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2008年9月30日

邦銀は米金融機関への巨額出資で何を得るのか

"Japanese Banks Roaring Up Wall Street"
"The Japanese are back"
9月23日の『THE WALL STREET JOURNAL』にこんな見出しが躍った。

名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、世界一の生命保険会社AIGの救済が決まった直後だ。

ウォール街を直撃した未曾有の金融危機に、邦銀が再び、姿を現したと伝えた。

思い起こせば80年代のバブル経済花盛りの折、日本企業はカネにあかせてロックフェラー・センターなど米国を象徴する商業ビルを買いあさり、米国人から顰蹙をかったことがあった。

だがこのときの顰蹙はお門違いもいいところだった。

後から振り返ってみれば、その後、米国の不動産価格が暴落。
日本企業は最高値で買った米国不動産を、次々と安値で手放さざるをえなかったという歴史があった。

そんな日本企業が久々にニューヨークにもどってきたというというわけだ。

三菱UFJがモルガン・スタンレーに20%出資をして筆頭株主に躍り出る。野村HDが破綻したリーマン・ブラザーズのアジア部門と欧州、中東部門を買収。三井住友銀行がゴールドマン・サックスに出資する可能性も取りざたされた。

その他みずほを含め、日本のメガバンクがこぞって米国の投資銀行への出資や買収に乗り出した。

これをどう評価したらいいのだろうか。

重要なポイントはこうした投資行動を十把ひとからげに評価しても意味がないことを認識することだ。

評価はあくまでも個別具体的にしなければならない。米国の経済危機をビジネスチャンスとするのか、80年代と同じようにカネの出し手として一時的に利用されるだけなのか。
あくまでも中身次第である。

日経BPnetにも原稿アップしました。どうぞご覧ください。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/takarabe/080929_17th/index1.html

2008年9月13日

自民党総裁候補は政策を語る前に「自民党」を語れ

5人の総裁候補の政策はおどろくほどリアリティがありません。

日本がいま直面している景気の底抜けや、医療、介護の崩壊、年金制度の信頼消失がどれだけ国民を不安に陥れているか。
その危機感がまるで伝わってきません。

なぜリアリティがないのか。理由は明快です。
2代続けて総裁が政権を放り出した事実は、自民党というシステムそのものが崩壊していることの証明です。

なぜ自民党はこれほど脆弱になったのか。それをどう立て直していくのか。
総裁候補はまず「自民党」を語るべきです。

日経BPnetにも原稿アップしました。どうぞご覧ください。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/takarabe/080909_16th/

2008年9月11日

旧長銀の経営陣無罪の裏にある旧大蔵省への不信感

日経ベンチャーのコラム『社長はメディアを疑え』で、旧長銀の経営陣に対する最高裁の逆転無罪判決について書きました。

無罪判決がくだされたその日こそ、ニュースで扱ったものの、世間もさしたる関心をいだくことなくフェードアウトしてしまいました。
しかしこの判決は日本の金融行政がいかにでたらめであったかという現実に迫ったという点で大変意義深いものです。

7月18日、最高裁は一審、二審の有罪判決を破棄して、日本長期信用銀行の旧経営陣に逆転無罪を言い渡しました。
国民感情からすれば、8兆円近い公的資金をつぎ込んだ長銀の旧経営陣が無罪という納得がいかないでしょう。

しかしこの裁判は、不良債権を作った責任を問うものではなく、粉飾決算の罪を問うものでした。
そして最高裁は長銀幹部を無罪とした上で、旧大蔵省の金融行政そのものに強い不信感を示したのでした。

年金も医療も、その破綻のベースには官僚機構の無責任があります。
お時間があったら長銀に対する最高裁判決をお読みください。

長銀事件 最高裁判例(PDF)

●裁判所ウェブサイト http://www.courts.go.jp/

Profile

財部誠一(たからべ・せいいち)

-----<経歴>-----

1956年、東京生まれ。
1980年、慶應義塾大学法学部卒業。同年、野村證券入社。
1983年、野村證券退社。
1986年、出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。
1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。

-----<出演>-----

『財部ビジネス研究所』 (BS日テレ、土曜23時〜 再放送:日曜9時〜)

『報道ステーション』
(テレビ朝日系/平日21:54〜)

BookMarks

オフィシャルホームページ
http://www.takarabe-hrj.co.jp/

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