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サンプロ裏話 アーカイブ

2009年12月27日

サンプロが終わって何が残るのか?

 テレビ朝日は25日、「サンデー・プロジェクト」を来年3月末で終了し、同枠で小宮悦子をキャスターとする新番組を開始すると発表した。

 サンプロは89年4月にスタート。早々から天安門事件、竹下内閣退陣、参院選大敗で宇野内閣も退陣、ベルリンの壁崩壊、冷戦の終結......と地球を揺るがすような大事件が相次いでたちまち波に乗り、とりわけ93年の宮沢内閣瓦解=自民党単独政権の終焉あたりからは、まさに日本の政治を左右するかのような代表的政治討論番組に発展した。

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2008年12月 1日

格差は小泉のせいだというのは本当か?

昨日のサンプロでは久しぶりに竹中平蔵が出演し、「年収200万円以下の人が増え、非正社員も増えている。このように格差が広がっているのは、小泉=竹中の規制緩和路線のせいだという声が日本中に充ち満ちている」との田原総一朗の問いかけに対して、(1)小泉政権は例えば不良債権処理に関しては金融に対する規制を強化したのであり、規制の何を強化し何を緩和したのかを具体的に見なければならない、(2)失業率は減っていて、所得ゼロの人は減っている。所得ゼロの人を減らす過程で所得の低い人が増えるということはありうる、(3)非正社員の中には、自分の都合で派遣で働くことを選ぶ人もいるので、一概に悪いことだとは言えない、などと反論していた。

私は時間が限られていたので口を出さなかったが、格差の問題をこのようにドメスティックにだけ論じるのは、もう止めにしたほうがいいと思う。日本に限らず先進国で格差が広がっている根本原因は、冷戦終結によって旧ソ連・東欧、インド、中国など旧社会主義圏の30億人以上の、教育水準が高く、1日12時間でも働いて豊かになろうとする意欲に溢れた人々が一挙に市場経済に参入してきたことによって、例えば日本の労働者は、10分の1の賃金で働く中国人労働者や20分の1で働くベトナム人労働者などと、世界労働市場で直接の競合関係に入ったというグローバルな状況にある。

様々な障壁に守られた中で、世界トップ級の高賃金を謳歌していた日本の労働者は、ある意味では、第3世界に対する搾取や収奪の上に立って特権的な待遇を得ていたのだが、それが許されなくなって、ということはつまり、中国人やベトナム人と同じ仕事をして10倍や20倍の賃金を受け取ることができなくなった、という問題なのだ。

日本はじめ先進国の労働者は、自らの労働力の質を高め、より高度の知恵を発揮するような知的労働者になるよう励むことなしには、このグローバル労働市場の中でそれなりの地位と収入を保つことはできない。このことは、クリントン政権第1期の労働長官を務めた経済学者ロバート・ライシュが『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ』(91年)で明確に指摘していたことである。

日本の賃金は世界基準から見てこれまで高すぎたのではないか、それが維持されていたのは第3世界への搾取・収奪に基づいていたのではないか、そのことに対する第3世界からの“報復”がいま始まっているのではないか——と胸に手を当てて考えてみる想像力が求められている。

2008年11月15日

明日のサンプロでは田母神論文を議論!

明日のサンデー・プロジェクトのテーマは、(1)田母神論文問題(志方俊之=帝京大学教授/元陸自北部方面総監、潮匡人=帝京大学准教授/元航空自衛隊三等空佐、田岡俊次=AERAスタッフライター)、(2)金融サミット/どうなる?世界経済(中川昭一=財務金融大臣fromワシントン、榊原英資=早稲田大学教授、リチャード・クー=野村総研チーフエコノミスト)、(3)格差なき成長は可能だ(財部誠一のフィンランド、デンマークルポ)。

2008年7月22日

20日のサンプロの「農業」議論:整理が必要だ!

20日のサンプロでは、最初の「民主党代表選挙」にからむ議論で、山岡賢次=同党国会対策委員長の「すべての農家に所得補償を」という同党政策についての発言に対して、財部誠一が「バラマキだ。社会主義に戻るのか」と批判し、「この後の特集を見て下さいよ」と言った。後の特集とは、財部がリポーターを務めた「農業」シリーズ第2弾「日本農家はドバイを目指す!」で、そこでは農水省に頼らず自力で農産物の海外輸出の道を切り開くたくましい農家集団の姿が描かれていた。これはこれで誠に面白かったのだが、このように自立した農業経営者が出てきているのに、やる気のない非効率的な零細農家まで所得補償で救済しようとするのはバラマキだというのは、財部が少々荒っぽすぎる。

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2008年7月 7日

サンプロで安倍さんは“躁”状態だった!

昨日のサンプロに、退陣以来初めてのTV出演だそうだが、安倍晋三前首相が自宅から中継で地球温暖化をめぐる議論に参加した。終始にこにこと愛想よく、饒舌で、「昨年のドイツ・サミットで《2050年にCO2半減》を提案して「真剣に検討する」という議長総括を引き出したのは自分だ」と自慢げに語った。番組の構成も、安倍を持ち上げるというか、今回の洞爺湖サミットで果たして福田康夫首相は安倍の昨年の成果をさらに前に進めることが出来るか、そのためには安倍は福田にどうアドバイスしたのか、という流れだったので、なおさら上機嫌だったのだろう。が、番組プロデューサーは「張り切ってしゃべりすぎで、予定していたバイオ燃料についてのコーナーが丸々飛んでしまった」と歎き、また脇で見ていた某政治記者は「安倍さんは躁鬱的なところがあり、今日は完全に躁だった」と感想を漏らした。

私は、NewsSpiralへのコメントでも書いたが、実はそもそも「2050年にCO2半減」という目標設定自体がナンセンスだと思っていて、なぜなら、その頃にはどう転んでも石油生産はかなり急激な下り坂に入っている一方、水素発電など代替エネルギー技術の開発と普及は大幅に進んでいて、黙っていてもCO2半減など達成されているに決まっているからだ。その頃には福田の言う「低炭素化」はすでに過去のテーマとなっていて、世界はとっくに「無炭素化」に向かっている。なのに、福田は「低炭素化」を叫び、2050年に半減の目標でG8が合意することにサミットの課題を絞り込み、しかもその合意達成に失敗しそうなところに追い込まれている。これって、二重、三重に滑稽ではないか。

それにしてもメディアが「サミット翼賛」の大合唱を演じ、広告までもがエコ技術の全面広告(旭化成など全紙に3ページ広告を打った!)ではやし立てている有様は一体何なのか。「2050年半減」自体がナンセンスだなどという声は、本サイト以外のどこからも出て来ない。▲

2008年6月30日

昨日のサンプロでの高村外相の微妙な発言

昨日のサンプロで、高村正彦外相は拉致問題での北の「再調査」について、かなり微妙な、しかしホンネに近い言い方をした。「再調査は、生存者を見つけるために調査をするということだ。そして生存者がいれば全員帰国させる」。当たり前のように思うかもしれないが、以前の日本は「生存者を隠しているだろう、嘘ついているだろう」という不信感に満ち満ちたスタンスだったから、交渉の再開がむずかしかった。「しかし、亡くなった方がいるとして、それについて日本政府・国民が納得できる材料を示してこない以上、我々としては全員生存しているという前提で交渉に当たらざるを得ない」とも。これも当たり前のようだが、「嘘ついているだろう」というのとはだいぶ言い方が違う。

もう1つ、昨日のサンプロの特集「緑資源機構は廃止されていなかった!」の須田慎一郎レポートが面白かった。松岡利勝農相の自殺の原因ともなった独立行政法人=緑資源機構は今年4月から廃止されたと思っていたが、なんと大半の職員はそのまま働いていて、農水省の08年度予算にも07年度577億円よりも微増の590億円がちゃんと計上されているのだと!

渡辺喜美=行革大臣がさんざん苦労して、101もある独立行政法人のうちやっとのことで6つだけ廃止に持ち込んだのだが、その亡霊は生きている。霞ヶ関は化け物屋敷だ。▲

2008年2月11日

レーニン『帝国主義』を読もう!?

昨日のサンプロに、前日に東京で開かれたG7(7カ国蔵相・中銀総裁会議)を終えたばかりの額賀福志郎財務相が出演して、サブプライム問題をきっかけとした世界金融システムの動揺について、全く危機感のない緩んだ話を綿々しているのにだんだん腹が立ってきて、思わず「レーニンの『帝国主義』でも読んだらどうか」と、あらぬことを口走ってしまった。発言を記憶に従って再現すればほぼ次のような趣旨だった。

「金融商品の透明化を図るとおっしゃいますが、根本的な問題は、1つは、さきほど額賀さんが言及した“金融安定化フォーラム”がG7に対して提出した中間報告がサブプライム・ローンについて『詐欺的な融資慣行が横行している』と言っているわけで、まずアメリカ国内の問題としてこんな詐欺まがいのローンを止めさせなければならない。もう1つは、さらなる詐欺的行為として、その怪しいサブプライムを束にしてさらに別のローンの束と一緒にして証券化して金融工学なるもので数式をまぶして『ほれこのようにリスク分散されていますよ』と言いくるめて売り飛ばすというやり方。これはインチキなビーフ・ハンバーグみたいなもので、豚肉が混じっていたからその部分だけ取り除けと言ってもミンチになっているから今更取り出せない。だから透明化は無理なんですね」

「私は、G7の皆さんにレーニンの『帝国主義』の勉強会を開いて貰いたいと思います。本来は産業に対する“控えめな仲介者”であった銀行それ自体が独占体となって産業を支配し、そうなると資本主義はモノ作りを通じて富を生産するという本来のあり方を失って、金利が金利を生む金融詐術(騙しのテクニックですね)によって利潤を生むようになって、資本主義が腐っていく——と言っている。アメリカ流というかアングロ・サクソン式の金融資本主義の根太が腐って底が抜け始めている。レーニンが100年前に言っていたとおりのことが今まさに起きているんですよ。そういう根本的な構造問題にメスを入れることなく“透明化”なんて言っていてもしょうがないじゃないですか」

それに対する額賀の返答は、引き続きムニャムニャしたもので、何を言ったか私はよく覚えていない。まあ、財務相に対して「レーニンを読め」などとガサツなことを言う人はいないだろうから、彼も戸惑ったことだろう。番組後、隣にいた司会の寺崎貴司が「そうですか、レーニンが100年前に言っていたんですか」と盛んに感心し、番組スタッフの何人かも同じことを言い、さらに昼食会の席で田原総一朗さんが「いやあ、サンプロでレーニンが出てくるとは思わなかった。レーニンは死んだと思われていたけど、日本で生きていた」と面白がってくれたので、私は「額賀がモッチャモッチャラ言っているので段々腹が立って来て、思わず言ってしまった。どうも、私の歪んだ基礎教養が出てしまって、すいません」と茶化した。

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2007年7月 8日

安倍首相のTV大作戦は奏功するか?

参院選告示を目前にして、今日の午前中のTVは各局とも7党の党首対決。支持率低下に苦しむ安倍晋三首相は、TVに出まくってしゃべりまくって反転攻勢をかけようという作戦のようで、サンプロでもまあ饒舌に、「総理がそんな細かいことまで言わなくていいんじゃないか」と思うほど、とにかく口数だけは多くて、相変わらずムスッとして聞かれたことだけ答える小沢一郎民主党代表とは好対照をなした。ビックリしたのは、安倍にSPやお付きがぞろぞろ付いてくるのは当然として、メイクさんやらスタイリストやらが2台の車に乗って4人も随行して来て、テレ朝の美粧室を1列占領して何やかやと念入りに世話を焼き、最後は頭にサーッとスプレーをかけて、全員で拍手とともに「いってらっしゃあい」と声を揃えて送り出したことだ。サンプロを20年近くもやっていて、メイク&スタイリストを4人も連れ歩く総理はもちろん政治家は初めて見た。TVを通じての復活に賭ける安倍の意気込みを垣間見た思いである。

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2007年6月17日

“火消し役”の大村秀章が“火だるま”に?!

昨日のサンプロのメインは、自民党=大村秀章(内閣府副大臣)vs民主党=長妻昭(政調会長代理)の「どうする?年金」対決だった。長妻はちょうど1年前に国会で初めて年金記録の不備について質問した、この問題の“火付け役”。対する大村は厚生畑が専門で、官邸(官房長官)と自民党(幹事長)の両方からこの問題の説明役=“火消し役”に指名された論客。さあどうなるか、われわれコメンテーターも口を出す暇もないほどのやり合いとなったが、結果は、田原氏はじめコメンテーター、番組スタッフ全員一致で長妻の勝ち。

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2007年3月14日

田中康夫が驚いていた!

11日のサンプロで田中康夫さんと会ったら、開口一番、「いろんな人から、《ざ・こもんず》での投票で田中さんが都知事候補のトップになっているよ(3月1日までの第1弾投票のこと)。出ないのと言われて、見たら本当にダントツのトップだった。どうなってるの? あれは一体どういう人が投票しているの」といぶかしげに言う。どうなってるの、と言われても、読者の皆さんが勝手に投票しているだけだから、こちらには分からない。でもそうやってあちこちで《ざ・こもんず》が話題になるのは有り難いことだ。ちなみに、彼は絶対に出ないと思う。反石原派や市民派がみんな浅野に回るだろうが、浅野は前に田中の批判をしたことがあるし、簡単に浅野支持に行く訳にいかない。どーしようかなあ、てなことを考えていると推測される。▲

2007年1月28日

今日のサンプロは「そのまんま東」!

今日のサンプロは、そのまんま東=宮崎県知事がメイン。彼は00年に早稲田大学第2文学部に入学、4年生の時に田原総一朗塾長、高野補佐の「大隈塾」授業を200人の学生に混じって受講した、言うならば田原・高野の教え子。大隈塾は学生の中から次世代のリーダーとなるような人材を育成しようというのが趣旨なので、その意味で彼は早速、同塾生の中から出現したリーダー第1号ということになる。

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2007年1月 7日

今日のサンプロは芸能番組っぽい乗りで、果たして?

今日の今年第1回の「サンデー・プロジェクト」は、新春スペシャル「2007年問題」で、(1)「団塊世代」の名付け親=堺屋太一さんの「これから黄金の10年が始まる」、それを受けて(2)もろ団塊の舛添要一、菅直人、穀田恵二、高橋三千綱、吉永みち子、山本コウタロー、沢田亜矢子という豪華顔ぶれによる討論、(3)老いてますます盛んな渡辺淳一さんと映画「愛の流刑地」に準主役で出演した女優の長谷川京子さん——という、ほとんど芸能番組じゃないかと思わせる珍しい構成で、さて果たして視聴率は吉と出るか凶と出るか。

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2006年8月21日

集団的自衛権の3次元

昨日のサンプロは小沢、加糖、谷垣、5党討論という盛り沢山。番組がはじまる前にひな壇に並んだときの加藤と小沢の対話。
小沢「家は保険に入ってたの?」
加藤「旧い家だから二束三文。中のものはお袋にとって大事なものがいろいろあったが、それが惜しい。お袋はちょうど散歩に出ていて、手にハンカチ1枚握っていて、それだけが残った財産だ。でも命を失わなかったのが何よりだよ」
小沢「しかし、そのお歳で散歩に行く元気があるのがたいしたもんだ」
加藤「女学校の時にテニスをやっていたくらいだから、元気なんだ」
小沢「お袋は故郷に置いて無理をさせておくくらいの方がいい。私は、楽隠居させてやろうと思って東京に呼び寄せたら、かえって急激に弱ってしまった」
加藤「今でも選挙になるとお袋は自分で何百本も電話を掛けているからね」
……と何だかしんみりとしたやりとりだった。

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2006年8月14日

昨日のサンプロでは、94歳日野原重朗さんが圧巻だった!

 昨日のサンプロも盛りだくさんだったが、中でも94歳の“現役医師”である日野原重朗さんが圧倒的な存在感があった。この歳にして未だに聖路加病院で現場診療に携わって患者と接しつつ、年に講演180回(と言ったと思うけど、そうだとすると2日に1回)、車や新幹線の中でも原稿を書いて累積著書200冊、夜2時に寝て5時に起き、エレベーターは使わずに階段を2段跳び……。

 私がコピーライターでガンガン仕事をしていたのがのが30歳で、やがてそれにも飽きてその2年後にフリーライターになって「インサイダー」創刊に参加したのが32歳。その頃から今日まで30〜32年で、ずいぶん長い道のりを歩んできたような気がするが、今から日野原さんの年齢に達するのにさらに32年。何だか気の遠くなる想いで、まだまだ人生駆け出しにすぎないんだと思い知らされたのだった。

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2006年6月 5日

昨日のサンプロはなかなか面白かった!

 昨日のサンプロの注目点、その1。村上ファンドを巡る議論の中で、佐山展生=一橋大学大学院教授が「村上ファンドの投資の仕方がニッポン放送から変わってきた」と言ったが、それがどういう意味か、聞いていたほとんどの人は分からなかったと思う。実は、後の財部誠一の質問がその解説になっていたのだが、その関連性も分かりにくかったかもしれない。少し補足しながら改めて言うと、こういうことだ。

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2006年4月23日

耐震強度偽装事件というのは何なんだ?

 今日のサンプロは、手嶋龍一が出た「日米関係」も、大谷昭宏取材の「四国アイランドリーグ」も面白かったが、魚住昭(ジャーナリスト)と神田順(東大大学院の構造設計の専門家)による「耐震強度偽装事件」見直しの議論には心底ビックリした。マスコミで報道されているとおり、姉歯はじめ関係者が先週次々と事情聴取されており、来週には一斉に起訴されるかという流れとなっているが、その容疑を見ると建築士資格の名義貸しだとか粉飾決算だとかいった類の“別件”ばかりで、肝心の耐震強度偽装という犯罪で裁かれる構図にはなっていない。ということは、こんなことで裁判をしても、全国民の不安の種である偽装の構図の解明と再発防止策のヒント提供には繋がらないということになる可能性が大きい。

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2006年3月 7日

渡部恒三は味があっていいねえ

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『人間政治家 渡部恒三のホームページ』より拝借

 昨日(もう一昨日か)のサンプロ、渡部恒三がなかなか味があってよかった。田原さんが盛んに「9月の任期を待たずに前原代表の交代はあるのか」と攻め立てたのに対して、「今は民主党が潰れるかどうかの瀬戸際なのだから、まずは一致結束して、党再建のために9月までに誰がどれだけ働くかで次を選べばいい」「鳩山には辞めてはいけないと言った。前原も含め、辞めるのが責任の取り方ではない」とフクスマ弁で言っていた。

 自分のコーナーが終わってコメンテーター席に控えてからも結構多弁で、田原さんが民主党若手を相手に、「前原は先週この番組で(偽メールについて)『確証がある』と嘘を言った。それでこういうことになったので、今週も出てくれと言ったのに逃げたじゃないか」と責めたのに対し、役員室長とかが「いや逃げていない。日程の都合で」とか答えているときに、渡部はボソッと、「そりゃあ今日は出てこられないわなあ。政治家がテレビに呼ばれて出たくなくなったらもうダメだよ」と。これは真理。前原は死に体ということだね。

 「俺を73歳と言うな。森光子より13歳若いと言ってくれ」というのも面白かった。森光子は、世界のアンチエイジング治療のメッカであるスイス・レマン湖の超高級ヘルスケア付きホテルで毎年、何百万円か知らないが、ありとあらゆる手段を尽くして面の皮を引っ張ったり磨いたりしているらしいが、そんなのよりも、73歳で国会の修羅場の最前線である国対委員長を引き受ける渡部の心意気に好感が持てる。そこでまたマイク外のボソボソ話。「うちの家内は71歳でね、会津若松で歯科医をやっててまだ現役。俺、73歳で国会議員で、共稼ぎでやってるけど貯金ゼロ。だから議員年金だけは存続をお願いしたいんだ」。歯医者さんは誰も継がなかったんですか? 「いや、そのつもりで息子は医大を出したんだけど、どういうわけか寺島実郎に騙されて国際政治学者なんかになっちゃって」。

 番組中に星浩が「渡部さん、まるでシオジイ状態ですね」と言っていたが、その通り。番組後の昼食時に私が田原さんに「今国会の終盤で、自民党のシオジイと民主党の渡部の『この国会を振り返りつつ政治のこれからを語る』という対談をサンプロでやりましょうよ。陽の当たる縁側でお茶を啜りながら2人が好きなことを言い合うという格好で」と提案し、田原さんが「それ、いいなあ。やろう」と言っていたので、たぶん6月頃に実現するだろう。▲

2006年2月20日

安易な“中国脅威論”に反対する!

 昨日のサンプロは、(1)堀江の送金指示メールは本物か?、(2)日本にとって中国は脅威か?、(3)北朝鮮・大物工作員の正体、の3本立て。(3)はTVジャーナリスト集団「ジン・ネット」の取材ディレクター=高世仁さんによる近頃出色の追跡ドキュメンタリーで、拉致に関わった謎の大物工作員「朴」の足跡を追ってそのすぐ配下で働いていた在日朝鮮人の証言を引き出したのはお見事。普段はあんまり「特集」を誉めない田原さんも終了後「よく取材したねえ」と感嘆していた。山谷あたりで身寄りのない日本人を捜して戸籍を乗っ取るという手口もさることながら、北朝鮮に家族がいる在日朝鮮人を脅して秘密工作に協力させるという汚いやり方には腹が立った。ところが、それをやっている工作員自身も、本国の家族を“人質”にとられているからスパイの仕事を離れることが出来ないという構図がなおさら悲しい。

高世仁『北朝鮮の国家犯罪・拉致』(講談社文庫、02年9月刊)
ジン・ネット http://www.jin-net.co.jp/

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2006年1月29日

今日のサンプロ「ホリエモン」総特集はなかなか面白かった」!

 今日のサンプロは全編、ホリエモン事件で2時間ブッ通し。考え得るベストの顔ぶれでなかなか面白かった。注目点を5つ、挙げておく。

(1)野口の死は自殺だったのか他殺だったのか?
 ライブドアが操縦した投資事業組合を仕切っていたエイチ・エス証券の野口英昭副社長が1月18日、沖縄のカプセルホテルで“怪死”したことについて、番組に出演した宮崎学は「自殺としか考えられない」と言い、それに対して電話でライブ出演した須田慎一郎は、前日の朝まで生テレビでの発言と同様、依然として他殺の疑いがあると主張した。宮崎は、番組前に少し話を聞いたところでは、彼が親しい沖縄の新聞の事件記者たちが、現場を踏んだ感触を含めあらゆる状況を総合して、自殺と断定できると一様に語っていることに自殺説の根拠を置いていて、『週刊文春』2月2日号がトップ記事「野口“怪死”と堀江の“闇”/本当に自殺なのか」で他殺説を強く臭わせていることについても「他殺説は東京発で出ているだけで、現地では誰も言っていない」と語っていた。

 須田は「那覇警察署長が再捜査の意思を表明しており、警察庁がそれを指示したという話もある」と指摘したが、宮崎は「署長がそう言ったとしても、現場の捜査官は一体何を再捜査するのかと言っている。また警察庁がそういう指示を出したことについて確認は取れていない」と述べた。これはこれから解明されるべき1つのポイントである。

 私自身は7割方自殺説だが、自殺にみせかけて殺すというのは闇世界の常套手段であるから、他殺説も残ると思うが、遺体も焼かれてしまった今では解明は難しいと思っている。メールの遺書でもどこかに残っていれば別だけれども。

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2006年1月 8日

誰もやりたくないポスト小泉とポスト清宮

 昨日は新年初の「サンデー・プロジェクト」で、メインの田原コーナーは、安倍晋三=官房長官、谷垣禎一=財務大臣、竹中平蔵=総務大臣の“ポスト小泉”有力候補3人衆の揃い踏み。他に麻生太郎、山崎拓が意欲を示し、福田康夫もダークホース視される中で、今日出演の3人が何を言うかが注目されたが、竹中はもちろん自分でやるつもりは全くなくて、番組でそうは口にしなかったが、安倍=総理・総裁、中川秀直=官房長官or幹事長の下で財務大臣くらいのポストを得て“小泉改革”を継続する役回りを果たせれば十分というスタンスが滲み出ていた。谷垣は、総裁選出馬がどうの言う前に、来年度予算の審議や、6月までとなっている「歳入歳出一体改革」案の策定など「やらなければならないことがあって、それらが次期政権の課題にも繋がる」という言い方でそれなりの意欲を表した。安倍も同様で、「しっかりと(官房長官として)実績を積んで、それを評価して貰いたい」と述べた。

 番組終了後、田原さんと話をしたが、彼も私も判断は一致していて、次は安倍だろう。小泉の意中もそうで、“小泉劇場”モードを引き継げるのは安倍以外になく、それで政策的に危うい部分は竹中が担保し、党内的軋轢は中川がカバーするという形を考えているのだろう。「竹中首相」説については、今日の日経朝刊で同社コラムニスト=田勢康弘が「まさか」とは思うが「このところ何代か、3カ月前に有力視された人物が首相になった例はない」のだから「寸前暗黒なのだ」と書いているが、竹中本人は安倍政権の事実上のNo.2として小泉改革の継承・発展を図る役目に徹しようとしていると考えてよい。

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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