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« 表現規制の青少年条例改定に出版業界団体が反対声明!
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継続審議になった性表現規制の都条例をめぐって専用サイトを作りました »

都条例改定に反対声明続々! 日本ペンクラブ、図書館協会など。

 本日18日、いよいよ東京都青少年条例改定についての委員会の審議が行われたが、この模様は追って報告するとして、様々な団体から上がった反対声明を紹介しておこう。まず日本ペンクラブの声明。本日夕方5時に発表したのだが、この起草などで一昨日から昨日、私も忙しかった。今回の規制強化はマンガが狙い撃ちされているのだが、この問題をマンガだけでなく表現に関わる作家やジャーナリストが全体として受け止めて反対していこうという意志を示すためには、日本ペンクラブが声明を出すことは大きな意味があった。ペンクラブでは私が副委員長を務める言論表現委員会と「子どもの本」委員会ですり合わせを行うところから始め、様々な人が意見交換しながら声明文を練っていった。大きな組織であるだけに、緊急でこういう作業を行うのは大変なのだが、執行部始め大勢の人が力を尽くしたおかげで何とか本日発表にこぎつけた。

●東京都青少年条例改定による表現規制強化に反対する

 現在、東京都議会で審議されている青少年健全育成条例の改定案に対し、出版界の主要な団体やコミック作家などが強い反対の意を表明している。表現に対する規制強化の意味を持つ今回の条例改定については、日本ペンクラブも危惧を表明せざるをえない。青少年条例による規制は、直接的には青少年への販売や閲覧を制限するものとされるが、それが表現全体に影響を及ぼすことは明らかである。

 そもそも性表現といった個々人によって受け止め方が異なる、デリケートな事柄については、国家や行政による法的規制や取り締まりを極力排し、表現者や出版社等の自律による自主的規制などによって対処するのが好ましいことは言うまでもない。

 今回の条例改定については、今日に至るまで、十分な市民的議論に供せられることもなく、表現に関わる規制強化という重大さに比して拙速に事が運ばれている印象は拭えない。また、「非実在青少年」といった恣意的な判断の余地がある造語によって、表現行為が規制されることが好ましくないことも言うまでもない。さらに、改定案の中に含まれるインターネットの規制についても、公権力がフィルタリング基準に関与することにつき、活発な議論を通した上での合理的なコンセンサスが得られているとは、到底言えない。

 表現に関する規制は、歴史的に見ても、恣意的な運用や拡大解釈の危険性が排除できず、表現の自由と、ひいては民主主義の根幹に関わる重大な弊害をもたらすおそれがある。なぜいま表現規制を強化しなければならないのか、納得のいく説明もないままの今回の条例改定について、日本ペンクラブは強く反対するとともに、同様な改定を予定している各地方自治体や政党に対し、開かれた場において冷静かつ慎重で十分な検討をすることを強く求める。

2010年3月18日
社団法人日本ペンクラブ 会長 阿刀田 高

 次に日本図書館協会が昨日発表した声明だ。
 http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.pdf

 さらに日本雑誌協会と別に小さな出版社が集まって作っている出版流通対策協議会も本日付で声明を出した。

 これだけ多くの団体が次々と声明を出していくのは久々で、今回の問題への危機意識がいかに大きく広がったかを示すものといえよう。

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   「連携を高め ゆるがない監視を」

>> ●東京都青少年条例改定による表現規制強化に反対する
>> 社団法人日本ペンクラブ 会長 阿刀田 高

>> 次に日本図書館協会が昨日発表した声明だ。
>>  http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.pdf

ほぼ表現の世界の全勢力が反対の意思表示をした
事になります。
この力が持つインパクトは今の東京都でも俄かに
は突き崩せないでしょう。

素晴らしい、すごいの一言です。


今回の改悪、民主党都議会にもかなり根回しが入
っていて、みんなが動かなければすんなり決まっ
ていた公算が大きかったです。

>> http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1107.html

継続審査動議にしてみたところで都民の理解を得
られなかったという理由であり、機会を伺い再度
条例を通してしまおうという気持ちがありありと
見えます。

この問題賛成派にも言い分がある事を考えると、
もっとも建設的な闘争の解決策は改悪の骨子にな

っている様々な問題点を骨抜きにした、独自の条
例改正案を反対派も作成する事ではないでしょう
か。

両案をつき合わせ、相手にも譲歩を引き出して形
の上で条例は改悪では無く改正させる。

そのためにも、今後も不断の監視と団結が必要に
なります。
問題は解決してません。

これからは、結束の技術力が問われます。

今回改正案が通らなかった事で、昨年の都議選では民主党に投票して、今回日本の表現物が守られた事大変よかったと思います。
共産党、生活者ネットワークや福士敬子議員のような先生の方々にも都民や全国の国民の声にいち早く反対に動いていただき大変感謝いたします。

今後は自民党の中からも、反対の声が出てくる事を期待しております。

日本発のエロ、ロリ文化はアジア中で支持されています(笑)。今回の議案には、特に台湾で反発が強いです。いや台湾で反発したからどうということもないけど、それだけ日本の漫画やエロゲは影響力があるわけです(笑)
私は漫画に高尚なものを求めるつもりはないけどね。1本の名作の裏には数多の駄作があるでしょう。名作だけに絞って生み出せるはずがありません。
キスはいいが舌が絡まったらNGなのか?ハレンチ学園(永井豪、デビルマンなど描いた人)はOKで、山本直樹(普通の漫画もエロ漫画も描いてる人)はNGなのか?それを誰がどう判断するのか?役人の考えそうなことではあります(笑)

役人がエロマンガを検閲する仕事を増やしたいだけでしょ。で、それを伝手にして業界とコネクションを持とうって魂胆なんでしょう。

裁量権のあるところに権力は生じます。それを転がせばお金が稼げる。役人根性丸出し。

<良かった>
都議会民主党は、児童少年への犯罪防止の大義名分が有る限り、賛成に回る議員も結構いると聞いていました。
継続審議になり、ほっと胸を撫で下ろしています。
そもそも、 ロリ好きの奴は友人にもいますが、幼児性愛は、理解できません。その様な人にかかれば、微笑ましい幼稚園の運動会ですら、その対象になり防ぎようがありません。
対象物になりえる全ての表現物を取り締まるなんて、所詮ムリなのです。
むしろ、その様な嗜好が犯罪に結び付いたら、その犯罪者への更正プログラムの整備に金を使う方が、マシです。
人の頭の中の想像力にまで警察が踏み込むなど余計なお世話です。
アグネスは、公園の鳩でも捕まえて、食べていればよろしい。カナダ国籍の人にアレコレ言われたくはありません。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/
(3/19)都内の全PTAを代表する団体が「非実在」である件について

都小Pが、東京都の保護者の声を代表していない理由(非実在青少年の条例改正をめぐって)修正・追記 3/19
ttp://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2010/03/post_86fe.html

賛成に回ってる団体もどうも一枚岩ではないようです。

TVでこの条例取り上げたいくつかの番組見ていても、ネット上で発言している人にも未だに混同している方が多いようですが・・・

「実在の児童ポルノ」と「架空の想像上のポルノ」とを混同している人は頭悪すぎ。

実在の児童ポルノが日本で野放しにされている? バカバカしい。そんな訳ある訳ないだろうに。

実在の児童ポルノは大昔から法律で禁止されており、写真でもビデオでもどんな販売ルート・ネットのアングラ画像掲示板だろうと、見つけ次第即時削除・販売や公開した人物は逮捕されている。

今東京都で推し進められている条例改正案で問題視されているのは、後者の「架空の想像上のポルノ」です。

「非実在青少年」というような痛いニュース扱いされるような変な名称がつけられているが、要は「漫画やアニメやゲームだけでなく、映画・ドラマや小説まで含めた架空の想像上の少年少女のキャラクター」の事を指します。

この架空の想像上のキャラクターに人権を認めて、その未成年キャラクターの人権保護を目的として、架空であってもアダルト表現を一切禁止しようとするあまりにも馬鹿馬鹿しい条例改正なのです。

これが何が問題なのかというと、架空であっても未成年のキャラクターで性表現を一切禁止・過去の小説も映画も全て再放送禁止・焚書としてしまえば、どういう事態になるかは想像してみればどんな馬鹿でもわかるでしょう。

都の担当者は幼児のレイプ等のひどいポルノだけを規制するんだと言っていますが、そんな細かい規定は何も書いていない上に、条例が制定された後で具体的に考えるという、とんでもない恣意的判断でいくらでも逮捕可能な明らかな表現・言論弾圧の法律です。

アメリカでは1954年にコミックコードというものが制定され、その結果それまで色々な種類の表現のあった漫画が、米のPTAのような組織によって本当に徹底的に根こそぎ廃刊・焚書によって壊滅してしまい、例のつまらない単純明快なスーパーヒーロー物漫画だけになってしまいました。

そもそも、漫画やアニメだけ規制すれば終わりではありません。漫画アニメの規制を突破口として、続いて小説も映画もドラマもTVのバラエティ等も全ての規制を目指しています。

アグネスチャンは18歳未満の水着も全面規制すると名言しています。当然未成年のプールも海水浴も禁止です。そんな馬鹿なと笑っている人はこれらの法案を通そうとしている連中を知らないだけです。奴らは本気です。

それから根本的な問題として、子供向けの漫画雑誌や子供の見る時間帯のアニメは性や暴力等の表現をある程度規制する必要はありますが、18歳以上の大人をターゲットとしてゾーニング(分離)販売されている18禁漫画雑誌や、大人をターゲットとした深夜アニメ等を規制するのは、それは単なる思想表現の規制に他なりません。

18歳以上の立派な成人が、頭の中で何を考えようと、どんな反社会的な事を表現しようと、全て思想表現の自由を認めているのが自由主義諸国のあるべき姿であるはずです。

数十年前にロックンロールが生まれた時代、若者達は熱狂して支持したが、大人たちは何だこの「セックス・ドラッグ・反権力」を歌う反社会的な音楽・セックスをイメージさせる腰の動きは!と弾圧しました。

ソ連や東欧中国等の全体主義国では、ずっとロックは反体制音楽として弾圧されました。では、権力者を批判する内容の漫画を書いたら、権力者によって恣意的に逮捕される国になりたいですか?

有害なら規制してしまえ!と思う方は、犯罪者が主人公でかっこよく描かれる「ルパン三世」についてどう思いますか? ルパンを見て銀行強盗働いた・・・という人間がいたとしてどう思いますか?(普通は単なる馬鹿・キ○ガイだと失笑する。漫画やアニメのせいにする犯罪者は全て同じです。)

それから有害云々言っている方は、ネットで調べてみればすぐわかる事ですが、青少年がエロ漫画だけ読んでいるわけありません。

実写のAV(アダルトビデオ)を当然見ているに決まっているじゃないですか。我が国のAVがレイプや盗撮や見た目が非常に幼いAV嬢による擬似小中学生セックス物等、どれだけひどい内容が作られているのか、それがネットで見放題になっている事について、規制派はどう思っているんでしょうか?

そういうエロ漫画やAVの設定が荒唐無稽であることは誰もが知っています。犯罪を誘発する、という可能性はなくもないですが、それが犯罪であることを知った上でそういう行動を選択するのだから、本人の責任です。漫画やアニメのせいにはできません
誰にも「自己」ってものがあるんじゃないですか?エロ漫画を見て「影響された」というのは、影響されることを選択した本人の責任です
これはエロ漫画に限らない話ですけどね。何かに影響されて犯罪を起こしたと、よくマスコミが言いますが、影響された本人の「選択」があったことは見落とされていますね

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Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

BookMarks

創出版
http://www.tsukuru.co.jp/

最新号
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-----<著書>-----


『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
2012年6月、創出版



『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

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