Calendar

2007年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Recent Comments

それから/Kia Ora
匿名 12/02
rita 12/02
匿名 12/02
Longo 12/06
rita 12/08

« そろそろ/a goodbye to this damn nation (damnation).
メイン
お椀舟/coracle chronicle »

それから/Kia Ora

新しい場所にたどり着いて、1、2ヶ月もすれば落ち着くだろう、書き出せるだろうなんて思ってました。

如何に別な国とは言え、英連邦の同胞、南十字星を国旗にいただく隣国のこと、多少は違いがあるにしても、そのくらいでなんとか、いつもの暮らしのペースに戻るだろうと思ってました。7ヘクタールの農場に暮らすなんて初めてのことだとは言え、これまでの庭いじりやパーマカルチャーの経験から、何とかなるだろうと高をくくってました。

いやあ、甘い甘い。ブログどころか、私信にもちゃんと返事ができないうちに、もう、夏にさしかかろうとしています。皆様、ご無沙汰をお詫びします。

7月末に、それまで暮らしていた海抜千メートルのうちをあとに、オーストラリア大陸の内部をこれが見納めとばかりに二週間ほど旅してから、8月半ばにはニュージーランドの南島に到着しました。
IMG_0084.JPG
(8月の夕陽)

IMG_0249.JPG
(11月の夕陽)

前任者から14頭の羊と3羽の鶏とともに生産システムを引き継いでから、それこそ無我夢中です。いっぱしの極道を気取ったことはあっても、羊を追いかける牧童をやるとは夢にも思ってませんでした。

ちょうど春の出産シーズンで、到着するや、ぼこぼこと子羊が生まれ、何のかんので18頭の子羊がシステムに加わりました。羊の出産自体は何の手間もいらず、朝、見回りにいってみると,あらあら、子羊がまた生まれらあってな感じ。でも、春になって牧草が茂り出すまでは毎日毎日、干し草を配って回り、草が茂り出せば茂り出したで、一カ所のパドックの草だけが短くならないよう、あちらからこちら、羊を移動させ、それはそれで大変なことです。前任者がしっかりしたフェンスを残してくれたおかげで、新参牧童にもなんとか、手に追えないことはありませんが、それでも、何のかんの気がついてみると一日が終わっていたりします。何しろ、これまで本格的に四つ足動物の面倒を見たことはあまりありません。

春が来れば来たで、牧草が伸びてくるので、毎朝、干し草を配って回る作業からは解放されますが、今度は電気柵がショートしないよう、回りの草を刈り取らなければなりません。前任者は除草剤を使っていましたが、新参者はできれば使いたくないので、それなりに大変です。しかも、できればアブラも使いたくないので、鎌を片手草刈りをしてます。刈ったところは、段ボールや新聞を濡らして敷き詰め、その上にカーペットを敷く,そんな方法を試してます。果たして、どれほど効果があることやら。

春になれば、夏野菜の種まきもあります。前は種取りをして、自分のところで何年も育てた種のストックがあったのですが、もちろん、引っ越し前にすべて破棄しました。まったく白紙からのスタートで、種を手に入れなければなりません。近所の人がわけてくれたり、種会社から買い入れたり、それはそれで一苦労。しかも、これまでの経験がほとんどまったく役に立たない気候,土地です。近所の人にいろいろ尋ねて回り、何をいつ頃、植えたらいいのか、撒いたらいいのか,学ぶことばかりです。

トマトやなす、キュウリなどは、温室でないと結実しないそうで、幸い、前任者が温室を残していってくれましたが、これまで温室でモノを育てた経験がないんで、毎日毎日、期待と不安で過ごしています。

そんなこんな、慣れない土地で戸惑ってますが、その合間にふっと空を見上げると、息をのまされてばかりです。いやあ、本当にものすごい。海抜60メートル、浜が目と鼻の先な丘に引っ越して、毎朝、東の海から上る朝日にも圧倒されっぱなし。
IMG_0148.JPG
(9月の朝日)

これからも忙しい日が続くと思いますが、うちの周りのこと、南島のこと、ニュージーランドのこと、そして、世界のことについて、書き始めます。また、どうぞ、よろしく。

IMG_0188.JPG
(10月の朝日)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/1732

コメント (5)

リックさん 待ち遠しかったよ。こもんず戦線復帰をこころから歓迎します。引っ越しから落ち着くのにとても時間かかってるなあと、その大変さを想いながら、再開を楽しみにしてました。またNZの朝日の昇る牧場からの通信、よろしくね。きっと、きっと行きますから。

どもども、間が延びてしまってすみません。
ぼちぼちと書いていくつもりですのでよろしく。いつでも遊びにきてください。

ほんと、ソソらレます、ゾクゾクします、このLAND AND SEA--- ヒョこっと ガンダルフ が(オリジナリテイ イマイチ) 牧夫の お仕事 ご苦労さまです。

牧童ですか!牧羊犬といえばボーダーコリーですね!リックさんは指笛サインで遠隔操作をするだけ。うらやましい。うちのは井の頭公園あたりを走りまわって、かわいそうなもんです。ちなみに英国系はストップが浅くて狼のように精悍ですが、オーストラリア犬はストップが深くてマズルがキュっと上がって穏やかな顔です。あの~先日、月3500円会員制の犬のフィットネス・クラブを見かけて、都会のペットはここまで来てしまったとショックでしたね。働く犬は美しいです。
私の家族にも北海道に移って牧童になったのがいます。都会育ちが干草を積んだりするのですから、若い時の無理がたたって今腰にきています。要の腰をお大事に。
では、旅行だけでは分からないニュージーランドの暮らしぶり、文化、環境問題、くじらと住民の関係(リクエスト)、南半球から見える北半球、楽しみに読ませていただきます。

牧童といってもにわか仕込み,牧羊犬のことなんかほとんど知りません。働く犬,働く馬なんか,いずれはうちのメンバーに加えたいなあと思ってます。

肩の方はおかげさまで,なんとかボールを投げられるところまで回復しましたが、はい,腰の方,気をつけます。
これからもよろしく。

Profile

リック・タナカ(Rick Tanaka)

-----<経歴>-----

信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。

BookMarks

-----<訳書>-----


『未来のシナリオ』
2010年12月、農文協

-----<著書>-----


『人工社会』
2006年3月、幻冬舎


『楽農パラダイス』
2003年、東京書籍


『おもしろ大陸オーストラリア』
2000年、光文社知恵の森文庫

-----<共著>-----


『Okinawa Dreams Ok』
1997年、Die Gestalten Verlag


『Higher than Heaven:Japan, war and everything』
1995年、Private Guy International

-----<訳書>-----


『沖縄ポップカルチャー』
2000年7月、東京書籍

『首相暗殺』
ロバート・カッツ著、集英社

→ブック・こもんず←

当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.