映画『るにん』が遂に新宿でロードショー!
私が映画に初出演した奥田瑛二監督の『るにん』が1月14日から東京・新宿のシネマスクエアとうきゅうでロードショー公開される。作品は約1年前に完成、東京国際映画祭はじめ欧米のいくつもの映画祭では上映され、賞をとったりもしていたのだが、一昨年から昨年にかけては日本映画の新作ラッシュだったそうで公開がかなわなかった。
映画初出演はなかなかの体験で、3カットを撮るのに休憩や大道具の手直しを含めて3時間もかかり、その間、八丈島に流刑になった遊女の役で主演した松坂慶子さんを後ろから触りまくるという有り難い役柄。しかし出来上がった画面ではわずか30秒ほどで私の顔もよく見えず、人から「え? どこに出ていたの?」と言われるようなチョイ役ですので、お見逃しのないように!
奥田監督とは「六本木男声合唱団(六男)」の仲間で、時々飲んだりする。ある日、明るいうちから麻布十番の蕎麦屋で板ワサと湯豆腐でダラダラと飲んでいる時に、奥田が急に真顔になって「アッ、そうだ、あの役は高野だ!」と言い出して、「何? 何の話よ」と言っているうちに巻き込まれてしまった。六男の仲間はいろいろ引っ張り出されていて、だいたい音楽は六男団長の三枝成彰(作曲家)だし、脚本の元になった原作は團紀彦(建築家)だし、他にも島田雅彦(作家)、浅葉克己(デザイナー)、藤原優(元ラグビー全日本)など多彩な人たちが画面に登場する。島田は結構セリフもあって(私はセリフなし)渋い役柄。藤原は脱走に失敗して籠に入れられて崖から突き落とされて処刑される可哀想な役目だ。
『るにん』の紹介は奥田のブログ(更新が遅れているけど)「瑛二独壇」(http://eijidokudan.blogzine.jp/dokudan/)の中にある。
シネマスクエアとうきゅうは、新宿歌舞伎町1-29-1 TOKYU MILANO 3F、TEL:03(3202)1189。
もう1つ、奥田は画家としても有名で、1月9日〜16日、新宿の京王プラザホテルのロビーギャラリーで「聖なる囁樹(ささやき)II/奥田瑛二展」と題した個展を開く。毎日10:00am〜7:00pm(最終日〜4:00pm)。「“何だろう、これは?”その懐かしさに涙があふれる」のだそうだ。14日から16日の間に、歌舞伎町で『るにん』を観て、京王プラザで個展を覗くというのがベストでしょう。▲