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支持率低下で自民党内の「NASA」が福田降しに動き出す

福田首相は宏池会系・宮澤喜一タイプ

福田首相は、今までの総理大臣で誰に似ているかといえば、僕は宮澤喜一さんだと思います。

福田さんは、森派(現・町村派、清和会)ですね。だけど、彼は谷垣さんや古賀さんが所属する宏池会タイプです。宏池会の前の会長は加藤紘一さん。その前が宮澤さんだったんだけど、彼は宮澤さん的なんです。

自民党で長年にわたって一番力を持っていたのは旧田中派、竹下派の経世会(現・平成研)ですが、経世会の人からすると、宏池会は「公家集団」。つまり、お公家さんなので闘いを知らない。わざわざ場所とイスを用意して「じゃあどうぞ座って下さい」と言わないと座ってくれない。福田さんもそういう宏池会的な人だと思います。

カネで権力を奪い取る経世会と「綺麗なタカ」の清和会
経世会というのは、カネで権力を奪い取る。これが田中角栄さん以来の経世会です。
いま、カネで権力を奪い取ることは悪いことだと思われていますが、私は田中角栄さんを肯定しています。田中角栄さん以前の日本の政界は、東大か京大、つまり、旧帝国大学を卒業し、高級官僚になった人しか総理大臣になれなかった。吉田茂さん、岸信介さん、池田勇人さん、佐藤栄作さん、みんなそうです。
ところが、田中さんは小学校卒で総理大臣になった。なぜか。カネの力です。田中政治は金権政治だと言われるけれど、小学校卒で総理大臣になれることは素晴らしいことだと思う。学歴や閨閥は関係ない。誰でも総理大臣になれるんだよと。

ところが、その後、田中派はみんなミニ田中になっちゃった。田中さんというのは、カネをたくさん集めたけど、議員立法を37本つくったり、カネ以外にも能力がいっぱいあった。37本も法律を作る、そういう能力がありながら結局カネの力を使わないと彼は総理大臣になれなかった。ところが、その後、安易にカネさえ使えば総理大臣になれるというふうになってきた。

それに対して、福田首相の父親である福田派(清和会)の福田赳夫さんは大蔵省出身の高級官僚で、金集めはからっきし下手でした。

そのため、田中派はどちらかういうとハト派なので、福田派はタカ派路線で対抗した。「汚いハト」から「綺麗なタカ」へ。これが福田派・清和会で、小泉さん、安倍さんはみんな「綺麗なタカ」なんです。

ところがなぜか福田康夫首相はお公家さん集団の宏池会的なんだね。闘わない。福田首相はそういう人です。

支持率30%を割ったら、「福田降し」が始まる
朝日新聞と毎日新聞の世論調査の結果が出て、僕は支持率が当然30%を割ると思っていたら、両方とも割りませんでした。おそらく、一番ホッとしているのは福田さんでしょう。30%を割ったら「福田降し」がドーッと出てきます。ギリギリでした。

今、自民党の中で流行っている「NASA」という言葉があります。

最初の「N」は中川昭一。次の「A」は安倍晋三。「S」は菅義偉。最後の「A」は麻生太郎。この4人で「NASA」と呼ばれています。何かというと、つまり「福田降し」をやろうとしている面々です。

自民党の敵は民主党じゃない。自民党の敵は自民党の内部にあるんです。

(協力:JFN 構成:《ざ・こもんず》運営事務局)

■田原総一朗の『タブーに挑戦』 http://www.jfn.co.jp/tahara/
JFNデジタル703chで好評放送中の『田原総一朗のタブーに挑戦!』では、「政治・経済の動向や裏側」、「注目の人物」、そして「ご自身の事」など、田原総一朗さんが鋭い論評を展開しています。
また、番組では、田原さんに聞いてみたいことや人生相談など、なんでも受け付けています。下記フォームからどしどし質問をお寄せください。
http://www2.jfn.co.jp/jfnwwwmail/mailform/mailform.cgi?ch=iradio_tahara

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「虫よ 虫よ いつふし草の根を断つな 断たばおのれも 共に枯れなん」 ~郵政民... [詳しくはこちら]

コメント (3)

N.A.S.Aにも希望はなく 税金の使い方を全て図に表示して開示できれればシステムを変えても速やかに予算配分ができると思っている それが出来ない理由はただ一つ 既得権益の回路を開示できないためだよな 

既得権益は票集積回路と一致。
だから開示したら自滅を意味するので為政者達は開示を恐れている。
そんな「現在の日本の政治状況」と、理解してもよろしいのでしょうか?

「NASAは何をやるべきか?」
NY日本ギャラリー「「めぐみちゃんと家族のメッセージ」~ 横田 滋 写真展」
http://www.nipponclub.org/upcomingevents.php#140
家族が今も実直に行動しているのに、政治家は何もできない。では、NASAのような人は何をするべきか、かつての様に、表面的な言葉の支援をしていても意味がない。まして、金正日悪いと言っていても何も解決はしない。こんな事さえもできてない人達が、福田氏を降ろそうとしていても、意味は無い。もう少し、自分達が何をできるかを考えた上で色々な努力をして欲しい。自分達の分野で何もできない者が何かできるのだろうか?それとも誰かの改革と同じように、できないのが判っているのに、判り易いパフォーマンスをしようとしていたのだろうか?

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

BookMarks

田原総一朗 公式サイト
http://www.taharasoichiro.com/

田原総一朗のタブーに挑戦!(JFNラジオ番組)
http://www.jfn.co.jp/tahara/

株式会社アスコム
http://www.ascom-inc.jp/

朝まで生テレビ!
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

サンデープロジェクト
http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/

早稲田大学 大隈塾
http://www.waseda.jp/open/attention/ookuma/ookuma_curriculum_2005.html

早稲田大学 大隈塾ネクスト・リーダー・プログラム
http://www.waseda.jp/extension/okumajuku/index.html

-----<著書>-----


『市場浄化』
2006年10月、講談社


『テレビと権力』
2006年4月、講談社


『オフレコ!Vol.2』
2006年3月、アスコム


『国家と外交』
2005年11月、講談社、田中均共著


『日本の外交と経済』
2005年9月、ダイヤモンド社


『日本の戦後(上)』
2003年9月、講談社


『日本の戦後(下)』
2005年7月、講談社


『田原総一朗自選集 1?5巻』
2005年7?10月、アスコム

『オフレコ!Vol.1』
2005年7月、アスコム、季刊

『日本の戦争』
2004年12月、小学館文庫

『日本の政治?田中角栄・角栄以後』
2002年10月、講談社

『日本の生き方』
2004年11月、PHP研究所

『日本政治の表と裏がわかる本』
2003年5月、幻冬舎文庫

『連合赤軍とオウム?わが心のアルカイダ』
2004年9月、集英社

『「小泉の日本」を読む』
2005年2月、朝日新聞社

『面白い奴ほど仕事人間』
2000月12月、青春出版社

『日本のからくり21』
朝日新聞社

『愛国心』
2003年6月、講談社、共著

『わたしたちの愛』
2003年1月、講談社

『日本よ! 日本人よ!』
2002年11月、小学館

『田原総一朗の早大講義録(1)』
2003年9月、アスコム

『田原総一朗の早大講義録(2)』
2004年3月、アスコム

『田原総一朗の早大「大隈塾」講義録 2005(上)』
2005年5月、ダイヤモンド社

『田原総一朗の早大「大隈塾」講義録 2005(下)』
2005年5月、ダイヤモンド社

『頭のない鯨?平成政治劇の真実』
2000年2月、朝日新聞社

『田原総一朗の闘うテレビ論』
1997年3月、文芸春秋

『メディア・ウォーズ』
1993年3月、講談社

『平成・日本の官僚』
1990年3月、文藝春秋

『警察官僚の時代』
1986年5月、講談社

『マイコン・ウォーズ』
1984年12月、文芸春秋

『原子力戦争』
1981年11月、講談社

-----<連載>-----

週刊朝日「田原総一朗のギロン堂」

SAPIO「大日本帝国下の民主主義」

プレジデント「権力の正体」

-----<映画>-----

『あらかじめ失われた恋人たちよ』
1971年、監督

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