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2009年7月10日

「田中角栄」という宿題

 戦後最大の政治スキャンダルである「ロッキード事件」は1976(昭和51)年、アメリカ議会の公聴会で突然発覚した。同年に逮捕された田中角栄は、この事件で「金権政治家」という烙印を押され、最後までそれを拭い去れないまま93(平成5)年に死去した。だが、この事件を取材したジャーナリストのなかには、「いまだ明らかになっていない真相がある」と語る人は多い。長年にわたって取材を続けてきた田原総一朗氏も、その一人だ。その田原氏が、朝日新聞出版社刊行の「どらく」でロッキード事件に残された「ある謎」について語った。
(文責:《THE JOURNAL》編集部)
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「田中角栄」という宿題(田原総一朗)
http://doraku.asahi.com/earth/showa/090707.html

 田中角栄はオイルメジャー(国際石油資本)依存からの脱却を図って、積極的な資源外交を展開した。そのことがアメリカに睨まれて、アメリカ発の「ロッキード爆弾」に直撃された、という問題提起であった。

 このレポートの取材をしたことで、毀誉褒貶の極端に激しい田中角栄という政治家に、それゆえに強い興味を覚え、田中がロッキード社から丸紅経由で5億円の賄賂を受け取ったというロッキード事件に注目せざるを得なくなった。

 ロッキード事件は首相の犯罪として裁かれ、田中角栄の死をもって、平成5年(1993)12月、「被告人死亡につき公訴棄却」となって歴史の表舞台から消えた。

 しかし、わたしにはいまだに釈然としない少なからぬ事柄がある。

 ロッキード事件をあらためて点検するために、事件の捜査、そして裁判に関わった検事や弁護士たちに、ときには無理を承知で頼み込み、出来る限り直接会って話を聴いた。

 すると、思いもかけない新事実や、定説を覆す証言が、少なからず出てきた。
 田中角栄とロッキード裁判は、長い間わたしにとって解答の出せない重い宿題であった。

 わたしは「中央公論」昭和51年(1976)7月号に「アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄」というレポートを書いた。これがフリージャーナリストとしてのスタートだった。

 特に、事件の捜査を担当した東京地検特捜部検事の一人は、匿名を条件に田中角栄の有罪判決をひっくり返す驚くべき話をしたのである。

「丸紅の伊藤宏が、榎本敏夫(元首相秘書官)にダンボール箱に入った金を渡した4回の場所については、どうも辻褄が合わない。被疑者の一人が嘘を喋り、担当検事がそれに乗ってしまった。いままで誰にも言っていないけれど、そうとしか考えられない」

>>続きは下記URLの「どらく」で読めます
http://doraku.asahi.com/earth/showa/090707.html

Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

BookMarks

田原総一朗 公式サイト
http://www.taharasoichiro.com/

田原総一朗のタブーに挑戦!(JFNラジオ番組)
http://www.jfn.co.jp/tahara/

株式会社アスコム
http://www.ascom-inc.jp/

朝まで生テレビ!
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

サンデープロジェクト
http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/

早稲田大学 大隈塾
http://www.waseda.jp/open/attention/ookuma/ookuma_curriculum_2005.html

早稲田大学 大隈塾ネクスト・リーダー・プログラム
http://www.waseda.jp/extension/okumajuku/index.html

-----<著書>-----


『市場浄化』
2006年10月、講談社


『テレビと権力』
2006年4月、講談社


『オフレコ!Vol.2』
2006年3月、アスコム


『国家と外交』
2005年11月、講談社、田中均共著


『日本の外交と経済』
2005年9月、ダイヤモンド社


『日本の戦後(上)』
2003年9月、講談社


『日本の戦後(下)』
2005年7月、講談社


『田原総一朗自選集 1?5巻』
2005年7?10月、アスコム

『オフレコ!Vol.1』
2005年7月、アスコム、季刊

『日本の戦争』
2004年12月、小学館文庫

『日本の政治?田中角栄・角栄以後』
2002年10月、講談社

『日本の生き方』
2004年11月、PHP研究所

『日本政治の表と裏がわかる本』
2003年5月、幻冬舎文庫

『連合赤軍とオウム?わが心のアルカイダ』
2004年9月、集英社

『「小泉の日本」を読む』
2005年2月、朝日新聞社

『面白い奴ほど仕事人間』
2000月12月、青春出版社

『日本のからくり21』
朝日新聞社

『愛国心』
2003年6月、講談社、共著

『わたしたちの愛』
2003年1月、講談社

『日本よ! 日本人よ!』
2002年11月、小学館

『田原総一朗の早大講義録(1)』
2003年9月、アスコム

『田原総一朗の早大講義録(2)』
2004年3月、アスコム

『田原総一朗の早大「大隈塾」講義録 2005(上)』
2005年5月、ダイヤモンド社

『田原総一朗の早大「大隈塾」講義録 2005(下)』
2005年5月、ダイヤモンド社

『頭のない鯨?平成政治劇の真実』
2000年2月、朝日新聞社

『田原総一朗の闘うテレビ論』
1997年3月、文芸春秋

『メディア・ウォーズ』
1993年3月、講談社

『平成・日本の官僚』
1990年3月、文藝春秋

『警察官僚の時代』
1986年5月、講談社

『マイコン・ウォーズ』
1984年12月、文芸春秋

『原子力戦争』
1981年11月、講談社

-----<連載>-----

週刊朝日「田原総一朗のギロン堂」

SAPIO「大日本帝国下の民主主義」

プレジデント「権力の正体」

-----<映画>-----

『あらかじめ失われた恋人たちよ』
1971年、監督

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