Calendar

2009年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Category

« 2009年4月 | メイン | 2009年6月 »

2009年5月27日

ついに始まった 日本空洞化の戦犯は誰か

 携帯電話のコスト削減のために、東芝はついに国内生産撤退を決めた。シャープも輸出を大幅に減らし、海外で販売する液晶テレビは海外に生産委託していくという。

■東芝やシャープが国内生産を縮小

 また、5月21日の日経新聞一面トップの見出しは衝撃的だった。

 「ソニー、調達先を半減 / 2500社を1200社に」

 これまでバラバラだった部品や素材の調達先をグループで一本化したうえで、調達先を半数に絞り込むという。1社当たりの取引量を拡大することで調達コストを引き下げるという戦術だ。90年代末、瀕死の日産自動車をV字回復させたカルロス・ゴーン社長もこのやり方で調達コストの大幅カットを実現した。同社は5月14日に国内製造事業所の再編についても明らかにしている。あのソニーでさえ生き残りに必死なのだ。

 好むと好まざるとに関わらず、世界経済はすでに抜き差しならぬところまでグローバル化が進んでいる。世界同時不況と円高で輸出産業が大打撃を受けているからといっても、複雑な相互依存関係を前提として動いている世界の現実は変えようがない。

 どこの国でも政治屋は人気取りに走りたがるから、不況色が強くなればなるほど保護主義に傾斜しがちだが、そんなものは負け犬の遠吠えにしかならない。新保守主義だとか行き過ぎた市場経済だとか、現実離れした抽象的な批判を繰り返すのんきな評論家が日本では後を絶たないが、それは国際競争にさらされたことのない人びとの戯言でしかない。

 その象徴が政治家とマスコミだ。日本の村社会のなかでしか仕事をしたことのない人々が権力の握っているものだから、日本では冗談さながらの景気論議が大賑わいになってしまう。

>>続きは日経BPnetで!

2009年5月 9日

景気対策に名を借りた埋蔵金作りを許すな

 14兆円という史上まれにみる巨大な補正予算が国会で審議されている。そのほとんどが国債という新たな借金によってまかなわれる。その全貌が見えてくるにしたがって、私は怒りを超えて、めまいがするようになった。

■計46基金に総額4兆3600億円を投入

 連休明けの5月7日に民主党の管直人代表代行が予算委員会で14兆円補正は単なるバラマキではないかと噛み付いた。

 「wise spending(賢い使い方)ではない」

 そもそも公共事業によって有効需要を創り出そうというケインズ政策が効果を発揮するためには大前提がある。ただでたらめに予算をばら撒いても、新たな需要が連鎖的に生まれていくような公共投資はできない。ケインズ政策が実効性を発揮するためには、間違いなく実効性が発揮されるプランを考え出す「賢人の存在」が大前提なのである。

 賢人たちによる「wise spending」がなければケインズ政策は、投資に見合うリターンなどとうてい獲得できものではない。この前提をロンドンに住んでいたケインズの住所にちなんで、「ハーベイロードの前提」という。

 菅氏が具体的に問題にしたのは計46基金に、総額4兆3600億円もの予算を投じることへの是非だった。本来、予算は単年度に使い切るものである。ましてや100年に一度の景気対策として緊急かつ大規模に執行すると政府は言い続けてきたのだから、各省庁が管掌する基金にカネをプールして複数年にわたって予算を執行していく「基金」に4兆3600億円もの予算が配分されるのはどう考えても合点がいかない。

>>続きは日経BPnetで!

Profile

財部誠一(たからべ・せいいち)

-----<経歴>-----

1956年、東京生まれ。
1980年、慶應義塾大学法学部卒業。同年、野村證券入社。
1983年、野村證券退社。
1986年、出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。
1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。

-----<出演>-----

『財部ビジネス研究所』 (BS日テレ、土曜23時〜 再放送:日曜9時〜)

『報道ステーション』
(テレビ朝日系/平日21:54〜)

BookMarks

オフィシャルホームページ
http://www.takarabe-hrj.co.jp/

→ブック・こもんず←



当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.