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米倉弘昌:財界の原発チアリーダー

経団連会長の米倉弘昌について,『おっかけマップ』から転載します。なぜ,この本が取り次ぎ拒否になるのか。うーん。わからない。

「千年に一度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」。「財界総理」である経団連会長、米倉弘昌の発言だ。それも七七万テラベクレルもの放射性物質がじゃじゃ漏れの三月一六日の発言だ。
国会と違い、この「総理」は国民に何の責任も負わないとはいえ、無責任な発言ばかりが続く。同じ会見では「原子力行政が曲がり角に来ているとは思っていない」と早々と原発推進を鮮明にした。この時期、自民党の谷垣は「原発政策の見直し」を口にしている(後に撤回)だけに、そのぶれのなさは鮮明だ。
四月には原発は「国によって安全基準が定められ、設計され建設されている。東電が甘いのではなく、国が設定する安全基準が甘かった」と東電を大援護。賠償問題についても「原子力損害賠償法には、大規模な天災や内乱による事故の場合には国が補償するとある」と言って国が全面的に賠償することを要求した。
原発のチアリーダーとしての揺るぎない態度は五月になっても変わらず、政府が浜岡原発の停止を要請すると、それを「唐突だ」と批判する。

米倉が一〇年から会長を務める経団連(日本経済団体連合会)は、日本を代表する企業の経営者の集まりで、〇二年には旧経団連(一九四六年発足)と日経連(同一九四八年)が統合され、さらに力を増している。しかも経団連の地方組織ともいえる各地の経済連合会で、電力会社が占める役割は生半可ではない。

▼経済連合会の現職会長(一一年六月現在)
北海道:近藤龍夫(北海道電力会長)
東北:高橋宏明(東北電力会長)
中部:川口文夫(中部電力相談役)
北陸:新木富士雄(北陸電力会長)
関西:森 詳介(関西電力会長)
四国:常盤百樹(四国電力社長)
九州:松尾新吾(九州電力会長)
このように地方の経済連合会の現職会長は、全員電力会社のトップで占められている。日本全国の団体である経団連ではそれほど露骨には出てこないが、地方の経済連の会長職は、電力会社の会長か社長が就くのが慣例なのである。
東電に対応するのは全国組織の経団連だが、平岩外四が旧経団連の会長(九〇年から九四年)を務めたほかには東電から「財界総理」は出ていない。しかし、直接トップに立たなくても米倉のような有能なチアリーダーがいれば、その必要もない。ちなみに四八年から五六年まで、経団連の初代会長を務めた石川一郎(日産化学工業社長)は湯川秀樹、茅誠司、藤岡由夫、有沢広巳とともに、五六年に設立された最初の原子力委員会の委員だった。
この米倉、原発を応援するのは経団連の会長だけだからではない。住友化学はGEともに放射性医薬品を扱う会社、日本メジフィジックスの親会社だ。日本メジフィジックスは一〇年にセシウムの体内除去剤「ラディオガルダーゼ」をドイツから輸入する許可を受け、フクシマ後に緊急輸入、福島県などで配っている。同社には厚生省からプルトニウム除去材の開発の依頼もきているそうだ。
過激なまでの原発推進、東電擁護の発言ばかり聞いていると、米倉が被曝ビジネスのタネだから、原発の旗ふりをしているんじゃないかなんて気にもなってしまう。

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米倉経団連会長の話などは、論評に値しない。既存企業の利権を守護、擁護する立場にある企業集団のTOPとしては、極めて当たり前の主張であるが、公共性の理念責任の見られない低レベルの主張にすぎない。

米倉会長に、質問する記者の程度も低すぎると言える。質問するなら、内部被ばくの危険性に脅かされ続ける国民の命をどのように考えているかを問うべきでしょう。
当たり前の企業競争力を問うなどの、ヨイショして満足なのだろうか。

だんだん、コストの問題は、一般的に正常な計算をすれば、原子力が一番高くなるのではないかとの意見が多くなってきている。後は、供給力の問題であるが、再生エネルギーの不安定さが指摘されているが、火力発電でもCO2を減らせる技術が開発されており、原発に頼らなくとも、電力を確保できる道が開けていることもはっきりしてきた。

ついに、海江田氏が、本音を語りだした。「原子力の平和利用技術を切っていいのか、電力の安定供給は冬までは何とかなるが、全部止まれば無理だ」の発言の中に、この人の原発に対する考え方が明確に出ています。

軍事利用が目的であって、その技術を維持、向上させるためには、電力の原発利用はやめられないことを、正直に白状している。従って、供給力の問題は、カモフラージュそのものである。

現在の日本の原発のほとんどは、老朽化が進み、また、安全安心対策がお粗末で、ストレステストを正しく実施すれば、数年の間に排炉にすべきものばかりであって、原発に代わるエネルギーに置き換えなければならないのに、視点が全くずれているとしか言えない。

原発を、やめることによって、既存利権者にとっては大問題ではあると思うが、だからと言って、原発を続けてよいということにならないことを理解すべきでしょう。

原子力をやめれば、新しいエネルギーが競って出てくるし、エネルギー業界に活気が出て、関連業界にに広がる経済効果の方がはるかに大きくなる。安心安全の確保が主目的であるが、閉鎖的な現在の電力業界は打破しなければならない。

そのとうりです.  
文系の人間は、近視眼的で物事の本質が見えない連中ばかりです.げんしりょくにかかわってはいけないのです.
ゴルゴ13がいれば・・・

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リック・タナカ(Rick Tanaka)

-----<経歴>-----

信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。

BookMarks

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『未来のシナリオ』
2010年12月、農文協

-----<著書>-----


『人工社会』
2006年3月、幻冬舎


『楽農パラダイス』
2003年、東京書籍


『おもしろ大陸オーストラリア』
2000年、光文社知恵の森文庫

-----<共著>-----


『Okinawa Dreams Ok』
1997年、Die Gestalten Verlag


『Higher than Heaven:Japan, war and everything』
1995年、Private Guy International

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『沖縄ポップカルチャー』
2000年7月、東京書籍

『首相暗殺』
ロバート・カッツ著、集英社

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