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« 北朝鮮はなぜ、沈黙するのか
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北朝鮮はなぜ豹変した »

日本に必要な国益重視の太っ腹外交

 日本の外交懸案は山積している。イラク、アフガン支援をめぐる米国との関係、尖閣諸島の領有権及びガス田開発をめぐる中国との関係、北方領土問題が焦点のロシアとの関係、さらには竹島問題や歴史認識問題でもめる隣国・韓国との関係など、日本を取り巻くこれら国々との将来にわたる良好な関係の維持は日本の平和、安全・繁栄にとって不可欠である。

 無論、これら4か国以外にも原油の15%前後を輸入しているイランやパレスチナ・イスラエル問題なども日本の外交にとって重要なウエイトを占めているが、最も身近な北朝鮮との問題が戦後から64年経っても、未解決のままにあることは汚点である。

 まして、三十数年前から拉致されていた日本人被害者の問題を今日に至っても依然として解決できないばかりか、敵対関係にある北朝鮮に核の保有とミサイルの配備を許してしまったのは、日本外交の落ち度でもあり、失点でもある。北朝鮮の核とミサイルが日本国民の生命と安全と財産を脅かす深刻な問題だからである。

 北朝鮮の核問題をめぐって仮に湾岸戦争のような事態が発生し、劣勢に立たされた北朝鮮が万に一つ、手にしているプルトニウム型の核爆弾を1,200万人の東京に投下した場合、死者50万人、負傷者300万~500万人というとてつもない人的被害が発生するとみられている。それほど危険なものが日本の裏庭にあるのを承知しながら、取り除けなかったのは無策と言うほかない。

 被爆国であるはずの日本は国際社会が憂慮する核問題よりも12人の安否不明の拉致被害者の問題を最優先課題として取り組んできたのは紛れもない事実である。ところが、国民の最大関心事である拉致問題も、小泉訪朝以後何ら進展のないままこう着状態が続いている。

 拉致被害者家族の絶大な期待を集めて誕生した安倍政権下でも、「私の手で拉致問題を解決する」とタンカを切った福田政権下でも、そして「一刻の猶予もない」と解決に向けて決意表明した麻生政権下でも、解決はおろか、進展さえみられないのが現状である。結局のところ、時間だけが浪費し、気が付けば、2002年の小泉訪朝から7年の歳月が経ってしまった。

 北朝鮮が米国を交渉相手としていたので核とミサイルの問題については日本に交渉の権限がなかったことから責めるのは酷かもしれないが、せめて拉致問題だけは日本独自で解決しなければならなかった。

 過去を問うても仕方がないが、今後のために総括は必要だ。反省と教訓の上で北朝鮮外交を推し進めなければならないからだ。周知のように自民党の対北朝鮮外交の手法は小泉政権以来「対話と圧力」である。ところが、自民党のマニフェストをみると、北朝鮮については
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①「拉致問題の進展がなければ、北朝鮮への経済支援は行なわない」ことを前提に外国政府及び国連や国際開発金融機関などの国際機関に対して積極的な働きかけを行なう
②北朝鮮が核開発及び弾道ミサイル関連活動を全に断念するよう我が国は輸出禁止などの対北朝鮮措置を継続するとともに、安保理決議に基づいた行動を米国や関係各国と一致して取り組む
③先の国会で廃案となった貨物検査特別法案につき、安保理決議1874等を踏まえ、次期国会で成立させる
------------------------------------------------------------
★自民党・政策BANK=http://www.jimin.jp/sen_syu45/seisaku/pdf/2009_bank.pdf

と「圧力」と「制裁」の「断固とした対応」が列挙されているだけで「対話」の必要性については一言も言及されていない。

 核と拉致問題の解決の先に何があるのかも国民に示されていない。小泉総理の遺産である「日朝平壌宣言」の精神も継承されていない。中国や韓国など近隣諸国に対しては「関係を増進するため積極的な外交を展開する」としているのに対して北朝鮮については受動的と言わざるを得ない。

 北朝鮮に金融制裁を掛けながらも、その一方でこう着した核問題の打開のため、クリントン元大統領を平壌に派遣し、金正日総書記への説得を試みたオバマ政権の積極的で大胆な北朝鮮外交とは大違いだ。

 米国が電撃的な外交をできるのは、米朝間に鋭く対立しながらも意思疎通を図るニューヨークチャネルがあるからだ。しかし、日朝間には東京チャネルも、北京チャネルもないのが現状だ。

 米国は北朝鮮の真意を探るため、時には北朝鮮を説得するため元政府高官や議員、さらに学者や民間人らの訪朝を容認している。しかし、日本ではそれすら許されない。拉致問題解決のため「ミスターX」と接触した外交官は「売国奴」扱いされる始末だからだ。これがトラウマとなり、「二元外交だ」「北朝鮮に誤ったメッセージを与えかねない」「北朝鮮に取り込まれる」との批判を恐れ、政治家を含め誰も平壌に乗り込んで、談判しようとしない。「君子危うきに近寄らず」とばかり、誰も火中の栗を拾いたがらない。このような状態では、いつまで経っても「国家の威信をかけ、拉致被害者全員の帰国を実現させる」(自民党マニフェスト)ことは不可能だ。

 残念ながら民主党の対北朝鮮政策も自民党のそれとは大差はない。
「核実験とミサイルの発射は日本と世界の安全、平和に対する明らかな絶対に容認できない」とした上で、「北朝鮮の大量破壊兵器とミサイルの開発、保有、配備を放棄させるため米国、韓国、中国、ロシアなど国際社会と協力しながら、国連安保理決議に基づき貨物検査を実施し、北朝鮮に対する追加制裁を含む断固たる措置を取る」としている。これは、自民党政権が今やっていることだ。

 また、拉致問題では「我が国への主権侵害でもあり重大な人権侵害であるので、国家の責任のもと解決に向けて全力を尽くす」との決意表明をしているが、政権交代すれば、民主党政権になれば、自民党政権下で解決できなかったことがどうして可能なのか、触れられていない。

 二大政党の米国は民主党と共和党の間で、外交の手法や北朝鮮問題の解決策をめぐっては大きな違いがあった。しかし、経済分野とは異なり、外交面では自民と民主の間では「格差」がないのが現状だ。朝日新聞の世論調査(8月3日付)が景気対策では民主党に期待しながらも外交・防衛問題では自民党への期待が高かったことがそのことを物語っている。
 
 北朝鮮と言う国の体質上、トップ外交でしか解決策はない。クリントン・金正日会談でも証明されたように現実には独裁者の金正日総書紀が首を縦に振らなければ、人質は解放されないし、核とミサイルも止まらない。現に小泉総理が二度訪朝し、首脳会談に臨んだからこそ、一部被害者とその家族の帰国が実現した。また、ミサイルの発射も停止した。

 選挙の結果、自民党政権が継続しようが、民主党政権にとって変わろうが、次の総理は、トップ会談による拉致問題の解決、そして資源宝庫の北朝鮮との早期国交正常化を目指してもらいたい。日本にとって必要なのは国益を重視した大胆かつ太っ腹外交である。

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

> 資源宝庫の北朝鮮

ということは聞いておりますが、
それにしては なんで 北朝鮮は
あんなに貧しいのですかね。資源を持っている国々は 2000年以後 ロシアを初めとして資源価格の高騰で
大変うるおったのですが、北朝鮮はその波に乗り切れなかったよう見えますが、なぜでしょうか。前々から不思議に思っていたのですが。

辺真一さん、その理由を教えていただけないでしょうか。

本文の要旨は「自民党も民主党も外交面では同じ。経験のある自民党の方が安心」ということですね。民主党の政策については、国内政策においても枝葉末節の政策議論が先行し、結論として鸚鵡返しの「財源論」に行き着いています。外交政策でも「日米関係をどうする」「国連中心でやっていけるのか」という決まり文句から始まり「民主党の外交政策は不安だ」という結論で終わりというのがお決まりです。
 しかし、民主党政策の根本は「官僚主導の政治から政治主導・国民主体の政治への転換」です。外交面においても「外務官僚主導」から「国民に選ばれた政治家による外交」に転換することが、
筆者いうところの「日本にとって必要なのは国益を重視した大胆かつ太っ腹外交」を実現するために必須なのではないでしょうか。この点どう考えておられるのか、辺真一氏のご意見を承りたいものです。
 「外務官僚」の堕落・無策・無能ぶりはいまや多くの国民の共通認識です。その外務官僚主導の外交しか展開できないのが自民党です。昨日のヒロシマにおいても、自民党の政治家といえば、「核武装論」を主張する田母神氏の講演に前首相が駆けつけたり、「核廃絶を目指す」と言った数時間後に「米国の核の傘が必要」と2枚舌を使う現首相のように、太っ腹戦略を有している方は見受けられません。もちろん民主党にそのような外交戦略が存在する否かは政権獲得後の外交を見極めないと判断できませんが、少なくとも今の自民党外交が、内政同様行き詰っているのは誰の眼にも明らかです。今こそ政権交代によって、新しい外交戦略を再構築すべきときです。駄目と判っているものを、「換えるのが不安」という非論理的・情緒的理由で守ろうとするのはそろそろやめにしませんか。 

>資源宝庫の北朝鮮

資源があっても、それを開発する技術も資金もないということでしょう?

そういう資金や技術は 外部から呼び込めばいいわけで。中国やロシアが、どんどん注ぎ込んでもよさそうですが。 まあ、中国が長期の開発権利を取得しているという記事を読んだことがありますが。それにしても、飢えるくらいに貧しいというのが腑に落ちない。もしかしたら、周辺国にいいように買い叩かれているいるのではと勘ぐってしまいますが。

「一国の猶予もない」は「一刻の猶予もない」の間違いでは・・・

「国益重視の太っ腹外交とは」

過去の太っ腹外交では小泉政権下での5人の拉致被害者返還の事例が挙げられるだろう。小泉は返還に先立ち金融庁を通じ朝銀信組に1兆4000億円の資金注入をしたと言われている。

この小泉の太っ腹外交で拉致被害者の返還と内閣支持率アップに成功した。しかしその反面、朝銀に投入された資金は朝鮮総連を経由し北朝鮮に流れ核開発の資金に投入されたとも言われている。

ところで北朝鮮にはタングステンなどのレアメタル資源が豊富にあることはよく知られている。その中でも核爆弾の原料となるウランの埋蔵量は韓国統一院の推計では400万トンとも言われている。

現在世界全体のウラン埋蔵量が480万トンといわれ、第1位のオーストラリアが114万トンと言われているので北朝鮮の埋蔵量は桁外れでもある。

かつてスターリンは金日成からの申し出を受け、北朝鮮への武器供給と引き換えにソ連に49年頃からウランを9000トン提供してもらっている。

これによってソ連は米国に並ぶ核大国になった。その後金日成はソ連の技術支援を受け自国でも核開発を進めるようになり、それが今日、金正日にも受け継がれていった。

ここ6年間くらいの間、ウラン価格が10倍にも値上がりする中で核大国の中国やロシアだけではなく米国も北朝鮮のウランに高い関心を寄せている。

中国はもともと友好国である北朝鮮のウラン開発に取り組んでいたが、北朝鮮はウランをネタに米朝との国交正常化を実現し「権力の世襲」を認めない中国を牽制しようとしている。

ところで日本政府は「拉致問題」が解決すれば10兆円規模の鉱物資源開発や社会インフラ整備の投資や経済支援を考えていたようだ。

恐らく10兆円の「北朝鮮特需」が発生すれば日本の景気も一気に向上するかもしれない。やはり拉致問題を解決するためには北朝鮮の面子を立てながら金を出す「太っ腹外交」しかないのだろうか。

訂正です。「昨日のヒロシマにおいても、自民党の政治家といえば、「核武装論」を主張する田母神氏の講演に前首相が駆けつけたり、「核廃絶を目指す」と言った数時間後に「米国の核の傘が必要」と2枚舌を使う現首相のように・・」は「自民党の政治家といえば、「核武装論」を主張する田母神氏の講演に前首相が駆けつけたり、昨日のヒロシマにおいても、「核廃絶を目指す」と言った数時間後に「米国の核の傘が必要」と2枚舌を使う現首相のように・・」。失礼しました。

北朝鮮国内の報道では特赦について、偉大なる領導者金正日同志はクリントン氏が深甚な謝罪を表したので、米国記者に対して科した社会主義憲法第103条労働教化刑(重刑)を特赦したと報じています。また「深甚な謝罪」に対する金同志の対応は「人道主義的見地から共和国の平和愛好的政策による特赦」として最後に「クリントン氏の訪問は朝米間の理解を深め、両国の信頼を培う事に寄与している。」と報道しています。今回のクリントン氏の電撃訪朝は政治家にとっていい勉強になったのではないのでしょうか?

これによって金総書記・朝鮮労働党は平和を謳いながら国内での権威を示しつつ、また結びにクリントン氏及び米国を賞賛しておいて、批判の応酬から対話への転換へと持ち込んだこと、2国間での訪朝による解決を行った事によって一時的であるとしても日中韓露に対しても国家としての体面を保つ事の両方に成功したと言えると思います。またこの一連の件は、後継者問題にも深く寄与したと言えるのではないでしょうか?あの満面の笑みはそれを物語っているように思えます。
金正日政権による北朝鮮との外交手段は金正日総書記の権威がある故に、金賢姫氏が発言したように「金総書記および北朝鮮の面子を重んじる」事であって、様々な手段や手続きは複雑かもしれませんが、北に対する考え方はいたって単純で、見方を変れば、日本にとって外交はやり易いと言えるかもしれませんね、逆に金正日政権が突然崩壊した事の方がかえって複雑になるのかもしれません。崩壊や継承をした後は金総書記のTOPDOWNも同時に無くなるわけで、日本の拉致問題等に対し優先的に話しに応じてくれると言うことは考えられません、なら今のうちに北朝鮮をもっと研究し反日教育をしていようが、ミサイルを開発していようが日本の政治家は積極的に訪朝し回数を重ね交流を増やす事がさまざまな問題解決のとりあえずの道であると思います。どうせ米追従は周知の事実なんですから。

 やっと評論家らしいコメントが出ました。これまでのコメントは背景説明に終始し辺さんのお考えが全く判りませんでした。
  一番言われたいことは最後の4行でしょう。
 これまでのここのコメントの中には北朝鮮に対する内政干渉が多く北の資源が中ソ或いは米韓資本に搾取され人民が窮乏生活をすごそうとも北朝鮮内部の問題です。
 なぜ北朝鮮でもミャンマーでも良いですが他国の内政に干渉する必要はありません。
 我々が何を言っても聞く耳を施政者は持っていませんよ。
 外国の意見に左右されているのはわが国だけです。敗戦以降米占領下に置かれ、冷戦の勃発とともに一応占領が終了し、独立国家となったと同時に明治以来久方ぶりの不平等条約であった第一次日米安保条約が結ばれました。以後安保条約は改定されましたが本質は属州でしょう。ソ連邦時代のウクライナとかと同一と考えれば理解しやすいでしょう。独立国の国内に外国軍基地がここまで多数ある国は世界中どこにもありません。宗主国アメリカ合衆国の言いなりになる日本、これが世界の識者の常識です。
 やっと変化の兆しがでてきました。政権交代がその一歩です。
 ここまで思い切ってコメントしましたが私は自由意思で発言できるこの国を愛していますし、反米ではなく親米主義者です。
 日本が安全保障で軍事的に単独では自国を守ることができないため米国(米軍)の援助を必要としていることは判っています。
 一方米国にとっても世界戦略上、対中、ソを考えた場合地勢、経済、技術の活用ができる日本、また米軍の補完戦力として局地的戦術面では米軍以上の実力を誇る海空自衛隊を必要としており、安保ただ乗り論には組しません。日米同盟ではアメリカが日本に対する以上の貢献を日本はアメリカにしていると考えています。
 日本は金だけしか出さないという批判が多々ありましたが戦争は金がないとできません。現代戦は特に金が必要です。十分すぐるほど貢献しています。
 日米安保に対する所見はここまでにします。
 辺さんのコメントに対する私の意見ですが。トップ同士の意思疎通はとっくに述べています。
 政権交代後間をおかず全権特使を送り込み、信頼関係を築き交渉を開始し、国交回復につなげるべきです。
 北を如何に取り込むかです。米朝平和条約締結時に南北の同様の平和条約を日朝は日韓条約と同様の条約を日米韓朝の4カ国で同時に行うことです。勿論北朝鮮の体制は護持する条件ですが。これにより北朝鮮を中国から引き離すことが可能になり台頭する中国に対するアメリカの世界戦略上にも大きく貢献できると思います。
 何時までもアメリカという金魚の糞でなく大局にたった日本外交を行うべきです。
 

麻生総理を含む自民党の一部の方々が「ミスターX」を売国奴呼ばわり、自ら「対話」のチャンネルを閉ざしてしまい、「圧力」一辺倒になってしまった経緯については、蓮池透さんや河信基さんの著書で知りました。

自民党はいつの頃からか、あまり現実的でない主義主張を強引に推し進めるような支持団体の影響を受けるようになってしまった。
公明党も、そういう自民党を軌道修正できない。

政権交代でフリーハンドの外交が可能になることを切に願う。

アキラ さん まったくそうですね。

> 自民党はいつの頃からか

自民党だけでなく、マスコミから学者の世界まで硬直化しましたね。

たとえば、学者で言うと
元毎日で、その後早稲田に言った重村氏が 重用された。安倍元首相はは、テレビで 重村氏を激賞していたのを印象深く聞いていました。反面、静岡大学の伊豆見教授が けなされていた。

自民党で最も強硬派というか 勇ましいことを言っていたのが、 安倍と中川昭一ですが、興味深いのは
二人とも精神的なもろさを露呈したということ。
「弱い犬ほどよく吼える」という言葉を裏付けているようだ。

お詫び

本文中の「一国の猶予もない」は「一刻の猶予もない」の誤りでした。
ご迷惑おかけしたことお詫び申し上げます。

なお、現在の文書につきましては修正済みのものとなります。

いつも拝見しています。大変勉強になります。
勉強不足の私がいうのは変ですが、辺さんのおっしゃること、強く同感します。辺さんのことをもっとも信頼しています。

拉致問題の未解決、北朝鮮に核の保有とミサイルの配備を許してしまったこと、日本外交の落ち度でもあり、失点でもあるんでしょうね。

そのことを国民はまったく理解していないらしく、民主党の対北朝鮮政策も自民党のそれとは大差はないにもかかわらず、上記の世論調査では、外交・防衛問題では民主党より自民党への期待が高いという結果は、国民の外交・防衛問題に対する無理解を表しているのでしょうね。

自民の民主に外交・防衛問題は任せられないというネガティヴ・キャンペーンはうまくいっているのでしょう。しかし、それは同時に、その対策は自民と民主も変わらないのであるから、結局、自身である自民も同じく、頼りない、任せられないと自ら言っているのに等しい。それに気づかない自民は一体何だろうか。

北の脅威を過剰に煽ったり、敵視することで、さらなる軍備が必要だという政府・与党は一体何なのだろうか。そこに日米のある勢力の強い思惑があるのではないかと私は強く疑ってしまいます。

民主党には「対話」の必要性を強く打ち出してほしいです。
日朝間には、いまだない、意思疎通を図るチャネルをぜひとも、作ってほしい。
対話の糸口をつくり、大胆かつ太っ腹外交を行ってほしい。北朝鮮と言う国の体質上、トップ外交でしか解決策はない以上、民主党が政権を獲ったら、鳩山さんに、ぜひ、それを実現してほしい。応援しています。

国民も外交・防衛問題を自民のネガティヴ・イメージに影響され、そのイメージを持っているだけにすぎない現実から脱却していく必要があるでしょうね。対話の必要性をしっかりと国民は理解していく必要があると私は強く思っています。
今回の選挙ではマニュフェストを見る限り、この問題に対し両者に差はないため、争点にはならないようですから、選挙後の対応が問われるということなのでしょう。
国民とともにつくりあげていく政治である以上、国民も政治家もともに学びながら、成長していく必要があるんでしょうね。

辺さん、今後とも、不勉強な私のような者に対し、ご指導下さい。お願いします。

外交に不安があるという民主党ですが、私は、以外に期待ができると思っています。

鳩山さんという人は、思い切ったことを悪びれた様子も無く飄々と言ってのけるところがある。
それを見て脇が甘いとか指摘されることがあるが、「北朝鮮をに行って拉致被害者の方を連れて帰ってきました。」などと言っている鳩山総理の顔が思い浮かびます。

小泉政権は悪だ。しかし、拉致問題解決には評価出来る。外交は実行無しには達成出来ない。所謂コミユニケーション無くして解決は無い。現に、安倍、福田、麻生は意気込みだけ。制裁、圧力と遠くから吼えるだけだ。今回もクリントンが行き解決を図って、実現した。単純な事だ。北朝鮮を知る努力と連携を外務省担当官と打ち合わせている様子が伝わって来ない。家族会のバッチを付けているだけでは何の意味も無い。麻生は虫の良い考えだけで、外交としての取引を持ち出さない。制裁制裁では何も北朝鮮は動かない。駆け引きを待つ金正日とじっくり出向いて解決の道を作るべきだ。この交渉はアメリカはやってくれない。日本自らが動かねば解決しない。選挙演説の依頼も無いのだから、北朝鮮へ飛んで進展があれば、自民党にとって、民主の批判ばかり遣っているよりはるかに効果ありだ。

>浅山 in 武蔵野の大地さま
レスありがとうございます。

私は「政治は結果」というマキャベリにある程度共感できる一方、ナイーブな正義感で政治を動かそうとする人たちには全く共感できません。
国民の生命を守れない政府は政府と呼べない。
国民の生命を守るためなら手段には目を瞑る。
手練手管のない外交などあり得ない。
安倍氏、中川氏、麻生氏らの動機が何であれ、もっと冷徹に結果を追求できないようでは政治家失格でしょう。

不思議なのは、日本が朝鮮半島を植民地にした時の補償、形式は別にして、は北半部に対しては成されていません。それを抜きにしての資源外交の為の国交正常化という発想は、一見分かり易く耳障りは良いかもしれませんが、問題多しでしょう。日本人とは道徳心の欠片もないとの非難を、更に継続させることになるのではと心配です。それに辺さん、貴下は朝鮮民族のお一人でしょう?日本人に媚びた物言いは、我々日本人の未来にとっても害を後に残しますよ。

上段に対しては賛意を示したいのですが、結論部分で、そういう政治家を持ち上げて来たこの国の民衆の民度の低さと教養の無さを今後自省しない限り、同じことを繰り返すばかりです。代表的に上げられた3人の彼らが馬鹿なのは、日頃の言動、マスコミでほんの少しだけ伝わる言動、だけを見ていても、事前に判っていたのに、持ち上げてきた国民自身がね。

> 手練手管のない外交などあり得ない。

たしかにそうですね。
小泉の初訪朝の結果、世論が沸騰して、それで そのあとの外交が思うように行かなくなってしまった
というのが実態なんでしょうね。
あのときのことを思い出しますね。 小泉さんが拉致被害者とともにピョンヤンから帰ってきて、たしか
羽田空港ですよね、そこに設定された別室で 小泉氏が 被害者家族の糾弾を浴びていた光景が
テレビで流されていましたけどね、けっこうあれが効きましたね。その後の世論を決定付けた面がある。

つまり、ほとんどの拉致被害者たちがなくなっていたと報じられたことですね。これで、世論が激昂した。
外交を役人だけには任せておけないという世論が盛り上がったりして、
まあ、その後 マスコミに登場した強硬派に中には 外交を外務省から取りし返したとか、外務省に占有されていた
外交を大衆のものにしたとか、そういうことをいっていた識者もいたように記憶しています。それが、当時の
時代の雰囲気でしたよ。
おそらく 大方の日本人は忘れてしまっているかもしれませんけどね。
たとえば、政治家としては良識派の加藤鉱一なんかは そういう強硬派から批判されて、反対に安倍が持ち上げられていた。 今になって、安倍は評価を下げてしまっていますが、 一時期 安倍さんの人気は高かった。安倍さんの人気が高かったのは強硬的な姿勢をとったからですが、おそらく 今はそのことも忘れられてしまっているかもしれない。

まあ、あの当時の空気からすると、「強行一辺倒ではなく、もっと北朝鮮とうまく交渉して拉致問題を解決しよう」みたいなことは言い出せない雰囲気だったでしょう。
当時のことを覚えていますが、北朝鮮と交渉して帰ってくる日本の担当者が国内で報告するのにぴりぴりしていましたね。「なにかこいつら余計なことを妥協しやがったのではないか」と見られていた。(笑

そういう時代の空気からすると、「手練手管を使う外交」というのは完全に封じられていたのだと思いますね。

辺さん
北朝鮮政府が故金日成国家主席の生誕100周年の準備段階に入ったようですがその準備委員長にイギリス共産党マルクスレーニン主義のHarpal Brar氏(全く知りません)が選出されたようですね。
2012年はオリンピックの開催年でもあります、盛大にされるのは想像できますが、これを強盛大国の完成とするのでしょうか。
それとも後継体制や後継者も同時に発表するのでしょうか、単なる生誕祭とするのでしょうか。
辺さんのコメント・レポートをいただけたらと思います。

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Profile

辺 真一(ぴょん・じんいる)

-----<経歴>-----

1947年東京生まれ。
明治学院大学(英文科)卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。
1980年 北朝鮮取材訪問。
1982年 朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。現編集長。
1985年 「神戸ユニバシアード」で南北共同応援団結成。統一応援旗を製作。
1986年 テレビ、ラジオで評論活動を開始。
1991年 南北国連同時加盟記念祝賀宴を東京で開催。北朝鮮への名古屋からの民間直行便開設に助力。
1992年 韓国取材開始。(以後今日まで二十数回に及ぶ)
1998年 ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。
1999年 参議院朝鮮問題調査会の参考人。
2003年 海上保安庁政策アドバイザー。
2003年 沖縄大学客員教授。
現在、コリア・レポート編集長、日本ペンクラブ会員。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「辺真一のコリア・レポート」

-----<著作>-----


『「金正日」の真実』
小学館、2003年1月


『金正日「延命工作」全情報』
小学館、2002年11月


『強者としての在日』
ザ・マサダ、2000年11月


『「北朝鮮」知識人からの内部告発』
三笠書房、2000年1月


『北朝鮮亡命730日ドキュメント』
小学館、1999年6月


『北朝鮮100の新常識』
ザ・マサダ、1999年5月

『ビジネスマンのための韓国人と上手につきあう法』
ジャパン・ミックス、1997年12月

『朝鮮半島Xデー』
DHC、1994年8月

『表裏の朝鮮半島』
天山出版、1992年4月

-----<共著>-----


『読売 VS 朝日 社説対決 北朝鮮問題』
中央公論新社、2002年12月

『韓国経済ハンドブック』
全日出版、2002年3月

『一触即発の38度線』
飛鳥新社、1988年7月

-----<訳書>-----


『北朝鮮が核を発射する日』
PHP研究所、2004年12月

『凍れる河を超えて(上)』
講談社、2000年6月

『凍れる河を超えて(下)』
講談社、2000年6月

『私が韓国をキライになった48の理由』
ザ・マサダ、1998年9月

『潜航指令』
ザ・マサダ、1998年7月

『生きたい!』
ザ・マサダ、1997年7月


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