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「ノアの方舟級」大洪水/Deluge.
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「ノアの方舟級」大洪水/Deluge.

「ノアの洪水なみ」と称されるほどの大洪水がクイーンズランドやニューサウスウエールズ州を襲っています。

クイーンズランド州の州都、ブリスベンは洪水が押し寄せたため、昨日は市内のオフィスから労働者が避難したそうです。ブリスベンは満潮とダムからの放水が重なり市内を流れるブリスベン川の水位が3メートル以上も上昇する見込みで、今夜から木曜にかけて、「壊滅的」な事態になるという警報が出ており、2万の家庭に避難勧告が出されています。クイーンズランド州の3/4が被災地帯に指定され、確認された死者の数はすでに10人を数え、90人が行方不明とのこと。
qld.jpg
各地で道路が寸断され、通行止めになり、何百人もの観光客が足止めを食っているいるそうで、観光が売り物のこの辺りにとっては大きな問題です。しかし、もっと心配なのは食料など必需品の供給や、病人や怪我人などの取り扱いです。道路とクルマが頼りなところがほとんどなので、それが使えなくなると、本物の死活問題です。
いくつかのビデオを見ると、町の真ん中を川が流れる映像があったり、メインストリートに停車した車が押し流されていったり、小さな川があっという間に水かさが増し、車を何台も次から次へと飲み込んでいきます。家も土台から根こそぎ持ち上げられ、流れていきます。洪水に襲われた町はまるで巨大な台風か津波が通り過ぎたかのようで、自然の凄まじさをあらためて思い知らされます。この3週間で5度目の洪水に襲われている町もあります。このままいけば、州の歴史で最悪の自然災害だった1974年の大洪水(14人死亡、6000件のうちが冠水)の再来、どころかそれを上回るのではないか、いやこの国がはじまって以来の大洪水だという表現も出ています。

トゥワンバを襲う洪水のビデオ
ニュースビデオ
最新のニュースビデオ
最新のニュースや写真、ビデオ(ジ・エイジ紙)

先日報告した砂糖価格の高騰は、サトウキビの大生産地帯であるこの辺が大洪水に見舞われているということもそのひとつの理由だという指摘がありました。もっともなことで、人間の生存がかかっているという時に、金の勘定なんて二の次になってしまいます。こんな場所から食料を買えることをあてにした「自由貿易」体制というものは、たぶん、信じられないくらいもろいものではないでしょうか。
何ヶ月前までは旱魃に喘いでいた場所に大洪水。地球環境がゲテモノ化しているのは間違いないでしょう。何年か前にこの大陸をあとにしたのも、こういうトンデモな異常気象がどんどん凄まじさを増していく、どんどん頻発化するだろう、とても住んでいられないという予測に基づくものでした。だから、それ見たことかって面することはできますが、とても対岸の火事ではありません。被災地の中には訪ねたことのある町もあれば、通り過ぎただけの町、名前を聞いたことしかない町もあります。それぞれの場所で自然の猛威にさらされる人たちの姿を見ると、とても他人事とは思えず、涙が出てきてしまいます。自分の暮らしているところで起こってもおかしくない、それが地球環境のゲテモノ化なのであり、たまたまオーストラリアはその影響がどっちゃリ、たっぷり出てくるに過ぎないのです。いやはや、大陸はものすごいことになっています。
p.s.
大陸の東岸は「ノアの方舟級」大洪水かと思えば、大陸の西側、西オーストラリア州、州都のパースの南では巨大な山火事が発生し、何軒かの家や小屋が焼け落ち、現在150人ほどが避難したそうです。放火だといわれていますが、火が瞬く間に広がるほど乾燥している、山火事にうってつけの条件であることが前提にあります。

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確かに地球では何かが変わり始めています。オーストラリアだけではなく、日本でも昨年の猛暑に、この冬の異常寒波。テレビに出てくる気象予報士たちは低気圧と高気圧の解説はするけど、そもそも、その異常な気圧配置がなぜ出来たのかという分析も解説もない。地球は怒っている。そして、その怒りの矛先は人類に向けられているのでは?

猛暑とか異常寒波とか何を基準としているのか教えて下さい。ものごころついて以来、世間では毎年異常気象と騒いでおり、ただの1回として今年は正常だったとの話を聞きません。寒暖に多少の波があるのはあたりまえでは?

どんさん、コメントありがとうございます。何を基準にしたものか、というご指摘ですが、例えば、1964年以来最大規模の洪水が、「何千年に一度」の旱魃にここ10年近く襲われていた場所に襲来なんてのは、フツーに考えれば、あんまりないことで、かなり異常ではないかと思います。そういう数字で証明される部分もありますが、自分の皮膚感覚で「これはおかしい」ってな気分も大事だと思います。だって、人間自身、自然の一部なんですから。そういうふうに感じませんか?それともどんさんの感覚は「おかしい」「おかしい」っていわれ続けて、麻痺しちゃってますか?
ナオジンさん、人間は謙虚になラなければ、自然や地球からポイされちゃうかもしれませんね。

この大洪水に対する日本の報道機関の対応、どうなっているのであろうか。私は、数カ国の債権とか、株を持っていますので、海外の動向には、常に注意を払っています。

したがって為替の動向、金価格の動向は、最大関心事であって、海外動向に無関心ではありません。海外記事に無頓着な日本の新聞は全く頼りになりません。

大洪水によって、オーストラリアドルの価格が下がっているのです。鉱物資源価格が騰がったり、穀物の価格が騰がったり、日本の受ける影響は極めて大きいのです。

小沢政局、愚かな三面記事に血道をあげ、大切な問題、特に海外の動向に無関心であっては、新聞の使命が終わったのではないか。

その通りだと思いますyamadaさん。これからの時代、何がどう変化して行くのか、既存のメディアは対応出来ないかもしれません。なんで、ジャーナルをよろしく。

近代になって人が入植した土地ってのは、それまで何故人が住まなかったか・・・ってのを考えさせられるね。

特にアメリカのハリケーンや大寒波とか山火事とか・・・

17年前に私はブリスベーンに一年程住んでいた事があるのですが、単なる傍観者の一人として雨が少ないサンシャインステートとして有名なQLDのブリスベーンが歴史的な大雨で洪水に見舞われているというニュースを見て、そんな事も起きるのか、、私がかつていた所はどうなったのであろうか?等とさほど気に掛けていなかったのだが、、

ニュースで流れていた洪水の映像が何と知人家族が住んでいるToowoombaだったというのを知り言葉を失った、、単なるニュース映像から身近な事件へと変った瞬間であった。

分かっていたつもりであったが日々世の中で起きている悲惨な出来事をまだまだ他人事と捕らえていたという何ともまぁ自己中心的というか冷めた目で見ていた自分に改めて気が付いた、、、何とも説明しようの無い気分になっている。

まつざきさん、いろいろなところに行ってますね。
洪水はビクトリアやタスマニアに広がり、それなりにあちこちで冠水するところが出ています。
世界的には、ブラジルでも300人近い人が犠牲になる大洪水があり、スリランカでも未曾有の洪水が報道されています。まあ、そういう意味ではほんとうに「ノアの洪水」ですよね。
これらの洪水を対岸の火事と見るか、自分の問題としてとらえるか、ということで対応が大きく違ってくると思います。自分の問題ととらえれば、できることをやっていく、と。

Profile

リック・タナカ(Rick Tanaka)

-----<経歴>-----

信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。

BookMarks

-----<訳書>-----


『未来のシナリオ』
2010年12月、農文協

-----<著書>-----


『人工社会』
2006年3月、幻冬舎


『楽農パラダイス』
2003年、東京書籍


『おもしろ大陸オーストラリア』
2000年、光文社知恵の森文庫

-----<共著>-----


『Okinawa Dreams Ok』
1997年、Die Gestalten Verlag


『Higher than Heaven:Japan, war and everything』
1995年、Private Guy International

-----<訳書>-----


『沖縄ポップカルチャー』
2000年7月、東京書籍

『首相暗殺』
ロバート・カッツ著、集英社

→ブック・こもんず←

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