お天道様に恥じないか
伊勢の老舗「赤福」から、和食の最高峰「吉兆」まで、食品をめぐる偽装事件が絶えません。
ここまでくると、何を信じていいのかわからないというのが、正直な実感です。
形式的な大企業のコンプライアンス重視よりも、なによりもブランドを大切にしてきた老舗の知恵が勝るはずだったのに、現実はそうではなかった。
古来、日本にはお天道様に恥じない生き方をするという、明快な哲学があったはずです。
ところがいまやコンプライアンスで手足を縛り上げなければ、まともな商売ができない時代になってしまったようです。
「赤福」と「吉兆」。
彼らは日本にはもう「お天道様」がいなくなったことを暗示しています。
その罪、万死に値します。
しかし老舗が腐る一方で、明確な企業理念をもった、まっとうな若手経営者が続々と誕生していることも間違いありません。
『経営者の輪』に登場いただいたレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長の話を聞いていると、「赤福」「吉兆」による精神的ダメージが癒されます。
ぜひ、お読みください。