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Oil Peak アーカイブ

2010年12月16日

新たな高み/(What will you do) After the News?

世界の液体燃料生産が新たな頂上に到達しました。
国際エネルギー機関(IEA)が10日に発表した数字によれば、今年11月、世界全体では日産8810万バレルのアブラが生産されました。これは、2008年7月の記録を更新し、人類史上でかつてない規模の液体エネルギーが生産されたことになります。

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2008年7月30日

海軍演習中止?規模縮小?/Japan's navy hit by peak oi.

日本海軍が今年秋に予定されていた演習の規模縮小,「最悪の場合は中止も視野に入れて検討している」ことが報道されています。

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2008年7月 5日

庭を食え/eat the view!

米大統領選挙が近づき、ウエッブ上では就任初日、次期大統領に何をしてほしいか、まず何に取り組んでほしいのか,投票が行われています。イラクからの撤退や温暖化への取り組みなどが上位にくるかなと思ったら,現在一番人気は「ホワイトハウスの芝生を食べられる庭に変えろ」という提案です。

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2008年7月 3日

IEA見通しと日本のマスコミ/Too knackered.

7月になり国際エネルギー機関(IEA)は原油需給の中期見通しを発表しました。

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2008年1月15日

ガソリン車時代の終わり/the end of petrol driven cars.

「アブラの需要が供給を急激に上回っていることは疑いがないことで、ここしばらく,そういう状況が続いている。企業としては、これに代わる駆動力源を開発する社会的義務がある。電気自動車が中期から長期的な答えであろうか。確かにそうだ。しかし、アブラへの依存を大幅に減らすため、そのほかのことにも取り組んでいかなくてはならない」

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2008年1月14日

輸出ピーク/peak export

現時点では90ドル台に戻っているが、原油価格は新春早々,瞬間風速で1バレル100ドルを超した。これを契機に、これまで以上の主流メディアも(懐疑的にせよ)ピークを取り上げつつある。

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2007年12月24日

ブラッドフォード曲線/The Bradford Curve.

環境ゲテモノ化時代、ピーク以降の社会では一人一人に利用できるエネルギー量が低下するものとみられています。一人一人の使えるガソリンの量だけでなく,食料から何から,アブラ漬けで生産されるもの,すべての量が減るということです。

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2007年12月22日

冬は厳しく/winter is hard.

鴨はあまりたくさんはいなかった。
母鴨がパンかごをさかさまにした。
鴨たちはグワッグワッと鳴いて不満そうに見えた。
水は黒かった そしてまもなく凍った。

冬は厳しかった、冬は厳しかった。
お金も銀行の中で凍った。
土曜の夕べの楽しみも
隔週にしかなかった。
アウリス・サリネン(訳:大束省三)

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2007年12月 4日

時代にふさわしい暮らし方/what now?

歴史には何年か、時には何十年か後になってから、「あぁ、あれが転換期だったんだな」という瞬間があります。人間というのは日々の所業に忙殺されがちで、その変化があまり急激なものでない場合、そういう瞬間を見逃しがちなものです。日々の雑事にかまけて、大変動の兆候も往々にして見逃してしまいがちです。

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2007年12月 3日

山の下り方/how will you ride the slide?

ピーク文化もかなり底辺が広がってきましたが、このトゥーンもそのひとつ。

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2007年6月25日

食料ピーク2/peak food too.

WTO(世界貿易機構)や自由貿易協定や経済連携協定の締結といった形で貿易の自由化の促進が声だかに呼びかけられてます。いま、それがもたらす影響について、ひとつ書いているところですが、日本の大手マスコミの論調はひどい。まったく時代認識に欠けてますねえ。

たとえば、今日の東京新聞の社説はこうですよ。

「自由貿易体制強化への動きを止めてはならない。日本は事態打開へ積極的に汗を流すべきだ。」貿易の自由化で、関税など農産物の国境措置が撤廃されれば、農業への打撃が予想されますが、それについて同紙社説は「痛みは避けて通れないが、むしろ、意欲のある担い手育成などの好機ととらえて自由化がもたらす痛みを克服する」べきであると結論しています。

この無知さ加減はまったく何なんだろう。

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2007年5月24日

今年の夏は.../This summer I hear the drumming.

今年の夏(北半球)は、緊迫した状況になりそうです。アブラに頼る現代文明はこれまでになく流動的ですが、そんな状態をグラフで簡単に把握できるオイル・ウォッチ・マンスリーがRembrandt Koppelaar(ASPOオランダ)の手で発行されました。

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2007年5月 9日

現状と見通し/a peek from the peak.

4日付けのlivemintはリャド発で、アリ・ナイミ石油大臣の発言として、サウジ・アラビアが原油埋蔵量の76%増加を目指していると伝えています。現在は確認原油埋蔵量が2642億バレルと発表されていますが、さらに2000億バレル、上乗せする計画だということです。

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2007年3月11日

サウジのアブラ生産、年率8%の減産/8% decline in the desert kingdom.

意識的な措置なのか,それともピーク後の減耗なのか、その理由はわかりませんが,昨年1年間,サウジアラビアの原油生産が前年に比べ8%の減産であることをスチュワート・スタニフォードが8日付けのオイル・ドラムで報告しています。下記に要点と主要グラフを転載します。

世界最大のガワール油田の減耗やサウジのアブラについては何度かここでも書いていますが,これほど重要なニュースを主要メディアはなぜ,取り上げないのでしょうね。

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2006年12月19日

山頂より:その3/a peek from the peak #3.

「石油専門家の中にはピークをすでに過ぎてしまった,ピークは今だ、いや、2010年までには訪れるだろうと言う悲観者もいる。楽観的に見ても、2020年とか,せいぜい2030年まで,世界にもう少しだけ,息をつく時間を与えてくれるだけだ」。
これは、OPECの重鎮の一人,リビア国営石油会社の委員長,ショクリ・ガネム(Shokri Ghanem)の発言です。

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2006年12月12日

安い石油時代のたそがれ/The end of cheap oil

現役の政権担当者で、オイル・ピークの存在を公式に認める人間はあまりいません。
国政レベルとなると,アオテロアのヘレン・クラーク首相くらいでしょうか。現役の政権担当者には、それなりの政治的な意味がともなうので,往々にして,こういう発言ができないものです。

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2006年11月16日

京都でオイルピーク講演会のお知らせ/peak oil in Kyoto.

ちょいと急ですが,今月27日,京都大学で「石油資源・環境の将来を考える」講演会が開かれます。物理探査学会の主催です。講演者はASPO-International(国際ピークオイル+天然ガス研究学会)の代表,ウプサラ大学教授のシェル・アレクレット、ASPO-Australia(オーストラリアピークオイル+天然ガス研究学会)代表のブルース・ロビンソン、そして京都大学の芦田譲教授です。お近くの方はこぞってお出かけください。

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2006年11月14日

中国とピーク/China awakes?

ピークや温暖化について,世界からの情報を追うのにここ何年か世話になっているサイトがいくつかあります。そのうちのひとつは、世界のメディアから関連情報をクリッピングするpeakoil.comです。2年ほど前に,ヒューストンのテク技術者が始めたサイトで、日本ではあまり知られていないようですが,お隣,中国ではかなり注目されているようです。

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2006年11月 6日

人生の達人に生き方を学ぶ/an old sage.

3冊まとめての3冊目は「共生共貧:21世紀を生きる道」です。
著者の槌田劭は自分の好きな作曲家,アーヴォ・ペルトと同じ年,1935年生まれだそうですから,今年71歳になる人生の大達人です。もともとは京大などで教えていた科学者ですが、1973年に第一次オイルショックの経験から,地元京都で「使い捨て時代を考える会」を結成,リヤカーを引いて古紙の回収から生活の見直しを始めた脱石油時代型暮らしのパイオニアです。

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2006年11月 3日

バイオ燃料は切り札か/biofuel=biodisaster.

バイオ燃料がピーク以降の時代の切り札的存在として世界各国で盛んに開発が進んでいます。以前にも書きましたが,村とか部落単位とか小規模なものならともかく,海外から輸入したり輸出したりということになると,これはもう,本末転倒、環境破壊にほかなりません。

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2006年10月31日

沖縄ロハス/a slow life.

3冊まとめて感想の2冊目は、「沖縄ロハス(ウチナーロハス)」。
知事選たけなわ,パトリオットミサイルが配備されたことを「県民は喜んでもらいたい」と防衛庁長官が発言してはばからない沖縄に関する本です。こんな政府をいつまで我慢しなけりゃならないんでしょうね。本当に。ふざけんじゃねえ。あたしゃ、我慢しませんよ。

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2006年10月27日

ピークオイル・パニック/Half gone.

こもんずの地主、高野さんが提唱した「3冊まとめて」って書こう書こうと思いつつ3冊たまらず,やっと3冊たまったぞと思ったらあのコラム,どこかに行っちゃったようですねえ。
あらあら。

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2006年10月25日

歴史的な瞬間/world oil production in Oktoober.

2006年10月の世界アブラ生産事情をtheoildrumのKhebabがまとめています。

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2006年10月15日

3点/three things.

昔つきあってた男は、アパートの上の階に暮らす女への思い込みを歌ったラブソングを始める前、長い人差し指を聴衆に突き立て,「言いたいことが三つある!」と乱暴そうに言い放ったものだ。

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2006年9月30日

山頂より:その2/ a peek from the peak #2.

面白い広告をネットで見かけたよと知らされました。
オイルピークを示す曲線を地球が転がり落ちていくのが描かれています。

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2006年9月24日

オーストラリアの大減耗/steep descent ahead.

オーストラリア農業資源経済局(ABARE)から6月四半期の鋼業統計が発表された。
(統計全文はこちらから購入可能。要約はこちら

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2006年9月19日

山頂より:その1/ a peek from the peak #1.

山頂にたどり着いた時代を感じさせる出来事をちょこりちょこちょこ、メモしていきます。

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2006年9月13日

石器と石油/oils ain’t stones.

アル・ゴアが自身の主演するドキュメンタリー映画,「都合の悪い真実」のプロモーションで来豪しています。

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2006年9月 7日

ジャックが救世主?/Jack the Saviour?

ここの地主,高野さんは最新のインサイダーで「メディア全体が“ワイドショー化”しつつあると言えないか」と書いています。

日本ならば秋篠宮夫妻に生まれた赤ん坊や,こちらならエイにさされて死んだクロコダイルハンターが,ここ二、三日、メディアのワイドショー化を象徴しています。さて、猛獣使いや世継ぎの陰に隠れがちですが,アブラ関連でもワイドショー化を裏付けるような報道があります。

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2006年9月 5日

奇々怪々/selling oil to Saudi?

世の中には不思議なこともあるもので,世界一の産油国であるサウジ・アラビアがアブラの買い付けをしていることを9月2日付けのロイター電がシンガポール発で伝えています。

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2006年9月 4日

じゃあどうするんだ/ and what do you do?

ハリケーン・シーズンが始まったというのにハリケーンが来ず,原油価格は小康状態を保っています。文字通り,嵐の前の静けさなのでしょうか。

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2006年8月29日

ハリケーン来襲/Ernesto watch.

カトリーナがメキシコ湾岸を直撃してから一周年。
幸いにも,今シーズンはこれまでのところ,ハリケーンはひとつだけで、第1号のアーネストも湾岸地帯をはずれ、勢力を弱め熱帯暴風雨になりフロリダ半島を駆け抜け,北に向かっています。

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2006年8月26日

ノルウェーのアブラ/Norwegian oil.

民間最大の石油会社のエクソンの社のCEO(最高経営責任者)、レックス・ティラーソンが23日にノルウェーの会議で行った発言があちこちで報道されています。(日本語ではライブドアニュース
など。)

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2006年8月 9日

プルドー・ベイ・ブルーズ/Prudhoe Bay blues.

プルドーベイ油田のパイプライン腐食による操業停止が大きなニュースになっています。

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2006年8月 7日

ガワール減耗?/ missing millions.

日経が伝えるように,「BPは6日、アラスカ油田から原油を送り出すパイプラインで数カ所の腐食と原油の漏出が見つかり、パイプラインの操業と原油生産を停止する作業に入ったと発表した。完全に停止するまで数日かかるとみられる。最終的に日量40万バレルの減産に追い込まれる見通しで、復旧にかかる日数は不明」。

40万バレルは全米消費の2.6%に相当,価格高騰に拍車がかかるのは間違いないと予測されています。

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2006年8月 4日

オーストラリア人はクルマ好き/We love our cars, we Australians.

オーストラリアの中央銀行、連邦準備銀行(RBA)は2日、公定歩合を年率0.25%引き上げた。引き上げも、引き上げ率も大方の人間が予想していただけに,イスラエルのレバノンでの蛮行を伝えるニュースより大きな取り扱いをされたことが少し不思議ではあります。

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食料ピーク!?/peak food?

国連食料農業機関(FAO)から先月,ぎょっとするようなレポートが発表されています。2006年の穀物生産予想に基づく「穀物見通しと食料情勢(Crop Prospects and Food Situation)」報告書ですが,これを見ると,穀物生産もアブラ同様ピークに達したのかもしれません。

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2006年7月30日

エネルギー収支 /barrel of laugh.

アブラをどれだけ掘り出せるか、その量は重要ではない。
1バレルの原油を獲得するために何バレルの原油が必要なのか,重要なのはエネルギー収支だ。

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2006年7月25日

「議定書」の道筋/Heinberg's Protocol.

つい先日、イタリアのピサで開催された第5回ASPO会議でのスピーチからいくつか、何回かに分けて紹介しようと思います。出典

ピークへの対応の一つとして,国際社会が「議定書」を批准するという考え方があります。気候変動を世界的な問題と捉え,「京都議定書」につながったように,オイルピークも地球規模の問題であり、国際的な合意を作り出すべきだという認識から出発しています。

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2006年7月24日

石油中毒/addicted to oil.

パロディと言えば,このざ・こもんずのマッド・アマノさんの得意分野ですが,知人から80年代のロバート・パーマーの「Addicted to love」のパロ版を教えてもらいました。題して「Addicted to oil」。

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2006年7月23日

愛媛県議会でオイルピークの質疑/ First Peak Oil discussion in a Japanese prefectural assembly.

日本でも,ようやく,オイル・ピーク問題が取り上げられ始めました。日本初のピーク専門ブログ「ん!」によれば、オイルピーク問題を日本で初めて(?)取り上げたのは,愛媛県議員の阿部悦子さんです。一般メディアでは紹介されていませんが,「ん」が質疑の模様を記録しています。

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2006年7月18日

なぜ、北海油田に匹敵する油田が毎年、見つからないのか/why aren't we finding it?

今日からイタリアのピサで重要な会議が開かれます。メディアでは多分,ほとんど取り上げられることもないと思いますが,石油減耗について、ASPO(ピーク・オイル研究学会) の第5回目の年次総会が開かれます。石油地質学者のコリン・キャンベルが設立した団体で,かなり前からピークについて警鐘を鳴らしており、昨年12月の米議会で開かれた公聴会でも意見を求められています。
ASPOイタリアのプログラムを見ると,このブログでも紹介したピーク論者の名前が,キラ星のように並んでいます。

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2006年5月23日

傾向と対策/search and mitigate.

グーグルは世界的な検索ツールの標準になっていますが、最近は言葉の検索だけに留まらず、いろいろな機能が加わっています。

よく知られているのはグーグルマップです。これはいろいろ、シュミレーションの道具として応用することもできるようで、最近話題になったのは、温暖化による海面の上昇の結果、どれだけの地域が水没するのかシュミレーションするアレックス・ティングル(Alex Tingle)の作品です。グリーンピース・インターナショナルなど、環境問題に取り組む市民団体などもすでに積極的に利用しているようで、先日のアースデイでも大好評だったようです。

確かに、グリーンランドの氷が溶けて海面が7メートル上昇するといわれても、ちょっとピンときませんが、それでどれだけの場所が水没するのか、具体的なイメージとして見せられると、危機感も具体的になります。

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2006年5月 5日

ソ連崩壊の真相/the peak killed the Soviet Union.

オイル・ピークに興味を持つようになってから、いろいろな文献を読んでいますが、最近おもしろかったのはソ連と東欧でいわゆる共産主義社会が80年代後半から90年代初頭にかけて、ばたばたと崩壊したのはロシアの石油危機が引き起こしたものだというダグラス・レイノルズの論文です。レイノルズはアラスカ・フェアバンクス大学でエネルギー経済を教える経済学助教授です。執筆時期はかなり前になるようなので、お目にしている人もいるかも知れません。

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(グラフ)
1980年から2004年、旧ソ連の申告された推定埋蔵量(紫/左軸、単位ギガ・バレル=10億バレル)と平均日産(緑/右軸、単位キロバレル=千バレル)。BP Statistical Review of World Energyに基づいている。
The Oil Drumより転載。

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2006年4月25日

クラーク首相、ピークを認める/We're probably not too far short of peak production, if we're not already there - Helen Clark.

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(18日、ピークについて記者会見するクラーク首相。http://www.scoop.co.nz/stories/HL0604/S00206.htm
より)

石油価格が高騰すると、どこの国でもマスコミは経済学者や「アナリスト」を引っぱりだし、またぞろ、お決まりの理由をあれやこれや垂れ流します。やれ、ナイジェリアの情勢不安であり、イランの「大量破壊兵器」であり(あれ、イラクだったっけ?)、そうでもなければ、ハリケーンです。

政治家も役所も、IEAなどの楽観的な予測にしがみつき、価格の高騰が一時的なものであるかのように言い繕い、国民の不安を鎮静しようとします。これまた、いつも通りのこと。

なんて思いながら、憧れの国、ニュー・ジーランドのニュースをチェックしていると。

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2006年4月21日

サン・フランシスコの快挙/Onya, San Franciscans!

マスコミではほとんど黙殺されているようですが、サン・フランシスコは全米ではじめて、オイル・ピークの脅威を認め、対策に取り組むことを宣言した都市になりました。「Peak Oil Plan of Response and Preparation(オイルピーク対策と備え)」は、11日の市議会において、10人の議員、満場一致で採択されたそうです。

ピーク以後のインパクトにどこの都市が耐えられるのか、Sustainlane.comが最近、全米の50大都市について比較をしています。都市の住民のうち、通勤にクルマに頼るする人の割合、公共交通の有無、食料のローカル自給度などを評価し、ランク付けしたものです。ピークの影響が広範にわたることは常々指摘してきたとおりで、ただ単にガソリンの値段が上がるだけにはとどまりませんが、ひとつの指標にはなります。サン・フランシスコは、ニューヨーク、ボストンに次いで、三番目です。

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2006年4月20日

下降の快感その1/the path of descent.

オイル・ピークとそれに続く石油減耗時代が言われ、それじゃあどうしたらいいのか。おろおろとしているばかりではしかたがありません。オイル・ピークを真正面から受け止め、それに対する行動を自分の足下から起こしている人がたくさんいます。昨日のニュースによれば、サン・フランシスコは全米ではじめて、オイルピークに取り組むことを宣言する都市となりました。

それもを含め、自治体の取り組みの例をいくつか、これから紹介していこうと思いますが、まずは、アイルランドのキンセールという町。今、個人的に訪ねてみたい町のナンバーワンの町です。コーク州/県の中心都市のコーク市から南へ車で約40分ほどのところにある港町で、洒落たレストランやB&Bを中心とする観光の町は「グルメ・キャピタル・オブ・アイルランド」などとも呼ばれるそうです。

ここは昨年暮れに、世界ではじめて、「エネルギー下降行動計画」を政策として取り入れた自治体になりました。しかも、「下降計画」はいわゆる「プロ」のコンサルタントや専門家が作ったものではなく、コミュニティのなかからボトムアップで作られたものです。考えてみれば、ピーク以後の暮し方のプロや専門家なんているわけがないのですが、この計画も町の学校を中心にオイル・ピークを正面から受け止めた住人たちが作り上げたものです。サン・フランシスコでも原動力は市民です。

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2006年4月18日

石油文明のたそがれ/Twilight in the Desert【本の紹介】

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『Twilight in the Desert』

昨年6月にアメリカで出版され、ピークに関心のある人たちの間では遡上に上ったマット・シモンズの本をようやっと、近所の図書館で借りて読み終えた。

アメリカのビジネスマンの間でベストセラーになっていることは知っていたが、ここまで浸透しているとは知らなかった。基礎データを調べようと、アマゾンをみると460位で60本ものレビューが投稿されている。これが実際に、どのくらいの数字になるのか分からないが、それなりにアメリカにおけるピーク問題への関心の高さを証明していることは確かです。

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2006年4月13日

オイル・ピークと米軍、その2/Oil's well?

世界一の石油消費者である米軍がオイル・ピークに備えた研究を行っていたことが明らかになった。結論は「便利なエネルギー源が安くて、ふんだんに使える時代は早急に幕を降ろそうとしている」。

国防省がオイルピークに関する研究を行っていたことを3月に、米連邦議会で明らかにしたのは共和党のロスコー・バートレット議員。この研究は軍の技術開発研究所(Army Engineers' Research and Development Center)の手で昨年9月にまとめられたもので、「エネルギー見通しと米軍施設への影響」と呼ばれる報告書はオイル・ピークの到来が近いことを警告し、省エネや再生可能なエネルギーへの転換などの対策に軍がいますぐ取り組むことを提唱している。

pdfはArmy Engineers' Research and Development Centerのサイトからダウンロードできる。

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2006年3月30日

メキシコのカントレル油田がピーク/ Cantarell peaks.

オイル・ピークの古典ともいえるマシュー・シモンズの「twlilight in the desert(砂漠の黄昏)」をようやっと、読み終えた。ベールに包まれたサウジアラビアのアブラ事情、それに頼りきっている現代社会の構造を克明に記した内容で、なるほど、アメリカの重役たちが先を競って読んでいるってのも納得。

いますぐ日本でも緊急翻訳出版され、どこの図書館にも一冊ってなぐあいで広く読まれなければならない一冊です。

さてはて。

本から目をあげ、あたりを眺め回すと、世界は今まさにオイル・ピークって徴候があちこちに見えます。世界第二の埋蔵量の油田、クウェートの大ブルガンがどうやらピークに達したってことは以前紹介したが、3月16日付けのKnight Ridder Newspapersによれば、メキシコの大油田、カントレルもどうやらピークに達したようだ。

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2006年3月17日

ドラム缶の使い方/correct use of oil drum.

オイル・ピークだ、石油減耗時代だって、おののいているばかりではしかたがない。そういう時代を積極的に迎える方法のひとつは、これから不要になるものをどう創造的に利用するか、考えてみることじゃないだろうか。すくなくとも、そっちのほうがずっと建設的だ。

たとえば石油減耗時代にまっ先にだぶついてくるのはドラム缶じゃないか。石油時代を象徴するドラム缶がゴロゴロと、お役御免になるんじゃないか。そしたら、まず、こいつらの退役後の身の振り方から、考えておくのも悪くない。

一番オーソドックスなのはたぶん、オリジナルな用途を流用し容器として使うことでしょう。ドラム缶ってのはこちらでは44ガロンと言われてますが、アメリカ式のガロンだと55ガロン、200リットル入りが標準です。もともと液体を入れる容器なので、水をためたりするのには適しています。数えてみたら、うちの庭にはドラム缶が9つ、あちこちにゴロゴロしてましたが、そのうちのひとつは、雨漏りのする雨樋の下においてあります。かなり受動的で場当たり的な「装置」ですが、一雨降れば、それでも結構な量の水がたまります。

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2006年3月10日

世界最大の石油会社、ピークを否定/peak denial by Exxon.

世界最大の石油会社のエクソン・モービルが先日、ニューヨークタイムズの社説ページに広告を出した。

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2006年3月 5日

いままさにピーク/peak oil is with us now.

3月2日付けのニューヨークタイムス紙に論説委員のひとりで、1996年にピューリツァー賞を受賞したロバートB・センプルJrによる「The End of Oil」という長文記事が載っており、かなり詳細にオイル・ピークを解説し、「ほぼ間違いない」と結論しています。

元の記事は有料ですが、原文はこの記事でも紹介されているEnergy Bulletinのサイト、NY Times: The end of oilに掲載されています。ピークに関してはいくつか、毎日チェックするサイトがありますが、Energy Bulletinもそのひとつです。ピークに興味のある人はぜひ覗いてみてください。

NYTの記事はピーク初心者向けにも分かりやすいように、ハバートの分析方法から始まり、ディフェイスの説、マット・シモンズのサウジ埋蔵量懐疑説など、このブログでもすでに紹介したひとびとの言葉が紹介されています。新技術などに過大な期待をかけ、時期については楽観的すぎるものの、タイムズのようなメインストリームの媒体がピークについて「ほぼ間違いない」としていることには価値があると思います。

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2006年3月 2日

米軍は世界最大の石油消費者/the World's biggest user.

アメリカの人口が5%なのに、世界で生産される石油の1/4を消費している、ってことは以前から指摘されている。ブッシュ大統領が一般教書演説で「石油中毒」と表現した状態だ。

中毒者ってのはいろいろ見てきているし、自分でも中毒症状について、少しは経験がある。ヤクやブツを手に入れるためなら、なりふりかまわずになるのが中毒症状。それがもっとも重要なことになる。アメリカの石油(プラス天然ガス)中毒の先兵である米軍が世界一の石油消費者であること、すっかり油漬けであること示す記事が2月26日付けのSohbet Karbuzのブログに載っているので、下記に訳出します。

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2006年1月21日

水増しされたクウェートの原油埋蔵量/Kuwait reverses its oil reserves.

20日付けロンドン発のロイター電は、業界紙、Petroleum
Intelligence Weekly (PIW)を引用し、クウェートの原油埋蔵量が2倍も水増しされていたことを報告している。PIWはかなり信頼のおける業界紙のようだが、購読するのに一番安いオプションでも年間2000ドルもするんで、原文は確認していない。

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2006年1月15日

エネルギー下降時代の文化/culture of descent

オイル・ピークがくるぞってだけで、頭を抱えて途方に暮れるのもいいけど。「危機は好機」って、インサイダーの新年号にも書いてあった。パーマカルチャー流に言えば、問題の解決方法は問題の中にあるってことになる。

オイル・ピークに警鐘を鳴らす論客の中には、これが世界の終わりだ、という色調の言説をする人もいる。そこまでいかなくともオイル・ピーク以後の暮らし方について、ピークの専門家は悲観的な想像をしがちだ。それもあってか、ピークを意識した人のなかには自宅を要塞化して、食料や燃料をため込んでいる人もいるそうだ。都市じゃ不安だってんで、田舎へ土地を求めていく人もいる。

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2006年1月13日

緑の党、オイル・ピークを政策に/Greens take on Oil Peak

ああ、やっときた。
暑い夏の1日、待ち望むのは南からの涼風だ。涼風前線の動きをレーダーで追いながら、早くこい早くこいって、1日過ごす。ラジオからは前線の動きが刻々と聞こえてくる。30度台半ばまであがった気温も、前線がやってきて涼しい風が吹き込むと、1時間のあいだに10度も下がるんだから、待望する気持ちが分かるだろう。
ああ、やっときた。予定より何時間か遅れたけど、やっときた。

ボブ・ブラウン上院議員率いる緑の党がようやく、オイル・ピークを政策に取り上げたことを知人から知らされた。で、党のサイトを覗いてみると、あるある。

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2006年1月 5日

第二の石油時代の幕開け/the dawn of the Second Age of Oil

ピークについて、コリン・キャンベルがコンパクトにまとめた文章を先月末に見かけたので、下記に訳出します。

キャンベルは元BPの地質学者で1998 年に「サイエンティフィック・アメリカン」論文で世界的なオイル・ピークの到来が近いと警鐘を鳴らした人物。オイル・ピーク調査学会(ASPO)の設立者であり、ピーク論者の中では長老格。彼はピーク以後の時代を第二の石油時代と呼んでいます。

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オイル・ピークに関し米議会で公聴会/Oil Peak vs the Congress

ちょっと、時間が経ってしまいましたが、ワシントンで12月7日に開かれたエネルギーと大気の質に関する小委員会でオイル・ピークに関する公聴会の報告を。この件についてはsgwさんが温暖化いろいろでも言及されていますので、そちらも御覧下さい。

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2005年12月13日

ピーク以後の生き方/what solution?

ビジネス書の配給会社の8CR(800-CEO-READ)は、毎年、アメリカの経営責任者のあいだで読まれるベストセラーのリストをまとめ発表している。アメリカの企業の社長がどんな本を読むかなんて、普段はあまり気にしないが、今年のリストは、ひっかかる。オイル・ピーク関係の本、「Twilight in the Desert: The Coming Saudi Oil Shock and the World Economy(砂漠のたそがれ:迫りくるサウジのオイルショックと世界経済)」が13位に入っているからだ。
http://home.businesswire.com/portal/site/google/index.jsp?ndmViewId=news_view&newsId=20051208005098&newsLang=en

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2005年12月 6日

オイル・ピークに対応しエネルギー政策変更の兆し?/Review of energy policy in the US?

世界で生産される石油の1/4を消費するアメリカは、オイル・ピークをどれほど真剣にとらえているのか。それを考察する記事が12月1日付けのFalls Church Newsに載っている。

ピークについてブッシュ大統領は聞き及んでいるのだろうか。遅くとも(北半球の)昨年の夏には聞いていたはずだ。ガチガチの保守で大統領に近いとされるロスコー・バートレット議員(メリーランド州/共和党)が、ホワイトハウスに出かけて説明したと本人が言っている。バートレット議員はこの問題を議会でいち早く取り上げ、11月中旬、オイルピークに関する決議を下院に提案した人物だ。

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2005年12月 1日

ハッピー・オイル・ピーク・デイ!?/Happy Oil Peak Day!?

日本では、主流メディアに取り上げられることもなく、報道されたとしても11月4日付けの毎日新聞の記事の見出し「<原油高騰>枯渇?無限? 年々増える埋蔵量」が示すように、懐疑的で楽観的な見方をされるオイル・ピークだが、11月24日、世界は「オイル・ピークの日(World Oil Peak Day)」を迎えた。

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Profile

リック・タナカ(Rick Tanaka)

-----<経歴>-----

信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。

BookMarks

-----<訳書>-----


『未来のシナリオ』
2010年12月、農文協

-----<著書>-----


『人工社会』
2006年3月、幻冬舎


『楽農パラダイス』
2003年、東京書籍


『おもしろ大陸オーストラリア』
2000年、光文社知恵の森文庫

-----<共著>-----


『Okinawa Dreams Ok』
1997年、Die Gestalten Verlag


『Higher than Heaven:Japan, war and everything』
1995年、Private Guy International

-----<訳書>-----


『沖縄ポップカルチャー』
2000年7月、東京書籍

『首相暗殺』
ロバート・カッツ著、集英社

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