光市母子事件「実名本」出版差し止め問題の争点
10月7日の発売2日前に光市母子事件被告の弁護人らが出版差し止めの仮処分を広島地裁に申し立て、新聞・テレビが大きく報道したこの騒動。この間の経緯を整理し、何が争点なのかまとめておこう。
ちなみにこの本、『○○君を殺して何になる』(○○は実名)という書名なのだが、少年法によっていまだに匿名報道がなされている被告の実名をタイトルに入れた異例のケースだ。つまり新聞・テレビがこの事件を報じる際に、肝心の書名が表記できないというわけだ。
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10月7日の発売2日前に光市母子事件被告の弁護人らが出版差し止めの仮処分を広島地裁に申し立て、新聞・テレビが大きく報道したこの騒動。この間の経緯を整理し、何が争点なのかまとめておこう。
ちなみにこの本、『○○君を殺して何になる』(○○は実名)という書名なのだが、少年法によっていまだに匿名報道がなされている被告の実名をタイトルに入れた異例のケースだ。つまり新聞・テレビがこの事件を報じる際に、肝心の書名が表記できないというわけだ。
今年もマスコミ志望の学生を連れて千歳烏山の旧オウム教団、現「ひかりの輪」(正確に言えば旧オウムを離脱した集団)を訪れた。いまだにマスコミで非国民扱いされている側に直接会って話を聞き、いつもテレビ画面を通して見ている現実を反対側から見るとどう見えるか考えるという、メディアリテラシーの実践だ(『創』はこのメディアリテラシーを毎号誌面でやっている雑誌なのだが)。
本部前に常駐している公安とも詳しく話をしたりと、なかなか刺激的な取材だったが、学生たちとその事前学習をする過程で、『創』に掲載した麻原元教祖の娘たちのインタビュー記事を読み直し、懐かしく感じた。
8月30日夜の選挙特番で日本テレビが歴史的高視聴率を記録した。たけしの出演したTBSが平均9.5%、テレビ朝日が12.0%、NHKが24.7%なのに対して、何と日テレは26.4%だった。
理由は明らかで、8時台まで放送していた「24時間テレビ」で珍獣ハンター「イモト」が放送時間内にゴールできず、「ゴールの模様はこの後の番組で」とやったために、視聴者がそのまま日テレを見続けたというわけだ。日テレはわざとイモトのゴールを引っ張ったのではないかといううがった見方までなされている。当初は、全局が選挙特番をやるなかでギリギリまで24時間テレビをやっている日テレは大丈夫か、と言われたのだが、現実はその逆だったわけだ。
8月3日から4日間にわたった裁判員裁判をめぐる大報道にはいささか驚いた。これまで市民の関心は今一つだったから、報道されること自体は悪いことではない。ただ気になるのは、報道や議論が、実施例の詳細な紹介に終始してしまったことだ。大事な議論が抜けているように思う。それは、市民がこんなふうに裁判に参加することの意味は何なのか、あるいは人が人を裁くとはどういうことなのか、さらには犯罪を犯した人が罪を償うとはどういうことなのかといった、もっと本質的な議論だ。
こういうテーマって「ザ・ジャーナル」では誰も書かないの?では私が書きます。
もうひとつ、マスコミが大報道を行った「裁判員裁判」についての一文もあるけれど、こっちは8月7日付で共同通信から配信されたので、もう少しタイムラグを設けてからここにアップします。薬物事件についても10日付の東京新聞のコラムに書いたのですが、そこに書ききれなかった話を書いておきます。
7月28日、NHK受信料拒否裁判に判決が出ました。たぶんこういう裁判そのものがもう2年以上にわって続いていたことさえご存じない方が多いと思います。裁判開始から2年余、弁護士を探し始めた段階からすると3年にわたったNHK受信料拒否裁判ですが、今回の東京地裁判決については、朝日新聞、毎日新聞などが大きく報道したために(特に毎日新聞は見出し4段、記事8段という大きな扱いでした)、予想外の反響がありました。『創』編集部が立ちあげている「NHK受信料督促裁判を考える」というブログにもたくさんのコメントが寄せられました。
■NHK受信料督促裁判を考える
http://www.tsukuru.co.jp/nhk_blog/
東京税関から文書が届いた。創出版から北朝鮮に送った郵便物が制裁措置にひっかかって送れないとの文面だった。これは平壌にいる「よど号」グループが毎月購読している「創」のことらしい。「創」は獄中とか北朝鮮とか、特別なところに読者のいる雑誌なのだが(笑)、何と制裁措置の発動で、その「創」が平壌に入らなくなったらしい。「よど号」グループは「創」以外にも日本の雑誌などをたくさん取りよせて読んでいるはずだが、それらもダメになってしまうのか。でも、こんなふうに情報までもシャットアウトしてしまうのって、本当に北朝鮮への制裁になっているのだろうか。むしろ北朝鮮にいる人たちにこそ、国家からの一方的な情報に偏らぬよう日本の情報を送り込んでやるべきだと思うのだが。
「海猿」「ブラックジャックによろしく」などテレビ化・映画化された人気マンガで知られる佐藤秀峰さんのホームページ上の告発が、この何ヵ月かマンガ界で話題になっている。
「ブラックジャックによろしく」は、元々講談社の『モーニング』で連載されていた作品だが、突然、連載が小学館の『ビッグコミック・スピリッツ』に移り、「新ブラックジャックによろしく」として今も続けられている。この移籍劇は当時、業界で大きな話題になったが、真相はわからないままだった。その真相を佐藤さん本人がweb上で告白したのだった。詳しくは下記URLにアクセスしてプロフィール欄、また「制作日記」のバックナンバーの「漫画貧乏」の項をご覧いただきたい。
https://satoshuho.com/index.html
先週は『創』の校了の時期で忙しくて他のことは何もできなかったのですが、先週の「週刊誌を読む」がきょうアップされたのですか。すみませんねえ。東京新聞には月曜に載るのですが、北海道新聞は水曜なので、創ブログには水曜にアップしてるのですが、今後は不定期でなくこちらにも水曜にアップするようにします(でも今回の「週刊誌を読む」はあまりこういう場で議論になるような話でないので掲載期間短くていいです)。それから足利事件の報道検証についてもフォロー記事を書くべしとのご意見があったので、近々やりましょう。
発売中の月刊『創』7月号で詳しく書いたが、昨年6月に処刑された宮崎勤死刑囚の「遺言」が、つい最近明らかになった。昨年4月4日付で宮崎死刑囚が書いた文書を母親に預けておいたものだ。「肌身離さず持っていて!」とあるから、宮崎死刑囚も大事なものだという認識で託したのだろう。
こんなに頻繁に書き込むつもりなかったんだけど、『創』は「創価学会系の雑誌ではないか」なんてとんでもない誤りが書き込まれたりしていたので、「それは違います」と言うために再度書き込むことにした(汗)。書いた人はたぶん『潮』と勘違いしたか、「創」という文字が創価学会を連想させたという、他愛のない誤解なのだろうが、こういうのはきちんと訂正しておかないと、それを今度は本当のことのように引用したりする人がいるからだ。くわばらくわばら。
6月1日放送のフジテレビ「SMAP×SMAP」で草なぎ(なぎという字がワープロで出てこないので平仮名で代用)事件後、初めてSMAP5人が顔を揃える。5月28日に行われた収録前に囲みの会見が行われ、情報番組などで翌日一斉に放送されたのだが、この会見に東京スポーツが異議あり!の報道を行っている(29日売りの30日付)。見出しは「NHKも本紙も締め出し!!草なぎ“復帰会見”の異常」。
記事によると、この会見からジャニーズ事務所側は、東スポなど特定の媒体を排除したという。NHKは前回、謝罪会見の時の放送をめぐって事務所ともめたせいだが、東スポなどを排除したのは、これまで同紙がジャニーズ事務所批判を行ってきたからだろう。
私は死刑囚とのつきあいも多いけれど、一方で芸能人の薬物依存にも、三田佳子さんの息子、田代まさしさんのケースなど深く関わってきた。田代さんは昨年6月、3年半の服役を終えて出所したのだけれど、彼が逮捕当時『創』で連載を執筆していた関係で、私は裁判にも情状証人として出廷するなど、4年前の覚せい剤事件にはかなり関わった。その田代さんが、薬物依存から家庭崩壊、刑務所での生活や出所後の状況などをまとめた著書『審判』をこのほど、創出版から出した。
さる5月1日、和歌山カレー事件の林眞須美さんに面会した。死刑判決が出たのが4月21日だが、30日に不服申し立てを行ったので、確定はもう少し先、恐らく5月10日前後になるはずだ。刑が確定すると原則として接見禁止になるため、それまでの間に知人の面会をできるだけ受け入れるということで、5月1日も3人一緒に面会した。
判決当日は、この裁判に対する自分の闘いの意思表示のために真紅の衣服を着たいという本人の依頼で、私は4月14日に、真紅の上下トレーナー、靴下、ハンカチなどを差し入れた。判決を彼女は大阪拘置所の独居房で、全身「真紅」をまとって迎えた。ただしその決意も虚しく、最高裁の判決は上告棄却。事実上の死刑判決だった。
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