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突然の「納豆品切れ」に見る日本人の馬鹿さ加減!

昨日の『日刊ゲンダイ』が「TVもTVだが、信じる方も信じる方/空前・納豆ブームのアホらしさ」という記事を掲げていた。フジテレビ系の「あるある大事典」で7日、「大豆に含まれるイソフラボンがDHEAというホルモンを増やすので、納豆を朝と晩に2パック食べると痩せる」と紹介したところ、全国のスーパーでいっぺんに納豆が品切れとなる馬鹿騒ぎが起きた。同紙は、『ウソが9割、健康TV』著者であるお医者さんの「イソフラボンはあくまでDHEAの原料に過ぎない。インスリンを摂取するために原料のアミノ酸を取り入れても意味がないのと同じ」というコメントを載せ、「それにしてもTVを盲信し、納豆売り場に突進する日本人はどうかしているんじゃないか。日本人特有の群集心理」と書いているが、その通りだ。

インサイダー読者である東北地方のローカル・スーパーの幹部のメールによると、実際に店頭から納豆が消えた店舗も出てきたため、納豆メーカー最大手の「タカノフーズ」と「ミツカンチルドカンパニー」は11日の朝刊に「納豆欠品」をお詫びする社告を掲載した。「TVの影響によるフードファディズム(食品に対する流行かぶれ)で社告まで出たのは初めてだろう」と彼も驚いているが、しかしスーパーの幹部ともなればそんなことを言って笑ってもいられない。必死で納豆メーカー各社と交渉を重ね、ついにはタカノフーズの工場へも直接電話をかけて商品の安定供給を働きかけた結果、同工場側が「工場にまで電話をかけてきたのはおたくだけだ」と評価してくれて、全国欠品という事態の中でも特別の配慮で商品を回して貰うことになったのだそうだ。そりゃあ、スーパーの立場としてはお客に「お前らどうかしているんじゃないか」とは言えないからねえ。

他方、アメリカではブッシュ大統領のイラク米軍増派に反対する超党派の決議案が提出され、来週にも可決される公算が大きくなって、メディアでも「増派反対=早期撤退」論が強まっている。『NYタイムズ』18日付の論説欄にはレーガン政権やブッシュ父政権で経済政策を担当して今は著述家となっているブルース・バートレットが、戦争前に書いたコラムではイラクに大量破壊兵器が存在するとの政府が流した情報を疑うこともなく信じたが故にイラク侵攻に賛成を表明したが、今はそれを恥じていて、もはや一刻も早く撤退するしかない、ブッシュの嘘のためにこれ以上米兵に犠牲が広がるのを許すことは出来ない、と書いている。それに対する読者の書き込みに、こういうのがあった。「私は開戦直後から大量破壊兵器は見つからないと主張し、戦争支持者の友人に対して自分の家屋敷を賭けてもいいとまで言った。あなたをはじめ多くの人々がブッシュ政権の大量破壊兵器についての主張を信じたことは、あなたがいかに騙されやすく(gullible)、またメディアがいかに我々を欺いているかを示すものだ」と。まあ、納豆くらいでガリブルなのはかわいらしい話で、ガリブルさのために戦争を熱狂的に支持したりするよりマシだとは思うけれど。

ちなみに自慢じゃないが私は、9・11から1周年を過ぎた02年9月30日にも、イラク侵攻開始の直前の03年2月17日にも、大量破壊兵器はない可能性が強いし、仮にまだ残っている疑いがあるとしても、それは強制査察をすればいいだけのことで戦争を始める理由にはならないと述べていた(『滅びゆくアメリカ帝国』参照)。ガリブルではジャーナリストは務まらない。▲

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コメント (5)

あるある大辞典と、お昼のみのもんたの番組は、
メーカーからお金もらってますな。
「タカノフーズ」と「ミツカンチルドカンパニー」もグルだと思います。

しかし、ほんとに今回の日本人の群集心理にはあきれるやら、情けないやら。

---戦争を始める理由にはならないと述べていた(『滅びゆくアメリカ帝国』---
いやーこれはピューリツアー賞に先見透視賞を造って高野さんにうけてもらいたいですな。

テレビボックスの洗脳力をうまく使って至福を肥したいのをがまんできない

今回の納豆騒動に驚くことは何もありませんでした。

すでにあらゆる点で分かっている通り、世界でもトップクラスの「情報奴隷」と私達勤勉な日本人は呼ばれているそうですよ。アメリカの友人がそう言っていました。

小泉はアメリカからレクチャーを受けて実行し、結果を出してそれを証明しました。

最も深刻なことは、皆ではないが多くの番組制作者、出演者に、その自覚と想像力が欠如しているということでしょう。極めて甘くて浅いし、弱い。ロラン・バルトも泣いている。

老舗の菓子メーカー不二家による賞味期限切れ原材料の不正使用が発覚したと思ったら、今度は京都の菓子メーカーの「おたべ」が同様のことで当局の捜索を受けるという。さらに、関西テレビの日曜人気番組「あるある大辞典」でのデータ捏造問題。これは、納豆のダイエット効果を取り上げた、去る7日放送分で、実験データを捏造して効果を誇張し、放送したとされる事件である。
 いずれの問題にしても、一般市民は絶対信頼できるという前提で買い求めるなり、視聴しているのである。この絶対信頼が裏切られたときは、かつての雪印しかり、三菱自動車しかり、このほかにもいろいろあるが、これまで営々と築き上げてきた信用は一瞬にして崩れ去ることになる。これが世の中の掟と言ってよいのである。前述の菓子メーカーや関西テレビにしても信頼の回復まではそれ相当のリスクと代償を払うことになるのである。関係者の猛省を促したい。

納豆の食いすぎで納豆菌ばかりが増え他のビフィズス菌がおいやられて 死ぬようなかとがないとも云えない 何でも過剰摂取はよくないわ 

ところでアズマ氏が知事になり風が変わった 無党派層が投票しだしたな

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

→ブック・こもんず←



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