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伝説のロックバンド「アナーキー」がBOXで蘇る!


アナーキーBOXセット『内祝』
ANARCHY OFFICIAL WEB SITE

 1980年に衝撃のデビューを果たしてたちまちロック界を席巻した伝説のパンク系ロックバンド「アナーキー」が、何と!映像DVD3枚、音楽CD13枚、BOOK1冊の巨大な“26周年・完全版BOX”となって蘇る。タイトルは意味不明だが『内祝』、サブタイトルは「受身は弱者の成れの果て、股を開いて何を待つ!」、発売2月21日、価格2万5001円。

 国鉄労働者が着る菜っ葉服をまとって髪を逆立てたリーダー/ヴォーカルの仲野シゲルの、世間に向かって叩きつけるようなストレートなメッセージと凶暴なサウンドは、闘い疲れて沈滞していた全共闘世代から高校生・中学生までを熱狂させ、ファースト・アルバムはロックでは異例の13万枚を売り上げたものの、過激な歌詞が問題になって発売中止となるというノッケからのスキャンダラスがらみ。それから5年間を疾風怒濤で駆け抜けるけれども、85年にメンバーの1人のマリ(ギター)が障害事件を引き起こして活動中止に追い込まれる。1年後、残った4人で「ザ・ロック・バンド」として再生、2枚の名アルバムを残すが、翌年にはそれぞれが別の道を歩み始める。7年間の沈黙の後、突如、“新生アナーキー”として復活し、4年間に4枚のアルバムを出すがまたも活動中止。さすがにアナーキーももう終わったと誰もが思い込んでいた昨年、デビュー以来のプロデューサーである小林千恵さんが原初の5人のメンバーに「25周年だし」と招集をかける。25年間を集大成したBOXを作りたい、だけどそれだけでは面白くないから、1曲でいいから新作を作ってオリジナル・メンバーで20年ぶりに演ってみない?と。しかしメンバーの腰は重い。2度3度と離合集散を繰り返したアナーキーへのそれぞれに愛憎半ばと言っていい想いは様々だし、何より肝心要のシゲルも40歳を超えて「物わかりのいいオッサン」になってしまって、歌詞が湧いてこない。それでも8カ月がかりの模索の挙げ句、1曲出来て、他のメンバーが「よーし、演ろう」という気になって記念すべき収録が実現した。そこまでのシゲルの苦闘、メンバー同士の葛藤、彼らを愛する支援者たちとの対話のプロセスを、アナーキーのデビュー当時、中学生の追っかけでその後映像作家になった太田達也が『バトル・ロワイヤル』を制作した深作組と協力して映像に収め、ドキュメンタリーとして編集した。

 13枚のCDは、問題のファースト・アルバムをはじめこの25年間のスタジオ収録の音源を(ということはライブ盤を除いて)すべて収録。3枚の映像DVDは、崔洋一監督の85年作品『旗をかかげろ』など初期の映像作品や後のミュージッククリップ、奇跡の復活を追った太田監督渾身の73分のドキュメンタリーなどが収められている。BOOKは、デビュー当時に出たオリジナル・メンバーの本音告白本『心の銃』の完全復刻版。

 私とシゲルの触れ合いは、1983年に新宿ゴールデン街のバーでの冗談話から誕生した草ラグビーチーム「ピンクエレファンツ」に、たぶん私がキャプテンをやっていた84年に彼が入団してきたのが始まり。何年間かは熱心に試合に出ていたが、その後来なくなって久しいけれども、個人的な付き合いは断続的ながらずっと続いていて、たまに酒を飲んだり、帯広に一緒に行って馬を乗り回したりしていた。昨年来の再々生プロセスでも、小林プロデューサーから「シゲルに何か言ってやってよ」という要請を受けて、彼が拠点の1つとしている山梨県の上九一色村の乗馬クラブで落ち合って馬に乗りながら話をしたりして、そのシーンはDVDに収められた太田監督のドキュメンタリーにも出てくるらしい。

 2月21日のBOXリリースが楽しみだ。みなさん、「ロックとは何だったか」を考えるよすがとしても、是非買って下さい。▲

BOX発売のプレスリリース(PDFファイル)

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コメント (1)

昔やってたラジオ番組のオープニングに彼らの「Tokyo's burning」をつかったことを思い出しました。95年に制作した東京大空襲/戦略爆撃に関するラジオ番組のタイトルもそういえば、「Tokyo's burning」、番組中でもかなりミュータントなバージョンを挿入した覚えがあります。ああ、アナーキー。
でも、どちらかといえば、名古屋出身のスタークラブのほうが好きだった。

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Profile

高野 孟(たかの・はじめ)

-----<経歴>-----

1944年東京生まれ。
1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。
通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。
同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。
80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任し現在に至る。
94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊したほか、PC-VAN・NIFTY-Serve・MSN、富士通ブロードキャストその他電子メディアのコンテンツ創造、講談社・小学館・集英社その他出版社のウェブサイト開設、『インサイダー』のメルマガ化、などを次々に手掛け、インターネット・ジャーナリズムの先駆的開拓者と呼ばれた。
現在、それらの経験を活かして、独立系メディアの総合サイト《THE JOURNAL》に取り組んでいる。
2002年に早稲田大学客員教授に就任、「大隈塾」の授業「21世紀日本の構想」、ゼミ「インテリジェンスの技法」、社会人ゼミ「ネクスト・リーダーズ・プログラム」を担当している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(TV朝日系、日曜10:00~)

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日系、最終金曜25時頃~)

『たけしのTVタックル』
(TV朝日系、月曜日21:00~)

『情報ライブ ミヤネ屋』
(読売TV系、月~金曜21時~)

BookMarks

東京万華鏡:TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER:インサイダー
http://www.smn.co.jp/insider/

大阪高野塾
http://www.osaka-takano.com/

-----<著書>-----


『滅びゆくアメリカ帝国』
2006年9月、にんげん出版


『ニュースがすぐにわかる世界地図(2006年版)』
2005年、ポスト・サピオムック


『最新・世界地図の読み方』
1999年、講談社現代新書

『情報世界地図 98』
1997年、国際地学協会

『地球市民革命』
1993年、学研

『21世紀への世界時計』
1991年、集英社

『入門世界地図の読み方』
1982年、日本実業出版社

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