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2009年1月31日

自動車不況に苦しむ地方企業に惜しみない支援を

 1月5日、青森県のアンデス電気が東京地裁に民事再生手続きの申請をした。事実上の倒産だ。一般的にはなじみのない企業かもしれないが、八戸に本社を置くアンデス電気は、青森県にとってかけがえのない存在だった。

■八戸育ちで国際優良企業に

 減税や資金支援などで好条件を提示して企業誘致をはかっても、降雪量の多い青森県内にわざわざ工場を作ってくれる企業はそうあるものではない。八戸育ちのアンデス電気はハイテク技術で見事な国際企業となり、地元に900人もの雇用を創出した。

 携帯電話のカラーフィルターでは世界一のシェアを誇り、ノキア、モトローラ、サムスンといった世界のトップメーカーと直接、取り引きしていた。国内市場に拘泥せず、大きな国際市場に成長の原動力を求めたそのビジネスモデルは、地方企業の鑑だといっていい。

 携帯電話だけではない。自動車部品も手がけ、米国のビッグスリーとの取り引きも少なくなかった。新幹線の最新車両に採用されるほど、クオリティの高い空気清浄機を製造していることでもアンデス電気は知られている。

 多業種、多企業との取引によって、リスク分散をはかりながら、世界を相手にビジネス展開してきた。さらに社長の安田昭夫は五臓六腑の多くを切除するという壮絶なガンとの闘いを制してきた人物で、地元八戸への貢献意欲も強く、雇用創出のために大葉のハウス栽培にまで乗り出した。
 こちらは決して順調とはいかなかったが、アンデス電気と地域との関係の深さをうかがい知ることができる。県も応援していた。
 アンデス電気の債務、190億円のうち3分の1近くは県の融資だ。

 だが昨年、アンデス電気の売上げはビジネスの常識をはるかに超えた異常な落ち込みをみせた。

 日経BPnetにも原稿アップしました。どうぞご覧ください。
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090116/125456/?P=2

2009年1月29日

日本経済再生

 「そもそも中国の内需は底堅く、崩壊した米国経済も2010年にはなんとかプラスに持ち直すでしょう。最後まで厳しいのはEUと日本ではないか」

 大手メーカーの経営者の見立てだが、残念ながら、きわめて現実的な見通しだといわざるをえない。中国経済は外需の落ち込みを内需拡大でおぎなえるだけのポテンシャリティを十分に備えている。米国の実体経済が深刻なダメージを受けるのはこれからだが、米国には復権への強烈な意思がある。人口増加という成長エンジンも備えている。かててくわえてオバマ新大統領という強烈なリーダーを得た。どんな手を使ってでも米国はマイナス成長から抜け出そうとするだろう。

 対照的なのが、EUと日本である。
 EUいう人工的な結束は、経済好調時にそれなりに機能したものの、ひとたび危機を迎えるや、加盟国間の利害対立が一気に先鋭化し、EU全体のマネジメントは困難をきわめる。先がまったく見えないというのが実態だ。

>>続きは『THE JOURNAL×Infoseekニュースで』

2009年1月 6日

かもめ食堂

1月4日放送のサンデープロジェクトで『ヒントは北欧にあり~日本の課題を解くカギ~』と題して、フィンランド特集を放送しました。
そのVTRの冒頭部分で、フィンランドを紹介する映像として荻上直子監督の映画『かもめ食堂』のシーンを使わせていただきました。
小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんという個性派女優三人が、ゆっくりと流れて行くフィンランドの時間を丁寧に紡いでいく映画です。

"かもめ食堂"は小林聡美さん扮する日本人女性"サチエ"がヘルシンキ市内で経営する小さな日本食レストランです。撮影場所として使われたのはヘルシンキ市内のPursimehenktau通りに面した"カフェ・スオミ(Kahvila Suomi)"。いまやこのカフェは日本人にとってヘルシンキ観光の目玉になっているようです。ただし、店内の様子は映画の日本食レストランとはまるで趣きが異なり、いささか落胆したものの、それでも「ここがロケ現場か」と妙な感動を覚えたものです。

ここまではよく知られた話ですが、じつは "カフェ・スオミ"のすぐそばに"かもめ食堂"のモデルとなった実在の日本食レストランがあることはあまり知られていません。
同じPursimehenktau通りにある"連"というお店です。

9月のある晩"連"で食事をしました。

私たち取材クルー以外はみなフィンランド人のカップルか親子連れでした。フィンランド人が器用に箸を使いながら、周囲を気遣うように小さな声で談笑する光景は映画の『かもめ食堂』そのままでした。

すっかり親しくなった"連"のご主人、花澤勇さんの話をうかがって、ちょっと気の毒になりました。旅行シーズンともなると、"連"には連日日本人ツーリストがやってきて「かごめ食堂のロケ地はどこですか?」と尋ねられるそうです。

「ロケ地はすぐそこ。でもモデルになったのはうちだよ」

そう言いたいところをぐっと抑えて笑顔で"カフェ・スオミ"の場所を教えてあげるそうです。

ヘルシンキに行ったら、まず"連"に立ち寄り、『かもめ食堂』的気分を体感されることをお勧めします。

<"連"の外観と内観>
room.jpg kanban.jpg room2.jpg

Profile

財部誠一(たからべ・せいいち)

-----<経歴>-----

1956年、東京生まれ。
1980年、慶應義塾大学法学部卒業。同年、野村證券入社。
1983年、野村證券退社。
1986年、出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。
1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。

-----<出演>-----

『財部ビジネス研究所』 (BS日テレ、土曜23時〜 再放送:日曜9時〜)

『報道ステーション』
(テレビ朝日系/平日21:54〜)

BookMarks

オフィシャルホームページ
http://www.takarabe-hrj.co.jp/

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