市民査察者を解放せよ/Free Pine Gap 4.
平和活動家4人が大陸の中央、エアーズ・ロック(ウルル)の近くにあるパイン・ギャップという世界でもっとも秘密のベールに包まれた米軍軍事施設をテロ容疑で「市民査察」しようとして逮捕されたことは以前、ここで取り上げたが、その裁判がアリス・スプリングスにある北部特別州最高裁判所で明日から始まる。
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平和活動家4人が大陸の中央、エアーズ・ロック(ウルル)の近くにあるパイン・ギャップという世界でもっとも秘密のベールに包まれた米軍軍事施設をテロ容疑で「市民査察」しようとして逮捕されたことは以前、ここで取り上げたが、その裁判がアリス・スプリングスにある北部特別州最高裁判所で明日から始まる。
ハワード首相の肝いりで発足した「原子力政策タスクフォース」の中間報告が発表されました。原発の経済性について,予想通り,石炭に温暖化のコストを転嫁し、相対的に高くしなければ太刀打ちできないとしています。しかし,温暖化は深刻であり,切り札は「げ」の字しかない。温暖化に真剣に取り組むつもりなら,最初の原発は,建設から10年から15年で建てられる。そして、2050年までに25基の原発、国内の電力需要の3割が担えるだろう。とまあ、勇ましい結論です。
11月9日に発表された世界各国の豊かさを計る国連人間開発指標によれば、もっとも暮らしやすい国は6年連続でノルウェーだそうです。これは世界の177カ国・地域について、個人所得だとか、文盲率、福祉や医療、寿命など人間社会を総合的に評価した結果だそうです。これによると、オーストラリアはアイスランドに次いで,第3位。
オリンピックやスポーツに一喜一憂することは、もう、ほとんどありませんが,忘れられないシーンがいくつかあります。
週末には気温が上がり,時速100キロを超す突風が吹き荒れ,ニューサウスウエールズ州だけで50を越すブッシュファイヤーが発生した。十軒近い家屋が焼失し,焼死者も出ている。火は沈静化したとはいえ、まだ現在でもあちこちで燃えている。まだ,9月だというのに、すでに本格的な山火事の季節だ。
9月は冬の間,毎週週末、ボールの行方に一喜一憂した蹴球のシーズンが決勝リーグに突入し,月末の決勝に向かいどんどんチームが脱落していく季節です。フットボールのシーズン=冬の終わりは、夏のスポーツがぼちぼちと始まる時期でもあります。しばらく聞かなかったクリケットの選手の名前が聞こえ始めるのもこのころ。
オーストラリアの中央銀行、連邦準備銀行(RBA)は2日、公定歩合を年率0.25%引き上げた。引き上げも、引き上げ率も大方の人間が予想していただけに,イスラエルのレバノンでの蛮行を伝えるニュースより大きな取り扱いをされたことが少し不思議ではあります。
気候変動について協議するかのように喧伝された「亜太パートナーシップ(APP)」だが、結局は原発推進体制であることは以前、指摘した。
「クリーンで効率的な技術」ってのは原発のことで、原発先進国のアメリカ、日本や韓国、それにウラン資源を売りたいオーストラリアが中国やインドへ原発の開発を迫る、どうやら、それがAPPの構造のようだ」
そして、そのAPP構想が着々と現実化されつつある。皮肉なことに原発をクリーンなエネルギーと世界中を言い包め、原発産業の後押しをするアメリカとオーストラリアはともに京都議定書調印を拒否する環境汚染大国だ。
3月初め、ブッシュ大統領はインドを訪問し、F16やF18の売却だけでなく、技術や燃料の移転に関する原子力協力に合意した。インドには現在15基の原発があり、3,310メガワット(MW)を発電しているが、3年以内にはさらに7基(3,420MW)が完成の予定だ。インドは国内にウラン鉱床はあるものの、量は微々たるもので、それらの原発の燃料確保が急務になる。
「風の爪痕もやがて消えるだろう魔の風は...」
ハリケーンだとか、サイクロン。名前は違っても、大きなのがニュースになるとつい口ずさんでしまうのは、「颱風歌」(作詞:松山猛)。
先週サイクロン・ラリーがクイーンズランド北部を直撃した時も、ニュースの合間に、昔よく聞いたアルバム、「黒船」を引っ張り出して大音量でかけてしまった。
「本日(3/20)早朝、ケアンズ付近にオーストラリア観測史上最大級のサイクロン「ラリー」が上陸!」シドニーの平野美紀さんのサイトが伝えています。まるでゴジラ来襲のような勢いですが、サイクロンは瞬間風速290メートルってなくらい、風が強かったようです。どちらかというと空の大怪獣ラドン、ですね。
この風でなぎ倒されずたずたになったのは家屋や建物やインフラだけでなく、農作物ももちろん、ばたばたと根こそぎにされ大きな被害を出しました。地元選出の代議士によれば、サイクロンの直撃にあったイニスフェイルとタリーで全国の9割近いバナナを生産しているのだそうで、それが壊滅。すでにその影響は全国に波及していて、近所の店でもバナナの値段は倍以上にはね上がっています。これを受け、これまで禁止されているバナナの輸入の是非を巡る議論も再燃しています。
テレビやラジオは先週メルボルンで始まったコモンウェルス・ゲームズの中継で持ち切り。週末の新聞のスポーツ欄もそれ一色。緑と金(黄色に見えることが多いが金色、だそうな)のユニフォームを着たオーストラリア選手の写真ばかり。もうすっかり、食傷ぎみ。
コモンウェルス・ゲームズというのは、昔イギリスの植民地だった国や地域で作る「コモンウェルス」のスポーツ国際大会で、4年に1度、持ち回りで開かれ、これが18回目。まあ、ミニ・オリンピックですが、アメリカやロシアなどのオリンピック強豪国が含まれず、しかも、インド、パキスタン、南アフリカ、カナダをのぞけば太平洋や西インドの島嶼国家が相手なだけに、オーストラリアの活躍がとくに目立ちます。世界人口の1/3が含まれる「コモンウェルス」の現代的な意味にについては、また稿を改めるとして、今日は「国の色」と呼ばれることもある「緑と金」について。
夏も終りの3月5日、今年から始まったサッカーのAリーグの決勝戦があった。週末の朝刊には決勝に進出したシドニーのコーチ、リトバルスキ-のインタビューが載っている。週末の新聞はいくつものセクションに分かれて到着するが、そのスポーツ・セクションの表紙だ。去年の今頃も彼のインタビューが載っていたが、それはAリーグと名前を変えたサッカーの全国リーグのシドニー・チームの監督就任に関するもので、わざとらしく、ハーバーブリッジをバックにした写真が載っていた。
個人的にはスポーツはまったくやらないが、観戦するのは好きで、機会があればよくグランドに出かける。夏はクリケット、冬はオーストラリア式フットボールだ。プロの試合だけじゃなく、旅行先とかで草クリケットや草フットボールを眺めるのも好きだ。だから、シーズン最終のAリーグ決勝戦よりも、クリケットの国内リーグ最終ラウンドだとか、そろりそろりとシーズン開始に近付きつつあるオーストラリア式フットボールのほうに目がいってしまう。
昨日の朝、起きがけにラジオを聞いていたら、来週から放送されるはずだったテレビ広告に横やりがはいったということを報道していた。
続きを読む "人類が直面する最大の脅威/the greatest threat facing humanity today?" »
今朝、朝刊を見ると日本の捕鯨船団の母船、日新丸がグリーンピースの監視船アークティック・サンライズ号にぶつかってきたというニュースが大きく載っている。
日本では共同電で各地の新聞に配信されている。共同電は、船団を出している日本鯨類研究所の説明として「グリーンピース側の船が日新丸の右舷と後部に計2回ぶつかってきた」としているが、「日新丸が故意にぶつかってきた」とするオーストラリアの新聞報道とは大きく食い違っている。
ちょうど、衝突がおきた時、抗議船団のリーダー、シェイン・ラトンベリーはジ・エイジ紙(メルボルン)との衛星電話インタビューの最中だったから、状況描写は臨場感溢れたもので、こういうのを読むと、鯨研発表/共同電があやしく感じられてしまうのも無理からぬ話。
オーストラリアは156 カ国と欧州共同体(2005年11月の時点)が批准する京都議定書を先進国の中ではアメリカとともに批准していない。「経済成長を阻害する数値目標や期限設定は有効ではない」というのがハワード政権が批准を拒否する理由だ。キャンベル連邦環境大臣は、制限や目標数値、罰則に基づく「京都」は意味がない、2013年以降の温室効果ガス削減目標を協議することも「時間の浪費」と批判を繰り返してきた。
「京都」を批判し、批准は拒否するが、温暖化に対してなにもやっていないと見られるのはまずい、というわけか、これまた「京都」拒否派のブッシュ政権と組み、去年7月末に打ち上げられたのが「クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ」(Asia-Pacific Partnership for Clean Development and Climate)。それが11日からシドニーで開かれる初の閣僚会議で正式に発足する。(この会議に参加の予定だったライス国務長官はシャロン・イスラエル首相が危篤状態のため、7日から予定されていたインドネシア/オーストラリア訪問をキャンセルした。)
12月上旬、いくつか、重要な法案が上院で可決成立した。雇用関係を大幅に改定する法律、そしてアメリカの愛国法に匹敵する対テロ法はメディアでも取り上げられ議論を呼んだが、ほとんど注目されなかったのは放射性廃棄物処理法だ。これは北部準州にある連邦所有地に2011年をめどに、低/中レベルの放射性廃棄物の貯蔵施設を建設することを可能にする法律だ。
最近は家を自作することを考えたり、住いについて関心がある。まわりにも、関心を持つ人が多い。住まい、というかシェルターは衣食住というように人間の必要性のひとつに数えられている。本来なら、屋根の下で雨露をしのぎ、それなりの快適さを追求することは誰にも当たり前に認められた権利であるはずだ。
平和活動家でイラク開戦前に「人間の盾」となり、その後、占領後のイラクに復興支援のボランティアで入り、昨年4月、ファルージャで人質になったこともあるドナ・マルハーンが、今度はオーストラリア政府に逮捕された。
1975年、東チモール侵略の際、インドネシア軍の行った残虐行為について、西側政府はどこまでその事実を掴んでいたのか。その事実を英国政府は知りながら黙認し、国際社会に黙認を求め、インドネシア政府に加担したことを示す外交文書が公開された。
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