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2012年12月31日

ピンチをチャンスに!日本の高齢者が観光資源となる

 秦の始皇帝は、不老不死の霊薬を求めて家臣を旅に出した。

 二千年以上の昔、史記にある一節だ。帝の命を受けた徐福が向かったのは東方の三神山、それが命がけの旅であったことは容易に想像がつく。古今東西、不老長寿が珍重されることに変わりはない。

 時を経て、今や我が国は世界一の長寿国家となった。
奇跡といわれる戦後復興を遂げ、先進国の仲間入りをした一方で、超高齢者社会のトップランナーにいる。

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2012年12月18日

死ぬ前にどうしても行きたい所

「この旅は10年分話した」
 わずか2日の旅行帰りに立ち寄ってくれたお客様が興奮している。
 はじめは真冬の稚内。2度目は伊根の舟屋へ。トラベルヘルパーと出会い、介護旅行が人生を少し変えていた。
 何もなければ、誰とも話さない日もある。
 しかし、旅に出る日は支度から出迎え、見送りと朝から忙しい。車や列車を乗り継ぎ、見物しながら食事もする。動いた分だけ新しい出会いがあり、声をかけてくれる人がいる。自分という存在を確認する瞬間だ。
 30年前、事故で車いすの生活となり、今は一人暮らしで介護サービスを受けている。家族と別れ、生きる希望を失くした。話し相手は、訪ねてくれるホームヘルパーくらいだ。
 その人がずっと持ち続けた夢を叶えようとしている。作詞家デビューだ。
 立つことも歩くこともできない。しかし、ペンを持つことはできた。震える筆先にすべてを込めて書く。10年前、ようやく見つけた生きがいだった。
 以来、著名な師に弟子入りし、新聞投稿を続け今では入選も常連となった。
 しかし、プロとなれば話は違う。周囲は「無理だ、諦めろ」と言う。それでもあきらめきれない。書くことは、生きることだから。
 その夢を携え今回は大阪へ向かった。プロの歌手が会って話を聞いてくれるという。
 訪ねたコンサートでは熱狂的なファンの前で紹介されスポットライトを浴びた。自分の為にと歌もくれた。事務所の社長は、一緒に挑戦してみようと約束してくれた。すべてが夢のような話だ。
 とうに70歳をこえた人生、うまい話などないことも解っている。それでも残りわずかな人生を生きるには希望が必要だった。
 トラベルヘルパーの育成を初めて18年、身体が不自由な人の旅には、さまざまな気づきがあり今も教えを乞う存在だ。公的制度と制度外サービス、その人に携わる人すべてが希望を支えている。

2012年11月19日

意外にバリアフリーな市場 ── 旅先でうれしい触れ合いも

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 風土がフードを生むと言うが、旅先で郷土料理を楽しむなら市場へ出かけてみることだ。重い荷物を短時間で持ち運ぶ市場の中は段差がなく、車いすでも移動可能な場合が多いからだ。

 海外も同様で、何かその国らしい場所はないかと尋ねられた時は、市場観光をすすめている。東京の築地市場も外国人に大変な人気だ。

 周辺には、そこで働く人のために食堂が並んでいて、さまざまな種類の料理を新鮮な食材で楽しむことができる。注意しておくのは、トイレのチェックくらいだろう。競りが終わり、人が少なくなった時間帯なら安全だ。

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2012年9月 9日

必要な情報得られる仕組みを ── 過渡期にある宿泊施設

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 ホテルもバリアフリー対応が当たり前という時代。ネット検索で「バリアフリー」「宿」などとキーワードを入れてみれば数千万件がヒットする。

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2012年8月15日

気兼ねせず利用しよう ── 空港のサービス、船旅も

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 飛行機はチケットレス、自動チェックインの時代。アナログ人間は戸惑うばかりだが、競争の激しい航空業界では必須の経営課題だ。とはいえ空港は地上職員の数が少なくなり、ちょっとしたことを訪ねるにも苦労する。

 そんな中で親切なのは車いす利用者や障害者、子供連れをケアする専用カウンターだ。日本航空はスマイルサポート、全日空ならスカイアシストデスク。空港管理会社の対応も良くなった。

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2012年7月22日

改善進む鉄道バリアフリー ── 設備だけでなく人も

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 新幹線が滑るようにプラットホームに入ってきた。ホーム柵にやや遅れて車両扉が開くと、慣れた手つきで駅員がスロープ板を渡した。

 車内の多目的室まで笑顔で案内してくれる。車いす利用者に限らず、具合の悪い人や授乳、おむつ交換など、さまざまな用途で使えるスペースだ。すぐ側には、広くなったバリアフリートイレもある。座席には車いす向けのスペースも確保されている。鉄道も設備改良でこうしたユニバーサルデザインへの配慮が見られるようになった。

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2012年7月 8日

バリアフリー進むバス ── 地域交通の担い手

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 介護施設に迎えの観光バスが到着すると、一瞬どよめきが起こり、待ちわびた参加者に笑顔が広がった。待ちに待った旅行出発の日だ。

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2012年6月24日

自由に動けて経済活動も ── 面で広げたい移動サービス

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 要介護状態になると「もう何もできない」と思う人は少なくない。しかし、体の不自由な人の外出を支援する仕組みとして、地域内で行われてきた移動支援サービスの活動がある。通院や通所、通学時などに福祉車両で送迎するものだ。

 徐々に活動の輪を広げ、ボランティアや有志に加え、行政の補助が出たり、社会福祉協議会が直接サービスを行ったりしている所もある。ただ、近隣への移動に限定され、旅行などは使えないことが多い。

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2012年6月 7日

歩きやすく楽しい町を ── 高齢者に出掛けてもらうために

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 1日8千歩歩いている人は介護いらずと言われ、歩数計が売り上げを伸ばしているそうだ。歩きやすい町は、高齢者の健康な生活を支えている。

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2012年5月10日

【日本の未来】応援会議

 経産省中小企業庁が【日本の未来】応援会議、(通称「小さな企業」未来会議という国民会議をやっていて、私も運営委員として招集されている。

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Profile

篠塚恭一(しのづか・きょういち )

-----<経歴>-----

1961年:千葉市生れ。
1991年:(株)SPI設立[代表取締役]観光を中心としたホスピタリティ人材の育成・派遣に携わる。
1995年:超高齢者時代のサービス人材としてトラベルヘルパーの育成をはじめ、介護旅行の「あ・える倶楽部」として全国普及に取り組む。
2006年:内閣府認証NPO法人日本トラベルヘルパー(外出支援専門員)協会設立[理事長]。行動に不自由のある人への外出支援ノウハウを公開し、都市高齢者と地方の健康資源を結ぶ、超高齢社会のサービス事業創造に奮闘の日々。
現在は、温泉・食など地域資源の活用による認知症予防から市民後見人養成支援など福祉人材の多能工化と社会的起業家支援をおこなう。

BookMarks

あ・える倶楽部
http://www.aelclub.com/

-----<著書>-----


介護旅行にでかけませんか──トラベルヘルパーがおしえる旅の夢のかなえかた(講談社)

問診による経営診断のすすめ方(共著)

大人の脳活性訓練ガイド(入門編)監修

トラベルヘルパー養成講座・教本
 
介護旅行でいきましょう(時事通信・連載)
 
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