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3週間が経過した被災地支援のこれから »

被災地に希望

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↑ 被災地

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↑ 家に刺さった船

 週末、被災した福島県を周った。ここは地震、津波に加えて原発の放射能汚染が復興の妨げとなり問題を複雑にしている。

 私は杉並区の移動サービス団体「もびーる」のボランティア運転手として、他県の社会福祉協議会(社協)から派遣された応援職員を数か所の避難所に送り届ける役目を引き受けた。

 被災地周辺の自治体では、震災の直後から災害ボランティアセンターを立ち上がりはじめていた。東京ボランティアセンターが全国社会福祉協議会と連携して、組織的に職員を被災地へ送り込むコーディネイトをしている。自治体の福祉サービスを補完する組織である社協の職員が交代で全国から駆けつけ、被災地のボランティアセンターの立ち上げに尽力している。

 職員の中には、阪神淡路大震災や中越沖地震の際に活躍した経験者もいて、混乱が残る今回の被災地では、市の職員や市民ボランティアと協力しながら冷静にリーダーシップを発揮していた。

 私が送った田村市や相馬市などは、今も地震、津波、原発事故の三重苦の中にある。被害の少なかった二本松市は、被災地からの受け入れ自治体として忙しい。

 避難所に入るとすぐに茫然としたままの大人たちを見かけた。未だに何をしていいのかわからないのかもしれない。言葉を失った。

 しばらくして冷静さを取り戻してから避難所を見渡すと、小さな子供たちには小さな笑顔が戻っていた。そして、体操着で働く中高生の姿を目した。他の被災地だったと思うがテレビで中学生たちが紹介されたシーンに似ていた。

 津波の現場は、とても現実の世界には思えなかった。延々と続く瓦礫の中、家族の行方を捜しているのか、一人立ち尽くしている老人とすれ違う。あたり一面、見渡す限りの瓦礫の中にぽつんぽつんと重機が置かれている。黙々と仕事を続けている復興支援の人たちもいたが、これからいったいどれほどの時間がかかるのか、途方もない現実におかれていることを知る。

 ここ相馬市の避難所では、受付業務や清掃活動を子供たちが自主的にはじめたそうだ。

 ショックからか動けなくなったお年寄りの世話や自分たちよりもっと小さな子供たちの面倒をみている。まだあどけなさが残る中高生たちだが、避難所の運営に大きな役割を果たしているのがわかる。聞けば彼らもまた家族を失った被災者だという。

 心の痛みに耐える大人の傍で働く子供たちに希望の光、生きる力を見た。

 難を免れた私たちは、できることのすべてを被災復興の為に尽くしたいと思う。

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↑ 避難所の千羽鶴

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↑ 生きる力

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

小学生や中学生たちが、少しでも役に立ちたいと頑張っている姿は確かに希望の光です。
それにしても、全国から集まった義援金がまだ分配されずに滞っているということです。
その理由が報道されているような「被害の全貌がつかめないため、各県の間で調整がつかない」などという理由なら、馬鹿じゃないかと思います。
義援金などというものは、全国の善意が被災者のために集まったもので、小役人があたかも「財源」のような感覚で管理するべき性質のものではないでしょう。
被害の全貌がまだわからないのなら、義援金の総額だってわからないのです。
さし当たって集団避難している人たちなどに片っ端から配ってしまうべき、と言えば言葉は乱暴ですが一人10万円なら10万円と決めて、領収書だけもらっておけば済む話ではないですか。
全国の善意を可及的速やかに被災者に届けて、少しでも安心させて元気づけることを優先してもらいたいと思います。

子供の抵抗力は弱いが、回復力は強い。
ただ、この先も子供に元気でいてもらうためには、大人の空元気がホンモノになっていかなくてはならない。

被災者は自分たちが何をしなくてはならないかを知っている。
不明者を捜索し、瓦礫を撤去し、インフラを復旧し、学校・病院・職場を再建し、あるいは仕事を探す。
それを妨げているのは活動資金の不足だ。

震災による経済的損失は広く被災地以外にも波及する。
ジャブジャブのマネーは投機に向かい、生産力の低下とあいまって物価を上昇させつつある。
新車の販売台数を見るまでもなく、消費の急激な縮小が既に始まっている。
消費性向の高い層への資金供給が、まったなしの状況になりつつある。

補償や援助には財源論がついてくるので限界がある。
安定した収入が得られるようになるまでの個人向けの繋ぎ融資が必要だ。

貯蓄率の低い国の国民が皆不安そうな顔をしているかというと、意外とそうでもなく、消費生活を満喫していたりする。
借金も、皆で背負えば怖くないのだ。

篠塚 様

各地から派遣された社協の職員の送り届けご苦労さまです。

先週末と言うことですから、2週間後、早いのか、遅いのか判断できませんが、一歩一歩支援の体制が整っていくのは心強い。

現地社協の体制が、よそ者を受け付けず,地元の人しかボランティアとして受け付けないと報道していましたが、徐々にボランティアによる支援が起動に乗っていくのでしょう。少しずつ明るさが出てきているような気がします。

今回のように、人間の作った原子力発電によって引き起こされる事故に対して全く無防備な経済主義一辺倒なシステムが政治家、官僚、企業、マスコミによって是認されてきた国家の後進性が白日の下に世界にさらせれた。

日本のGNP第三位など、中国のことをいえないほどアメリカ、フランスなど先進国に差をつけられていることを実感しないわけにはいかない。

経済に偏り、人間としての尊厳をないがしろにする経済にかたよった輸出至上主義から脱皮する必要があります。

人間に優しい「人間が主人公」の社会に変革していくことを願ってやまない。間違っても利益優先社会はおさらばしてほしいのだが。

地震、津波、原子力発電の事故の放射能汚染に見舞われている方々のご苦労はたいへんなことだと思います。
できることは協力したいという思いも持っている人たちも大勢いるのです。
ですが、農産物、畜産物、海産物の風評被害という言葉で表現されていますが、それはちょっと違うような気がします。今、日本人は放射能汚染の恐ろしさを思い起こしたのです。そしてその影響が、身体だけのことではなく、水と空気と土に、子や孫や、末代まで及ぶことの恐ろしさを感じてしまったのです。自分はいいから子や孫には、心配のないものを使いたいという人たちがほとんどです。オール電化で快適な生活という莫大な広告に惑わされて、原子力発電というものに対して、何の考えを持たずに、暮らしていることに反省をしているのです。
原子力発電所の建設に、住民が反対していても、一部ネットでしか、それを見聞きできません。大手メディアが取上げて問題提起することも久しくありませんでした。しかし、今日本国中で目覚めたのです。どんなに流暢な言葉でごまかしても、本質の危険性をより鮮明にしただけです。風評ではないのです。日本人の安全神話が崩れたことへの怒りの行動なのです。

3/26田中康夫さんが報じる南相馬市の実態--メディア、政権与党、TEPCOなどなど
http://www.youtube.com/watch?v=H6-EDZftsuQ&NR=1

ようやくテレビは普通の生活を取り戻したように見えるが、それでも、今度は支援と募金を材料にした“芸能(No?)人”らの跋扈がいやに目について、視聴する気が失せる。
NHKを始めとして各局のニュースは、福島原発の実に全体が分かりにくい実況放送ばっかりだ。スポーツ中継と間違っているのではないか。
我々一般国民が知りたいことは、「被災者の生活が今どうなっているか」、「募金や支援が避難所に行き渡っているのか」、「原発は本当に政府の管理下にあるのか」、などであって、原発の仕組みや危険個所に関する専門的な日替わり説明ではない!
地震が落ち着いてきたように見える今からは、一人も犠牲者を増やさないことが、納税してきた国民に対して今政府が最優先に配慮すべきことだ。
大体メディアやコメンテーターもそうだ。有名人が癌になっただけで大騒ぎするくせに、天災とはいえ、何万人も亡くなると一人や二人死者が増えてもニュースではないのだろうか。大体、メディアや国会も節電しているのだろうか。こんなジャーナリズムを見ていると、先の戦争に突入した過程が理解できそうだ。今日もまた極めて不快な時間だけが過ぎていきそうだ。

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Profile

篠塚恭一(しのづか・きょういち )

-----<経歴>-----

1961年:千葉市生れ。
1991年:(株)SPI設立[代表取締役]観光を中心としたホスピタリティ人材の育成・派遣に携わる。
1995年:超高齢者時代のサービス人材としてトラベルヘルパーの育成をはじめ、介護旅行の「あ・える倶楽部」として全国普及に取り組む。
2006年:内閣府認証NPO法人日本トラベルヘルパー(外出支援専門員)協会設立[理事長]。行動に不自由のある人への外出支援ノウハウを公開し、都市高齢者と地方の健康資源を結ぶ、超高齢社会のサービス事業創造に奮闘の日々。
現在は、温泉・食など地域資源の活用による認知症予防から市民後見人養成支援など福祉人材の多能工化と社会的起業家支援をおこなう。

BookMarks

あ・える倶楽部
http://www.aelclub.com/

-----<著書>-----


介護旅行にでかけませんか──トラベルヘルパーがおしえる旅の夢のかなえかた(講談社)

問診による経営診断のすすめ方(共著)

大人の脳活性訓練ガイド(入門編)監修

トラベルヘルパー養成講座・教本
 
介護旅行でいきましょう(時事通信・連載)
 
→ブック・JOURNAL←



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