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安倍政権の断末魔、参院選大敗で政局混沌か »

“火消し役”の大村秀章が“火だるま”に?!

昨日のサンプロのメインは、自民党=大村秀章(内閣府副大臣)vs民主党=長妻昭(政調会長代理)の「どうする?年金」対決だった。長妻はちょうど1年前に国会で初めて年金記録の不備について質問した、この問題の“火付け役”。対する大村は厚生畑が専門で、官邸(官房長官)と自民党(幹事長)の両方からこの問題の説明役=“火消し役”に指名された論客。さあどうなるか、われわれコメンテーターも口を出す暇もないほどのやり合いとなったが、結果は、田原氏はじめコメンテーター、番組スタッフ全員一致で長妻の勝ち。

「これじゃあ、自民党は参院選でボロ負けするな」と田原氏。大村は、しゃべり方がキャンキャンとスピッツ的で、しかも同じことを口数多く繰り返して、説得性に欠けたばかりか、ゆとりのなさを感じさせた。それに、内容的には、民主党が5000万件、1430万件はじめ数字を挙げた問題提起に対し、「そんな数字は間違っている」「意味がない」「徒に不安を煽るものだ」などと、もっぱら民主党への反撃に終始して、自分の方からは実態解明に関して何の新しい情報も出さないばかりか、長妻の「宙に浮いた5000万件分の保険料総額はいくらなのか。自民党は調べたのに発表を避けて隠しているのではないか」との質問には答えようともしなかった。「向いている方向が違うんじゃないか」と財部氏。自民党が真っ先に厚労省・社保庁に厳しく当たって、与党特権をも活用して実態解明を進め対策を打ち出していかなければならないはずなのに、逆に「民主党は間違っている」という印象を作り出そうとして躍起となっている。これは、先に自民党が「悪いのは菅直人だ」というビラを作って世論はもちろん党内からもひんしゅくを買って引っ込めざるを得なかったのと同じ責任転嫁の発想で、これでは国民は「何と卑劣な」「年金を政争の具にしえいるのは自民党じゃないか」と感じてしまう。

この方向性のまま参院選に突っ込んでいくと、自民党は泥沼にはまる危険がある。私の勘では、こうやってあれこれの記録とその問題点が一応整理されて統合作業の段取りが出来たとして、そこで改めて、上述の「5000万件分の保険料総額は?」から始まって、「年金積立金150兆円」とは言うものの一体全体、社保庁はこれまで国民からいくら預かっていくら支給し、いくらを運用で増やしいくらをグリーンピアなどで失い、その結果として今の残高はどこにどういう形であるのかという、記録ではなくてお金そのものの管理のずさんという問題に焦点が当たっていって、ますます不信が深まることになるだろう。

先週の『サンデー毎日』で年金ジャーナリストの岩瀬達哉氏が言っているように、厚生年金の前身は1942年にスタートした労働者年金保険だが、元来が戦費調達が目的だったので、当時は20年、30年先の年金支給などハナから視野になく、集まるだけ集めてどんどん使ってしまって当たり前と考えられていた。これがお上の“年金思想”の原点なのだ。参院選の投票日までにこの「金はあるのか?」にまつわる疑惑に火が着いた場合は、自民党の負け方は想像を超えたものとなるのではないか。

サンプロでは、特集「イランの核開発はアメリカが支援した」は、国際情勢通は知っている話ではあるが、テレビで米国や欧州やイランで関係者を見つけて証言をとってドキュメンタリーにしたのはたぶん“世界初”で、大力作だった。■

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コメント (4)

自民の超長期政権作りのために横流ししていた分もあるはず そうでなかったら民主党に指摘される前に自分でメスを入れて手術していたはず 政権政党の代議士が地域にいればうるおうゾは自民党がよく使う口上だから でてくるぞう

18日のサンデープロジェクトを見逃した方は、下記リンクからご覧下さい!

YouTube
※「2007/6/17 サンデープロジェクト 年金問題 長妻昭vs大村秀章」 (1/4~4/4)
http://www.youtube.com/watch?v=DA6gXYoVzzY
http://www.youtube.com/watch?v=fJkesrszhbM
http://www.youtube.com/watch?v=FxqOVAUJXmU
http://www.youtube.com/watch?v=pCfzwvfw71w

長年自民党の選挙戦略を研究してきた結果 をついにここに発表します
それは 上層部から指令された自民党員が近所のご老人宅に車をつけ投票所まで送り車内では自民党の候補の名前を記憶するまで繰り返し頭に入れさせ投票所につきます そして絶対自民党と書くのですよおばあさん分かりましたねと顔色をみながら強制し 帰りの車内では絶対書いたかどうか確認の顔見チェックをし 次の送り迎えを繰り返す同乗選挙戦術 各野党の皆さんもこれを実行!!! 
また研究結果を発表するからな

「環境」を考慮して、市民同士がけなげにチェックし合っているのにですか?
そんな~「ん?」です。
それって教育基本なのですね。

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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