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2006年9月23日

ドキュメンタリー映画傑作選を連続上映中!

「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形 in 東京2006」が開催中。昨年の「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の上演作品を中心に97作品が10月20日まで連続して上映する。

上映スケジュール、作品の詳細は公式サイトを。
http://www.cinematrix.jp/dds

山形国際ドキュメンタリー映画祭は隔年開催で、アジアを中心として世界からたくさんの優れた作品が集まることで知られていて、私もだいぶ前になるが山形市まで観に行ったこともある。今年は開催がなく、次は来年10月。以下、同映画祭事務局のメルマガから来週上映作品の見所紹介を転載する。

23日[土・祝]:家具やデザインで注目を集める北欧より、誰もが直面する老い
     をしっとりと描く『老いた猫のお引っ越し』とスウェーデンで
     スキャンダルとなった事件を奇しくもカメラが捉えていた『リハー
     サル』など。

24日[日]:しなやかな女性監督作品に注目!顔を見せない構成によりシリア社
     会像が浮き彫りになる『壷』、故郷を想うパレスティナ家族たちの
     物語『いつまで、いつか…。』、タイのHIV陽性者家族のささやか
     な日常を見つめ続けた『昨日 今日 そして明日へ』(上映後、監
     督のトークあり)など。

25日[月]:これを見ずして現代中国ドキュメンタリーは語れない。超長編
     『鉄西区』の一日。

26日[火]:台湾のいまを展望する「台湾 フルショット」プログラムより、台
     湾大震災後のタイヤル族の村を舞台にした2作品、伝統とある共同
     体作りの試行錯誤を描く『部落の声』、三叉坑にて世代を超え復興
     に向かう姿をすがすがしく捉えた『三叉坑』(上映後、トークあ
     り)など。

27日[水]:「在日特集」より『朝鮮の子』や『日本の子どもたち』など貴重な
     作品とシンガポールの国史を笑い悲しむ『消え行く思い出』など東
     南アジアからの作品たち。

28日[木]:2005年受賞作品より、イラン大統領を夢見る主人公の悲哀が風景
     に溶け込む『大統領ミール・ガンバール』、テルアヴィヴという
     「檻」で生きる10代のふたりの友情と将来への希求を描く『ガーデ
     ン』など。

29日[金]:同じく受賞作品より中国の雄大な歴史と現実を見せつける『水没の
     前に』、パレスティナとイスラエルの未来を映画に託すロード・ム
     ービー『ルート181』など。

期間/会場:9月16日[土]〜9月29日[金] ポレポレ東中野
      9月30日[土]〜10月20日[金] アテネ・フランセ文化センター
      
料金:ポレポレ東中野、アテネ・フランセ文化センター 2会場共通。
   (スペースNEOで開催される関連企画は別料金。)
料金:1回券 前売1,000円/当日1,300円
   3回券 前売2,700円/当日3,600円
   フリーパス 15,000円(50枚限定)
前売券取扱:チケットぴあ(Pコード:476-442)
問合せ:シネマトリックス 03-5362-0671(月曜〜金曜10:00〜18:00)

2006年9月14日

イスラミック・ファシスト?

この頃ホワイトハウス高官やネオコン的論客の口からしばしば聞かれる言葉に「イスラミック・ファシスト(イスラムの、もしくはイスラム系ファシスト」がある。9月11日の大規模テロ事件5周年のブッシュ演説の中では直接にその言葉は用いられていないが、その趣旨は、「圧制か自由かの第3次世界大戦の始まり」といった言い方で十分に盛り込まれている。この演説については、INSIDERで分析・解説しているので、本サイト「インサイダー&アーカイブ」を参照してほしい。

今日のヘラルド・トリビューンには、ボストン・グローブのコラムニスト=H.D.S.グリーンウェイの「イラクの現実」という論説が載っていて、彼はこう書いている。

「ブッシュ政権は、彼らが設定した道をこのまま進むべきだと説いている。“イスラミック・ファシスト”が同政権の新しいキャッチフレーズで、それは現在の失敗に終わりつつある戦争を第2次世界大戦の道徳的明白さと同一視させようという狙いから出たものである」

「この(ブッシュの)コースは転換する必要がある。過激主義の台頭と戦うためには、アラブ諸国を侵略し爆撃するというのではない、もっといい方法を見つけなければならない。なぜなら、潜在的なテロリストの数は世界中で増えつつあるからだ。我々はまず“イスラミック・ファシスト”という言葉を捨てることから始めるべきだろう。この言葉は、雷を呼び起こすばかりで、テーブルに灯を点してはくれない」▲

2006年9月12日

イスラム音楽祭「ラマダンの夜」、9月30日〜10月6日!

イスラム世界をまるで化け物が棲む暗黒の地であるかに描き上げて敵対するばかりのブッシュ米大統領だが、実は我々とて「イスラム世界」とか「中東」とか一括りにして何となく「危ない地域」「理解できない人たち」くらいに思っているだけで、そこに生きる人々の多様で豊かな暮らしぶりや歴史に根ざした多彩な文化に目を向けることは少ない。

ramadan.jpg

東京を中心に、一部は諏訪、大阪でも9月30日から10月6日にわたって開かれる「ラマダンの夜/フェスティバル・コンダ・ロータ2006」は、中東・北アフリカの第一級ミュージシャンを一堂に会した画期的な連続コンサートで、宣伝リーフレットで昼間賢は次のように書いている。

「文明揺籃の地、オリエント。しかし“中東”ほどイメージが画一的で、現実には多様な地域もない。いろいろな香り、模様、声、そして表情。長い間、イメージとしての中東は、西洋の想像物だった。それを見直すときがきている。……“文明の衝突”なんて、戦争の口実でしかない。……中東の音楽を聴くこと、それはグローバル化へのレジスタンスなのだ」

出演者は、この地域の音楽に少しでも関心を持つ者にとっては垂涎の顔ぶれ。イランの古典的弦楽器カマンチェの名手にして作曲家のカイハン・カルホールは、ペルシャの伝統音楽だけでなく、ヨーヨー・マやクロノス・カルテットなど西洋音楽の演奏家たちとの見事な共演でも知られる。ファイズ・アリー・ファイズは、パキスタンを中心に広まるイスラム教神秘主義“スーフィー”の神との合一へと誘う宗教歌謡“カッワリー”の世界的に有名な歌手。アルジェリアをはじめ北アフリカからは、グナワ・ディフュージョンとデュオウード。グナワは、北アフリカに連れてこられた黒人奴隷の魂の音楽で、アマジーク・カテブがレゲエやアルジェリアン・ポップスをも交えて強烈なメッセージを込めて歌う。デュオウードは、世界の弦楽器の原型と言われるウードの2重奏。トルコからは、メルジャン・デデ&シークレット・トライブがやってくる。トルコ伝統音楽の葦笛“ネイ”の奏者であるデデが世界の様々な音楽を採り入れた独自のサウンドを怪しげに送り出す。これを聴けば、「文明の衝突」とは実は文明中心に対する辺境の野蛮の侵略でしかないことが分かるだろう。

詳細は企画制作=(株)カンバセーションのHPを。http://www.conversation.co.jp/

2006年9月 8日

平和だった頃のアフガニスタン by 長島義明

米国のアフガニスタン侵攻が始まって4年と11カ月、イラクに限らずアフガニスタンも泥沼で、タリバンもすっかり息を吹き返してしまった。「米国が今、必死に建て直そうとしている社会の利害調整や秩序の枠組みは、すべて戦前に存在していたものだ」と、ヨルダン大学戦略研究所のブレザットはイラクについて語っているが(9月3日付朝日新聞)、それはアフガニスタンでも同じことだ。この5年間に何が失われたのか、万の言葉よりも写真家=長島義明さんの1枚の写真のほうがよく分かる。こんなにも美しかった平和だった頃のこの国を想うと、涙が止まらなくなる。

長島さんのサイトに次のように「多くの人にこれを見るよう,伝えて下さい」との前書きがあるので、それを引用しつつ、URLをお知らせする。本当にこれはたくさんの人に観て貰いたい。

http://web.mac.com/y.nagashima/iWeb/aki/01ECDA81-A3BB-4E18-9AFD-FFEA7A2E0A64.html

アフガニスタンが空爆されて、戦争になり、5年になろうとしている。いまだその戦争は終わりそうもない.それどころか、イラク戦争,レバノン戦争と起っている。人間はなんと愚かな動物なのか。何人の人を殺せば気がすむのか。兵士だけでない,平和を望んでいる一般市民、女,老人,子供。僕は1977年秋、45日間、アフガニスタンを旅した。

そのときのアフガニスタンは平和で人々は親切で、興味深い歴史と文化をもった国だった。

その時の写真をご覧ください。そして、多くの人にこのスライドショーを見るよう,伝えて下さい。もし,あなたがアメリカ人の知人がいるなら、このページの事を伝えてください。一日も早くアフガニスタン,イラクに平和が訪れる訪れる為に。 平和だった頃のAFGANISTANは3回に分けて公開します。これは“Part1”です。長島義明 ▲

2006年9月 6日

名古屋の栄中日文化センターで高野の講座が!

もう10年にもなるだろうか、名古屋・栄の中日ビルで開かれているカルチャースクール「栄中日文化センター」で、月1回土曜日に「新・世界地図の読み方」と称して時事問題を語る講座を続けている。10月からまた新しい半年の学期が始まるので、中部方面の方は是非ご参加下さい。

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この講座をベースにして、今年5月には初の試みとして「ジャーナリスト高野孟と行く最新韓国事情を見る旅」を実施したが(ムービー記録公開中)、今期は、来年1月に「高野孟・蓮舫と行く最新台湾事情を見る旅」を企画している。

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詳細は近々発表されるが、東京、福岡など名古屋以外の発着も出来るように日程を組んでいるので、《ざ・こもんず》サポーター、読者の皆さんも奮ってご参加下さい。▲

2006年9月 5日

妙高里山みらい塾が発足し、塾長に就任!

8月31日、新潟県妙高市で「妙高里山みらい塾」の設立総会が開かれ、高野がその塾長に就任した。

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この塾の構想は、旧新井市が1年半前に周辺を合併して今の妙高市になる遙か以前から、旧新井市の入村(にゅうむら)昭市長(現妙高市市長)さんから要請があって相談を重ねてきたもので、途中に市町村合併の大騒動があり、それをくぐってようやく昨冬に設立を企図したものの記録的な大雪でその対応に市が追われて延期になったりもして、やっとのことで今回設立に漕ぎ着けたという経緯がある。

妙高市は、妙高高原や赤倉温泉など信濃山地から繋がる奥深い自然が日本海に面する豊かな平野と接するあたりに位置していて、まさにその全体のロケーションが巨大な里山そのものである。その地の利を活かして、地元の人々をはじめこの地に関心や愛着を持つ市外の人々をも会員に募って塾を作り、都市・農村交流を柱として地域の活性化を図るためのアイディアの源泉地にしようというのが市長の考えで、私はその土地の魅力と市長の熱意に引き込まれて塾長を引き受けた。

設立総会とその後の赤倉温泉での懇親会で大いに盛り上がり、温泉でふにゃけた後、翌日は朝から地元有力会員の1人である「鮎正宗酒造」はじめ地元各所を見学した。鮎正宗は、市内に3つある酒蔵の1つで、茅葺き屋根のクラシックな母屋を持つその外貌とは裏腹に当主の飯吉守社長はまことに革新的に伝統的な酒文化を今日的な時代状況に適合させようと様々な創意工夫をこらしているイノベイティブな経営者。酒蔵見学の後。まだ午前中だというのに、次々に自慢の製品を試飲させていただいて、お暇する時にはまだ昼前なのにはやヘロヘロ。幸せな妙高市一泊二日でした。

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鮎正宗の美味しさの秘密は、屋敷内にこんこんと湧くこの水の恵み。

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自慢の酒を次々に出して頂いて、酒造りが楽しくて仕方がないという風に語り続ける飯守社長。

鮎正宗 http://www.ayumasamune.com/

みなさん、妙高市をよろしくお願いします(市長に成り代わって)。▲

2006年9月 4日

さあ今日からホリエモン裁判が始まる!

今日のホリエモン初公判を前に、昨日のサンプロでは弁護人の高井康行弁護士がVTRで登場、堀江の近況と裁判の見通しについて語り、それをめぐって金融・経済事件に詳しい永沢徹(弁護士)、ライブドア事件の取材では第一人者と言っていい大鹿靖明(AERA記者)、検察の裏を知る魚住昭(ジャーナリスト、元共同通信記者)が討論した。結論を一言で言えば、とんでもない見込み違い捜査を犯した検察にとって苦しい裁判になるだろうということである。

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サンプロを終えて帰宅すると、私を含め44人の短文を集めた『ライブドアに物申す!!―44人の意見』が届いていた(トランスワールドジャパン、1300円)。これは、一連のライブドア事件を受けて今年1月末にライブドアのブログ上で始まった連鎖企画をベースに1冊の単行本に編んだもので、大鹿靖明、大谷昭宏、田原総一朗、宮崎学なども含まれている。ちなみに私の一文は本ブログ及びINSIDERでさんざん述べてきたことの要約で、犯罪容疑となる部分と株式市場のルールのグレーゾーンの部分とを区別すべきこと、またそれらとホリエモンが社会現象もしくは若者たちの企業への夢の象徴だったこととを区別すべきこと、を論じている。

この中でも大鹿は述べている。「東京地検特捜部の大鶴基成は……“ジジイたちの傭兵”として得点を挙げようと考えたものの、想定していたような海外のマネーロンダリングや脱税といった大事件が実はそもそも存在していなかったことが露見するにつれ、特捜部の捜査というものがいかにインチキなのかを知らしめる結果になった」と。その通りで、特捜部もここまで落ちたかという大恥かきの裁判となるだろう。と言って、まさか無罪には出来ないから、裁判所も結託して何が何でも有罪に持っていくのだろうが、そこで今日の初公判を含めこの裁判を「晴れの舞台」と捉えている堀江が何を言うかが注目されるところである。▲

Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

→ブック・こもんず←



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