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高野尖報・地元=鴨川でも被災者支援の活動が始まった »

高野尖報・東海沖、東京湾地震に警戒をとスイス地震局

 国際的に権威ある地震研究のセンターであるスイス地震局は、17日付けで、東日本大地震・大津波について速報的な分析を発表した。その中で同局は、環太平洋地域で今後起きるかもしれない地震について「地震の予測は依然として不可能だが、過去に大地震があってその後起きていない地震空白域(コスタリカ、南海、ペルー、カリフォルニア、アリューシャン、カスカディア)あるいは直近の大地震が誘因となって地震が起きたところ(2004年アンダマン海の後の南東スマトラ、ビルマ、アッサムや2011年東北の後の東海)などの重要ホットスポットが注目される」と述べている。

★スイス地震局:http://www.seismo.ethz.ch/index_EN
swiss4.jpg
 空白域として出てくる地名を米地質調査所や理科年表の世界地震一覧などによって補うと、コスタリカ=2007年(M7.9)、南海=1944年(8.1)、ペルー=1868年(9.0)、カリフォルニア=1906年(サンフランシスコ、7.8)、アリューシャン=1946年(ウニマク島、8.1)、カスカディア=1700年(9.0)などを指すものと見られる。また地図上で赤丸(M9.0-9.5)や大きい黒丸(8.5-8.9)が付いているが文中に言及していないところを拾うと、チリ=1960年(9.5)、アラスカ=1964年(9.2)、カムチャツカ=1952年(9.0)、スマトラ=1833年(8.9)などである。

 スイス地震局はさらに「余震及び誘発地震の危険」と題して次の図を掲げ、次のように指摘している。
swiss1.1.jpg
▼余震は今後とも続き、たぶんM8以上になるが、更なる被害は予想されない。
▼3月11日の新潟地震(M6.6...図ではM6.2, 5.5となっている)と同15日の静岡地震(6.2)を含めて、あちこちの内陸の活断層が活発化している。
▼東海及び南海の震源域はまだ動いていないが、これが最大M7.9-8.2を伴い、かつ東京地方の近くで起こりうる最大の危険である(図の水色四角形)。

 なお、今回の大地震で日本列島が動いたというニュースは報じられてきたが、この中に掲げられた下図を見ると、大変なことが起きたことが実感できる。地震による断層のずれは最大18メートルで、それによって本州北部は地震と同時に東に向かって最大5メートル、地震後にさらに0.5メートル動き、それによって地軸が最大10センチ移動した。北米プレートとユーラシア・プレートの境に当たる「糸魚川〜静岡構造線」で日本列島がボキリと折れるのではないかという幻想さえ湧いてくる。▲
swiss2.2.jpg

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この時期により不安を増す内容を掲載することに些か躊躇いがありますが、人は忘れやすく、ある程度警鐘を鳴らしておく必要もあると思うのです。
ことに地震などの自然災害は未だもって予期することができません。それ故、注意喚起しておく必要性を感じます。悪戯に不安をあおる必要はないにしても、「備えあれば憂なし」とも言います。

ことに私が注視しているのが、長野・岐阜県境の焼岳近辺に非常に弱い地震が集中して発生している点です。日本列島の半分がずれたと思えます。地中深くの事ですから、マグマの活動にも影響を与えていないかと危惧しています。
焼岳は、活火山で小規模な活動を20年サイクル位(最近で平成7年)で繰り返しています。これが、この地震の影響なのか、火山性微動なのか、判断をつけることも難しい。周辺には上高地などありますが、今の時期閉鎖されており、一部の人が滞在しているくらいでしょう。後は、安房トンネルが、そのほぼ真下を通っていること位でしょう。
現在、東北・関東地方で起こっていることに視点がいき易いのですが、気象庁や地震予知連などの組織には、他の地域の活動にも注視していただき、仮に事前にその兆候が見られるときは、早めに注意喚起していただきたい。
混乱させる必要はありませんが、考えられることは予め予防するのも必要と考えます。

 福島市の吾妻山は,ここ何年も300m前後の噴煙を上げ続けていますが,この大地震直後から,噴煙が止まったり上がったとしても数10m規模になりました。地元気象台やマスコミはそれについての情報を流していないようで,
かなり心配しています。

冷却水が減水し、燃料棒の損傷が指摘されている1~4号機では、原子炉と使用済み燃料プールに海水が断続的に注水されている。

外部電源が接続され、真水が自動的に循環冷却するのが、早く実現することを願わずにはおれない。

根本的な対策が採られない限り、金町では、210,190,79ベクレルと減少し、取水制限解除しているが、松戸の二箇所では、220,190ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されており、一時期の数値だけで安心できるものではない。

今日、東京都知事の候補者が一斉に出馬の第一声をあげているが、石原氏の様子を見ると、少しよろよろしていて大丈夫なのかと心配である。話し方も少し頼りない。
「天罰」発言は、致命傷ではないか。

体力は石原氏自身が良くわかっていて出馬を一時断念したのであるが、自民党特に幹事長である息子からの強い要請には勝てなかったようである。

しかし、都知事の要職は激務であり、4年間勤められるか、疑問がある。

東国原氏は、宮崎での実績もあり、東京都を個性ある都市に変革できる可能性を秘めており、頑張ってほしい。

橋本、河村、東国原が連携を強化、蜜にして、三大都市から発信し、極めて分かりやすい公約「減税」「地域主権」を推進し、「国民第一」の政治の本丸にしていただきたい。

高野孟さん
折角の尖報とは筋違いの話で御免なさい。
以下に就いて、一緒に怒りませんか?(笑)

日経電子版【NHK会長:受信料免除額50億円規模に】
甚大災害の被災者の殆どは、NHKTVはおろか全ての放送も通信も受発信する機会も物理的ツールも奪われているのに、受信料の「免除」とは何事だ!何という言い草だ!此れをこそ不見識というものだ。
NHKの立場から使うべきは「受信料収入機会の喪失」だろう。こう表現すれば、NHKも災害被害者になる。

言葉が重要ツールであるメディアも、NHKの安易な言葉を鸚鵡返しに使うとは、見下げ果てた軽さだ。
草々

気象庁のHPの地震情報に変化がある。
http://www.jma.go.jp/jp/quake/
このHP上の「情報で震源・震度に関する情報ページ」から震度2以下の情報が、今日確認すると一覧から削除されている。数日前まで掲載されていた。余りにも余震が多いからかもしれないが、余りにも突然である。
各地の「震度に関する情報ページ」は、震度2以下は、今のところ掲載はされている。
同じ気象庁のHP日本の活火山分布
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index95zu.html
のランクBの対象火山、「 ロド | 2011年3月23日 21:28」さんの指摘の吾妻山周辺にも震度1前後の地震がスポット的に起こっている。
気象庁は思惑があって、掲載内容を変えたのでないかとより疑心暗鬼になる。
情報公開は、すべからく行なうことが原則でないだろうか。
こういうことが、情報を意図的に隠していると言われる所以である。

今日確認すると、気象庁のHPが変更されていた。「本田 勉 | 2011年3月24日 19:41 」の時点より幾分見やすくなる。情報公開は原則包み隠さずが基本であろうと思う。
この件で、更に思いつくことがある。
この地震計の情報は、民間に流すことができないのだろうか?
すでに流されているのかもしれないが・・・。
と言うのは、一番最初に揺れを感じた地震計の波動をいち早く知らせることで、民間でも判断できる揺れの情報、例えば波長が長いときであれば、横揺れが強くなるはずであり、波長が短ければ、縦揺れ傾向でないかと私は思うが、そうした判断はできないかと思う。
揺れ幅が激しければ、強い揺れが想定できる。
つまりは、強い横揺れに、強いたて揺れに、注意してくださいとか、地震セキュリティがある先に警告できる。最初の震度計からの自宅までの距離にで、一概に言えないが、100kmならやや強い揺れとか、200kmなら揺れに注意とか、戸別に警告できる気がするのですが、報道各社には、気象庁の一括データーが来て、まず「地震速報」その後「その場所の特定情報」と全国同じ情報が流れる。津波などの判断は、専門家にお願いしなければならないが、民間と協力すれば、一般家庭にとり、より良い情報伝達システムができると思う。震度情報などは、気象庁が正確に報告していただくが、アバウトな情報、強い揺れ・揺れ、縦・横揺れくらいの情報は算出できるだろう。
ある会社でそのようなシステムがあると聞くからすでにあり、我が家にないだけの話で、また恥をさらしているだけでかもしれない。

世界で起きるM4以上の地震のうち約6割がわが国で発生してるんですよね。
そして極一部の地震学者だけが可能性としてとてつもない広域に渡る地震と大津波の発生を予測していた。

ご紹介いただいた東海・南海地震もそうですが、首都圏直下型地震が近い将来起こる可能性はどうなんでしょうか?
今までは科学的根拠がない、とする意見が多かったようですが・・・

それはそうとして統一地方選挙前半戦が公示されました。
本来なら被災地のみならずすべからく延期すべきだったと思いますが、個人的には安心・安全をキーワードに投票しようと思っています。
もちろん地震等災害対策もそうですが、他のあらゆる面からも一番大切なことだと思っています。
もっとも例えば知事選などもテレビでの討論会等も自粛されるでしょうし、有権者としては非常に選択に苦慮することも事実ですが。

screamer | 2011年3月25日 18:32様
地方選に関して、私も同感です。
延期は駄目だと、主張される方々もいますが、選ぶ側の選択肢が狭まります。当然この震災を論点になる。どの候補も同じような論旨になるでしょう。更に選択肢が狭まります。
話は変わります。
今回の震災で、私は思い違いもしていました。
私は、幸いなことに大きな震災にあったことがありません。ことに津波です。繰り返し襲ってきますと散々聞かされているに関わらず、二度、三度と襲ってくる。この事象が実際にあったことを先日の茨城・千葉の被害で知りました。身にしみて覚えることと、知識として覚えることの差を自分でも感じています。実経験が重要だとほざいていながら、自分の未熟も感じます。東北にどうしても目がいきますが、他の地域の被害を検証することも重要です。液状化現象も広範囲に及んでいます。
改めて、どの地区ではどの様な被害があったのかにも、スポットを当てて欲しいものです。

ミャンマーでも大きな地震が発生したと聞く。今回の地震は、日本に大きな被害をもたらしているが、更に大きな視点で見れば、地球規模でも大きな変動を受けていることも想定できる。結果論でしかないが、世界的に警鐘をならせることも、気象庁や地震予知連も一考できるものでないだろうか。

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

→ブック・こもんず←



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