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高野尖報:北京が畏れる中東若者革命の波及 »

高野孟の遊戯自在録014

2月1日(火)

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 南房総は滅多なことでは雪が積もらないが、昨夜の雪は今日まで残った。朝風呂に入ると、北川の清澄山系にうっすらと雪が被ってまるで温泉気分。遊びに来る娘が「ここにいると、箱根や伊豆に行こうなんて気にならないよね」と言うが、そのとおりなのだ。

 鳩山由紀夫の秘書から、明日外国人特派員協会で行うスピーチの日英両文の草稿を送ってきた。旧民主党結成時のことに触れ、特にその外交政策で「アジア重視」を謳っていたことを、当時の私の論考なども参考にして述べているので、一応目を通しておいてくれとのこと。菅総理が軽々に「日米基軸」と断言して「東アジア共同体」について全く触れないことをやんわり批判していて、なかなかいい文章だ。これはザ・ジャーナルに転載させて貰おう。

2月2日(水)

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 午前中、自宅隣の荒れ地の藪刈りの続き。野バラと茅と葛の蔓ががんじがらめになっているのを、草刈り機、鋸、鎌などを用いて切り拓いていくのだが、バラも葛も根っこが頑丈で普通の植木鋏を使うとたちまち刃こぼれして使い物にならなくなってしまう。そこで今日は早々に作業を切り上げて、館山市内の越前刃物専門店「田中惣一商店」に、前々から目を着けていた「根切り鋏」を買いに行った。1万円といういいお値段だが、これなら相当な荒仕事をしても刃こぼれなど起きそうにない。

 田中さんは元は越前から刃物をかついで房総を行商で回っていたが、雪のないこういう温暖なところに暮らしたいと思ってここに店を開き、この土地の暮らしに適した刃物を越前に特注して店に並べて評判になった。今は店の半分は娘さんのフェア・トレード・ショップになり、第3世界から適正な値段で仕入れた衣類や雑貨を置いていて、これもまた楽しい。家内と一緒に行くと、私は左の刃物コーナーに行って田中の爺様と刃物談義をし、家内は右のフェア・トレード売場に行って娘さんとおしゃべりをする。

★田中惣一商店 http://www.awa.or.jp/home/more/

 夕方、車で15分の清澄山系の山中にある「白壁の湯」に行く。目の前の渓流にそびえ立つ巨大な白い岸壁を見ながら入る露天風呂が格別なのだ。男湯、女湯とも他に誰もおらず貸し切り状態だった。

2月3日(木)

 今日は14時から、千葉県佐倉市で商工会議所の新春講演会。会場が国立歴史民俗博物館のホールなので、早く行って久しぶりに博物館を回ることにした。車で館山道から東関東道に入ると直に佐倉で、家から1時間ほどで着いてしまう。日本人の生活史を通史的に展示している博物館は全国でもここだけで、興味が尽きない。しかも1年前に「現代」を取り上げた第6展示室がオープンし、「戦争と平和」「戦後の生活革命」の2テーマで1930年代から70年代までを表現している。戦争の部分はさぞかし扱いにくく苦心されたことと思われるが、なかなかバランスの取れた上手な展示だった。

★国立歴史民俗博物館 http://www.suisen.co.jp/http://www.rekihaku.ac.jp/ 

 講演が終わり、控え室で蕨和男市長らと歓談していると来客が2人。1人は大学同級生のMさんで、リタイアして佐倉に住み社会福祉協議会の理事をしている。もう1人は大隈塾社会人ゼミ2期生だった某食品会社勤務のTさんで、何と春の統一地方選で佐倉市議に立候補するのだと言う。大いに激励した。大隈塾の学生ゼミのほうからも2人が府中市と横浜市で市議に立候補するし、大隈塾のコーディネーターの村田信之(蓮舫の亭主)も目黒区議に立つ。大隈塾は次世代の政治家育成塾という一面もあるのだ。夕方帰宅。

2月4日(金)

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 夕方に名古屋入り。中日新聞栄文化センターのAさん、その上司のMさん、同センターの料理教室の先生のIさんで、遅ればせの新年会。食通のMさんが連れて行ってくれたのは栄の丸善書店の裏にある小料理屋「むら鍬」。最上の素材を真っ直ぐに活かすキビキビとした包丁さばきに圧倒された。日本酒をいささか飲み過ぎてバタンキュー。

2月5日(土)

 午前中、名古屋の街をウロウロして、昼前に名古屋を出て大阪へ。名古屋駅では上り線ホームにあるグランディールのカツサンドを買うことが多い。JR東海系で売っている「やわらかカツサンド」が嫌いで、どこの駅でもそれ以外のカツサンドを探究している。今日は下り線なので、わざわざ隣のホームに上がってそれを買って、まだ時間があるので待合室で座って新聞を広げようとすると、目の前の席に着いたマスクをかけた怪しい男が「高野さん、どうも」と言う。マスクを外すと、何と原口一博前総務相。昨年末の「ミヤネ屋」の討論番組で隣に座って以来だ。「菅さんが何を考えているか分からない」と言うから、そんなん簡単、菅とはこういう男なのよ、と説明してやったら「ああ、そういうことですか。初めて分かった」と納得していた。

 大阪は高槻市で、辻元清美の後援会で講演と彼女とのトーク。「民主党政権とは何か」という話をした。社民党支持者の左がかりばかりが来ているのかと思えば、歯科医師会の幹部が勢揃いしているのには驚いた。辻元は古い古い知り合いで、ピースボートが世界一周旅行を始めた頃にニューヨークからグアテマラまで船内講師として乗船したことおもあった。96年総選挙で彼女が社民党から出ることになった時は、私は旧民主党の立ち上げに命懸けになっていたので、「何で今時、社民党から出るんだ」と罵倒した。彼女は「高野が私の立候補を妨害している」とかビラに書いたりして、一時は険悪になった。そういうことも今となっては懐かしい思い出で、彼女も社民党を辞めて「こうなってようやくあの時高野さんに言われたのがどういう意味か分かったわ」と言うのである。

2月6日(日)

 終日鴨川。読書と薪割り。

2月7日(月)

 12時から『朝日ジャーナル』のための座談会。ITジャーナリストの佐々木俊尚さん、メディア・プランナーの荻上チキさんと共に、週刊朝日=山口一臣編集長の司会で新聞・雑誌など旧メディアとネットの新メディアとの対比について語り合った。夕方、情報労連の機関誌『REPORT』編集部から「民主党政権の今後と春の統一地方選」についてインタビュー。夜は小学館の旧知の編集者たちと焼き鳥屋で「成長の限界2.0」というテーマのオムニバス地図帳を作る件で打ち合わせ。東京泊。

2月8日(火)

 大阪で「ミヤネ屋」出演。ほぼ全編「相撲の八百長」問題で、あと若干は芸能。しゃべることなし。この番組は、経緯があって前身の番組から関わってそれなりに楽しんでは来たけれども、そう言っては何だが所詮は昼ワイド。私が喋ることはそう多くなくて、人からも「何であんなのに出ているんですか」と軽蔑的ま言われ方をすることもしばしばで、もうそろそろ潮時かの感もある。4月に大幅な番組再編の予定があるとの話も漏れ伝わっているので、そうなるとコメンテーター陣も入れ替えがあるだろうから、政治や国際以外は嫌々コメントしている私などお払い箱になる可能性が大きい。

 昨年サンプロが終わって、その後はTVのレギュラーは「ミヤネ屋」だけとなり、それでも当初は毎週出演であったのが、TV業界の衰弱化を反映して、まず最初は(1)それまで毎日4〜5人のコメンテーターが並んでいたのを3人にするので、隔週の出演にしてくれ、次に(2)1回の出演料をン万円から1万円削減させてくれ、さらには(3)今まで番組終了後にホテル泊まりを認めてきたがその費用が出ないので日帰りで帰京してくれ......と、どんどんみみっちくシュリンクしてきて、私らは気分が萎えていくのですね。こうやってTV界は廃っていくのでしょう。

2月9日(水)
 朝、薪の整理を少々。書斎に山と積まれた新聞・雑誌を整理して紐で縛って外へ。新聞は朝毎読はじめ日経、ヘラルド・トリビューン(NYタイムズ国際版)、赤旗、日本農業新聞、地元の房日新聞まで8紙とっているので、2カ月も溜めると1メートルを超える高さに積み上がって処理が大変なのだ。

2月10日(木)

 終日、税務申告のための伝票整理に費やして、夕方、会計事務所宛に宅配便で送付。毎年、どうしたってこのために丸一日費やさなければならないが、今年は3月15日ギリギリにならずに済んだのがよかった。

2月11日(祝)

 朝から雪模様。娘・婿・孫が来訪する予定になっていて、大雪なったら困るなあと思っていたが、それほどのこともなく、昼前に到着。さっそく午後から、鴨川市街の「池田」という魚屋さんが店の裏で開いている料理屋に行って「金目鯛煮付け定食1200円」とかを堪能して、それからロマンの森=白壁の湯へ。孫娘は、男湯と女湯のどっちに入る?と言われて、一瞬ためらったあと「ジジと入る」と言って頂いて、ジジ・パパと共に男湯へ。ババ・ママは女湯へ。雪がしんしんと降って見る見るうちに辺りの樹木や岸壁が雪に染まっていくのを眺めながらの温泉はまた格別。孫は「今ね、パパと私は温泉にはまっているの」と言うくらいの温泉好きで、パパと2人で長湯するので、私はのぼせそうになって先に出る。2人は明日は鴨川グランドホテルの温泉プールに行くと張り切っている。

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 夕方になるとかなり雪が積もってきて、これじゃあもしかしたら明朝は車が動けなくなるかもしれず、そうなると明日の浜松、明後日の静岡の静岡体文協の2日連続の特別講座に間に合わないかもしれないと心配になり、夕方家を出て東京で娘の家に泊まることにした。が、東京への道すがらラジオを聞くと、今日も新幹線がだいぶ遅れ、明日も降り方次第ではどうなるか分からないというような話なので、思い切ってそのまま静岡へ。駅前のビジネスホテルをとってから、駅ビルにある魚料理の名店「大作」でしんみり酒を飲んだ。いるかをメニューに載せている店も珍しい。途中、昨年9月末に「休煙」して以来4カ月半ぶりに煙草を買って吸ったら、結構美味しいというだけでなく、この間いろいろ考えあぐねていた諸々の事柄が雲が晴れるようにスッキリと整理されてきて、なるほど煙草は「集中力を高める」というのは本当だと実感した。

2月12日(土)

 午後から浜松で「民主党政権でどうなる日本」について講演。中高年中心に70人ほどが熱心に聞いて下さって、質問者も多数。一番前の席に座って真っ先に質問したオバ様が「今まで胸の中でモヤモヤしていたものが一気に晴れて希望が湧いてきました」と言ってくれたのが嬉しかった。

 体文協を50年近く主宰しているのは佐野つとむさん。私とは断続的ながら何十年の付き合いで、昨年も体文協の「社会人大学」の講師として呼んで頂いた。佐野さんは静岡きっての食通で、講演の前後に県内の超一流の居酒屋や寿司屋やおでん屋や天麩羅屋に連れて行ってくれるので、それが何よりの楽しみ。昨夜飲んだ静岡の「大作」も彼に連れて行かれた店の1つだ。今日は、講演後、まだ日が高いので、これも佐野さんお馴染みの「珈琲香爐」に行って、オーナーの女傑=橋詰満子さんとおしゃべりをして、5時半になるのを待ちかねて、佐野さんが浜松一と言う割烹料理屋「大内」に行く。何もかも行き届いた料理を頂きながら、袋井市の酒蔵のこれぞ名品という「國香」の純米吟醸酒をぬる燗にして飲んだら止まらなくなってなって、佐野さんと体文協の事務局を担当している娘の桐子さんと飲み始めて、途中から珈琲店の橋詰さんも加わって、4人でお銚子を十数本空けてしまうという大酔っ払い状態で、静岡に帰りホテルへ。

2月13日(日)

 朝からパソコンを開いて仕事をして、まだ時間があったので静岡駅前の市美術館の「棟方志功展」へ。これは凄かった。棟方は好きで結構観ているが、極初期の油絵から始まって代表的な板画作品を豊富に並べ立て、とりわけ板画72枚組み合わせといった大型作品をこれでもかという具合に飾っているのには圧倒された。津軽に根ざした縄文的情念が渦巻いていて、頭がクラクラするほどの衝撃を受けた。右のチケットに使われている図は「華狩頌」と題した板壁画で、拡大すると下のようである。棟方によると「アイヌが祭するとき、いちばん先に、東、西、南、北に向かって、特別きれいなけずり花----ご幣のような矢を天に向かって打つんです。けものを狩るには弓とか鉄砲とかを使うけれども、花だと、心で花を狩る。きれいな心の世界で美を射止める。...弓を持たせない、鉄砲を持たせない、心で花を狩るという構図で仕事をした」と。高句麗遺跡の壁画の写真からインスパイアされたというだけあって、中国、朝鮮、日本が入り交じったような不思
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議なオリエンタリズムが漂う、私の好きな作品だ。

 佐野さんが昼に迎えに来て、新静岡駅裏の蕎麦屋「吉野」でニシン蕎麦を堪能。ご夫婦の誠実さと研究熱心がそのまま味として伝わってくる極上の店だ。14時から昨日に続き講演。100人ほどが集まって頂いた。終了後、一昨日も行った「大作」で珍しいものを一杯食べて飲んで帰京、帰宅。

 田原牧さんから「会社のルーティーンワークをやり繰りして自腹で数日前からカイロに来ています。...今から帰国します」とメール。自費で飛ぶというのが凄いな。早速様子を聞かなければ。

2月14日(月)

 昨秋末から娘と孫が鴨川に来ていて、本当はゆっくり遊びたいのだが、後ろ髪を引かれる思いで出勤、朝10時から半蔵門でJFNラジオ番組を仙谷由人さんをゲストに収録。「マスコミは全く関心を持たないが、例えば診療費のほんのわずかな値上げで医療崩壊が止まり、43万人も医療・介護の雇用が増えた」といった話が面白かった。終了後、仙谷さんと昼食懇談。菅政権が目先のことに追われるのは仕方がないとして、中長期の視点に立った政策形成をやっていかないと、という話になった。

 午後、新宿で全日本トラック協会の研修会の講演。この研修会に呼ばれて政治展望の話をさせて頂くのは毎年定番となっている。夕方帰宅して孫と夕食。孫が「ジジとお風呂に入りたい」と言い出して、「おお、そうかそうか」と相好を崩しつつ風呂で遊ぶ。入る前に「あのね、お風呂にミカンの皮を入れると香りがいいんだよ」と言うので、「おお、そうかそうか」と2人でミカンの実を食べながら皮を湯に投げ入れる。3歳半なのにいろんなことを知っていて、生活の楽しみを企画する能力を持っているのには、まこと驚かされる。

2月15日(火)

 朝、自宅で東海ラジオに電話出演し、エジプト市民革命の話をする。急いで支度をしてバスで上京し、大阪で午後から「ミヤネ屋」。相変わらずの(新ネタなしもロクにないままの)大相撲八百長問題を延々やるのにはウンザリだったが、東京都知事選の構図についての話題はなかなかよくまとまっていた。夜は「大阪高野塾」で講演と懇親会。11時まで飲んで梅田泊。

2月16日(水)

 朝大阪を出て盛岡へ。15時から岩手県中小企業中央会の講演。会長さんは「酔仙」の銘柄で知られる造り酒屋のオーナーの鈴木宏延さんで、懇親会にはその酒が出た。切れ味のいい酒で、私も東京などで飲むことがある。帰京して東京泊。


2月17日(木)

 9時から東芝本社の情報システムフェアで講演。控え室で副社長の並木正夫さんとお話しをしていたら、中国から電気機関車の注文が殺到していて追いつかないほどだと言う。三菱重工も日立も電気機関車を作らなくなって、いま日本では東芝が唯一のメーカー。新幹線を外国に売り込むという話で持ちきりだが、電気機関車が年に何百台も中国に輸出されているとは意外だった。ちょっとネットマナー違反だけれども、東芝HPの中の「機関車」のページへの直通はこちら。


 夜は浅草で冨永龍司さんの台東区議選出馬の出陣式。龍司さんは、蕎麦処「十和田」の女将にして全国おかみさん連合会会長の冨永照子さんの息子さん。無所属で出ることになり一緒に写真を撮る人がいないから「高野さん、お願いよ!」と言われて、本当はそういうことはしないのだが、おかみさんに言われたら仕方がない。私の顔写真入りのポスターが浅草の街の角々に張られていてうかうか歩けない。バスで帰宅。

2月18日(金)

 今週はやたらに講演が多い。宇都宮からタクシーで鹿沼市に行き、鹿沼信金の創立85周年特別講演会。「日本はモノづくり資本主義の王道を進み、高度資本財と高級消費財の輸出で21世紀ユーラシアの大繁栄に貢献しつつ、その元気を国内に大環流させよう」との持論をブチ上げて好評だった。ニューサンピア栃木という温泉付きのやたら豪華な会場で、これ何ですかと聞くと、故渡辺美智雄が厚生年金の金で建てさせた施設で、後に二束三文で民間に払い下げられたものだと。シャンデリアのブラ下がる個室で信金幹部の皆様と会食したが、何となく居心地が悪かった。深夜帰宅。

2月19日(土)

 午後、家内と共に渋谷でフラメンコの女王=マリア・パヘス&舞踊団の舞台。切れ味鋭いステップに加えて、異様なほど長く見える腕が別の生き物のように柔らかく動くのが凄い。今朝届いたみかんを箱ごと孫のところに届けて帰宅。TBS「報道特集」で金平さんが鳩山の「抑止力は方便?!」発言を単なる"失言スキャンダル"としてではない掘り下げ方をしていて面白かった。

2月20日(日)

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 朝、久しぶりに落ち着いて新聞を全部読んで、いくつかメモや図表を作った。昼前から外に出て、春を迎える準備。土手や庭のあちこちで山になっている落ち葉を手押し車で30杯ほども集め、7本ある巨大な枯れすすきを草刈り機で根元から切って、ほとんど半日がかりで燃やす。その合間に蕗の薹が顔を出しているのを見つけて、夕食に天麩羅で食べた。蕗は、まずは蕗の薹から始まって、そのうち何万本でも生えてくるので、煮たり佃煮にしたり干して蕗茶を作ったりして夏まで楽しめる。蕗の薹が出ると、間もなく鶯が鳴き出すはずだ。

2月21日(月)

 終日鴨川。引き続き春の準備で、放ってあった粗大ゴミを整理し、道具小屋を片づけ、刃物をいくつか研ぎ、敷地内から枯れ枝を50本ほど拾い集めて柴にして薪小屋に収める。これは来年の冬に使う分。枯れ枝の柴は1年寝かせれば十分だが、太い薪は最低2年、出来れば3年置くと燃えっぷりがよくなる。夜は原稿書き。

2月22日(火)

 7時半に東海ラジオ。今日は羽田空港に向かう途中の時間となってしまうので、アクアラインの料金所横の駐車場から携帯電話で出演。9時発ANAで福岡へ。時事通信社の内外情勢調査会で「民主党政権で日本はどうなる?」と題して講演。「どうなる?」って、こっちが聞きたいですよ、全く。でも終わって参加者から「今日は思いがけず明るい話で、胸のつかえが下りました」と言って頂いた。私は目先のことはどうでもいいからと言って、超長期の超楽観的な平成維新展望を語るので、よくそう言われる。講演の中で「総理だろうと誰だろうと、何を言っても"発言"として報道されず、"失言スキャンダル"としてしか報道されない。こういうマスコミは狂っている」と言ったら、終了後、時事の支社長が「おっしゃるとおりです。先日も江田五月法相が来福したのですが、本社から来た指示は『柳田法相は広島で失言してクビになった。江田も何か失言するかもしれないからよくフォローしてくれ』。江田は菅の後見人だから政権の行方についてなにか大事なことを言うかもしれないからフォローしろというなら分かりますけど、失言を見逃すなだけですからね」と。

2月23日(水)

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 終日、資料整理と原稿書き。また蕗の薹をたっぷりと天麩羅で。近所の梅はとっくに満開だが、当家の梅は遅くて、ようやくちらほらというところ。

2月24日(木)

 今朝、ちょっとだけ鶯が鳴いた。うちの庭には冬の間ずっとシメというスズメに似た鳥が50〜60羽、群れをなして滞在して、今頃になるとどこかへ飛んでいく。それと入れ替わるように鶯が来て、東の杉のてっぺんと南の森の奥と西の竹林の大体において3方向から鳴き声を競う。今はまだ声がよく出なくて上手く鳴けないが、そのうちソプラノの美声が整って夜明けから夕暮れまで飽きもせずに鳴き続ける。ソプラノといってもあれは雄が求愛のために鳴くのだそうで、カウンターテナーと言うべきか。

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 昨日のNHK「ためして合点」は肩こりの特集で、特になで肩の女性は鎖骨の肩側が下がって横一文字になり、その下を通る血管や神経が圧迫されるというタイプの肩こりになりやすいのだそうだ。家内はまさにそれで、私の鎖骨は太く、「く」の字を仰向けにしたように真ん中で折れて上に上がっていくが、家内は細くて真横である。思わず「合点!」と叫びたくなるような濃い中身だった。

 肩こりと言えば、先日何の気なしに買って新幹線で読んだ松井孝嘉のこの本が目からウロコだった。世に肩こりと思われている症状の中には実は「首こり」が原因である場合が少なくなく、中くらいのスイカほどの重さの頭を支えるための複雑な筋肉が集まり、しかもその間を脳と体を繋ぐ重要な神経や血管が通っている首をこそ大事にケアしなければならない。パソコンに向かってうつむき姿勢を続けるのが特にいけないらしく、意識して小まめに首の体操やストレッチをしたほうがいいとのこと。私は肩こりより首こりに気を付けた方が良さそうだ。


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コメント (2)

ご自身のブログは「お休み」でも精力的な「毎日を全力で」は相変わらずのご様子、安堵しました。
1日:何ですか雪景色に形のよいオミアシなど入れて。参った。
5日:「そんなん簡単、菅とはこういう男なのよ」原口さんがそれで納得した由。私も聞きたい。
10日:確定申告の伝票整理に悪戦苦闘?振りが目に浮かぶ。ボランティアでいつでも応援しますよ。
こちら、その方専門です。
13日:田原牧さん。「エジプト革命の日カイロで見たもの」(25日/中野ゼロ)に行きます。田中龍作さんにも近々会って話を聞く予定。
24日:そう、鶯がもう鳴きましたか。何か、ホっとしますね。

極私的情報曼荼羅・・・・長い間 journalを覗いていましたが本日初めて・・情報曼荼羅を知りました。楽しく読ませて頂きました。ご家族で生活をエンジョイしている様子がうかがえます。日頃の高野論説に眼がいきまして気が付きませんでした。

公私に多忙の中、お孫さんが登場してジジの話題に論説高野氏とは別人のほのぼのしたものを感じました。ますますのご活躍を期待しております。

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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