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ヒズボラは単なる「テロ集団」か?

 インサイダーの昨日付で、レバノン情勢についてやや長い原稿を書いた(本サイトの「インサイダー&アーカイブ」参照)。それに添付した地図がこれで、5色の横縞のソックスのような宗派のモザイク模様がこの国の困難の根源である。

lebanon.jpg

 事態打開の焦点は、「ヒズボラをどう捉えるか」で、米国とイスラエルは、パレスチナのハマスの場合と同じく、ヒズボラを単なる「テロ集団」と規定し、英仏はじめ欧州は(そしてロシアや中国も)必ずしもそう見てはおらず、ヒズボラの中の特定人物や対外テロ組織のみを「テロリスト」と認定しつつ、ヒズボラそのものについては、医療・福祉・教育・慈善などの民生部門と、テロ集団とは到底言えないミサイルなど新鋭兵器を高い練度で扱うことの出来る本格的なゲリラ部隊としての軍事部門を併せ持つレバノン国家の中の准国家であり、しかも国政選挙に参加し定数128のレバノン国会に14の議席を持ち3人の閣僚を出している合法政党でもある——というややこしい存在であることを認識している。テロ集団なら交渉の余地はない。准国家的な軍隊であれば交戦相手であって最後は交渉相手である。ハマスも同様に政党であると同時に民生部門と軍事部門を持つがゆえに民衆の支持を得ていて、それをイスラエルと米国が「テロ集団は交渉の相手ではない」として力で抑えつけようとしたことからパレスチナの緊張が高まり、それが今度はレバノン南部にも波及したということである。イスラエルと米国が「テロリスト相手に即時停戦なんかあるもんか」と思っている限り、事態の解決は難しく、混迷が広がるばかりである。▲

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

→ブック・こもんず←



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