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2006年8月30日

サンプロ出演予定

高野孟氏、9月のサンプロ出演予定日です。

2006年9月3日、24日

要チェック!!

by 《ざ・こもんず》運営事務局

2006年8月28日

岸井氏拉致・監禁事件の真相

 岸井成格さんは27日午前11時、TBS玄関前で早稲田大学大隈塾の教官および学生からなる3人組によって拉致され、銀座アップル・ストアで最新のインテル搭載MacBookを無理矢理購入させられた上、都内某ホテル32階のスイート・ルームに監禁され、強姦さながらの状態でめでたく“IT処女”を奪われた。

Kishii.jpg

 この問題は、高野・岸井間で長きにわたり懸案となっていたもので、《ざ・こもんず》が始まる際にも、私が「岸井さん、いよいよやらないとダメだよ」と言い、彼も「そうかあ、いよいよパソコン買いに行くかあ……」と言ってはいたものの腰が上がらず、《ざ・こもんず》の岸井ブログも、達筆の手書き原稿をファックスで送ってきて、誰かがワープロで起こして、代わりにブログ画面に入って搭載するというのでは更新も思うにまかせず、困っていた。が、いよいよ10月から岸井さんが「大隈塾ゼミ2」を開設することになり、ゼミを持つとなると連絡や資料提供やレポート提出も全部ネット経由でないと手間がかかってお話にならない。それで、せっぱ詰まってこの拉致・監禁事件の自作自演となった。

 岸井さんは、私と同様、早稲田の客員教授として、大隈塾授業(全学部200名対象)、その卒業者から20名余を選抜して私が主として担当する大隈塾ゼミ「インテリジェンスの技法」、月1回3時間の社会人プログラムを担当し、大隈塾ゼミでは私が海外などに行って留守の時に授業を担当するなど補助的な役割を果たしてきたが、このほどそれから分離して独立した「大隈塾ゼミ2=ジャーナリズムの心構えと実践」を岸井ゼミとしてスタートさせることになったのである。

 で、この日スイート・ルームでは、14時からまず1時限目として、梱包を解いてセットアップし、電源の入れ方・切り方、マウスの使い方から始まって、ともかくもホテルのEthernetに繋いでGoogle検索を初体験。「毎日インタラクティブ」をブックマークしたり、《ざ・こもんず》に読者登録して「いやあ、更新していなくて恥ずかしいなあ」とつぶやいたりして。それでもう頭がほとんど満杯状態なのをコーヒー・ブレークで冷まして、2時限目はWordの練習。最初に入力・変換した文字は、やっぱり、「自民党総裁選」でした!

 3時限目は、今度はアップル・ストアのお姉さんが勧めてくれたかわいいスヌーピーの「タイピング・エース」というブラインドタッチ練習のソフトをインストールして、はい、右の人差し指をJのキーに、左の人差し指をFに置いて、軽快な音楽に乗せてリズミックにF、J、F、J、F……、次はF、G、F、G、J、H、J、H……と。さあ、これが終われば酒が飲めるぞぉ〜とばかり4時限目に突入してメールの練習。初メールは件名「記念すべき初メール」、宛先は奥さんと娘さん。おめでとうございました!

 夕方には、大隈塾ゼミOBの男女多数も駆けつけ、近くのバーで岸井さんを囲んでさんざん飲んで、さらにスイート・ルームに上がって深夜に至るまで祝宴が続いたのであった。

 なお、岸井氏によると、このことは「岩見隆夫さんには絶対に秘密」である。携帯電話を持っただけで岩見先輩から「裏切り者!」と罵られたほどで、パソコンに触ったなどということがバレると何をされるか分からないとのこと。岩見さんが自分で本欄を見ることはないけれども、これを見た人が岩見さんに「岸井さんもとうとう…」などとうっかり話題にすることのないよう、重々お気を付け下さい。▲

2006年8月26日

いま「朝まで」やってますが

久々の「朝まで」出演で、昨夜8時から11時に直前収録した映像を無編集で今放映中。

今回は、靖国参拝をめぐる確執、加藤紘一実家へのテロなどとげとげしい時代相をどう捉えるかについて、パネリストの数を絞ってじっくり討論しようという趣旨で、なかなか面白かったが、「朝まで」は昔は5時間だったのに今は3時間しかないので、やっぱり1つ1つの論点が煮詰まりきらなかったという印象が残った。

田原さんが、靖国についての天皇発言が表沙汰になった時には参拝反対が急増して、小泉が参拝したら賛成が増え、それでいて次の首相が行くべきかどうかについては「行くな」という人が5割を超えていて、こういう世論の動きを一体どう考えればいいのかと問うた。私は、その1つの背景はテレビ時代になって事件報道の扱いが扇情的になっていることにあるという趣旨を述べた。そのことについては、昨日の『インサイダー』の「メディアの品格」でもう少し丁寧に述べておいたので、参照して頂きたい。▲

2006年8月25日

今日、久々に「朝ナマ」出ます!

asanama_logo.gif

本日深夜の「朝まで生テレビ!」に、久しぶりに高野孟がパネリストとして登場します!

テーマは「激論!戦後日本の終わりと“ナショナリズム”」です。

小泉総理の靖国参拝は、私たち日本と日本人が、新たな歴史の段階に入った象徴なのでしょうか?

小泉総理の在任中に道筋をつけたものとして、「憲法改正」「教育基本法改正」「集団的自衛権」などがあります。これらは、戦後日本の針路を大きく変えるきっかけになるであろうといわれています。日本が、戦後60年の永きにわたり、金科玉条としてきた「平和主義」「国際社会との協調」などの理念は、これから先の未来においては私たち日本と日本人の平和と繁栄を担保しうるものではなくなってしまうのでしょうか?
「朝まで生テレビ!」ウェブサイトより引用しております)

要チェックです!

2006年8月22日

モンゴル音楽の楽しみ!

monmu.jpg

ジンギス・ハーンによるモンゴル帝国建立800年を記念する「日本におけるモンゴル年」のメイン・イベントの1つとして「モンゴル音楽祭2006/天空の響き」が、9月8日東京(かつしかシンフォニーヒルズ)、11日千葉(県民ホール)、12日前橋(群馬県民会館)で開かれる。モンゴル国立歌舞団はじめ伝統音楽グループの歌手・演奏家、国立オペラ劇場のソプラノとバリトンの歌手に加えて、中国や米国でも活躍するポップス歌手など、今日のモンゴルが誇るトップ・アーティストが共演する。モンゴルとの音楽交流を続けてきた私にとってはお馴染みの方々ばかりで、特にバリトン歌手のトプシントゥクスさんは、7月に我々が観て、8月には小泉首相も観たオペラ「ジンギス・ハーン」で主役を演じ、角川映画の「蒼き狼」にも出演する大歌手。また女性ポップス歌手のナランさんは、我々が7月にウランバートルを訪れた際にライブハウスに聴きに行き、翌日はランチをご一緒したりした、モンゴル語の他に英語、中国語、ロシア語、日本語も操るド迫力の国際級歌手。伝統音楽、クラシック、ポップスが入り交じったモンゴル音楽の競演が楽しみだ。かつしかシンフォニーヒルズのチケットは03-5670-2233へ。S席4000円、A席3500円。

またナランさんは、9月14日には東京・聖路加ガーデン47階のレストラン「ルーク」で「スペシャル・ディナー・コンサート」を開く。7月に一緒にモンゴルを訪れた同レストランの経営者が惚れ込んでしまって、是非自分の店でナランさんに歌って貰いたいということで実現した。コンサート&ディナーで2万5000円、80人完全予約制。お問い合わせは03-3248-0211へ。「ルーク」はhttp://restaurant-luke.com/

naran.jpg

2006年8月21日

集団的自衛権の3次元

昨日のサンプロは小沢、加糖、谷垣、5党討論という盛り沢山。番組がはじまる前にひな壇に並んだときの加藤と小沢の対話。
小沢「家は保険に入ってたの?」
加藤「旧い家だから二束三文。中のものはお袋にとって大事なものがいろいろあったが、それが惜しい。お袋はちょうど散歩に出ていて、手にハンカチ1枚握っていて、それだけが残った財産だ。でも命を失わなかったのが何よりだよ」
小沢「しかし、そのお歳で散歩に行く元気があるのがたいしたもんだ」
加藤「女学校の時にテニスをやっていたくらいだから、元気なんだ」
小沢「お袋は故郷に置いて無理をさせておくくらいの方がいい。私は、楽隠居させてやろうと思って東京に呼び寄せたら、かえって急激に弱ってしまった」
加藤「今でも選挙になるとお袋は自分で何百本も電話を掛けているからね」
……と何だかしんみりとしたやりとりだった。

そのあと田原vs小沢。小沢は、たぶん安倍になって与しやすしと思っているのか、余裕を感じさせる語り口で、けっこう存在感があった。次は田原vs加藤。この老右翼の卑劣には田原さんも「飛んでもない」と声を荒げていたが、まったく、何なんだろうねこいつは。加藤の言論が気に入らなければ、加藤本人に面談を申し入れて堂々と論戦すればいいのであって、そこから跳んで加藤を殺そうというならまだしも、本人がいないと分かっている家屋敷に火を放ってお袋さんを殺そうかというのは一体どういう了見なのか。

私のところにもたまに右翼を名乗る視聴者の方から電話があって、「お前はけしからん。闇夜に気を付けろ」などと凄むので、「闇夜なんて言わないで、今からこちらに来ませんか。私がけしからん理由をちゃんと言って貰って議論しましょうよ」と言うと、「ふざけんな、この野郎」とか言って電話を切って、100%、来ない。右翼って、もっと正々堂々としているものだと思うけどね。

谷垣のお坊ちゃんぶりは直らないだろうな。同じことを言うにしても、言い方ひとつで迫力も出るのに、常に優等生的というか官僚風になってしまう。私が「首相になったら靖国に行かないと言明しているのは、それはそれで1つの姿勢だけれども、今や靖国問題は『行く』『行かない』という次元でではなく、A級戦犯合祀問題をどう解決するかの具体論を競うことが焦点になっている。私が政権を獲ったら在任中にこうする!と言わないと」と質問したのに対して、彼は「宗教の問題に政治が介入するような言動は、総裁選が事実上始まっているという政治過程の中では、避けるべきだというのが私の考えだ」と答えた。役人はいつもこういうしゃべり方をする。つまり、まず出来ない理由をさんざん並べ立ててから、「鋭意努力する」とか「前向きに検討する」とか「善処する」とか言う。政治家はそれではダメなんで、まず「私はこう思う」「こうしたい」と言って、「しかしそれにはこういう制約条件があるので簡単ではないが」と、前後の文脈関係を逆さまにしなければいけない。

5党討論では、憲法改正に絡んだ「集団的自衛権」解禁問題が論点の1つとなった。自民党の片山虎之助=参院幹事長は「もちろん無制限というわけではないが、集団的自衛権を行使できるよう改憲すべきだ」と言い、それに半ば同調しつつ田原総一朗が「解禁した上で、実際に行使するかどうかはその時々に判断すればいいのでは」と言うのに対して、社民党の福島瑞穂は「日本を戦争を出来る国にしようとしている」と金切り声を上げた。

私は発言を求めて次のような趣旨のことを言った。

「集団的自衛権の定義不明のまま議論しても意味がない。集団的自衛権の3次元ということがあって(あるのではなく実は私が言っているだけなのだが)、第1に、日本が侵略を受けて米軍が来援したという場合の集団的自衛権発動は誰も否定しない。それを否定したら日米安保条約が成り立たない。第2に、米国がどこか遠くで日本の国益とは関係のない戦争を勝手にやって、それでも日本が付き合わなければならないということはない。片山さんが無制限ではないというのはそういうことだろう。問題は第3に、その中間で、「周辺事態法」という曖昧極まりない法律を作ってしまったので、米軍が朝鮮半島や台湾海峡で戦闘している場合に日本が出ていくというのがどうなのかということで、そこに議論の焦点を絞らないと何が何だか分からなくなる」

第1の、日本防衛・米軍来援という場合に集団的自衛権が無条件で発動出来ないのでは、日米両軍は戦場で共同で作戦行動をとることが出来ないことになり、日米安保は全く意味がない。これについて、日本はすでに個別的自衛権を発動していて、それに対して米国が日米安保に基づく集団的自衛権を発動して来援するのだから、日本は別に集団的自衛権を発動していないという法匪的解説があるが、それでは例えば日本周辺海域で米艦艇が攻撃を受けて応戦中である場合に直近にいる日本艦艇がそれを助けて反撃に出ることが出来なくなる。内閣法制局がこれをも違憲として否定するのはおかしい。第2の、米国が中東やアフリカや中南米で自国の都合で戦争を引き起こしたりそれに巻き込まれたりした場合、あるいは米本国が侵略を受けた場合に、それに日本が自動的に参戦することはありえない。日本の国益のために、もしくは集団的自衛権を媒介として米国の国益のために、日本自衛隊が海外で武力活動を行うことは違憲である。ただし、日本や米国の国益のためでなく、国連や将来あり得べきアジア共同体のような超国益機関の決定という形をとるであろう国際社会の共同意思に従って、日本が海外で武力行使しあるいは平和維持活動に積極的に参加することは、違憲でも何でもない。この観点からすると、イラクへの自衛隊派遣は違憲である。

難しいのは「周辺事態」の場合で、これが集団的自衛権の発動対象となるとすると、米国が朝鮮半島もしくは台湾海峡での戦闘に介入した場合、最初は周辺事態法の想定通り日本はほぼ自動的に「後方支援のみ」という理屈で共同作戦を発動するが、敵から見れば後方と前線の区別などあるわけがなく「日本参戦」と映るから、当然日本軍も攻撃の対象となるし、また日米両軍の出撃基地がある日本本土もミサイル攻撃の目標となる。すると、先の北朝鮮ミサイル発射の時でさえ出てきたように、たちまち敵基地に反撃しろという世論が沸騰して敵本土のミサイル基地などを攻撃することになって、これは明らかに他国に対する武力行使であり違憲である。つまりこの第1と第2の中間の第3のケースは簡単に第2のケースに転化しうるわけで、周辺事態法にはその歯止めが用意されていない。これは「その都度判断すればいい」ということにはならない重大なポイントで、集団的自衛権の議論はそこに焦点を絞らないといけない。▲

2006年8月16日

予告通り参拝した小泉首相

やっぱり予告通り小泉首相は靖国に参拝した。参拝後の会見で小泉は、「中国、韓国の言いなりにはならない」「A級戦犯が合祀されているから行ってはいけないという批判があるが、私はA級戦犯のために行っているのではない」などの趣旨を改めて強調した。相変わらず幼稚極まりない非論理的な説明で、第1に、誰も中国・韓国の「言いなりになれ」などとは言っていない。中国や韓国は、日本の過去の戦争・占領政策に責任ある指導者と半ばその被害者でもある日本国民一般とを峻別することを前提として、戦後対日関係の再構築を進めてきたのであり、その根本のところを突き崩すことは止めてくれと言っていて、日本の識者の多くや中曽根康弘元首相をはじめとする批判者も、中国や韓国のそういう立場に配慮するのは日本の首相として当然だと言っているのである。相手の立場を理解してそれなりに配慮をするということと、言いなりになるというのは、別のことである。

第2に、「私はA級戦犯のために行っているのではない」と言い張ることには何の意味もないどころか、ますます問題をこじらせるだけである。靖国に参拝すれば自動的にA級戦犯にも参拝したことになるのは当たり前で、中国や韓国はそれを「困る」と言い、昭和天皇も富田メモが示すようにそれが嫌だから靖国に行かなくなり、現天皇もその立場を引き継いでいる。遺族の中にも合祀を迷惑に思っている人がたくさんいる。加えて、小泉自身も過去の戦争は侵略戦争であり、A級戦犯は戦犯であるとの歴史認識を明言してきた。だとすれば、この合祀問題をどう打開するのかの政治的イニシアティブを発揮するのが首相の役目であるはずで、そのことに一言も触れることなく参拝を繰り返して混乱だけを後に遺すのは無責任の極みである。

A級戦犯合祀が国論を二分する状況が続いているのはなぜなのかについて、読売新聞15日付の社説は「要因の1つは、A級戦犯が、軍事裁判(東京裁判)を行う戦勝国によって類型化されたものであって、戦争責任の所在が日本自身の手で検証されなかったことにあるのではないか」と指摘している。また与謝野馨経済財政金融担当相は同日付の朝日新聞「論陣論客」欄で、靖国・A級戦犯をめぐる論議をどう思うかと聞かれて、やはり、「先の戦争に対する不十分な責任検証が、今の混乱を引き起こしている」と述べている。これは正しいと思う。

読売は、ただ単に「戦争責任問題が検証されてこなかった」と嘆くだけでなく、自ら1年間かけてその作業を行い、13日付で2ページ、15日付で4ページを費やして、東京裁判とは離れて(と言っても一致する部分もあるのだが)独自の判断から、天皇から軍人、政治家、軍官僚の重要人物についての責任評価を試みている。これは誠に真摯な取り組みで、是非誰もが熟読して自分の考えをまとめ他人と議論するためのきっかけにすべきであると思う。

それは単なる歴史のお勉強のためではない。同じく15日付朝日新聞のopinion欄で作家の半藤利一が指摘しているように、陸海軍の死者約240万人の実に7割は餓死であり、また240万人のうち遺骨が戻ったのは124万5000人にとどまっていて、つまり日本国家は戦中も戦後も二重に彼らを見捨ててきたという現実がある。「死の実相を問わず遺骨も放ったまま、名前だけを『英霊』として靖国に祀ってきた。戦死者がこのように遇されている責任は戦後の日本人にもある」のであり、だから靖国問題、戦争責任問題は今の我々の生き方にも関わることなのだと思う。

東京裁判がおかしい、だからA級戦犯は冤罪だと言いつのる人もいるけれども、当時の日本人はたぶん、東京裁判をいいことに戦争責任問題をA級戦犯に押しつけて、あとは「一億総懺悔」とか言ってやり過ごして、自らその問題に向き合うことはしなかった。その結果、日本国家と社会は戦後、遺骨の約半分が帰ってきていなくても、当事者以外はさして気に掛けることもなかったのだろう。こういうことすべてを曖昧にしたままこの先も生きていくのかどうなのか。小泉の言動からはそのことを考える糸口は何も見えてこない。▲

2006年8月15日

食と農と環境に関わるイベント情報あれこれ

食と農と環境に関わるイベント情報がいくつかあるのでお知らせする。

(1)第10回融合フォーラム in 東京
 
 岸裕司@秋津コミュニティ顧問&学校と地域の融合教育研究会副会長からのお知らせ。

 来る8月19・20日の土日に東京都新宿区で「第10回融合フォーラム in 東京」を開催します。

融合研のホームページからも内容がわかります。

【学校と地域の融合教育研究会】http://www.yu-go.info/

 さて、融合研は、宮崎稔会長と私が副会長として1997年に習志野市立秋津小学校で創設して以来、「学校をさまざまな学びの活動拠点にしての実践により、子どもや教職員・保護者や地域の方々の笑顔が増えればいいじゃん!」「理論は後からついてくると思うよ」との考え方で毎年フォーラムを開催し、今回で10回大会を迎えます。今回の大会は、著名者ではなく、講師陣はすべてこれまで一緒に学び研究しあった融合研会員の全国の名もない実践家仲間です。それだけに、「学社融合」の話は、実に面白く興味深い「明日から元気とやる気が出る!」こと、間違いなしです。どうぞ、お誘いあわせてご参加ください。

<概略>
第10回融合フォーラム in 東京

 1997年5月、秋津小学校の実践「学校と地域のかろやかな連携」が、読売教育賞受賞したのを機に始まった融合フォーラムは、これまでに全国各地で実践発表を中心に9回開催され、「地域活動の掘り起こし・活性化」に寄与してきました。そこで、10回目の今大会は、これまでの大会や活動を振り返るとともに、今後の更なる一歩を踏み出すために、「学社融合とは何か」を問い直し、「その目指すものは何か」また、「その進め方」について参加者全員で考え、「学社融合の内容の深化」を図るものにしていきたいと思います。そして、「いつでも、どこでも、だれでも」が、明日からの学校や地域の活動に楽しく係わることができることを願い、本大会を開催します。

◆テーマ 学校が変わる・地域が変わる・そして私が変わる学社融合
〜学社融合の10年の歩みと今後を探る〜

◆主 催 学校と地域の融合教育研究会

◆後 援(順不同)
文部科学省委託「地域子ども教室融合研運営協議会」
ESD−J(国連持続可能な開発のための教育の10年推進会議)
日本教育新聞社 こども環境学会 日本世代間交流協会
(財)さわやか福祉財団 (社)農山漁村文化協会
(社)日本青年奉仕協会 (財)全日本社会教育連合会
(財)日本レクリエーション協会

◆日 時 8月19日(土)13:00〜20日(日)12:00

◆会 場 日本青年館(会場も宿泊も同じ)
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町7番1号
TEL:03-3401-0101 FAX:03-3404-0611
交通:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/access.htm
 
◆日 程       
《1日目》
12:30 受付
13:00 開会行事
13:15
(1)映像で振り返る学社融合の10年
○キャリア教育、子供の安心・安全、食育、学校施設開放・学校図書館ボランティア、子どもの居場所等
(2)趣旨説明
(3)パネルディスカッション「学社融合の10年の歩みと今を語る」
○コーディネーター:渡辺喜久(静岡県中学校長・融合研副会長)
○パネラー:宮崎稔(千葉県・小学校長・融合研会長)、岸裕司(千葉県・秋津コミュニティ顧問・融合研副会長)、野澤令照(仙台市・小学校長・融合研副会長)、庄子平弥(仙台市・融合研相談役・ゆうごう子ども教室実行委員会長)
15:00分散会「私と学社融合」 
★「私なりの取り組み」を大いに語り合いましょう。
★分散会で、発表資料を配布の方は、30部ご用意ください。
○コーディネーター:青木信二(神奈川県・市P連役員)、車育子(千葉県・秋津コミュニティ)、戸叶俊文(群馬県・地方公務員)、城佐知子(静岡県・社会教育委員)、江口勝善(千葉県・幼稚園園長)
18:00セリ市・懇親会

《2日目》
08:45 受付
09:15 シンポジウム「学社融合の未来を探る」
○コーディネーター:越田幸洋(栃木県・学社融合研究所)
○シンポジスト:矢吹正徳(東京都・報道機関)、渡部恒久(北海道・社会教育主事)、針生英一(仙台市・会社経営)、渡邉真智子(栃木県・学校支援地域ボランティア)、藤尾智子(岩手県・地方行政公務員)、野澤桂子(仙台市・小学校教員)
11:15 時期開催地宣言(島根県)
11:25 閉会行事
11:45 融合研総会

○フリートーク(語り尽くそう学社融合)を、20日(日)13:00頃から2時間くらいを予定しています。とくにテーマは定めませんが、学社融合を語り尽せるようにしたいと思いますので、時間の都合が付く方は残って語り合いましょう。

○参加費やフォーラムの申し込みは、融合研ホームページから http://www.yu-go.info/
○参加費には、当日配布の「年報 学社融合2006」と「大会要綱」が入っています。
○お問い合わせは「融合研事務局」宮崎まで
(TEL/FAX)043-463-1929
(アドレス)miyazaki@jb3.so-net.ne.jp

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(2)今年もやります!長良川DAY 2006<長良川を遊び尽くそう>

 運用から11年を経た河口堰。環境・利水・治水のすべての面において問題が明らかになっています。長良川を思いっきり体で味わいつつ、長良川の“今”と“これから”を考えてみませんか。

●主催:長良川DAY実行委員会
http://nagara.ktroad.ne.jp/day2006/

●後援:公共事業チェックを求めるNGOの会

●日時:2006年9月2日(土)正午から3日(日)正午まで

●場所:ふくべの里(粥川バンガロー村) 郡上市美並町高砂1308-1

●参加カンパ(ミズガキ講座の受講料込み) *大人2000円、小・中学生500円、幼児無料
バンガロー使用は1名につき500円(先着20組まで、8人以内は相部屋となります)。テントは一張りにつき500円(先着50張りまで)。事前予約はEメールまたはFAXにて受付致します。

●プログラム
☆9月2日(土)正午〜午後5時まで
ミズガキ講座 "長良川を遊び尽くそう"(体験場所までのバス送迎、器材レンタルあり)
ラフティング体験、河童の川流れ、オオサンショウウオウォッチング、水棲昆虫ウォッチング、洞窟探検等の中からお好きなものに時間と人数の許す限り参加していただきます。

☆午後7時〜9時まで
ゲートを上げナイト"長良川は今どうなっているの?"
・インド音楽サントゥール奏者 宮下節雄
・運用から11年、長良川の現状について各団体からの報告
・郡上踊りへ繰り出そう(希望者のみ) 9/2は郡上踊り変装コンクールの日です。

☆3日(日)午前9時〜11時30分まで
ミズガキ講座 2日目(内容は前日と同じ)

☆午前11時30分から
閉会式  
*村上康成さんの描いた横断幕の前で記念撮影と長良川河口堰反対のアピールを行ないます。

お問い合わせ
長良川DAY実行委員会
〒500-8432 岐阜市なわて町2-2
http://nagara.ktroad.ne.jp/day2006/
E-mail nagaragawaday@yahoo.co.jp

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(3)農村ビオトープ入門講座

・日時 9月2日(土) 午前10:00〜午後5:30
・場所 越前市エコビレッジ交流センター(福井県越前市湯谷町25-25-2)
・主催 越前市エコビレッジ交流センター
・参加費 無料
・定員 30名
・講師 白澤照久(株)ビオ代表取締役・1級ビオトープ計画管理士

・内容
ビオトープとは生物の生息空間のこと、ビオトープについての考え方や調査・計画・管理計画までを学ぶ入門講座。特に農村型のビオトープ計画を題材に実習を行います。
http://www.ttn.ne.jp/~ecovilg/
越前市エコビレッジ交流センター 担当=長野義春

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(4)“田園都市にいがた”「食と農の学校 越前浜教室」

・日時:2006年9月17日(日)~24日(日)7泊8日
・場所:新潟市(旧巻町)越前浜地区とその周辺

 市街地が広大な田園に近接する新潟市の特性を活かし、帰農生活のみならず,「農」「環境」「田舎暮らし」に関心のある都市住民が,農村生活を楽しむこともできる新潟モデルの食・農・生活体験ワークショップです。日本一の農業都市「食と花の新潟市」で,地元の家屋等に宿泊しながら,地元の農業・酪農・料理の研究者・実践者を講師に迎え,稲刈り・畑作業からワイン造りまで農村生活を体験し学びます。

○内容 ・午前:実習 (農作業体験・酪農体験・郷土料理実習など地元の人たちとふれあいながら,農的暮らしを体験します。)・午後:講義受講・夜 :討論会・交流会 など
○講師(予定) 石山修武(早稲田大学理工学部教授)、甲斐良治(農山漁村文化協会 増刊「現代農業」編集主幹)、高野 孟(インサイダー代表取締役・編集長)、結城登美雄(民俗研究家,農家)ほか,地元の食と農の研究者・実践者
○募集人員 60人程度(応募多数の場合抽選)
○応募締切 8月末日
○参加費用 6万円を予定(7泊8日,受講料・宿泊費・食費・保険料等諸経費込)
※短期コース:9/17~20までの3泊4日(参加費用40,000円)も用意しています。
*宿泊は地元の家屋等に分宿。
*農作業用の長靴・運動靴・帽子・軍手・作業着・雨具と自分用の食器(丼・皿・箸・コップ等)をご持参ください。

○集合・解散 JR新潟駅(現地まで送迎あり)もしくは現地(自家用車可能)

○主催 新潟市
○協力 21世紀型農村研究会・早稲田大学 石山修武研究室

<申し込み・問い合わせ>
新潟市役所 食と花の推進課 農村・都市交流係 
〒951-8550 新潟市学校町通1-602-1 電話025-226-2564(直通)
FAX:025-223-5780 E-mail:shokuhana@city.niigata.lg.jp
ホームページ:http://www.city.niigata.niigata.jp/info/syoku_hana/index.htm

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(5)鴨川自然王国「里山帰農塾」

●9月22日(金)〜9月24日(日) 豊かな実りを味わおう
●11月17日(金)〜11月19日(日) 秋の山から学ぼう

◎参加費 30,000円 (2泊3日 受講料、滞在経費一切込み)
◎場 所 鴨川自然王国
◎定 員 20名
◎講 師 石田 三示(鴨川自然王国代表理事、NPO法人大山千枚田保存会理事長)、高野 孟(ジャーナリスト)、甲斐良治(増刊現代農業編集長)、加藤登紀子(歌手、国連UNEP親善大使)ほか
◎主 催 NPO法人ふるさと回帰支援センター
◎実 施 農事組合法人・鴨川自然王国

里山帰農塾は2000年『21世紀は農の時代である』と喝破した鴨川自然王国建国者=故藤本敏夫を中心としてスタートし、2003年からはふるさと回帰支援センターの主催となり、鴨川自然王国が実施を担当している。

各回とも、カリキュラム、過去の記録、申し込みフォーム、問い合わせは下記URLへ。
http://www.k-sizenohkoku.com/satoyama/satoyama_top.html

2006年8月14日

明日、小泉は行くンかなあ……

『インサイダー』のほうで先ほど、「靖国「A級戦犯合祀」問題をどう解決するか/分祀、抹消、別施設、特殊法人?!」という長目の記事を送っておいた。間もなくメルマガ配信され、本サイトにもアップされるだろう。ついでに、昨年6月頃に集中的に書いた靖国関連の記事を「問題別アーカイブ(1)靖国問題」として掲載するようにした。インサイダーを過去に遡って文字通りアーカイブにして、自由に検索して貰えるようにするつもりなのだが、1つずつ読んで分類とキーワードを立てて、誤植や間違いを正してというのが手間で、なかなか進まないので、このように折に触れて自分でもまとめておくと便利そうな形で問題別で掲載することにする。

それにしても、小泉は本当に行くンかなあ。アナーキーな奴だなあ。またテレビがヘリコプターでも出して「今、九段下の交差点を左に曲がりました!間もなく到着です!」とか絶叫するンだろうなあ。そういう騒動が嬉しいから行くンだろうなあ。でも、それって“安倍殺し”になりかねない。本当に行くンかなあ……。▲

昨日のサンプロでは、94歳日野原重朗さんが圧巻だった!

 昨日のサンプロも盛りだくさんだったが、中でも94歳の“現役医師”である日野原重朗さんが圧倒的な存在感があった。この歳にして未だに聖路加病院で現場診療に携わって患者と接しつつ、年に講演180回(と言ったと思うけど、そうだとすると2日に1回)、車や新幹線の中でも原稿を書いて累積著書200冊、夜2時に寝て5時に起き、エレベーターは使わずに階段を2段跳び……。

 私がコピーライターでガンガン仕事をしていたのがのが30歳で、やがてそれにも飽きてその2年後にフリーライターになって「インサイダー」創刊に参加したのが32歳。その頃から今日まで30〜32年で、ずいぶん長い道のりを歩んできたような気がするが、今から日野原さんの年齢に達するのにさらに32年。何だか気の遠くなる想いで、まだまだ人生駆け出しにすぎないんだと思い知らされたのだった。

 その日野原さんが終始一貫、反戦平和の闘士だったというのも面白い。京大医学部在籍中に、関東軍直轄の第731細菌作戦部隊が中国の捕虜のみならず村丸ごとの住民に対して病原菌を散布する実験を繰り返していたことを知って、以来「戦争は人を精神病にする」という想いを抱き続けてきた。日本最高の長寿者であり医師であるこの人が「生命と健康の最大の敵は戦争」と言うことの意味は深い。

 この日のサンプロは他に、パキスタン系英国人による航空機同時爆破未遂事件についての手嶋龍一さんの解説、5党論客による靖国参拝と安倍晋三、森喜朗前総理の「安倍独走をどう見る」。森さんは、麻生、谷垣以外が立候補せず、党内に「安倍支持」が広がっていることについて、「来年参院選は非常に厳しい。橋本元総理は参院選で負けてその日に辞任した。今回も、候補を出さなかった各派がたちまち安倍の足を引っ張る側に回るのではないか」との懸念を表明した。“安倍政権”の幹事長については、番組中で中川、古賀、久間、額賀などの名前を挙げたが、番組終了後の記者団のぶら下がりでは、「今名前を挙げた人は、ないということだ」と煙に巻いていた。私は、「幹事長、官房長官もさることながら、小泉が8月15日に参拝すれば、一層ゴチャゴチャになってしまうアジア外交の立て直しは、安倍ひとりに任せておいても出来ないので、外相に誰を据えていかに緻密に進めるかが肝心で、下手をすれば参院選でどうのという前に安倍政権が行き詰まる可能性さえあるのではないか」と問うたが、森さんは「その通り」と言っただけだった。

 靖国問題では、小泉が明日、“最後っ屁”のように行くかどうかの緊迫を前に、主として、熱烈安倍支持派=靖国護持派の自民党=山谷えり子さんと共産党=小池晃さんとの間で論戦があった。が、靖国参拝の是非、A級戦犯と極東裁判の評価、新旧総理が行くか行かないか、といった話は、ここ何年も繰り返されてきたことで、それよりも、せっかくこの総裁選を機に、

(1)古賀元幹事長(遺族会会長)らの「分祀」論、
(2)山崎元副総理の「別施設」論、
(3)そのバリエーションとしての「千鳥ヶ淵」拡張案、
(4)麻生外相の「特殊法人」論、
(5)小沢一郎=民主党代表の「名簿から抹消」論

……と、A級合祀問題の解決案が出揃ってきたので、前向きに打開するにはどうしたらいいかを議論しなければ意味がない。これについては、近く『インサイダー』のほうでまとめる予定なので、読者のみなさんにも考えて頂きたい。▲

2006年8月 5日

サンプロ出演予定

高野孟氏、8月のサンプロ出演予定日です。

2006年8月13日、20日

要チェック!!

by 《ざ・こもんず》運営事務局

2006年8月 2日

高野の新著『滅びゆくアメリカ帝国』、9月初旬に発刊!

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 高野の新著『滅びゆくアメリカ帝国』が9月初旬、にんげん出版から発売となる。01年の9・11テロ事件以後、06年7月までの対テロ、アフガニスタン戦争、イラク戦争にインサイダー記事のうち主なものを時系列で並べ、前後に総括的な書き下ろし原稿を付け加えたもので、インサイダー読者にしてみれば新味がある訳ではない。しかし、同誌の創刊以来の熱心な読者であるにんげん出版の小林健治社長から「イラク関連の記事は全部ファイルしてあって、読み返すと、どの記事も今なお十分に有効で、読み応えがある」と言って頂いて、私も「そうなのかなあ」と思いながら読み通すと、確かに筋はちゃんと通っているし、結構おもしろい。書いた自分がおもしろいと思うくらいだから、多少とも世の中の役に立つのかもしれないと考えて、出版することにした。

 その気持ちを、「はじめに」の末尾に次のように書いた。

 「こういう言い方は生意気に聞こえるかもしれないが、9・11の6日後に配信した記事(本書第1章第1節)で、テロに対するに『戦争』を以てするのは、“唯一超大国”幻想と単独行動主義の誤りをさらに拡張するもので、結果は『泥沼化しかない』という視点を打ち出して、その後も揺らぐことなくそのスタンスを貫き通してこの問題を論じてきたことを、私は誇りに思っている。一個のジャーナリストの頑固さと付き合うことを通じて、ブッシュの戦争、引いてはアメリカ帝国の行方とその先の21世紀の世界像について思いを巡らせるための刺激を受け取って頂けるなら、筆者としてそれ以上の幸せはない」

 アメリカを「滅びゆく」とまで言ってしまっていいのか、ということは編集者との間で少し議論になった。「滅びゆく」あるいは「すでに滅び始めている」のは「帝国としてのアメリカ」であって、アメリカの国家でも経済でも社会でもない。逆に、本当に滅びたくないのであれば、アメリカ国民は自ら唯一超大国幻想と単独行動主義の迷妄を克服して、文中でも再三述べているように、“超”のつかない普通の大国の1つとして立ち位置を見つけなければ、21世紀を生きることは出来ない、ということである。“超”はつかないが“老”はつくかもしれず、そうであっても図体だけは十分に世界最大であるこのやっかいな大国を、どうやって寝かしつけるかが同盟国だけでなく世界にとっての課題であり、大陸欧州やロシアや中国やインドはその課題を自覚しているが、イギリスはまだであり、日本は全くそのことに思い及んでもいない。だから日本も、帝国崩壊をなす術もなく迎えてそれと心中するのか、それとも東アジアすなわちユーラシア東端にしっかりと自分の定位置を確保するのかの大選択を実は問われているのである。

 そういう21世紀の行く末に想いを伸ばす1つの素材として本書をお読み頂きたいと思う。▲

2006年8月 1日

ヒズボラは単なる「テロ集団」か?

 インサイダーの昨日付で、レバノン情勢についてやや長い原稿を書いた(本サイトの「インサイダー&アーカイブ」参照)。それに添付した地図がこれで、5色の横縞のソックスのような宗派のモザイク模様がこの国の困難の根源である。

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 事態打開の焦点は、「ヒズボラをどう捉えるか」で、米国とイスラエルは、パレスチナのハマスの場合と同じく、ヒズボラを単なる「テロ集団」と規定し、英仏はじめ欧州は(そしてロシアや中国も)必ずしもそう見てはおらず、ヒズボラの中の特定人物や対外テロ組織のみを「テロリスト」と認定しつつ、ヒズボラそのものについては、医療・福祉・教育・慈善などの民生部門と、テロ集団とは到底言えないミサイルなど新鋭兵器を高い練度で扱うことの出来る本格的なゲリラ部隊としての軍事部門を併せ持つレバノン国家の中の准国家であり、しかも国政選挙に参加し定数128のレバノン国会に14の議席を持ち3人の閣僚を出している合法政党でもある——というややこしい存在であることを認識している。テロ集団なら交渉の余地はない。准国家的な軍隊であれば交戦相手であって最後は交渉相手である。ハマスも同様に政党であると同時に民生部門と軍事部門を持つがゆえに民衆の支持を得ていて、それをイスラエルと米国が「テロ集団は交渉の相手ではない」として力で抑えつけようとしたことからパレスチナの緊張が高まり、それが今度はレバノン南部にも波及したということである。イスラエルと米国が「テロリスト相手に即時停戦なんかあるもんか」と思っている限り、事態の解決は難しく、混迷が広がるばかりである。▲

Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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