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2012年9月 9日

必要な情報得られる仕組みを ── 過渡期にある宿泊施設

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 ホテルもバリアフリー対応が当たり前という時代。ネット検索で「バリアフリー」「宿」などとキーワードを入れてみれば数千万件がヒットする。

 障害を持つ人にとってはインターネットの普及が旅の夢をかなえてくれる玉手箱となった。居ながらにして世界中の情報が入手できる。しかし、バリアフリー情報と一口に言っても個別ニーズにどこまで対応できるのか、情報の正確さ、使い勝手はまだ十分とは言えない。

 小さな旅なら、交通手段や食事場所、トイレの情報で事足りる。しかし、遠出しようと考えた時には、宿泊先の詳しい情報が必要となる。かつては、車いす利用で泊まれる宿の情報を得るのは至難の業だった。ガイドブックを参考に片っ端から電話をかけ、ようやく見つけたのに行ってみたら使えなかったという話は少なくない。

 体が不自由な人が欲しい情報は、その人が必要なサービスが得られるか否かだ。そのため、依頼があれば観光地にいるトラベルヘルパーが宿の下見をすることもある。公共の宿や観光協会などは、こうしたことをサービス機能として高めていってほしい。

 社団法人全国脊髄損傷者連合会は、インターネット版「全国車いす宿泊ガイド」で全国の宿泊施設のバリアフリー情報を写真付きで紹介しており、同じ障害を持つ人なら信頼を置ける。

 一方、小さな温泉街や観光地なら、共用で福祉機器のレンタルや介助者のあっせんシステムを用意すれば、街全体のイメージアップにつながり、地域の高齢者の利用を取り込むこともできる。

 岐阜県高山市は熱心に取り組んでおり、静岡県東伊豆町、山形県最上町もモデル作りを始めた。宿坊のある東京・青梅にもこうした動きがある。

 また、ネットの宿泊施設ガイドは動画を使ってほしいと思う。駐車場から玄関ロビー、受け付けカウンターから客室、さらにダイニングや風呂場までの道筋で、段差や距離がどの程度あるか分かるからだ。

 宿泊については情報を地域ごとに更新し、内容を精査する仕組みは弱い。行政はこうした整備にも力を入れてほしい。

Profile

篠塚恭一(しのづか・きょういち )

-----<経歴>-----

1961年:千葉市生れ。
1991年:(株)SPI設立[代表取締役]観光を中心としたホスピタリティ人材の育成・派遣に携わる。
1995年:超高齢者時代のサービス人材としてトラベルヘルパーの育成をはじめ、介護旅行の「あ・える倶楽部」として全国普及に取り組む。
2006年:内閣府認証NPO法人日本トラベルヘルパー(外出支援専門員)協会設立[理事長]。行動に不自由のある人への外出支援ノウハウを公開し、都市高齢者と地方の健康資源を結ぶ、超高齢社会のサービス事業創造に奮闘の日々。
現在は、温泉・食など地域資源の活用による認知症予防から市民後見人養成支援など福祉人材の多能工化と社会的起業家支援をおこなう。

BookMarks

あ・える倶楽部
http://www.aelclub.com/

-----<著書>-----


介護旅行にでかけませんか──トラベルヘルパーがおしえる旅の夢のかなえかた(講談社)

問診による経営診断のすすめ方(共著)

大人の脳活性訓練ガイド(入門編)監修

トラベルヘルパー養成講座・教本
 
介護旅行でいきましょう(時事通信・連載)
 
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