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« 週刊誌を読む:いまだに謎の北野誠降板
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北野誠降板事件の真相はたぶんそう複雑ではないと思う »

草なぎ復帰会見でのジャニーズ事務所の対応を東スポが批判

 6月1日放送のフジテレビ「SMAP×SMAP」で草なぎ(なぎという字がワープロで出てこないので平仮名で代用)事件後、初めてSMAP5人が顔を揃える。5月28日に行われた収録前に囲みの会見が行われ、情報番組などで翌日一斉に放送されたのだが、この会見に東京スポーツが異議あり!の報道を行っている(29日売りの30日付)。見出しは「NHKも本紙も締め出し!!草なぎ“復帰会見”の異常」。

 記事によると、この会見からジャニーズ事務所側は、東スポなど特定の媒体を排除したという。NHKは前回、謝罪会見の時の放送をめぐって事務所ともめたせいだが、東スポなどを排除したのは、これまで同紙がジャニーズ事務所批判を行ってきたからだろう。

 でも、こういう公共性の高い社会的事件の会見で批判的な媒体を排除するというのは、どう考えてもおかしい。草なぎ復帰が異例の早さで行われた背景には、マスコミ全体を覆った同情ムードがあったわけで、事務所としてはそれに水をさしたくないと思ったのだろう。これを東スポは「お帰りムード演出の茶番」と非難している。

 これまでもジャニーズ事務所は、批判的媒体は徹底的に排除してきた。映画「武士の一分」がヒットした時には、文藝春秋が原作の文春文庫の帯に主役キムタクの写真を使おうとしたら、それも拒否。『週刊文春』がジャニーズ事務所批判を行ってきたことへの報復だった。

 ジャニーズ事務所がいまやテレビ界や芸能マスコミを支配しているのは公然の秘密だが、どう考えても度が過ぎると思われる事例が少なくない。例えば以前『創』で江原啓之のスピリチュアルブームを検証するために、テレ朝の番組に取材申し入れをしたところ拒否にあった。後で関係者に事情を聞いてみると、その番組はジャニーズ事務所が関わっており(所属タレントが司会をしている)、事務所からこの媒体の取材は受けないというリストが渡されている。当然その中に『創』も含まれているのだが、ジャニーズ事務所に何の関係もない取材でも事務所の意向は絶対なのであった。

 ちなみに、そのリストには総合週刊誌など雑誌はほぼ全て含まれているという。一度ジャニーズ事務所から「敵」の烙印を押されると、取材拒否はもちろん、あらゆる局面で不利益を受けるという仕組みになっているわけだ。テレビ局はジャニーズ事務所に睨まれたらドラマのキャスティングなどできなくなるから、もう平身低頭だ。

 おかしいのは、かつて『創』がジャニーズ事務所のマスコミ支配の実態を連続して誌面化した時のことだ。ジャニーズ事務所から激しい抗議が来たのはもちろんのことだが、同事務所の言いなりになっていると記事で批判した芸能雑誌や出版社からも抗議が一斉に来た。ほとんどが横並びの同じような文面なのだが、思わず笑ってしまったのは、『創』の記事で批判どころか全く触れていない出版社からも同じ文面で抗議が来たことだ。事務所に言われて横並びで行動しているのは明らかで、この情けない状況がマスメディアの現実だ。若者向けのエンタテイメント雑誌も、ジャニーズ事務所の協力を得られるかどうかが死活問題なのだ。

 断っておくが、私は、あの草なぎ逮捕は不当だと思うし、逮捕が報道された途端に手のひらを返すようにCMや出演番組の中止が決まっていった状況を本当におかしいと思う。だから草なぎ復帰には賛成なのだ。でも、復帰できるとなった途端にまた同情ムードを過剰に演出するテレビ局のあり方や、会見から特定の媒体を排除するといった現実は、本当に情けないと思う。テレビ局などジャニーズ事務所と対立してはやっていけないというのはわかるが、ちょっとこの現実は度を越している。マスメディアは単なる私企業でなく、社会的性格を持っているはずなのだから、もう少し道理が通ってしかるべきだ。

 でも取材拒否にあいながら、ただ負けっぱなしになるのでなく、きちんと抗議の紙面を作るという東スポの姿勢は拍手ものだ。おかしいことをおかしいと言うことさえできなくなったら、言論報道の世界は真っ暗闇だが、残念ながら今のマスコミ界の現実は限りなくそれに近づいている。

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コメント (13)

ついに芸能界まで、メディアを操作し偏向報道を助長する片棒を担ぎ始めているということですね。ことが芸能スキャンダルに留まるのなら実害はないが、このスタンスでは所属タレントを使って「政治的発言」をさせる方向に流れができてしまってもおかしくない。芸能界権力と政界の癒着の悪夢も現実味を帯びてくる。タレント知事がスポンサーの付く民放にやたらに露出してヨイショされているのも気になる。知事の仕事は物産展で地元を売り込むだけでいいのか?この深刻な時期に必要以上に低姿勢でヘラヘラ笑って出てくる姿を見るにつけ政治家として信用できる人間とは思えない。やはりご他聞に漏れず「説明責任」を求める発言もしていたが欺瞞的で不快に感じた。かつて大宅壮一氏がテレビ文化を揶揄して「一億総白痴」と言っていたが先見の明があったというべきだろう。

確かに警察の逮捕、家宅捜索もやりすぎだと思ったが
復帰に至る持ち上げ方、チヤホヤする感じも変だった。
芸能は関係ないのかも知れないが記者クラブとかも早く取っ払っちゃったほうがいい。

東スポはジャーナリズムとは認定されていないようですよ(苦笑)。
というのは嘘で、というかある裁判で東スポだけジャーナリズムとは認めがたいという裁判長直々の認定を受け、訴えた側が敗訴するという珍事がおきました。
篠田さんなら詳細を知っておられると思いますが、勿論東スポはジャーナリズムですが位置付けとしては信頼にに欠ける新聞という世間の認識がそのまま定着しているんじゃないでしょうか。
まあ、昨今では既存の大新聞も信頼や事実性にかなりの偏りがありますから東スポだけが排除されるのは、既存大新聞やスポーツ新聞が書かないいわゆる示し合わせ以外の記事を載せるからでしょうが。
ゲンダイや東スポ、内外タイムスのタブロイド紙は取材費が限られているのでネットから拾ってきた噂や評判をさも世間の声のように記事にしますが、それだけでなくたまにキラッと鋭い記事が乗ることがあるので見逃せません。
芸能事務所やテレビ局からは取るに足らない新聞だと相手にされないということは、それだけ何をするか分らない脅威があるってことですから東スポにはゲリラ性を忘れずに空気を読まない記事を期待します。
ジャニーズが肖像権や著作権にうるさいのはドラマのHPの写真でさえ、使用させずイラストか名前のみという徹底さですからねえ。
今回の飲酒問題にせよ、ジャニーズ事無所のマスコミ対策の徹底ぶりはあの有名社長のスキャンダルのトラウマもあるんだろうと思います。
それにしても、テレビ局はジャニーズ事務所には腫れ物扱いですね。

日本そのものが民主主義国家ではなくなっている現状からすれば誰も何も言えない。特別国民はいやなら見なければいいのですから。それよりも、ニュース番組にも、芸能等タレントをキャスターやコメンテーターに使うケースが多くなった。つまり局の原稿どおりに進めるケースがおおくなり、報道という真実性が薄れてきている。それが報道の偏向性を生んでいるのではないだろうか?本来は報道はひも付きではつまらない。1つの問題でも幾つもの人の見方があるし、それをそれぞれのパーソナリティーをもって報道する。そこにそのパーソナリティーの違いに興味が持てるのだが。私は芸能人は?と言うけれどもこの芸能人がニュース番組に登場して来るのが何か偏向性を感じるのです。

某評論家の云う『悪徳ヘキサゴン』に芸能マスコミが与するものとされるなら、そこで注目度の高い数字(視聴率≒票)を持っているタレントの使い方も何某かの思惑が働いているものと考えて良さそうだ。
総務省系のキャンペーン・タレント然り、大晦日の歌合戦司会者然り。
J事務所の矛盾点とすれば、多くの音楽祭賞レースにはここ二十年近く不参加ながら、映画祭の受賞は受けているところなど。

勿論それらの旗振り役を担っている巨大広告代理店が、年間どれだけの額の収入を政府・与党系の実質随意契約によって得られているかを考えれば、メディアジャックしているのはどこかということも浮かび上がってくる。

J事務所の中でも特別扱いされているSMAPの、更に特別枠にいるタレント木村拓哉については、ある意味「国策タレント」というレッテルが貼られても良いかも知れない。
裁判員制度を見据えて「検察官のベビーフェイスモデル」を構築した検事者ドラマ、世襲議員として総理大臣に昇りつめた役など、何故か体制側を美化するために作られたようなキャラクターを演じている。
現体制を批判的に捉えるアンチ(反逆者)がジェームズ・ディーン以来のヒロイズムだとしたら、全く真逆の立ち位置にいる。
もしアンチの立場からの変革者(CHANGE~HERO)を求めるなら、国家権力の横暴を糾弾する弁護士役が相応しいであろうし、巨大で旧態依然とした古い政治体質の与党を破る政権交代の担い手というキャラクターがつけられただろう。「高卒の検事」というのは、安倍政権下の再チャレンジの色合いを具現化したものだろうか?
「総理」のドラマでの、守旧派・抵抗勢力・官僚機構とくんずほずれつしながら結局は短命な「改革」に終わることで埋没するストーリーは何を描こうとしていたのか・・・
文芸上名作の『華麗なる一族』のリカバーでは、財閥の御曹司という判りやすい役柄を与えることで、後の麻生政権誕生を地ならしする下地にさせていると言ったら想像過多だろうか?
現在は「脳科学者」を演じているが、いよいよ洗脳(あるいはマインドコントロールという名の宗教)の領域に入ったということかも知れない。

「草彅泥酔事件」から大きく脱線しましたが、すべてはひとつのネットワークに展開されている現象ではないかと考えるものです。
草彅氏の仮面のように平べったい表情には、何か常用する向精神薬でもあるのではないかとすら勘ぐってしまいます。

某評論家の云う『悪徳ヘキサゴン』に芸能マスコミが与するものとされるなら、そこで注目度の高い数字(視聴率≒票)を持っているタレントの使い方も何某かの思惑が働いているものと考えて良さそうだ。
総務省系のキャンペーン・タレント然り、大晦日の歌合戦司会者然り。
J事務所の矛盾点とすれば、多くの音楽祭賞レースにはここ二十年近く不参加ながら、映画祭の受賞は受けているところなど。

勿論それらの旗振り役を担っている巨大広告代理店が、年間どれだけの額の収入を政府・与党系の実質随意契約によって得られているかを考えれば、メディアジャックしているのはどこかということも浮かび上がってくる。

J事務所の中でも特別扱いされているSMAPの、更に特別枠にいるタレント木村拓哉については、ある意味「国策タレント」というレッテルが貼られても良いかも知れない。
裁判員制度を見据えて「検察官のベビーフェイスモデル」を構築した検事者ドラマ、世襲議員として総理大臣に昇りつめた役など、何故か体制側を美化するために作られたようなキャラクターを演じている。
現体制を批判的に捉えるアンチ(反逆者)がジェームズ・ディーン以来のヒロイズムだとしたら、全く真逆の立ち位置にいる。
もしアンチの立場からの変革者(CHANGE~HERO)を求めるなら、国家権力の横暴を糾弾する弁護士役が相応しいであろうし、巨大で旧態依然とした古い政治体質の与党を破る政権交代の担い手というキャラクターがつけられただろう。「高卒の検事」というのは、安倍政権下の再チャレンジの色合いを具現化したものだろうか?
「総理」のドラマでの、守旧派・抵抗勢力・官僚機構とくんずほずれつしながら結局は短命な「改革」に終わることで埋没するストーリーは何を描こうとしていたのか・・・
文芸上名作の『華麗なる一族』のリカバーでは、財閥の御曹司という判りやすい役柄を与えることで、後の麻生政権誕生を地ならしする下地にさせていると言ったら想像過多だろうか?
現在は「脳科学者」を演じているが、いよいよ洗脳(あるいはマインドコントロールという名の宗教)の領域に入ったということかも知れない。

「草彅泥酔事件」から大きく脱線しましたが、すべてはひとつのネットワークに展開されている現象ではないかと考えるものです。
草彅氏の仮面のように平べったい表情には、何か常用する向精神薬でもあるのではないかとすら勘ぐってしまいます。

「ジャーナルしちゃうぞ」を見て以来、篠田さんの存在を知ったのですが、篠田さんの文章は論理的で、尚且つ滑らかで、論点の絞り方、分析・解析も充分で、とても読みやすいです。
(私みたいな若者が偉そうに、褒めてしまいましたが)

私はよく小説を読むのですが、作家の文章を読めば、その作家の頭の良し悪し、品格、その他もろもろの特性が全部分かってしまいます。
文章には人間性が全て表れるのだなと思います。

東スポはバーニングの宣伝紙といわれます。
NHKは草なぎ事件をトップニュースでワイドショー風にイメージ映像までつけていた。わざと大きく報道したとしか思えません。その上会見でルール違反をしたのはNHKです。NHKはすでにフェアな局ではなくなりました。
文春もジャニーズに関しては悪意ある記事しか書きません。
ジャニーズについては自分も誤解していました。週刊誌のジャニーズ叩き記事は悪質で根拠のないものがほとんどです。書かれた本人が正気でいられるのが不思議なくらいひどいものです。
女性週刊誌、オヤジ週刊誌、写真誌、スポーツ紙、ワイドショーなどすべての芸能メディアを支配しているのはバーニングです。NHKもバーニングと結びつきが強い。
創がどうかは知りません。
北野誠事件以前であれば、この話は信じられたかもしれない。でもバーニングを語らずして芸能界支配は語れません。それが現状です。ジャニーズを叩く編集者は何かいいことがあるのかと勘ぐってしまいます。
マスコミに信用がなくなっていることも現実です。

マスコミのどこが正義?さん

創が創価学会の影響下にある雑誌だというご指摘は本当でしょうか?
もしそうだとするならば、篠田さんは立ち位置を隠さずに明確にして発言すべきです。
ただマスコミのどこが正義さんの憶測であれば、否定されなければなりません。

最近、普通のテレビも、うかうかして見ていられない。TVタックルの司会者や、爆笑問題の人など、どうも「言わされている、やらされている」感じがする。よくある、「不況の中で、成功している会社や、スーパー」なども、がんばれば、成功するんです。貴方が、成功しないのは、努力が、足りないのです。、ということです。犯罪から家を守るというので見ていたら、「防犯カメラ」の話で、新機種がズラリと並んでいるのが、写り、「ああ、某警備保障会社」への、利益誘導だったんだ。」と、がっかりした次第。ドラマも、バラエティも、気楽に見られないです。そういえば、*通と、*売新聞が、追徴課税とか、、。なにか、内輪もめでも、あったんですか?

『創』が学会系だって?
そりゃ『潮』だろ。

創は学会系じゃありませんよ。潮、第三文明です。

市民さんの分析は今までにないキムタク、ジャニーズ論で面白い。

権力側が謀略を張り巡らして、キムタクを利用したとは思いませんが、キムタク人気に乗りたいとは考えたでしょうね。

夭逝した俳優の赤木圭一郎は60年安保のデモを見て、そこに加わらなければいけないという趣旨の話をしたというエピソードを聞いたことがありますが、今のテレビに出てる芸能人に反逆の精神なんか持ち得ないんだろうな

創が学会系の雑誌と書いた者です。
はるか昔に聞いた話か雑誌で見たか不明ですが、思い込んでいました。調べましたが、証拠はありませんでした。
創の関係者の皆様、申し訳ありませんでした。お詫びして訂正します。
編集部で1行目を削除してもらえないでしょうか。
創はマスコミやジャーナリズムに強い雑誌らしいので、聞き飽きたJの話でなく、某芸能事務所としか表現されないBとマスコミについて是非特集してください。購入します。
やめた芸能記者に取材とか、どうでしょうか。

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Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

BookMarks

創出版
http://www.tsukuru.co.jp/

最新号
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詳細はコチラ

-----<著書>-----


『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
2012年6月、創出版



『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

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