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« 本質論議に欠けた裁判員裁判報道、これでいいのか
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毎日新聞8月21日付の「足利事件裁判官アンケート」はいい記事だった »

またも薬物汚染問題について。この問題で公開講座もやります!

 今週は休刊日の都合で東京新聞には19日掲載になりましたが、のりピー騒動についての「週刊誌を読む」の原稿を転載します。執筆したのは15日でした。それからこの問題について田代まさしさんとゲストに招いて公開講座を行うことにしました。 

 9月3日(木)19時から(開場18時半)「薬物汚染とのりピー騒動」。会場はお茶の水駅から徒歩4分のデジタルハリウッド本校1階セミナールーム。
http://dhw.weblogs.jp/_tokyo/guide/guide.html

 定員は130人。参加費は2000円です。当日は、田代さんの体験を聞きながらも、なるべく踏み込んだ議論ができればいいなと思います。この問題について自分も発言したい!という人はぜひ参加して下さい。会場に定員があるので、確実に座席を確保したい人は手続きに従って2000円を事前に送って下さい。下記事前支払いのアドレスにアクセスすると創出版のショッピングカートのページに入れます。
http://xc523.eccart.jp/h575/item_detail/itemId,224/

 では以下、「週刊誌を読む」記事を転載します。

*  *  *  *

 のりピーこと酒井法子容疑者の薬物事件への関心は高く、ワイドショーや情報番組は軒並み視聴率を上げているという。でも週刊誌は、先週は事件ものに強い『週刊文春』『週刊新潮』を始め大半が夏の合併号で休み。合併号なしで通常通り発行した『週刊朝日』は、編集後記で「ああ出しててよかった、と今週はしみじみ思った」と書いている。薬物事件を特集した8月21日号はかなりの売れ行きだという。

 関心が高いのは、酒井容疑者の清純派のイメージと事件の落差が大きかったことが一因だ。前出『週刊朝日』の「酒井法子薬物逮捕の衝撃」に、彼女の知られざる家庭事情について書いたこんな記述がある。

「福岡県警の関係者が、こう解説する。
『父親は福岡市で勢力を張る山口組の直参・伊豆組組長の舎弟分の組長だった。法子は小学校時代は埼玉県の親類に預けられ、中学の一時期は福岡にも戻っていた。父親は娘のデビューとともに引退し、晩年は山梨で金融業を営んでいたそうです』」

 この父親が八九年に交通事故で亡くなった時、車内に娘の歌のテープが残されていたことは美談として報じられた。そして記事はさらにこう続く。

「福岡に住んでいたころを知る暴力団員は、『当時は『お嬢』と呼ばれていましたが、本人はお嬢様学校に通い、明るく快活だった。しかし、さすが組長の娘ですね。警察に職質されたときの毅然とした態度はお嬢ならでは』と懐かしむ」

 これって「ごくせん」の主人公そのまんまじゃん。でも、こういう複雑な事情を抱えながら"清純派"を演じ続けたのりピーの矛盾の噴出が今回の事件だったのか。その屈折した背景を知って、私は逆に酒井法子というタレントに興味を抱いた。

 当初は清純派と持ち上げていた芸能マスコミは、逮捕直後からひたすら叩きに転じているが、彼女がなぜ薬物に手を染めたのか、その内面に踏み込むような記事が読みたい。

 最後に。内容を紹介する紙幅はないが、『週刊現代』8月22・29日号「新聞・テレビは死ぬのか 迷走するメディア経営」が読み応えある記事だった。

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薬物に手を出したのは、彼女の生い立ちがどうのこうのではなく、夫の影響でしょ。夫が「4年前に勧めた」って言ってるじゃん。夫の生い立ちや友人関係でも追った方が早く真実に迫れるのに。

結局、マスコミがやりたいのは「押尾隠し(=自民党の身内の不祥事隠し)」が目的なんだよね。だから、ピントのずれたことばかりやってる。

マスメディアの存在意義が問われる報道を重ねているに過ぎないように見える。薬物問題の裏に潜む本質問題を芋蔓的に炙り出すことが本来のメディアの役割であるはずである。危ない仕事でもあるが、まさにこれがいい意味でのメディア間競争であり、メディアの本来の健在ぶりを発揮するものではなかろうか。末端問題を弄くり回しても得るものが少ないように思う。検察記者クラブからの操作された、情報量含めた偏向、不公正情報を右から左へ容易に垂れ流す今の新聞、テレビ、ラジオ等のマスメディア体質では、酒井事件に翻弄され、事のはるかに重大な押尾事件の真相を暴くことは果たして出来るのだろうか。今のままでは、またしても国策として闇に葬られそうである。検察記者クラブから垂れ流した小沢秘書逮捕事件報道と同じ過ちをマスメディアは性懲りもなく、また繰り返すのか。国民を愚弄するのもいい加減にしろと言いたい。

篠田さん、おはようございます(いま21日9:20頃です)

>これって「ごくせん」の主人公そのまんまじゃん。でも、こういう複雑な事情を抱えながら"清純派"を演じ続けたのりピーの矛盾の噴出が今回の事件だったのか。その屈折した背景を知って、私は逆に酒井法子というタレントに興味を抱いた。

ぼくも酒井法子に興味を持ちました。
彼女のうたも、出演したドラマもきいたことなかったのに・・・。
ふつうの生い立ちでない(と思われる)彼女が生かされた芸能界というところにも、なぜか、興味を持ちました。
それは、良識とか、常識とかを超えている世界があるのかもと思ったりもします。
いづれにしても、酒井法子とくすり、アートと娯楽、ハレの世界とケの世界といった
一筋縄ではいかない、より掘り下げたリポートを読みたいと思います。

ワイドショーや情報番組は酒井法子容疑者の話題を必要以上に取り上げすぎではないでしょうか? 今朝8時にテレビをつけると、どこもかしこもこの問題でうんざりしてしまいます。おまけに「いつ起訴されてもおかしくない様な森田健作」がまたパフォーマンスで麻薬の事に何かコメントしている。「何故、検察は起訴しないのか?」マスコミは取り上げるべきではないか? 森田健作もいっその事解散してもう一度千葉県民に「選挙資金規正法すれすれをして、完全無所属と嘘を言ったが私を支持するか?」と信任投票をしたらいかがでしょうか?

マスコミは報道の仕方がおかしいのでは、、、。

ラリピーが、社長とかいっていた方は、「トミナガ」とかいう産廃業者の現役員(会長)らしいですね。
この会長の兄上が、元弁護士で、この女についてきた弁護士は、その事務所の人。
この元弁護士とかいう方が、元総理大臣のM氏と、かなりご昵懇とのこと。
(産廃業者には、政治家の庇護が大切)
押尾だけではなく、このラリピーがらみからも突っ込めば、日本の闇が見えてくるのかもしれない。
やってくれないかな~。
無理かな~。

押尾事件の関係者に矛先が向かわないため、という田中説は、読んだだけでは弱いように思います。

先日、安藤警察庁長官が、異例の要請を芸能界に求めました。「要請」にはなっていますが、あからさまな圧力、いや威しにまでなるかもしれません。これでは酒井法子が不起訴になっても、復帰はますます絶望的です。
しかしなぜ、ワイドショー的な事件に、わざわざ警察庁長官がそんな要請をしたのでしょうか。警察が薬物事件を非常に憂慮しているとみせるためでしょうか。警察は、薬物事件に対して厳しく対応する、という姿勢を見せているということでしょうか。つまりアピールか、何かの布石なのでは。

薬物事件は麻薬取り締まり局(麻取り)と警察の獲り合いです。大麻のときは麻取りの勝利、覚せい剤は警察の勝利となります。双方予算や人員をもらうのに必死です。役所の統廃合や天下り先が無くなりそうなのですから。
薬物事件は飯の種になります。薬物撲滅のためなら、税金を大量に投下しても国民は文句は言わないだろうし、そのための民間組織(天下り先)を作っても自然に見えます。そう思わせるようにコントロールできます。薬物やっている芸能人を逮捕し、マスコミに情報を小出しに提供すればいいのですから。この不景気で厳しいのはメディアも同じでしょう。メディアもまた、飯の種と警察に乗ります。

警察やマスコミのやり方で、薬物事犯は減っているのでしょうか。いえ逆に増えています。なのにやり方をまったく変えず、それを続け、さらに支持を得てこれからも続けようとします。そのため定期的に、不良芸能人をスケープゴートにしています。

今総選挙に向けて、4年間自民党がやってきたことの成果をみて、これからも自民党を与党にすると考えるのは厳しいです。それと同様に、今まで警察がやってきた薬物犯罪抑止の成果もみて、今後の手段を改めるべきだと思います。

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Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

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『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
2012年6月、創出版



『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

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