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例の「スパイ事件」は米国!! »

日本の交渉担当大使はまた、「素人」

 「米国が北朝鮮をテロ支援国家指定から解除へ」との北朝鮮からの一報は、日本政府をパニック状態に陥れました。安倍政権は「そんなことはない」と平常心を装っていますが、内心穏やかではありません。
 
 昨晩、TBSのラジオ番組「アクセス」に出演し、この問題についてリスナーと議論しましたが、番組が本番直前にテロ支援国家指定解除の賛否をめぐる「世論調査」(電話とインターネットと街頭での聞き取り)をしたところ、電話では70%、インターネットでは68%、聞き取りでは64%が解除には反対でした。予想したとおりです。一般国民のおよそ3人に2人は「NO」ということではないでしょうか。

 米国が先の米朝作業部会で指定解除の手形を北朝鮮に渡したことは間違いありません。米朝間で「暗黙の了解」があったと見るべきでしょう。というのも、ブッシュ大統領が直前にはっきりと「私の任期中に核問題を解決する。私は決断した。北朝鮮も決断して欲しい」と言明していたからです。「北朝鮮とは交渉しない」「金融制裁は解除しない」「核問題には見返りを与えない」と言ってきたことを全部反故にし、北朝鮮との和睦に動き出したのは、すべてブッシュ大統領の「決断」によるものです。

 北朝鮮が約束(核施設の無能力化と核計画の全面申告)を守れば、手形は落ちます。ヒル次官補が言うように年内までに北朝鮮が約束を履行すれば、米国も実行に移します。米朝は「言葉には言葉」「行動には行動」で応えるという合意ができているからです。そうなると、日本への猶予は残り4ヶ月です。そこで注目されるのが、今日からモンゴルで始まる日朝作業部会です。

 日本政府は北朝鮮から譲歩を引き出すため北朝鮮が求めている「過去の清算」について言及したり、水害支援をちらつかせたりしていますが、拉致問題で「成果」(進展)が得られるかは不透明です。米国の説得もあって、前回のように席を立って、会談打ち切りということはないと思いますが、日本としては「再調査に応じる」との言質を取り付けることができかどうかでしょう。

 それにしても、日本の交渉人がころころ変わるのは問題です。3月の時は原口幸市大使だったのが、今回は美根慶樹大使に変わっていました。原口氏はたった2度のお勤めで、任期交代です。美根大使も北朝鮮問題では素人で、もちろん朝鮮語はできません。そこへいくと、北朝鮮は交渉の場には一貫して日本語ぺらぺらの、日本通の宋日昊(ソン・イルホ)大使を「専属」として出しています。やる前から「勝負あった」という感じです。

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» 北朝鮮をテロ支援国家指定解除 送信元 《ざ・こもんず》@セントラル商事
日本の交渉担当大使はまた、「素人」from 辺真一の「コリア・レポート」辺さんの記事を読む前にも「米国が北朝鮮をテロ支援国家指定を解除した」という記事を何... [詳しくはこちら]

» 日本外交「抑止力軽視」のつけ 送信元 スカイ・ラウンジ「上海有視界飛行」
横暴な国、独裁国家に対しては、対話は意味を持たない。唯一有効な言葉とは、古来「抑止力」である。 旧ソ連、今の中国、北朝鮮を見れば分かる。特に北朝鮮... [詳しくはこちら]

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Profile

辺 真一(ぴょん・じんいる)

-----<経歴>-----

1947年東京生まれ。
明治学院大学(英文科)卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。
1980年 北朝鮮取材訪問。
1982年 朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。現編集長。
1985年 「神戸ユニバシアード」で南北共同応援団結成。統一応援旗を製作。
1986年 テレビ、ラジオで評論活動を開始。
1991年 南北国連同時加盟記念祝賀宴を東京で開催。北朝鮮への名古屋からの民間直行便開設に助力。
1992年 韓国取材開始。(以後今日まで二十数回に及ぶ)
1998年 ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。
1999年 参議院朝鮮問題調査会の参考人。
2003年 海上保安庁政策アドバイザー。
2003年 沖縄大学客員教授。
現在、コリア・レポート編集長、日本ペンクラブ会員。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「辺真一のコリア・レポート」

-----<著作>-----


『「金正日」の真実』
小学館、2003年1月


『金正日「延命工作」全情報』
小学館、2002年11月


『強者としての在日』
ザ・マサダ、2000年11月


『「北朝鮮」知識人からの内部告発』
三笠書房、2000年1月


『北朝鮮亡命730日ドキュメント』
小学館、1999年6月


『北朝鮮100の新常識』
ザ・マサダ、1999年5月

『ビジネスマンのための韓国人と上手につきあう法』
ジャパン・ミックス、1997年12月

『朝鮮半島Xデー』
DHC、1994年8月

『表裏の朝鮮半島』
天山出版、1992年4月

-----<共著>-----


『読売 VS 朝日 社説対決 北朝鮮問題』
中央公論新社、2002年12月

『韓国経済ハンドブック』
全日出版、2002年3月

『一触即発の38度線』
飛鳥新社、1988年7月

-----<訳書>-----


『北朝鮮が核を発射する日』
PHP研究所、2004年12月

『凍れる河を超えて(上)』
講談社、2000年6月

『凍れる河を超えて(下)』
講談社、2000年6月

『私が韓国をキライになった48の理由』
ザ・マサダ、1998年9月

『潜航指令』
ザ・マサダ、1998年7月

『生きたい!』
ザ・マサダ、1997年7月


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