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リビア情勢分析(2)/More on Libya.

リビア情勢の流動化が止まらず、原油生産が落ち込み始めている。
それを受け、原油価格が急騰している(ブレントは117ドル、WTIも2008年10月以来はじめて100ドルを超し、102ドルまで上がった)。


ロイターによれば、従業員の退避などにより、アフリカ第3位の原油生産国では約30万から40万バレルの生産が停止。これは生産の約1/4に相当する。この生産停止がさらに拡大するのか、また、どのくらい続くのか、まったく予想がつかない。仮に事態が収拾されたとしても、生産が内乱以前の状態に戻るまでにはかなりの時間がかかるだろう。

1979年のイラン革命では同国の生産の半分以上が止まり、現在に至るまで完全には回復していない。2990年のイラクによるクウェート侵攻では両国の生 産量は数年間にわたり減少、クウェートの油井は荒廃した。2002年のベネズエラの石油産業の大規模ストライキでも生産は滞り、ストライキ以前の水準には 戻っていない。

リビアは主にヨーロッパ向けに1日130万バレルの原油を輸出しているが、主要な輸出国であるイタリア政府筋によれば、輸出港にも混乱が波及し、港湾機能が停止しているようだ。

タイム誌は元CIAの現地要員が書いた記事で、カダフィ大佐に近い筋からの情報として、油田やパイプラインなどの施設を破壊するよう軍の精鋭部隊に命令が出されたと報道している。もっとも、同じ「筋」はチュニジアやエジプトの民衆蜂起がリビアに及ぶことはないと2週間前に語っていたとのこと。それは間違いだったので、この情報もどれほど精度の高いものかは分からないとしている。すでにカダフィはかなりやけになっているようで、分別をなくしている。油田などのインフラの破壊は、自分に反旗を翻す人たちへの復讐の一念からで、リビアをソマリア化してやる、そう言っているそうだ。同じ動機から、イスラム教過激派を監獄から釈放する命令を出したともいわれている。
サウジアラビアのアリ・ヌアイミ石油相はリビアの生産を穴埋めする用意があると発言している。仮に、その言葉通り、リビアの生産はサウジが肩代わりできたにしても、民衆蜂起の波が、生産量ではリビアに次いでOPEC第10位のアルジェリア(日産120万バレル)や第3位のイラン(370万バレル)など、他のOPEC諸国にも広がれば、それは次第に難しくなっていく。
「リビアとアルジェリアが原油生産を呈すれば、原油価格は220ドル超の水準」に達する可能性も示唆されている。2008年の石油ショック以降、上向きつつあった世界経済にもブレーキがかかりそうだ。

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リック・タナカ(2011年2月24日 18:15)氏
> すでにカダフィはかなりやけになっているようで、分別をなくしている。

 原油生産ラインが一度破壊されれば、回復されるには 多くの時間を必要とします。
下手をすれば、、、 
1バレル(≒159L) 220ドルもなくはないでしょうね。
今回 アメリカ・中国・EU(イラン・ロシア??)辺りは 積極的に動いてないようですし、、、。
動き出してしまえば、止められる勢力がないかもしれません。

 リビアでも 政権に近い方が 抗議の辞任・軍人の亡命・親族の海外退避などを 考えると、カダフイ大佐がやけになっているという憶測も 考えられますね。。
 

永田洋子(1945~2011年)氏が亡くなりました。
収容先での病死との事。

考えること、
彼女を最終的に産出したのは この日本の歴史です。
卒業して就職して、全学連やった方は 歴史的に何の総括もされない。

それでも、
民主主義とは 反対勢力を出来える範囲で許容し続けることで 武力革命を出現させない方途なのです。

ムバラク氏・カダフィ大佐をお見受けすれば。
“民主主義革命”などと マスコミされ、疑問でもありますが・・・

少なくとも 非民主主義的運営だったことが 主因でしょう。。。。。
これは これからの大きな流れです。

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長
”激怒してる” とのこと。
リビアで デモ隊殺戮のために 戦闘機が使われた。
この情報に対して、、、

リビアでは 自国で武器ぐらい製造されてるかもしれない。 いくらなんでも、戦闘機なぞ作られていない。
当然に 外国から 武器商人から買い入れている。

 激怒する相手が 間違われているようです。。 国連はこんなもんでしょう。。。

Profile

リック・タナカ(Rick Tanaka)

-----<経歴>-----

信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。

BookMarks

-----<訳書>-----


『未来のシナリオ』
2010年12月、農文協

-----<著書>-----


『人工社会』
2006年3月、幻冬舎


『楽農パラダイス』
2003年、東京書籍


『おもしろ大陸オーストラリア』
2000年、光文社知恵の森文庫

-----<共著>-----


『Okinawa Dreams Ok』
1997年、Die Gestalten Verlag


『Higher than Heaven:Japan, war and everything』
1995年、Private Guy International

-----<訳書>-----


『沖縄ポップカルチャー』
2000年7月、東京書籍

『首相暗殺』
ロバート・カッツ著、集英社

→ブック・こもんず←

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