見える」の喩えを傲慢にも利用して、エアラインビジネスの困難を軽視ないし無視して、「自動車メーカーの経営は、困難を極めているのだ」と。
Hajime Yamada

消費者は「必要なものを買い、不要な物は買わない」、そしてGMの製品は必要とされなかった。単純に考えれば今回のGM破たんは、ただこれだけの事だったのではないでしょうか。

悪い言い方をすれば、無駄な買い物をするのは「多少のゆとりはあるけれど物の本質を見抜けない人」なので、景気のいい時は「なんかお得に感じる付加価値」を製品にくっつけておけば、製品の良し悪しは関係なく無駄なものでも売れるのかもしれません。しかし不況下においてまで無駄な買い物をする人はなかなかいないでしょうから、必要性の低いと判断されたものから売れなくなるのはある意味当然だと思います。

GMの再建には、まずは「消費者から必要とされる」ことが第一であって、必要とされないものを国が保護しても、巨額を投資しても、本当の意味での再建にはならないのではないかと思います。逆にいえば、消費者から必要とされる物づくりをできるようになるための投資は怠ってはいけないでしょう。GMはこの点について油断してはいなかったでしょうか。

物づくりにおいては投資をすれば明日にでもいい物が作れるという訳ではありません。人が育ち、技術が培われて、消費者の信用を得るまではかなりの時間と努力が必要なことは間違いありません。その場しのぎではない真の再建に向けてGMが進みだすことを期待しております。

最後に私見ではありますが、「物の本質をさしおいて、ただ消費が活発な経済状況」を好景気と捉えるのはもう止めにした方がいいのではないかと思います。

「無駄な消費を促す経済対策」はGM同様に破たんするのではないでしょうか。

揺光(M.Yanagida)さん | 2009年06月08日 15:52

1.末尾引用【、「物の本質をさしおいて、ただ消費が活発な経済状況」を好景気と捉えるのはもう止めにした方がいい】は、非常に良い視点だと思います。

2.但し、恐らくは千差万別となり纏め難いことが必定の「物の本質」を誰かが的確に定義して更に万人がその認識を共有することが非現実的であるために、経済状況の良し悪しを、「物の本質」を抜きにして客観的データで判断されている現在の姿があるのではないでしょうか。
Hajime Yamada

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Profile

財部誠一(たからべ・せいいち)

-----<経歴>-----

1956年、東京生まれ。
1980年、慶應義塾大学法学部卒業。同年、野村證券入社。
1983年、野村證券退社。
1986年、出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。
1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。

-----<出演>-----

『財部ビジネス研究所』 (BS日テレ、土曜23時〜 再放送:日曜9時〜)

『報道ステーション』
(テレビ朝日系/平日21:54〜)

BookMarks

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http://www.takarabe-hrj.co.jp/

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