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« 大晦日はベートーベンの交響曲で!
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高野孟&蓮舫と行く最新台湾を見る旅4日間! »

明けましておめでとうございます!

行ってきましたよ、ベートーベンの交響曲1〜9番をブッ通し聴きながら年を越すコンサート。昨日書いたように、04年と05年は岩城宏之さんが1人で振り、彼が亡くなった今回は9人の指揮者が順に振って、指揮者のコンテストのようになった。オケは、コンサートマスターがN響第1コンマスの篠崎史紀、第1ヴァイオリンのうち篠崎を含む6人までがどこかのオケのコンマス、弦や菅や打のすべてのパートの首席はすべてどこかのオケの首席という超豪華臨時編成で、まあ日本のオケでもここまで音を出せるのかというほどだが、それでも指揮者によってまるで鳴りが違う。誰とは言わないが酷いのもあったが、私は(6番は知人たちと上野駅周辺で一杯飲んでいてパスしてしまった——ご免!)高関健が振った4番と小林研一郎の7番がよかった。こうやって比べられると指揮者もツライだろうなあと思う反面、これを9曲をまるで1つの組曲のようにして1人で振った岩城さんの凄さが改めて偲ばれる。会場にも来ておられた奥様の木村かをりさんによると、06年6月13日、全身の癌はじめ数々の病と闘った末に心不全で亡くなるその15分前まで、この日のコンサートに備えてベッドでベートーベンを振っていたという。岩城さんの「やっぱり、僕が1人で振った方がいいなあ」という声が聞こえてきそうだった。

さて、そうして迎えた新しい年である。

●榎福

《ざ・こもんず》トップページに掲げたブロガーたちの年賀状には「偽」「惨」「怒」「迷」「溶」と昨年の酷さを嘆きつつそこからの反転を期するものが多かったが(岸井の「代」って何だ?)、私は、それこそ極私的に、「榎福」と書いた。この文字は篆刻用の古文字で、私がずいぶん昔に台北の古本屋で何の気なしに買った『古篆文大字典』から2文字を探して私流にアレンジした。この字典は、中国古来からの篆刻文字を収集したもので、それこそ昨年惜しくも亡くなった白川静先生お得意の殷代亀甲文字に発する漢字の象形性を継承しつつ自由奔放に発展させた様々な字形が並べられていて、デザインとして漢字を捉えつつ想像力を広げるのに大いに役に立つ。

なぜ「榎福」なのかと言うと、今年2月末には私の新居が安房鴨川の山林に完成して転居するのだが、その敷地に「榎(えのき)」の大樹が群生していて、それが気に入ったのでその土地を手に入れたのだ。ずっと前にINSIDERでは何度か書いたことだが(No.155、200、202)、当初は見た目で気に入っただけだったのに、調べてみると榎は、欅(きやき)の親戚のような落葉高木広葉樹であって、さして目立つこともないようなものではあるけれども、実はなかなか大変な木で、柳田國男によると古代神道の発生と発展に関わるご神木というのがそもそも榎だったのではないかとさえ考えられる。この木にまるわる伝説や怪奇談も数知れず、今でも敷地内に榎があると「福が来る」と言い伝えられていて、「福榎」とか「榎に福来たる」とか「榎に金が成る」という言葉があるという。そういう榎の50〜60年ものの大樹が何十本も中に住むことになったのは何かのお導きかと有り難く思っていて、それで、この終の棲家を「榎福亭」か「福榎庵」と名付け、なおかつ昨年に大山千枚田や鴨川自然王国の田んぼの一部で酒米「五百万石」を栽培して貰ったので、それを千葉県御宿の名門「岩の井酒造」に委託して「榎福」もしくは「福榎」(どちらにするかまだ迷っている)と書いたオリジナルのラベルの日本酒を作って、新築祝いにお出で頂く皆様と一献傾けようというのが、何と言っても今年早々の最大の取り組みなのである。

そこから、鴨川の山中を拠点として、必要に応じて東京やその先の地方に出撃しつつ、主には《ざ・こもんず》を新しいメディアとして発展させていくことが、今年の目標である。公(《ざ・こもんず》)私(田舎暮らし)共に忙しい年となりそうだ。

●メディア

『サンデー・プロジェクト』は、今年も月2回程度の輪番での出演が続く。当面決まっている出演日は、1月7日(本年第1回)、28日、2月4日、25日、3月11日である。大阪読売テレビの「情報ライブ・ミヤネヤ」は1月9日から毎週火曜日で、4月以降は曜日が変わる可能性もある。東京FMと東海ラジオの毎週火曜日朝7時台の電話出演、JFNの第4日曜日「POEPLE/高野孟のラジオ万華鏡」も続くだろう。

●大隈塾

早稲田大学「大隈塾」は、今年も毎週月曜日、午前の全学部200人対象の授業と午後の高野ゼミ(並行して岸井ゼミも今年から通年で)、それに月1回の社会人ゼミを担当する。さらに、早稲田に本格的なジャーナリズム大学院を創設したいという構想を描いて大学に提案していて、今年はその成否を賭けた一勝負があるだろう。

●台湾

海外旅行の今年最初は「高野孟&蓮舫と行く最新台湾を見る旅」(1月11〜14日、中日旅行会主催)、何と!土壇場になって(蓮舫の努力で)憧れの李登輝先生との面談がOKになった。参加者には必ず名著『武士道解題』(小学館文庫)を読んで、李先生の今の日本に対する苦言・諫言をお聞きしたいので心して臨むようにと言っている。あ、このツァー、まだ若干空きがあるのでご関心ある向きは急ぎお申し込みを(明日、詳細を出します)。

●下関

イベントで面白いのは、文化戦略会議「エンジンゼロワン」に集う文化人・経済人が年1回、大挙して地方に出張して行うオープンカレッジ。昨年の会津若松に続いて今年は2月10〜12日、山口県下関市の海峡メッセ下関で開かれる。大会委員長=三枝成彰、実行委員長=奥谷禮子で沢山のプログラムが組まれるが、私は「クオリティ・オブ・ライフ」(安藤和津ナビゲーター)、「政治家通信簿」(奥谷禮子ナビゲーター)の分科会に出させられるらしい。福岡方面の《ざ・こもんず》サポーター企業の皆さんも是非大挙参加を。問い合わせはこちら。http://www.enjin01.org/ ▲

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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