Calendar

2009年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Recent Entries

« 田代まさしさんと薬物依存について
メイン
週刊誌を読む:いまだに謎の北野誠降板 »

週刊誌を読む:鴻池氏辞任に追い込む「不倫旅行」新潮スクープ

 虚報事件で叩かれっぱなしだった『週刊新潮』が、政治家の女性スキャンダルという週刊誌らしいスクープを放った。5月21日号の「愛人同伴『ゴルフ&温泉』の小旅行でGWを謳歌した『鴻池官房副長官』涙目懺悔録」だ。表向きは「健康上の理由」だが、鴻池官房副長官辞任の原因がこのスキャンダルであることは明らかだ。

 鴻池氏はこの一月にも同誌に、二週にわたって同じ女性との不倫スキャンダルを報じられた。その時は苦しい言い訳で乗り切ったのだが、懲りもせず密会を重ねて再びターゲットにされたわけだ。しかも今回は新型インフルエンザ騒動の最中に、国家の危機管理にあたるべき人物が、熱海に不倫旅行をしていたというのだから、責任は免れないだろう。

 前回に続いて『週刊新潮』は隠し撮りした密会現場写真を掲載しているのだが、二人が訪れたホテルにあらかじめ張り込みをしているから、確実な情報を事前に把握していたわけだ。二人とも家庭を持ったダブル不倫だし、一度騒がれながらも関係を続けていたわけだから、恐らくどちらかの身内か関係者が危機感を感じて情報提供したのではないかと思う。

 それは記事を読んだ私の推測だが、鴻池氏自身も『週刊新潮』の取材に応じる代わりに情報源を教えろと記者に迫ったというから、身近な人から情報が漏れたのではないかと疑ったのだろう。結果的に週刊誌に連続して密会現場を押さえられたわけだから、この人には危機管理能力がなかったということだ。

 記事を読むと『週刊新潮』が周到にチームを組んで二人を追尾したことがわかる。虚報事件の名誉挽回と奮闘した様子がうかがえるスクープだ。

 ところで同誌の同じ号には、元タレントの田代まさしさんが先頃、私の創出版から著書『審判』を出版した記念イベントの潜入記も掲載されている。私も田代さんも取材に応じたのだが、掲載されたのは予想通りの冷笑記事だった。見出し「震える手『田代まさし』が口を糊する『失笑イラスト』」。

 薬物依存での服役を終えて悪戦苦闘中の人間を笑い者にするという報道には疑問を禁じえない。

-------------------------------------------------------------------------------------
※『週刊誌を読む』は「創」編集長・篠田が毎週、東京新聞に連載(北海道新聞・中国新聞も転載)しているコラムです。

【バックナンバー】 http://www.tsukuru.co.jp/shukanshi_blog/

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/5834

コメント (11)

篠田様
初めてコメントさせて戴きます。
もう随分昔のような気がしますが、新宿のいかがわしい(笑)エリアで、何かビールのような飲物を飲みながら講演なさっていた雄姿が脳裏にへばりついております(笑)。
さて、この「天地神明に誓って、ウソをついていた」オトコ。
先日、議員会館をうろついていたら、「漆間にハメられたんだよ、アイツは」って声が聞こえてまいりました。
そう言えば、以前より漆間罷免を主張していましたよね、この天地神明オトコは。
阿呆も随分強力な上司を、いや失礼、部下を持ったものです(笑)。

「麻生総理からは、何か言われましたか?」との記者の質問に、鴻池議員は、「何も、言われてない。自分だっていっぱいしてるんやし」って言ったんですよ。もしかしたらこの内閣が嫌になって抜け出したかったのでは?などという意見もございますが・・・真意は、わかりません。

うーむ、このスキャンダルの裏に漆間の影アリですか・・・。
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090519-01-1501.html
にあるように、麻生総理はもはや漆間=霞ヶ関の傀儡政権の様相を呈しているようで。
そういえば、西松献金問題でも漆間が何かとんでもない発言をしていましたが、今となっては記憶にとどめている国民も少ないでしょうね。

新潮 品がないなこの雑誌。
週刊新潮 2009年5月28日号(2009/05/21発売)

国民7割が幻滅「民主党」存在の耐えられないヌルさ

▼「世論調査」カサ上げの「ご祝儀相場」に浮かれた鳩山代表
▼「代表選」ヤジで参院議員を敵に回した岡田敗北の「A級戦犯」
▼まだ言っている「友愛」路線のルーツは「フリーメーソン」
▼「鳩山政権」誕生なら幕を開ける北方領土「暗黒時代」
▼週1「小沢御前会議」は「ホテル朝食会」

鴻池官房副長官の脇の甘さは小学生波ですね。
舌禍問題など口の回る手合いはとかく、突っつかれやすい人間が多いというけれど典型的だな。

権力とつながっているように見える週刊誌のひとつ

>服役を終えて悪戦苦闘中の人間を笑い者にするという報道には疑問を禁じえない。

本当にそうですね。
田代さんは、いま、がんばっておられるのに、その方にそんなことをするなんて、何なのでしょうか。

気弱な地上げ屋さん、一般でないピープルさん

大変勉強になります。
驚きです。漆間氏の影アリという疑い。怖いですね。

この頃、新聞、テレビは、官僚に許可されたことを、報道していると、思っていたが、週刊誌も、そうなってきたのでしょうか。以前、新潮のライバル誌が、出版差し止めになったことが、ありました。法的にいろいろあるのでしょうが、それが、可能なら、今度の記事も相手が、「一般女性」である以上、差し止めも可能だったはずです。どこかから、「出して良いよ」とお許しが出たので、出版できたのでは?と勘ぐってしまいます。小沢氏を悪く書いてれば、麻生総理の記事も載せてOKとか、政治家は、叩かせても、官僚のことは、書かせないとか、あるんじゃないですか。最近の週刊誌は、物足りないです。記者の方の、悪や、ズルに対する「怒り」「憤り」が伝わってこないんです。生活が安定してる記者さんが、多いんでしょうか。もう一度、調べるということ、伝えるということを、考えて欲しいです。政治資金についても、自民党のブラックボックスについて、どこも載せていないし、民主党より、はるかに多い政治資金について、何も載せませんよね。なまぬるいのは、週刊誌では、ありませんか?

凄い考え好きのコメント多すぎ。
単なる鴻池は女好きのジジィだわ。
鴻池さんは関西の番組で恋愛小説を書きたいといってましたよ。
へ~こんな外見で・・・と思ってました。

「たかじんのそこまで言って委員会」で見る鴻池氏は、単なるオッサン、という印象でした。だから、このような人物を内閣官房副長官という要職に起用したこと自体、はじめから???でした。

漆間氏らの意図が介在したのか否かはともかくとしても、まあ、霞ヶ関の官僚からも「下」に見られていただろうことは容易に想像できます。「何で、こんなやつが内閣官房副長官なんだ!」ってね。

麻生氏の強力な応援団が不可解なスキャンダルによって次から次へと排除され、現在麻生氏が頼りにしている人間は漆間氏だけになってしまっているんじゃないですか?

鳥の雛が何匹かいるときに同じ巣の雛が他の雛を落としてしまって自分だけが親から寵愛を受けようとするというのをTVで見たことがありますけど、漆間氏がやってることもこれに近いものがあるんじゃないかと。

また麻生氏も漆間氏に何か弱みを握られているんじゃないかと思うこともあります。特に公務員制度改革で麻生氏の側近である中馬氏からも官僚権限の強化につながるからと反対されたにも関わらず漆間氏の言う通りにやらないとダメと強行に押し通したところなんかを見てもどうも不自然に感じてなりません。

あれだけ麻生降しが吹き荒れていたにも関わらず自分の権力が維持できているのも、官僚を統率している漆間氏にかなり助けられている面もあるんじゃないかと。

そういう意味では現在麻生氏を操っているのは他ならぬ漆間氏なんじゃないかと。鳩山氏を操り人形だと批判してますけど、麻生氏こそ漆間氏の操り人形なんじゃないですか?

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

BookMarks

創出版
http://www.tsukuru.co.jp/

最新号
↓ ↓ ↓

詳細はコチラ

-----<著書>-----


『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
2012年6月、創出版



『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

→ブック・こもんず←



当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.