Calendar

2010年8月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

Recent Trackbacks

メイン

新・時事用語辞典 アーカイブ

2007年10月17日

戦争の民営化

 米誌『TIME』10月22日号によると、イラクに駐留する米軍は16万8000人であるのに対し、米国防総省、国務省、米国その他の進出企業が雇用契約を結ぶ民間人スタッフは18万2000人で、その内訳は米国人2万1000人、他の外国人4万3000人、イラク人11万8000人である。その大多数は運転手やコックなどの仕事に就いているが、2〜3万人は武装した民間警備兵すなわち傭兵で、その出身国籍は米国、チリ、フィジー、ネパール、南アフリカ、英国など30カ国に及ぶ。米国の民間警備兵のほとんどは米国防総省に雇われているが、米国務省に雇われているのは1395人で、その内945人が米国人、421人がその他の外国人、29人がイラク人である。

 米国の傭兵会社「ブラックウォーター」が警備の領域を超えて事実上、対テロ作戦に従事し、イラク人を虐殺していることが非難を浴びているが、そのようなことをしているのは同社だけではなく、10月9日にバグダッドで2人のイラク人女性を射殺したのはオーストラリアの警備会社の傭兵で、彼らは米国籍の会社RTIインタナショナルに雇われていた。▲

2007年10月16日

愛国心とフリーター

 雨宮処凜(かりん)の愛国心論が面白い。『雨宮処凜の「オールニートニッポン』(祥伝社新書)は、処凜がパーソナリティを務めたネットラジオでニート&フリーター問題を縦横に語り合った公開ナマ番組の記録で、第4章では『論座』07年1月号に「『丸山眞男』をひっぱたきたい/31歳、フリーター。希望は、戦争。」を書いて話題になった赤木智弘ほかとの座談を載せている。赤木の論は、ごく簡単に言うと、経済成長世代が好き勝手をしてきて責任をとらずにのうのうと生きているのに、不況になったらなぜ若者がフリーター化して割を食うのか、その不平等をブチ壊して「国民全員が苦しむ平等」を実現するには「日本が軍国化し戦争が起き、たくさんの人が死ねば日本は流動化する。多くの若者はそれを望んでいる」というもの。処凜は赤木と同じ1975年生まれで、北海道から出てきて21歳で右翼団体に加入、愛国バンド「維新赤誠塾」でボーカルとして活動。今はフリーター、プレカリアート問題を中心に旺盛な執筆活動を展開している。その彼女が赤木論文への感想をこう語る。

続きを読む "愛国心とフリーター" »

2007年9月28日

謝謝

 9月17日に中国の杭州市で行われた女子サッカーW杯の日独戦で、日本チームは心ない中国人観衆の激しい「反日ブーイング」に晒されながら健闘し、格上のドイツに0ー2で敗れたものの、試合後には「ARIGATO 謝謝 CHINA!」と大書した横断幕を掲げてスタンドに手を振り深々と頭を下げて挨拶した。読売27日付夕刊によると、20日付の国営通信社=新華社発行の「国際先駆導報」は「日本女子チームは我々に、『過去に生きる者は過去の中に消え去り、未来に生きる者は未来に向かって前進する』という現実に相対すべきことを教えた」と書いた。またネット上では、「日本は試合に負けたが、中国は人で負けた」というタイトルで「我々は成金のように教養や文化が欠けている。本当に強い国になるためには、啓発運動が必要だ」と訴えるブログも登場しているという。中国に対する小泉、北朝鮮に対する安倍のように、過去に囚われて突っ張りを演じることが「主張する外交」だなどと思っている総理大臣より、我が女子サッカーのほうがよほど品格があるというのが、翻って日本の問題である。さて、福田はどうなのか。▲

2007年8月31日

医薬の軍事化

英リーズ・メトロポリタン大学応用倫理学部のスティーブ・ライト教授の「医薬の軍事化/危険な処方箋」と題した論説が30日付『インタナショナル・ヘラルド・トリビューン』に載っている。英国医師会(The British Medical Association=BMA)の最近の報告書を紹介しつつ、薬品の軍事利用が一層拡大する傾向にあることを警告したもので、その内容には慄然とする。

続きを読む "医薬の軍事化" »

2007年8月23日

シックカー

 『FACTA』最新号(8月号)が「“車内汚染”シックカーの恐怖」という4ページの記事を掲げている。住宅に使われる化学物質などによるシックハウス症候群はさんざん騒がれてきたが、実は車の内装材の材料や接着剤などに含まれる化学物質の問題も深刻で、新車に乗ってくしゃみが出たり鼻が痛くなったりするくらいならまだしも、過敏症の人だと目まいや吐き気を催すことさえあるという。マスコミは大スポンサーである自動車メーカーに遠慮してほとんど取り上げないから、私もそうだが、こういう問題があること自体に気付かずにいる人は多いだろう。

続きを読む "シックカー" »

Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

→ブック・こもんず←



当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.