総裁選はワンサイドゲームにならない
総裁選は麻生さんのワンサイドゲームと報道されているけれども、僕は違うと思う。
もし麻生さんのワンサイドゲームになったら、総選挙は民主党が勝つ。安倍前首相に続いて福田首相も政権を投げたしたことで、国民は自民党政権に完全にシラケているからだ。
自民党は、そのシラケを熱狂に変えなければならない。だから、今度の総裁選は実力伯仲、スリル満点の“お祭り”にして国民を熱狂させる。そこに自民党は賭けるだろう。
では、いったい誰が総裁選に出るのか。麻生さんが一人だけ出るのでは何も面白くない。私の予測では、小池百合子さんが出る。それから、石原伸晃さんも出る。
となると、石原、小池、麻生で相当いい勝負になるのではないか。ワンサイドゲームで麻生さんが勝つのではなく、もしかすると逆転の可能性もある。
もちろん、総裁選という大祭りがうまくいっても選挙で勝てるとは限らない。だが、この総裁選は、自民党が国民に訴える“最大にして最後のチャンス”となるはずだ。
そして、22日の総裁選以降に国会が再開したら、早めに解散するのではないか。祭りの熱が冷めたら、自民党には何も残らない。熱狂をそのままで、下手をすると9月中の解散もあるだろう。