Calendar

2012年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

2008年10月28日

社会的企業におけるGive&Get の精神

『我々は人から与えられたもので生きているが、生き甲斐は人に与えることから生まれる』

ウィンストン・チャーチル

続きを読む "社会的企業におけるGive&Get の精神" »

2007年11月24日

和風人

0000004777.jpg

「ジーンズ」と「和の心」の出会い~未来へ動き出した日本の匠~

クリスチャン・ディオールのメゾン60周年を記念して、今ディオール表参道店(東京)で『ガリアーノが魅せるニッポン〜』展が開かれています。(12月26日まで開催中)
デザイナーのジョン・ガリアーノは、記念すべきディオールメゾン60周年のコレクションテーマに『ニッポン』を選び、京都や大阪、瀬戸内海の直島などを回って得た多くのインスピレーションを『折り紙ドレス』で表現したり、『北斎の波』『日本庭園』を思わせる刺繍が施されたカクテルドレスなどで美しい『ニッポン』を表現しました。日本の伝統美とフランスのクチュール技術が見事に融合され、2008年春夏コレクションにも大きな影響を与えたと報道されています。

ファッションの世界だけでなく『アニメ』『現代アート』『フード』など、未だかつて無かったほど『ニッポン』は『クール』だともてはやされているように思えます。
ただ中には、洋風と和風テイストが美しくフュージョンしているのではなく、コンフュージョンしている商品もあるためか、日本人のデザイナーは『和』を感じさせるものを意識的に避けているのでは?と思われるところもあります。

そういう中で、流行とは一線を画して本物を伝えていこうと頑張っている人たちがいます。
本物の和の匠(職人)達が集結し、和の心、伝統を「ジーンズ」というアイテムを通して伝えている、『和風人(wahoojin)』( http://www.wahoojin.com/)です。

このブランドのユニークな点は、「ジーンズ」という海外生まれの製品に、日本の伝統的手法である友禅や刺繍、漆工芸の本物の職人がそれぞれの技法を駆使して、従来のいわゆる定番の「ジーンズ」とは異なる、新しい「ジーンズ」の世界を創り出しているというところです。和風テイストを取り入れるという発想の枠を超えて、「ジーンズ」と「和の伝統芸術」がとても美しく調和、昇華している、正にハイブリッドな商品です。

さらに感心する点は、伝統的な日本の絵柄だけでなく、海外向けの商品として、現代日本のサブカルチャーの代表である、漫画やアニメのキャラクターが描かれた商品もあり、新しい日本の絵=アニメなどを伝統的技法で表現するという時代への目配せも巧みなところです。

大和人とか、和風人とよく人に言われる(笑)私にとっては、まさにグッとくる商品コンセプト、そして何よりも実際の商品に感動し(1本ずつ手描きです!)、即オーダーしました。先日もデパートで買い物をしていたら、レジ係の人達から、「うわー 綺麗!!」と声をかけられました。それほど目をひくジーンズですから、私を含め、結果的に履いている人はすべて良い広告塔になってしまうという訳です。

とにかく、もの作りに賭ける職人の『心意気』が熱く伝わり、作り手の『顔』が見える商品です。また、着ることによって、日本人としての誇りやアイデンティティも感じることができる、正に『職人魂』がつまった本物の商品と言えます。

ところで、『和風人』の商品コンセプトは、今後の日本の職人技術が、後世に引き継がれてゆくための、とても良いモデルケースでもあります。

本来、市場なきところ、つまり作品や商品に対して需要がなければ、芸術や工芸も淘汰されていきます。

『和風人』は、我々の生活に欠かせない実用的なアイテムに、伝統的な日本の職人技をあわせ活かし、共生させることを実現しました。新たな市場をつくり、成熟させることができれば、職人達の伝統技術は生き延び、次の世代へと継承されてゆくはずです。

伝統芸術や職人技は国が保護し、守っていくべきものではありません。
それらを活かす新しいビジネスを生み、市場を創り出していくことが、現代の匠が進むべきひとつの姿ではないでしょうか。

そういう意味においても『和風人』のコンセプトは、日本の伝統的職人技を活かし、育む、とても美しいビジネスモデルであると思います。

2007年10月12日

IT時代のパフォーマンスアップ術

チャールズ・チャップリンの「モダンタイムス」は、資本主義と人間の関係、機械化時代への警告と風刺を込めて製作された彼の代表作です。作品の中で主人公が、労働者をまるで機械のように扱う非人間的な工場での単調な労働に耐えられず、精神に異常をきたし、工場の生産ラインを滅茶苦茶にするという場面があります。人間らしさを奪われ、彼自身が狂った機械のような動きになってしまうのです。

「モダンタイムス」が製作されてから70年以上経った今、会社や工場の中はかなりの部分が機械化され、日々の仕事はコンピューター抜きでは成り立たなくなっています。それによる恩恵も計り知れないほどある事は事実ですが、同時に負の面がある事は否めません。特にIT系の企業就労者は、日々技術革新していくそのコンピュータという、便利でやっかいなツールに合わせて考え、発想しながら、ほとんどの就労時間をコンピュータの前で過ごすことを強いられています。機械中心の環境で労働をしているという意味では「モダンタイムス」で描かれていた世界とよく似た状況と言えるのではないでしょうか。

厚生労働省の研究によれば、日本人の15人に1人は一生に一度は、うつ病にかかる可能性があるとされています。とりわけITエンジニアはうつ病になりやすい要因をたくさん抱えているのだそうです。日本産業衛生学会が発表した『職場のメンタルヘルス』IT関連産業におけるメンタルヘルス対応によると、コンピューター上の問題はロジカルに解決できるのに、人間が関係してくると全くロジカルに行かない。コンピューターと同じように人間に接すると問題を起こすし、人間と同じようにコンピューターに接するとロジカルでないので仕事が進まない。この落差が大きなストレスの理由と思われる、と分析をしていました。また納期に追われ長期間に渡って昼夜を問わず激務を強いられたり、成果主義が広がり、技術革新による熾烈な国際競争に常にさらされていたり、プロジェクト毎にメンバーを入れ替えるため、周囲とのコミュニケーションが上手く取れないことなどがあげられています。

身体や心は悲鳴をあげています。そう、「モダンタイムス」の主人公のように。

では、どうしたらそのような過酷な環境でも、消耗せず、生き生きと仕事をすることができるのでしょうか。

それは、仕事を始める前や、仕事の合間に簡単なストレッチ体操をするだけで、仕事のミスを半減する事ができるというのです。えっ、そんな簡単な事で良いの?と言いたくなりますが、裏を返せば何もしないとそれだけミスが増えるという訳ですね。何もしなければ、本来持っているパフォーマンス能力がこれだけ低下しているという事です。
ここで注目すべきは、“簡単なストレッチ”がミスの減少に驚くべき効果を発揮しているという事実です。

では何故、そのような簡単なストレッチ体操によって、ミスが減少するのでしょうか?
簡単に言えば、身体感覚が麻痺していた状態から、ストレッチによって自律神経が整い、本来の身体感覚を取り戻せるからでは無いでしょうか?

「心」「技」「体」は三位一体であり、すべてのバランスが整った状態でこそ、人はより高いパフォーマンスを発揮し、生き生きと仕事をすることができるのです。

IT化が進行し、身体を動かす時間が少なくなればなるほど、身体感覚をないがしろにしてはいけないのです。

自分の中に流れる自然な生命のリズム、身心が発するサインに耳を傾けてあげれば、ストレス等に飲み込まれることなく、失調症やうつ病も深刻な状況になる前に察知できるはずです。危険を察知し、予め身を守ることもできるのです。

“体のストレッチ”や呼吸法などの他にも、身体感覚を取り戻す、自律神経のバランスアップのための有効な自己管理の方法は沢山あります。例えば、定期的に自然に触れられる場所に行ったり、子供と一緒に思いっきり体を動かしたり、といった“身心のストレッチ”をすることも有効でしょう。

本来、日本人は『腑に落ちる』とか「肝をつぶす」や「腹の虫がおさまらない」という身体の一部を使った表現を好むことからもわかるように、身体感覚に鋭く、また身体感覚を大切にしてきました。

日本の武道にも身体のしくみを本当に熟知した、優れたストレッチの技法が古くからあります。

しかし、やみくもに、間違ったストレッチをすると、かえって身体を壊し、逆に生産性を低下させるので要注意です。やるときは、そのような技法も参考にして、正しい方法で行ってください。

最後に、チャップリンの「モダンタイムス」も本来は喜劇作品でしたね。もし、愉快な出来事に、腹の底から笑えなくなったら要注意です。出来るだけ早く、あなたの身体感覚を呼び戻してあげて下さい。「モダンタイムス」の主人公のようになる前に。

2007年9月23日

真夜中のサヴァナ

Midnight.jpg

一冊の本で街は生まれ変わる

『真夜中のサヴァナ』というノンフィクション・ノベルをご存知でしょうか?

『ダ・ビンチコード』が出るまで、ニューヨークタイムズ紙でトップセラーだった超ベストセラー作品で、190週以上に渡りベストセラーにランクインし、サヴァナで『ザ・ブック』と言えば聖書ではなく、『真夜中のサヴァナ』を指すと言われているほどなのだそうです。

出版されたのは1994年のことですが、街の至る所で今でも山積みになっていました。

この物語は、アメリカ南部の美しい古都サヴァナが舞台です。そして歴史的建造物の宝庫であるサヴァナの街でも屈指の邸宅マーサーハウスで、殺人事件が起きました。

事件の主人公はジム・ウイリアムス。 羽振りの良い骨董商で、古い家の修復も手がけるインテリア・デザイナーです。

『北米で最も美しい街』とフランスのル・モンド紙でも紹介された街サヴァナも、一時は荒れ果ててスラム化していました。その復興運動の中心人物が、ジム・ウイリアムスで、彼は街の名士でもありました。

古い街並や歴史的建造物の保存運動をする傍ら、自らもマーサーハウスを手に入れ、世界中から家具調度品を取り寄せて彼の好みのスタイルに造りかえ、夜な夜なパーティーを開いていました。事件はそんなある夜に、彼の邸宅で起きたのです。

彼を取り巻く実在の登場人物は実に個性豊かで、ゲイのミスワールドにもなったシャブリーを始め、見えない犬を連れて散歩をする紳士、夜中に墓地で妖しい呪いをするブードゥーの祈祷師など『楽園に棲む妖しい人びと』というサブタイトルからもそれは伺い知れますが、読み進めるうちに『事実は小説よりも奇なり』・・・そんな言葉が浮かんできます。

作者のジョン・ベレントは当初、サヴァナの美しさに惹かれ休暇で何度か訪れていたのですが、滞在中に謎に満ちた殺人事件の裁判を知り、強い関心を持つようになりました。

殺人事件を巡って、次々と明らかにされる奇妙な人間関係。事実は薮の中のまま、二転三転しアメリカ裁判史上まれな第四審までもつれ込みました。長引く裁判の中で彼は事件を本格的に取材し、出版したいと考えるようになりました。

しかし、出版までの道のりは容易ではなかったようです。出版社に企画を持ち込んではみたものの、話は面白いがあまりにも事件がローカルすぎて、一般的にアピールしないのではないかという理由で、簡単にはGOサインが出なかったのです。

それでもようやく1社が出版に応じ、蓋を開けてみれば今や世界17カ国で出版されるほどの超ベストセラー作品になりました。企画を断った出版社は、さぞかし後悔した事でしょう。

一冊のベストセラーが彼の人生を大きく変えたことは言うまでもありません。そしてこの作品は、サヴァナの街をも大きく変えることになりました。

1994年にこの本が出版されて、ベストセラーになって以来サヴァナの街を訪れる人の波が絶えることは無く、実に観光客が60%もアップしたのです。クリント・イーストウッドの手によって映画化もされました。

この作品がノンフィクションであるということも、多くの人びとを引き付ける要因となりました。

読み始めたらやめられない奇妙だけれども惹き付けられる人物描写とストーリー、本や映画で描かれるサヴァナの魅惑的なイメージ。サヴァナに行けば、映画に登場する数々の場所も訪ねてみることができるのです。一冊の本が、サヴァナの持つ幻想的な美しさと魅力を引き出し、結果的にPRの役割をも果たすことになりました。

かつての町の名士ジム・ウイリアムスは、自分の邸宅にたくさんの観光客が訪れ、自慢のコレクションをため息まじりに鑑賞している様子を、あの世で自慢げに見ているのかもしれません。


サヴァナでは、今までに70本以上の映画が撮影され、そのうち10本の作品がアカデミー賞を受賞しています。日本で特に知られているのはフォレスト・ガンプ。

映画好きには、Savannah Movie Tours(http://www.savannahmovietours.net/)というツアーもあります。

興味がわいた方は、ぜひ『真夜中のサヴァナ』を読んでみてください。そしてストーリーに魅了されたなら、サヴァナを訪ねてみてください。きっとその美しさに虜になるはずです。

2007年9月 3日

Blackbeard

Blackbeard.jpg

アントレプレナー精神が息づく町~チャールストン~

こんにちは、ウイリアム・リードです!
前回に引き続き、チャールストン(サウスキャロライナ州)とサヴァナ(ジョージア州)にちなんだ話をご紹介します。

チャールストンもサヴァナもアメリカ建国より古い南部の町です。特にチャールストンはアメリカの独立戦争で活躍した人が多数輩出された街でもあり、また南北戦争が始まった場所でもあります。自由で独立心がとても強い独特の風土があり、現在でもアントレプレナー(起業家)を多く輩出する街として知られています。

では、彼の地で今の時代も継承するアントレプレナー精神の礎を築いたのは、一体どんな人だったと思いますか?

南部特有の辛口ユーモアも入れて現地のツアーガイドが言うには、それは海賊だったと言うのです。

続きを読む "アントレプレナー精神が息づく町~チャールストン~" »

2007年8月29日

生活の知恵

%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E7%9F%A5%E6%81%B5.jpg

暑い夏をしのぐ知恵

こんにちは、ウイリアム・リードです!
今年の夏は各地で記録的な猛暑が相次ぎました。
もしも扇風機やクーラーがこの世になかったら…考えるだけでもぞっとしますね。

先月私が訪れたアメリカのチャールストンも本当に暑さの厳しい土地です。
扇風機やクーラーがない時代から、暑い南部で生活する人達は、様々な知恵を絞り、あの手この手で暑さをしのいでいたようです。

チャールストンでは、1750年代、主に富裕層の人達が氷をクーラーとして使っていました。
では、冷蔵庫もない時代に一体どうやって氷を作っていたのか!?
実は、製造していたのではなく、氷河から船で氷を運んでいたのです。
氷保存用の地下室に藁に包んで保管して、10日間くらいは保存可能だったようです。

続きを読む "暑い夏をしのぐ知恵" »

Profile

William Reed(ウィリアム・リード)

-----<経歴>-----

1952年、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス生まれ。
11歳で合氣道と出会い、日本文化に興味をもつ。
1972年、早稲田大学交換留学生として初来日。
合氣道、書道など日本文化に精通し、翻訳・通訳、自動車産業ジャーナリストとして活躍。
合氣道七段、書道師範の能力を生かし、『文武両道』というキャッチフレーズで「発想力」「行動力」「身体力」を合わせた自在力を、多くのことを与えてくれた日本に恩返しをしたいという志のもと、講演会中心に、執筆、セミナー、研修なども通じて日本各地での普及に努めている。

BookMarks

ウィリアム・リード公式サイト
http://www.agili.jp/

-----<著書>-----


『お客の心に飛び込め!』
2007年6月、講談社


『記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術』
2005年9月、フォレスト出版

-----<監修>-----


『ゲリラ流 最強の仕事術』
2006年7月、フォレスト出版


『必ず売れる!ゲリラ・マーケティング in 30days』
2006年2月、フォレスト出版

当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.