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2010年11月26日

12月7日夜、豪華論客で激論!検察・死刑・イルカ漁

 12月7日(火)夜、新宿ロフトプラスワンで以下の論客が集結してトークイベントを行います。

 現在も大きな関心を呼んでいる検察問題と、映画「ザ・コーヴ」上映中止事件後の和歌山県太地町のイルカ漁をめぐる騒動について、1部・2部として議論します。

 既にローソンで前売りも行っていますのでふるってご参加下さい!当日、USTREAMにも上げる予定です。

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月刊『創』プレゼンツ
森達也『極私的メディア論』出版記念「視点が変われば世界が変わる」

Open18:30/Start19:30
前売¥1500/当日¥1800(飲食別)

第1部 検察腐敗と死刑制度 19:30〜21:00
【出演】森達也(映画監督、作家)、三井環(元大阪高検公安部長)、安田好弘(弁護士)、鈴木邦男(一水会顧問)、辻恵(衆院議院/検察官適格審査会委員)他

第2部 イルカ漁騒動とドキュメンタリー 21:10〜22:30
【出演】森達也(映画監督、作家)、鈴木邦男(一水会顧問)、綿井健陽(ジャーナリスト)、吉岡逸夫(中日新聞新宮支局長)、加藤武史(映画「ザ・コーヴ」配給会社アンプラグド代表)、山上徹二郎(映画プロデューサー/シグロ代表)他

【総合司会】篠田博之(月刊『創』編集長)

※森達也氏(at NewYork)と吉岡逸夫氏(at 和歌山)はSkypeでの出演(ネット中継)となります。

※前売はローソンチケットにて発売中! 【Lコード:33926】

会場:新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 TEL 03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

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そのほか12月は興味深いイベントが目白押しです。

●12月2日(木)18時半〜弁護士会館2階クレオにて「冤罪はこうして作られる」参加費無料。菅家利和・桜井昌司・江川紹子・他

●12月5日(日)13時〜日比谷公園大音楽堂集合。市民の連帯の会主催 検察裏金問題・村木事件・冤罪事件追及の集会とデモ行進

●12月13日(月)18時〜弁護士会館10階1003号室 自由人権協会主催「検証・検察〜村木事件・前田事件から考える検察問題」弘中惇一郎・他

●12月18日(土)13時半〜青山学院大学総研ビル5階(14509教室)人権と報道・連絡会「検察の冤罪作りとメディア」http://www.jca.apc.org/~jimporen/

●12月19日(日)14時半〜日比谷公会堂 フォーラム90主催「死刑のない社会へ」辺見庸・加賀乙彦・中山千夏・森達也・他

2010年11月23日

11月22日に提出された東京都青少年条例改定案を公開!

 6月に都議会で否決された青少年条例改定案だが、新たな案が22日に明らかにされた。この改定案は11月末開会の都議会に上程され、東京都側は12月15日の本会議で採決しようともくろんでいるようだ。

 改定案が明らかになったのを受けて、日本雑誌協会や日本ペンクラブではさっそく、22日に委員会を開いて協議を行った。早ければ今週中にも幾つかの団体から反対声明が出されるはずだ。また来週末から12月6日にかけて会見や集会も開催準備が進んでいる。

 改定案では前回非難の的となった「非実在青少年」などの表現は削除されたが、これは石原都知事の言うように「わかりにくい」「誤解を招く」という理由によるもの。一部修正は施されたものの、性表現規制強化などの骨子は基本的に変わらない。

 月刊『創』が開設していたこの問題についての専用サイト「青少年条例と児童ポルノ法改定による表現規制を考える」も22日からフル稼働。条例改定案文や前回の改定案との比較などを公開した。
http://tsukurukari.blog3.fc2.com/

 今回は都側の根回しもかなり行われており、前回のように民主党が一致して反対に回るのは相当厳しいようだ。但し個々の民主党都議の中には反対論者もいるから、まだ予断を許さない面もある。また前回、漫画家や表現者などを中心に、かつてないほど規制反対の声が盛り上がり、それが奇跡的に事態を動かした前例もあるから、あきらめるのは早い。まず今回明らかになった改定案を分析し、どう考えるのか早急に議論を起こす必要がある。

 今後、反対声明や集会告知、都議会の動きなどを上記特設サイトにて伝えていくので、ぜひアクセスしてほしい。

2010年11月13日

11月16日に検察官適格審査会開催。これ、民意を示すひとつの機会では?

 検察糾弾デモを11月21日全国同時多発で行うという呼びかけ、ぜひ実現してほしいですねえ。http://www.asyura2.com/10/senkyo98/msg/794.html。当日取材し、『創』次号で取り上げたいと思っています。労組や政党が動員をかけたのではない、市民が自発的に声をあげた行動というのは貴重です。民主主義は相当形骸化しているとはいえ死滅しているわけではなく、市民が声を挙げれば時として現実を動かすこともあります。個人情報保護法反対運動が盛り上がった時とか、共謀罪反対運動が高まった時とか、「非実在青少年」条例反対の動きが高まった時とか、過去、何度かそういう局面を私も見ています。

 ということで、ここでもうひとつ注目したいのは、東京新聞が11月10日付の特報面で書いていましたが(この記事は非常にわかりやすくてGOODです)、11月16日に検察官適格審査会が異例の議員要求で開催されるということです。ネットニュースでも紹介されています。
http://gendai.net/articles/view/syakai/127335

 この「検察官適格審査会」、60年以上も実体のないお飾りとして存続だけしていたわけですが、改選により11人の委員のうち民主党議員が4人となり、しかも辻恵議員ら検察批判の急先鋒がそのメンバー。そのほか宇都宮健児日弁連会長が同審査会の会長代理を務めているなど、委員の構成が変わったおかげで、一気に様相が変わったというのです。

 実はこの検察官適格審査会に対しては既に三井環さん(元大阪高検公安部長)が、「審査申立書」を提出しています。村木事件の責任をとって検察幹部を処分せよという要求なのですが、こういう申し立てがもし相当数なされれば、審査会での議論にも影響を及ぼす可能性がありそうな気がします。検察幹部の罷免にまで至らなくとも、賛否激論になるだけでも問題提起になりえると思います。

 確かに小沢問題での検察審査会がそうであったように、こういうチェック機関は両刃の剣でもあるのですが、今、検察に対する不信の念がこれだけ盛り上がっている空気を反映させるひとつのきっかけくらいにはなりそうな気がします。ちなみに三井さんの申立書を、PDFでアップします。
http://www.tsukuru.co.jp/mitsui1001.pdf

 三井さんの事務所(昭和企画)にメールで申立人希望と書いて、名前と肩書きを送れば、審査申立人に追加手続きをとると三井さん自身が言っていますし、そうでなくても同様の文書をこれを参考にして(三井さんのは丁寧すぎて参考にするのは難しいかも)作成して独自に提出する方法もあると思います。但し前出・東京新聞の記事によると、この申立書が不備だと事務局で留め置かれてしまうとのこと。どなたか雛形を作ってネットにアップしてはどうでしょうか。

 そもそも小沢氏を強制起訴に追い込んだ検察審査会への申し立ても、元新聞記者という一人の個人が起こしたものだったと言われています。こういう仕組みは使い方と目的によってアブナイことにもなるわけですが、時として威力を発揮することもあります。検察官適格審査会に検察幹部処分要求を起こすというのも、例えば個人が一人一通ずつ申し立てて、結果的に何千も寄せられれば、意志表示にはなるような気がします。検討してみてはどうでしょう。

 つくづく思うのですが、検察という権力の最高機関の権威がこれほど失墜し、市民の不信感が高まっているのに、その民意を形にする機能が存在していない。大手マスコミはとうに「市民の代弁者」という役割を失ったし、既成の政党や労働組合も現実的力を失っています。そういう状況の中で、もう少し何とかならないものかと思うのです。だから、自然発生的にネットで広がったデモが予想外の参加者を得たというのは、大事なことだと思います。ぜひこれがひとつの形に発展していってほしいと思うのですが。

 あ、『創』も決して何もしないで他力本願になっているわけではありません。発売中の12月号は検察批判の総特集を組んでいるし、ジャーナリズムとして何かできないかと思案中なのです。

2010年11月10日

11月9日アキバ事件加藤智大公判を傍聴しました。

 前回の公判に続いて被害者遺族の証言。特に9日は遺族の調書の朗読だけでなく、殺害された川口隆弘君(享年19)の父親が直接法廷に立って、1mほどしか離れていない加藤智大被告人に向かって詰め寄るという壮絶な意見陳述でした。傍聴席の最前列に座っていた私もハンカチで涙をぬぐいながらの傍聴。この日は女性判事もハンカチを出していました。

 父親の意見陳述はこんなふうに始まりました。「加藤、よく聞け。俺はトラックではねられた川口隆弘の父親だ。俺の息子がどんなに苦しい思いで死んでいったか。俺はお前を絶対に許すことはできない」。その後、息子の傷だらけの遺体と対面した時の様子、火葬した時の辛い気持、今年の成人式には息子が生きていれば出席したはずだと代わりに参加したことなどを切々と語りました。

 そして再び加藤被告人に向かい、こう詰め寄りました。「17人も殺傷したお前にとって死刑は楽な死に方だ。お前に同じ苦しみを味あわせてやりたい。お前は頭はいいのかもしれないが、人間としては最低だ。掲示板でいやな思いをしたといっても、世間の人は皆いろいろなことを我慢して生きているんだ」。

 そして最後をこう締めくくりました。「世の中には死刑に反対する人もいますが、それは身内を殺されたことがなく、遺族の苦しみをわからない人だと思います。裁判長、極悪非道の加藤をぜひ死刑にしてください」

 この前には母親の長い調書(意見陳述)も女性検察官がモニターに写真を映しながら読み上げました。亡くなった一人息子が幼少からどんなふうだったかを切々と語ったのですが、この両親にとって息子の突然の死をまだ完全に受け入れることができないでいる、その思いを吐露したわけです。

 前回の公判で読み上げられた他の被害者遺族の調書でも、身内の無残な死を受け入れられず、神経科の医者にかかるようになったとか、睡眠剤なしでは眠れないといった体験が語られていました。身内を突然、理不尽な形で惨殺されたという体験は、こんなふうに遺族を後々まで苦しめるわけです。

 私も『ドキュメント死刑囚』に書きましたが、奈良幼女殺害事件の小林薫死刑囚の裁判で幼女の両親の法廷証言の時には法廷中が涙に包まれたのですが、この両親もいまだに娘の不条理な死を精神的に受け入れることができない状況でした。

 加藤被告人に向けられた父親の証言の最後に、死刑反対論への批判があったことも、私を複雑な思いにさせました。私自身はどちらかといえば死刑制度反対論者ではありますが、息子を殺された親の「犯人に極刑を求める」気持ちは当然だし、私自身も同じ立場なら同じ主張をするだろうと思います。だからこの父親の意見には同意します。

 ただ、私が前掲著書で主張したのは、凶悪事件の犯人にとって「罪を償う」とはどういうことなのか、個々のケースに即して考えようということです。この加藤被告の場合も、もう死刑を覚悟しているのは明らかで、恐らく一審で死刑判決が出て、本人が控訴取り下げで確定させる可能性は高いと思うのですが、ちょっと釈然としないのは、それが本当に彼にとって罪を償ったことになるのだろうか、ということです。ま、このへんは難しい問題で、私も加藤被告に即してこうだと断定的に語るほど整理ができていないのですが。

 次の公判は11日。被害者遺族の証言が続きます。  

 なおこの加藤被告の裁判については、『創』11月号(先月号)で北海道大学の中島岳志さんが14ページにわたって自分の見解を語っていますが、これもものすごく考えさせる内容です。関心のある人はぜひ読んでほしいと思います。

2010年11月 6日

森達也さんと金平茂紀さんが11月24日に新宿でメディア論のトークセッション!

 死刑問題などで知られる作家/監督の森達也さんと、TBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さんが、11月24日(水)夜6時半から(開場は6時)ジュンク堂新宿店で、日本のメディアのありようについてトークセッションを行います。森さんの新刊『極私的メディア論』(創出版)と金平さんの新刊『NY発 それでもオバマは歴史を変える』(かもがわ出版)の発売記念イベントです。ちなみに金平さんの新刊は、この「ザ・ジャーナル」のブログを1冊にまとめたもの、森さんのは月刊『創』連載をまとめたものです。金平さんの新刊については、ご自身が以前紹介していたので、ここでは、森さんの本について書いておきます。

 オウム真理教、死刑問題、ドキュメンタリー論など様々なテーマに関わってきた森さんですが、それぞれのテーマについて提示している視点は基本的に同じです。それは「視点が変われば世界は違う」というものですが、本書『極私的メディア論』のコピーはそれに続けてこうなっています。「メディアが単一の視点しか提示しなければ多様な世界は矮小化される」。森さんの基本的な考え方はメディア批判にこそ集約的に示されるのですが、そのメディア論の集大成ともいうべきものが『極私的メディア論』です。こうしてまとめて読んでみると、森さんの視点が実によくわかります。ぜひご購読下さい。

■本文見出しより
メディア批評は有効か/なぜテレビが問題なのか/メディアと天皇制は相似形/忸怩たるテレビ出演/NHKの「過剰な忖度」/「わかりやすさ」を求めるテレビ/メディアについての煩悶/事件報道と死刑制度/自主ではなく他律規制/視点が違えば世界は違う/日本のメディアの不自由さ/他

 トークセッションはジュンク堂新宿店の8階カフェを使い、入場料は1ドリンク代込みで1000円です。定員50名。トークの後、サイン会も行いますので、そのおり、名刺交換や挨拶をかわすことも可能です。予約受付はジュンク堂7Fレジカウンターにて、また電話予約も同店にて受け付けます。イベントの詳細などはジュンク堂のHPをご覧下さい。http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk-shinjyuku.html#20101124shinjuku

2010年11月24日(水)開演18:30(開場18:00)

森達也×金平茂紀トークセッション「日本のメディアはこれでいいのか」

ジュンク堂書店 新宿店 TEL 03-5363-1300

『極私的メディア論』(森達也・著、創出版)

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Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

BookMarks

創出版
http://www.tsukuru.co.jp/

最新号
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-----<著書>-----


『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
2012年6月、創出版



『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

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